ようこそ! 輪和会へ
(
◆ 竜のたわ言(たつのたわごと) ◆
( 主 管 ブ リ ー フ )

 no.517  高齢者の生きがいとは    2024.4.16 

 昨日(12日)に長年勤めていた勤務先のOB会からのお知らせが郵送されてきた。早速封を切って中味を見た。来月OB会を開催するお知らせである。
 お知らせ紙面の幹事名を見ると何と私が記入されているのではないか。メインの事務方幹事であるKさんとは電話でOB会開催の相談を受け、新型コロナ感染対策が第5類に移って1年過ぎた今、開催も年寄りの集まりであることから、元気で居るうちが良かろうと相槌を打っていたのであった。それだけのことで幹事に名を連ねるとは、事務方幹事のKさんの気遣いには頭が下がる思いである。
 実は今回の「竜のたわ言」に何を書こうかと迷っていた中、「高齢者のいきがい」で稿を練っていた矢先に「OB会のお知らせ」があり、これを受けて一瞬、「心を弾ませた」心境をもとに、この「たわ言」を書いた。
   ””高齢者にとって「生きがい」とはいったい何でしょうか?””
 一般に「生きがい」とは、「生きることの喜び・張り合い」「生きる価値」のことを指し、「生きがい」を持つことで、「生活の質(QOL)」が向上し、認知機能や健康状態が改善するとも言われています。
 若い頃であれば、仕事や趣味など、さまざまな事象に対して好奇心が生じ、積極的に「生きがい」を見出せる機会も生まれてくるでしょう。一方で仕事をリタイアし、社会的繋がりを次第に失っていく高齢者は、どのような時に「生きがい」を感じているのでしょうか?
 そこで、「今、あなたの「生きがい」は何ですか?何をしている時、誰と会っている時、どのような時にあなたは、「生きがい」を感じているでしょうか?」という設問を投げかけてアンケートした結果をWeb上(健康長寿ネット「公益法人 長寿科学振興財団」)で見つけたので、それを記述したい。
 アンケートは、290人の60歳以上の方々から回答を受けており、回答をランキング形式で順番に説明しています。
●第1位 趣味の時間
「生きがい」を感じる時の第1位は、「趣味の時間」でした。一口に趣味と言っても、その内容は幅広く、中には「査読をしているとき」と答えられた方もおり、こうなると、何が趣味の範疇に入るのかということもありますが、ずっと続けられる、楽しく夢中になれるものがあることが、高齢期の「生きがい」と密接につながっていることがわかります。
・「レコードやCDを聴く。本を読む。文化遺産や自然景観を堪能する。数学や物理を勉強する」(65歳・男性・愛知県)
・「趣味の絵を描いている時。没頭できるので、若い頃からの生きがいだと思います」(75歳・女性・大阪府)
・「昆虫を卵や幼虫から飼育して無事に成虫になった時、生きがいとまでは行かないけれど嬉しい」(73歳・女性・兵庫県)
・「親しい近場の仲間とサークル活動を通して楽しく生活すること、退職した会社の現役社員やOBとたまに飲み会を開くこと、同じく学生時代の友人と定期的に会って食事をすること、そして時にはおいしい料理に舌鼓を打つこと等、楽しく、生きがいを持って日々生活していくこと」(72歳・男性・千葉県)
・「陶芸の同好会を主催しており、会の仲間と作陶したり会食したりするのが生きがいの一つになっている」(77歳・男性・東京都)
●第2位 夫婦や子供、家族との時間
やはり、というか、当然のことというか、
夫婦や子供との時間を大切に感じている方も非常に多かったです。
・「夫と普通の日常生活をしている時です。大病をしてから「普通」という有り難さがよく分かったから、普通の毎日を続ける事が生きがいです」(63歳・女性・広島県)
・「奥さんと二人家庭菜園をしている時」(67歳・男性・福岡県)
・「家族たちが幸福に暮らせるよう裏表で面倒を見ること」(78歳・男性・神奈川県)
・「配偶者と仲良くしている時」(76歳・男性・大阪府)

第3位以下には、仕事をしている時、(生きがいは)とくになし、等々と続きますが、今回はこれで終わります。次回以降機会あれば続稿します。

参考に(一言付け加えておきます)
 人は誰でも、何らかの「生きがい」を持つことで、人生の価値や意味を見い出そうとします。広辞苑によれば、生きがいとは「生きるはりあい。生きていてよかったと思えるようなこと」と定義されています。つまり、人にとって「生きる価値や意味」を与えるものである、と捉えることができます。
 「生きがい」という言葉の使い方としては、「生きがいを感じる」というのが一般的であり、主観的な感情を表す用語であるともいえます。従って、何を生きがいと感じるかは人によって様々であり、一概に定義できるものではありません。

 no.516  コロナ以後に不安が?    2024.4.1

 私は高齢者の独居老人だといつも言っている。
 その中での生活で一番不安心配なのは、何といっても「脳梗塞」と「認知症(ボケ)」であり、それに罹らないように気を付けているが(?)、自分が気が付かないだけで「認知症(記憶障害)」になっているかもしれないと、心配なのである。
 そんな私の不安の中で、先日新聞のコラム記事に超参考になる記事があったので、紹介したい。
 記事は、大阪の下町で「ものわすれクリニック」を営む松本一生先生によるコラム「認知症が心配なあなたへ」。今回は、「やる気のなさ」と認知症の初期症状との関係について次のように述べています。

 コロナ禍によって皆さんの生活も大きく変わったのではないでしようか。「感染防止」が重視されたことで外界との交流がなくなったという人々が多くいるはすです。そんな行動の変化が認知症への「気づき」を遅らせているかもしれない、と私は心配しています。
 ■普段の外出まで減っていませんか?
 「認知症が心配なひと」にこそ気を付けていただきたい点があります。「不要の外出を控え、大勢の人との交流を避ける」ことが大切だった、この間を経て、いつの間にか「積極的に家の外に出て行動することを避け、どこにも行かないような生活習慣」 になってはいないでしようか?。
 ボクの「ものわすれクリニック」を自ら受診する方に最も多い訴えは、「最近、もの忘れが増えた」が筆頭です。諸検査をすると、約1割は年齢相応のもの忘れであり、その時点では「病的なもの忘れ」としての認知症には当たらない人です。
 ■やる気のなさに気をつけて!
 しかし、ボクの30年を超える診療を通して、最も皆さんに気を付けていただきたい「変化」は、もの忘れ以外のことです。それは「やる気のなさ」です。自分で気づく人もいますが、家族や知人などの周囲の皆さんが「この人、最近どこにも外出しなくなったな」と気づき、もの忘れ外来を受診することが多いのです。
 この場合、少しすつやる気がなくなり、これまでの趣味にも関心を示さなくなっていることに気づけは、認知症やMCI(軽度認知遧害)の早期発見につながるチャンスになってきました。
 こうしてボクは、認知症の初期症状のうちで最も大切な見極めのポイントは「やる気のなさ」だと考えるようになりました。
 ■感染に気を付けながら行動を!
 さあ、そうしたところに生じたのがこのコロナ禍です。どこへも出かけることなく過ごした人々には、それが本当にコロナへの対応のためであるか、それとも「やる気のなさ」のためなのか、せひ、この機会に再考してみてください。
 例えは①旅行や外出することをおっくうに感じる②これまでやってきたことへの関心がなくなる③やると言っていても直前になると「面倒くさく」なってドタキャンが増える、といったことです。
 多くの人にとって、こうした「やる気のなさ」が認知症の早期発見のきっかけとなることを、ボクは診療の中で見続けてきました。
コロナやインフルエンザの感染に注意しつつ、普段から積極的な外出を心がけることで、認知症への心配を解消していただけれはと思います。

 少し長文になりましたが、松本先生の言わんとすることを知って戴くために全文を載せてしまいました。
 記事は昨年(2023年2月初掲載)の記事で、新型コロナが収束したころの記事であって第5類に向かって進む行動として取り上げたのようで、また本年2月に再掲載された記事なのであり、「内ごもり」から抜けだして欲しい願いでもある。

 私は、車を持たない生活であるので、積極的に自転車と徒歩で行動しているので、「内ごもり」からの心配はないと感じて読んだ、記事の感想である。
 もし、この記事を読まれた方で、コロナ期間中は「内ごもり」だった人は、ぜひ、外向けの行動をとって欲しいと思います。

 
 no.515  ウクライナに「白旗」促す教王  2024.3.16

 この3月10日に世界で震撼させたニュースがある。それは私が独断偏見であると断って記述しているウクライナのゼレンスキー大統領の好戦的な態度に変化を促す言葉が、キリスト教のトップに立つ方が放されたのである。事の顛末は下記である。

 キリスト教カトリック教会のトップ、ローマ教皇フランシスコが、今月放送予定のスイスの放送局RSIのインタビューで、ウクライナにロシアとの戦争を終わらせるために交渉し、「白旗を揚げる勇気」をもつよう求めたのである。それに対して、ウクライナ側は強く反発している。
 このインタビューは2月に収録され、今月20日に文化番組の中で放送される予定。
 ロイター通信によると、教皇はインタビューで、ウクライナにロシアとの和解を求める人々と、和解は侵略を正当化することになると主張する人々の間の議論に関してコメントを求められた。その際、インタビューをした人は和解について、「白旗」を振るという表現を使った。
 教皇はこれを受け、「最も強い者は、状況を見て、国民のことを考え、白旗を揚げる勇気をもって、交渉する者だ」と発言した。
 さらに、「敗北し、物事がうまくいっていないと分かったら、交渉する勇気をもたなければならない」と付け加えた。
 この発言はウクライナ内外で激しく批判されている。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は10日夜の定例ビデオ演説で、教皇には直接言及せず、「ロシアの人殺しや拷問部屋がそれ以上、欧州へ進撃することができないのは、青と黄の旗の下で武器を手にしたウクライナ人が、ロシアの進軍を抑え込んでいるからだ」と述べ、さらに戦争の最前線にいるウクライナ人の司祭らの働きをたたえた。
 「彼らは最前線にあって、命と人間性を守り、祈りと会話、行動でサポートしている」、「これこそが教会だ。人々と共にある。2500キロメートル離れたどこかにいて、生きたい人とこちらを破滅させようとする者たちの仲介を仮想世界でやろうとするのとは違う」と声明した。
 多くのウクライナ国民もソーシャルメディアで、教皇発言を強く批判している。その中には、ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会のトップも含まれる。
 一方、ポーランドのラデク・シコルスキ外相は、教皇はバランスを取るため、ロシアのプーチン大統領に対しても、ウクライナから軍を撤退させる勇気をもつよう促すのかと問いかけた。
 このような法王に対する、こうした反発を受け、ヴァチカンが弁明に走り、ヴァチカン(ローマ教皇庁)のマッテオ・ブルーニ報道官は、教皇は「降伏ではなく、交渉によって戦闘を止めようと言っている」のだと説明し、また、「(教皇は)交渉の勇気によって至る停戦について言及するため、インタビュアーが口にした白旗のイメージを使った」と述べた。
 また、教皇が「交渉は決して降伏ではない」と明言してきたとも付け加えて弁明に走った。
 ロシアの本格侵攻が始まって2年以上がたち、ウクライナは守勢に回っている。
 こうしたなか、アメリカではウクライナに600億ドル(約8.8兆円)規模の支援をする予算案が、議会下院で可決されないままになっている。ヨーロッパでも各国が、ウクライナ支援の方法について合意を形成できないでいる。
 次期大統領に再選をかけているトランプ前大統領が「ウクライナに一銭も出さない」とハンガリー首相と会談した際に言ったと報じているのだ。
 この戦争は、トランプ前大統領が返り咲けば状況は一変するだろうに、その前にウクライナ側が「どう出るのか」によって大きな変化が生じるのである。

 私は教王が言っていることが真実であり、自国の国民を犠牲にしてまでもロシアに立ち向かうのではなく、少なからずの犠牲も覚悟で、国民の犠牲や国の荒廃を食い止めることがトップに課せられた決断であると私はいつも思っている。

(本記事はWEbサイトのBBC_NEWS_JAPANの3月11日記事から引用する。)

 no.514 コロナ感染 第10波の特徴  2024.3.1

 新型コロナ感染 この言葉、第5類に移行した後、何の防止対策を行っていない方も見えるかと思います。だが、新型コロナ菌は消えたわけではありません。
また、マスコミでもあまり情報を流してくれませんが、静かに流行しているのです。
 この事実を語る情報を見つけたので記述する。

 東京・品川区治療に当たっている荏原医師会の木内茂之会長(59)に第10波の傾向を聞いた。
 「注意していたのに、とうとう新型コロナウイルスに感染してしまった」という声が相次いで居ると言う。「何度も感染します。2度目、3度目という患者がきます」
 レトロな町並みが続く旧中原街道近くの地域密着型病院で診療を続けてきた木内院長が次のように警告する。
 「年に2度感染した患者や、2、3カ月ごとに再感染する患者がいる。ワクチン接種やコロナに罹患(りかん)することで増強される感染・発症予防効果は短期間しか持たないのです。」
 第10波の典型的な症状は、熱や喉の痛み、せき、鼻水で、これまでと変わらない。全く無症状のケースも多い。
 「しかし、ピークは過ぎました」と木内院長は言う。
 JAMDAS(日本臨床実態調査)の新型コロナ感染者の推計によると、第10波は昨年12月から始まり、2月3日ごろにピークとなった。JAMDASのコロナ感染者数は、定点医療機関で新型コロナと診断された患者の数をもとにして全国の感染者数を推定した推計値だが、過去の例から実態をほぼ正確に表すことが判明している。
 最近の傾向は木内氏が現場で感じた特徴は、重症化率の少なさだ。
 「若い世代が重症化して入院するケースはほぼ診たことがない。そこが2021年夏の流行とは大きく違う。あのときはワクチン接種をしていない40、50代が重症化して死亡する例が続出しました。現在は、高齢者でも予防的観点から入院させているケースが多い。看護する家族がいない場合や基礎疾患を抱えている場合などです」
 新型コロナの5類移行に伴い、感染者に対する法的な行動規則は、発症から5日の出席停止などを求める学校保健安全法を除いてなくなった。第10波の最中でも、電車内でマスクをせずにせきやくしゃみをしている人がいる。
 だから感染するケースが多いから、木内氏は対策として「危機管理を人任せにしないことが大切です」という。「コロナが流行しているからマスクをする」「ちょっと具合が悪いから外にいかない」など、個人が臨機応変に判断して行動を変えることができれば問題はないという。
 また、アップデートされたワクチンは今後も接種を受け続けた方が良いのだろうか。と聞いて見た。
 木内氏は、①重症化率が減る②後遺症が残る確率が減る③強毒化したウイルスが出現する可能性は完全にゼロではない――などの理由を挙げ、「ワクチン接種をぜひ続けてほしい。副作用が強かった人はプラスとマイナスをてんびんにかけて判断して」という。
 「重症化率が下がればインフルエンザと同じで怖くないという人もいますが、インフルエンザに比べて抗ウイルス剤が効きにくい、と感じる。だから、医師としてはコロナの方が嫌ですね」今のコロナ症状をこのように木村氏は言うのだ・
 このように第5類に移行したあとでも、コロナ感染には気を配った方が良いのだ。特に私を含めて高齢者はマスクが手放されないと思う。日本へ来る外人観光客にはマスク着用は少ないが、マスクの着用は国民性もあり、欧米では着用が皆無な状況だ。アジア人は欧米人と比べると体力の差、食べ物の違いがあリ、コロナワクチンは欧米人向けなのであると私は思っているから、日本人が副作用で苦しむのは致し方が無いと思っている。これは屁理屈であり無視して下さい。

 まだまだコロナ感染には気を付けましょう!

(本内容は、Web上の毎日新聞2月24日の記事から参考に拾う)
  no.513 チョコレートの歴史  2024.2.16

 2月14日はバレンタインデー。独身の私=独居老人には、子供の嫁さんから戴く「義理チョコ」が有って、バレンタインデーを迎えていた。そのお返しがあるから「義理チョコ」は実は要らないのである。今年は思い切って次男の嫁に85歳になったのを機に「ご遠慮したい」と言って辞退したのであるが、長男の嫁の方は毎年のプレゼントではなく、気が付いた時に送るようなので、昨年は無かったから、今年も無いだろうと思っていたら今年はプレゼントされてしまった。当然お返しのホワイトチョコを進呈しなければならない。
ボケ防止でこの時期のやるべきことと思えばよいのであるが、何となく嫌なのである。
何故なら好みに合わないチョコでも無理に食べなくてはならないからである。そんな詰らない話しはこれで終わって「チョコレート」の歴史を見よう。
 チョコレートは今では我々の生活に欠かせない存在となった「チョコ」ですが、さまざまな歴史や偶然の積み重ねのうえに、今の姿があります。
 下記は増田ユリヤさんの新著『チョコレートで読み解く世界史』より一部抜粋して記述したのである。
 ヨーロッパでいち早く、チョコレートを手にしたのは、言うまでもなくスペインです。マヤ文明やアステカ文明の時代、チョコレートは特権階級の飲み物でした。原料となるカカオは、アステカ王国の勢力下にあった各地から首都に運ばれてきて、貢ぎ物として納められていました。しかし、1521年にコルテスがアステカ王国を滅ぼすと、スペイン人が貢ぎ物だったカカオを受け取るようになったのです。
 スペイン人は、支配下においたメキシコを中心に、庶民にカカオドリンクを飲む習慣を広めました。その売り上げはスペイン人が手にしました。原住民のインディオの人たちは、カカオ豆をすりつぶしただけで甘味のないものを飲み続けていましたが、ちょうど同じころ、メキシコに砂糖が入ってきたので、美味しい甘味のついたカカオドリンクを飲む習慣が一気に広まりました。17世紀末までは、メキシコが世界最大のカカオ消費地でした。
 一方、スペイン人が母国に持ち帰ったカカオも、スペイン国内に広がっていきます。国王に献上されたカカオは、焙煎してすりつぶしたあと、水や砂糖を加えて温め、甘味をつけて美味しく飲めるようにしました。
 砂糖もカカオと同様に、当時は薬として扱われていました。輸入品のカカオも砂糖も貴重なものだったので、王室をはじめ、カトリックの聖職者や貴族など、特権階級の人たちだけが口にできるものでした。
 チョコレートは、地位と富の象徴だったのです。甘くて美味しい飲み物としてのチョコレート。今のココアのルーツです。
 王侯貴族や聖職者たちがとりこになったチョコレートでしたが、この貴重な飲み物は、滋養強壮に役立つ薬としての意味合いが強いものでした。美味しいうえに、飲むと元気が出るので、毎日飲みたいと思う一方で、キリスト教徒にとって、難しい問題に直面することになりました。それは、断食です。
 断食中は栄養不足になりますから、滋養に富むチョコレートが飲めれば、聖職者たちにとっては好ましいものとなります。また、滋養強壮に役立つものという認識でしたから、薬としての性格ももっていました。薬であれば、断食中に飲んでも問題ないというわけです。
 チョコレートは「食べ物」であるか、「飲み物」であるかと言う論争がある。
もともとのルーツであるメソアメリカでは飲み物として飲んでいたのだから問題はないとか、砂糖やハチミツなどは水に溶けているから問題ないけれど、カカオはすりつぶして混ぜてあるだけなので食べ物としての性質が変わっていないから食べ物だとか、少しだけ飲むなら問題ないとか、あらゆる角度から議論されていたのです。
 時が経つにつれて、カカオの調理方法も進化し、水のほかに卵やミルクを加えたり、粉末にしたトウモロコシを加えたりといったことも行われ、固形状になっていくのです。
 そして、現代のような板状のものが生まれてきたのです。
 現代でも、チョコレートは認知防止の効果があるとされ薬のような面を持つのである。だが、大部分は嗜好品としてお菓子の部類に属するのである。
 何の気もなく戴いているチョコレートであるが、その原のカカオは貢物として高価な存在だったのであり、飲用されて薬の一面を持っていたのである。
 そのようなルーツを思いながらチョコレートを食べてみては如何でしょうか?


  no.512 犬塚弘さん、芸能界を語る  2024.2.1

 懐かしい名前がWebに出たので読んでみると、私の若き時のことが思い出される。
クレージーキャッツの犬塚弘さんと言っても今の若い人は分からないだろう。しかしBSなどの古い映画で出てくることがある。私と同年代の方でしたら懐かしいだろうと記述した。
  (下記は、週刊女性の記事でWebサイトに載っていた。)

 昭和30年代から40年代にかけて大人気だったクレージーキャッツ“最後の灯”が消えた。2023年10月26日、メンバーでベース担当だった犬塚弘さんが亡くなった。2012年にピアノ担当の桜井センリさんが亡くなり、存命するメンバーは1人だけになっていた。
 犬塚さんは“ワンちゃん”の愛称で呼ばれ、洒脱でダンディーな振る舞いが愛された。週刊女性は2020年に犬塚さんにインタビューをしており、書き切れなかったエピソードがある。日本テレビ系『シャボン玉ホリデー』時代の話を、こう明かしてくれていた。
 「青島幸男とは、番組が始まる前に会った。最初は生意気な小僧って思ったけど、けっこうな物知りだとわかって仲よくなった。
 ザ・ピーナッツは歌がうまくて可愛いだけじゃなく、一生懸命だったよ。
 小松政夫はまじめで植木等さんの付き人だった。
 なべおさみはハナ肇の付き人だったけど、売れてくると運転手にドアを開けさせて、オレに向かって“よう、ワンちゃん!”とか言うようになった。育てた人間に似たんだね」
 音楽バラエティー番組『シャボン玉~』ではコントを求められたが、犬塚さんにとってはそれが負担だった。
 「植木さんは頭のいい人で切り替えができたけど、オレは不器用で……。ただ、コントのおかげでアドリブを覚えて、役者として使ってもらえた。
 井上ひさしさんや山田洋次監督に可愛がってもらったな。ドラマの仕事が増えてくると、そっちのほうが楽しくなって。給料は安かったけど(笑)」
 名優との共演も多い。
 「原節子さんはオーラがあって近寄れなかった。演技を教えてくれたのは、宇野重吉さん。後日、息子の寺尾聰に会ったら“よくうちのオヤジと一緒に仕事やれますね。怒られませんか?”なんて言われた(笑)。宇野さんは偏屈だなんて言われていたけど、オレにとってはいい人。ドラマが決まると宇野さんは“犬塚を呼んでくれ”と、いつも言ってくれていたそうです」
 意外なミュージシャンとの交流もあった。
 「家内の行きつけの店に『ゆず』の2人が来るようになって、仲よくしていたらしい。オレもその店に行ったら、『ゆず』が家内を囲んでワイワイやりだした。オレだけポツンと取り残されたよ。オレが芸能人なのに(笑)」
 森繁久彌さんからは絶大な信頼を受けていたという。
「森繁さんは、奥さんがいないところでは下ネタばかり。愛人の家まで連れていかれたこともあった。あるとき“オイ犬塚、この袋をあそこに持っていってくれ”と言われて愛人の家に届けたことがある。中身はお小遣いだったんでしょう。森繁さんが亡くなったから言うけれど、当時はいっさいしゃべらなかったから、信用してくれたんだろうね(笑)」
 美空ひばりさんとも、よく酒席を共にした。
「オレは酒が飲めないからと断っても“いいから来て!”と。都心にあった自宅のマンションに呼ばれたよ。京都のナイトクラブでクレージーのショーがあったとき、お嬢がやって来た。ショーが終わると“今晩、私の部屋に来てくれない?”と囁いたんです。お嬢のおふくろまで“娘をよろしく”って(笑)。気に入っていただけるのはうれしいけど、さすがにそこまでは付き合えなかったよ」
 生前「なんでオレだけ生き残ったんだろう」と、愚痴ともつかない言葉を繰り返した犬塚さんも天国へ。コミカルだけど、たしかな腕があった昭和の最強バンドは、もう誰もいない。
 多彩な芸でお茶の間を笑わした犬塚弘さん、彼が語るエピソードである。
 ご冥福を祈る。

 no.511 昨年の国内の十大ニュース  2024.1.16

 読売新聞の読者が選んだ昨年度(令和5年度)の国内の十大ニュースを振り返って見たい。読者が選んだニュース・出来事であるから、若干興味本位とか娯楽的な感じがするのであるが、次のようであった。
1)WBC14年ぶり優勝…最強侍 列島沸く
2)大谷メジャー本塁打王
3)ジャニーズ性加害問題
4)藤井竜王史上初八冠
5)阪神38年ぶり日本一
6)闇バイト「ルフィ」逮捕
7)新型コロナ「5類」移行
8)ビッグモーター不正請求
9)夏の平均気温過去最高
10)処理水放出開始

以下は私の独断偏見で拾った。
11)広島でG7サミット開催
12)各地でクマ被害、死傷者過去最多
16)岸田首相演説会場に爆発物投げ込み
18)生成AI急速に普及
20)マイナカードでトラブル相次ぐ

 私見であるが、私の思うニュースが10大の中では出てこず、ようやく11以降で出てきたので、上記に載せたのである。
 やはり読売新聞読者と私見とは少しかけ離れた居るなぁーと思う次第である。
さて、上位は野球関係が主であるが、やはり大谷選手がドジャースへの移籍の発表もあり、話題性が十分あった。
 藤井8冠は文句なしの十大ニュース入りで良かろう。21歳での偉業は立派であり、今後の期待が寄せられる。
 ジャニー喜多川氏による性加害問題は話題性は豊富であり、有名タレントが出てきて報道機関での関係するタレントの扱いも問題になった。私として「性」を語るのは何んとなく気が進まなくて、ここまで。
 読者が選んだ中で、私が特に重要視したいニュースは、
9)夏の平均気温過去最高
気象庁は、夏(6~8月)の日本の平均気温が、1898年の統計開始以降で最も高かったと発表した。地球規模での暑さが話題になったのであるが、これは私の推測であるが今年元日に起こった「能登半島地震」への引き金になっているかもしれないと思うのだ。
10)処理水放出開始
福島原発から出る核汚染水を薄めて海へ放水するのは、やむ負えないと思うのであるが、中国は科学的根拠を無視して日本産水産物の輸入を停止。中国向けに魚介類を輸出していた水産業者らが打撃を受けた。中国の嫌がらせ(?)、困ったことである。
18)生成AI急速に普及
ChatGPTで話題をさらったのであるが、私も使っているのであるが、会話式検索から文書作成まで非常に便利であるが、解析については(私は「数独」で確認した)、弱くて今一だと私は思った(無料版であるからかもしれない?)。
20)マイナカードでトラブル相次ぐ
最も身近の問題であるのに、20位と関心が薄いのであるが、健康保険証に代わるものとして登場するのであるが、果たして軌道に乗るのか心配である。
 昨年の重大ニュース、解釈すると長くなるので、これ位で止めます。

 no.510 藤井8冠 少年時代に泣く?  2024.1.1

 まずは、『明けましておめでとうございます。』

 例年だと年初めは、昨年の10大ニュースを振り返ることになるのだが、それは次回に譲って、いまや絶大人気がある藤井8冠、正月の番組に引っ張りだこのあり様である。その素顔を少年時代に戻して振り返ってみると意外な面が有る事が某Web記事に載っていたので、以下に紹介する。
 藤井8冠には、ずっと気になっていた言葉があり、それは「負けず嫌い」だ。「負けず」と打ち消しているのだから「負けないことが嫌い」で、反対の意味になってしまうのではないかと思っていた。なぜ今のように使われているのか諸説あるようで、よくわからない。
 勝負師である棋士にとって、この「負けず嫌い」は大事な要素である。というより、ほとんどの棋士はとんでもなく負けず嫌いだ。負けて悔しいから次は勝つために向上しようとする。負けても別にいいやと思えば、強くなるはずがない。
 負けず嫌いについて有名なエピソードを持つのが、昨年10月に八冠を全制覇した藤井聡太棋士だ。小学2年生の時、谷川浩司十七世名人に指導対局を受けた。敗勢になった藤井少年に谷川が引き分けを提案したところ、将棋盤に覆いかぶさって火がついたように泣き出したのだ。他にもある。今年の竜王戦七番勝負で争った伊藤匠七段と小学3年生の時に大会で顔を合わせ、敗れた藤井は大粒の涙を流した。後に伊藤は「藤井を泣かせた男」という異名を持つようになる。当時、現場にいた森下卓九段は次のように語る。
 「『将棋は勝つこともあれば負けることもあるんだから、そんなに泣くことはないんだよ』と慰めたことは覚えています。ただそれが藤井さんだと認識したのは彼がプロ入りしてからでした。映像に残っているんですよ」
 このような逸話が有名になりすぎ、藤井棋士は小学生時代に大会で負けるたびに号泣していた印象を持たれるようになってしまった。だが実際は上記以外ではほとんど泣いたことがないという。子どもの頃の話とは言え、泣いたことを何度も言及されるのは照れるだろう。
 なお日本将棋連盟会長の羽生善治棋士には、将棋に負けて泣いたという話はほとんどない。これも森下から聞いた話だが、「友達が将棋に負けて泣いていた時、羽生さんは『泣いていても強くなれないよ』と優しく諭したそうです。羽生さんらしいですよね」。
 実際に泣くか泣かないかは大きな問題ではない。負けをどう捉えて次につなげるかが大事なのだ。
 21歳の青年になった藤井聡太8冠が対局に負けて涙を流すことはない。ただ今でも、「負けず嫌い」が露骨に表れる瞬間がしばしばある。藤井棋士が八冠を制覇した王座戦五番勝負の第3局。逆転で制した藤井は終局後に大盤解説会に向かう際、ガックリと首を垂れて歩いていた。まさに、うなだれるという表現がピッタリだった。敗北寸前だった内容を振り返って自分に呆れ返り、失望していたのだ。たった今、2勝1敗になって八冠に近づいたというのに。
 それは負けて号泣するよりも強烈な光景だった。今の藤井棋士は勝っても内容が悪ければ心の中で泣いている。だから藤井8冠は将棋史上最強の棋士なのだ。これは新しい「負けず嫌い」で、私はまたこの言葉が気になり始めた。
 (本記事は、Web「現代ビジネス」2023年12月28日大川慎太郎氏の記事から参照した)

 上記の記事を読むと、少年時代に負けて泣いた悔しさが、今の強さになってきたと思うのであり、今は心の中で泣くように成長し、まさに藤井8冠の強さを再確認するのだが、彼の新たな道への挑戦を期待したい。

 no.509 低所得者に10万円給付に嘆く!    2023.12.16

 税の控除が厚い低所得者(非課税所帯)と少ししか変わらない貧しい中間層の悩みがWebサイトの載っていたので、予定する税控除のあらましと共に紹介したい。

 岸田政府が、来年6月に予定される所得税などの定額減税を受けられない低所得世帯のうち、所得税は納めていないが、一定以上の収入があれば課される住民税の「均等割」だけ納めている世帯には一律で10万円を給付する方針であるらしい(分かりづらい税控除の言葉だ。)。
 「所得税と住民税の両方が課されない世帯には、今回7万円が給付されるが、それとは別に今年3月に3万円が支給されています。しかし、“均等割”だけが課されている世帯は、この3万円給付の対象外でした。今回の+3万円は、その差分を埋める処置となります。また、低所得世帯全体には18歳以下の子ども1人当たり5万円が上乗せされます」(Webサイトが述べている。)
 2023年度予算の予備費を財源とする方向で調整し、早ければ来年2月から3月にかけて年度内に給付を開始する予定だ。住民税非課税世帯向けの7万円給付は、早ければ月内に支給が始まる。所得税の納税額が少なく1人当たり4万円に満たない人に対しては、差額の給付を1万円刻みで給付。1人当たり4万円の定額減税については’24年6月からの実施が予定されている。

 このような報道が流された直後、SNS上には不公平感を訴える書き込みが相次いで寄せられたのだ。こんな具合だ!
 《年収300万くらいだけど、毎月保険や税金やなんだかんだで4分の1ほど引かれる。手取りなんてわずかだよ。ただ持っていかれるだけで。なんの恩恵もない感じ》
 《持ちつ持たれつはわかるけど、他人のために働いてるみたい》
 《本当に困窮している世帯にはもちろん賛成。中間層ジリ貧になってるのを知って!》
 《これで助かる人がいるのは事実だけど頑張って働いても納税しているせいでカツカツな生活の方へのフォローは?》

 このように、「昨今、このような低所得者の方が多く給付をもらえる、という方針に対して中間層の不満が爆発しています。特に、非課税世帯にギリギリならないような所得の世帯では、納税しているのに給付が受けられないとフラストレーションがたまっている。
 もちろん、今回給付を受ける低所得者層の多くは本当に支援を必要としている人達です。しかし、税や社会保険料の負担が増しているなか、賃上げの追い付かない物価高により、中間層の生活も苦しくなっています。政府の物価高対策が中間層にとっては不十分と感じられることや、政治と金の問題などから生じた政府に対する不信感もあいまって、怒りの声が続出しているのです」(Web上の記者)


 私は年金生活者であるが、今回の税控除では何の恩典が無いのである。今、生活で困っていることは、物価高で特に食料品関係が30~40%近く値上がっていることから生活を圧迫していることだ。政府の物価高騰への対策は効果皆無である。
賃上げで収入を増やすことで対策しているようであるが、年金生活者には無関係の賃上げである。

 何とか物価高騰の状況を改善して欲しいのだ!

(参考にしたWeb上の情報は、「女性自身」サイトの12月13日記事から引用している。)

 あとがき
 本年は本記事をもって終了しますが、つたない記事を読んで戴き申し訳ありません。
次年度も頑張って書いて行きますので、変わらぬご支援よろしくお願いします。

 no.508 1日8000歩で病気予防     2023.12.1 

 私が読んでいる新聞の記事に興味ある記載が有ったので、つかみ記述したい。
 ヒトが立って、前脚だった手が自由になったからこそ、指が自由に動かせるようになって、脳が発達、活性化した。動物だったヒトが文化を持つ人になって、社会生活を営み、高度な文明、文化を生みだした。
 今では当たり前のように歩いているけど、もし人類が二足歩行を獲得していなかったら、いまの社会は違ったものになっていたと考えると、歩くってすごいことです。
 ドコモのデータであるが、都道府県別で一番歩いているのは東京都民だと発表している。2位が神奈川県民、3位が大阪府民だった。都市部の人がよく歩いている。それは仕事の上かも知れないが、行くところ・見るところが多いから歩く?
 人間は筋肉がないと動くことができない。
 その筋肉の6~7割が、下半身にあるといわれている。つまり歩くということは、それだけの量の筋肉を動かし、鍛え、筋力と持久力をアップさせるということ。脂肪も確実に消費される。
 歩くことで、たくさんの筋肉を使う、筋力だけでなく、血流が良くなることも大事なポイント。ふくらはぎの筋肉は血液を心臓へ送りかえす「第2の心臓」とも呼ばれている。歩いて筋肉が動けば、その分だけ心臓に戻る血液量も増えていく。そうすれば全身に血液や酸素、栄養が活発にめぐるんだ。
 血流も良くなるし、足からの刺激が神経を通して脳に伝わるから、脳の働きも活性化する。頭の働きも良くなり、気分転換にもなる。
 このようなことから歩くことは、健康的で前向きに生きる基本である。
 1日1万歩と以前は言われたけど、京都大と米カリフォルニア大ロサンゼルス校のチームは今年、8千歩以上のウォーキングを週1~2日でも続ければ、まったく歩かない人と比べて、10年後の死亡率が14・9%低下するという研究結果を発表した。
 また、群馬県中之条町の65歳以上の全住民5千人を対象にした「中之条研究」でも、1日8千歩、そのうち20分間を大股で力強く「中強度」で歩くことで、うつ病や認知症、がん、動脈硬化、糖尿病といった多くの病気予防に効果があることがわかった。
 2カ月ほどの継続で効果が出てくる。運動しすぎると疲労がたまったり足腰の負担が大きかったりするので、適宜に歩く。
 1日8千歩の黄金律(?)、ではどの程度なのかというと、
 厚生労働省が公表したデータによると、成人の1日あたりの平均歩数は、65歳以上は男性5,396歩、女性4,656歩となっている。
 普通に歩いている場合は、1,000歩=10分と言われているから、例えば、1日あたり8,000歩を目標とする場合、歩く時間は80分ということになる。とても長い時間であるのだが、厚生労働省が推奨する1日8,000歩という基準には、通勤や通学、家の中で家事をするときなどの歩行も含まれているため、歩く時間をウォーキングと考えて、生活のなかに意識的に取り入れれば良い。
 先程の「中之条研究」にある「20分の中強度の歩き」を意識的に行うことで、1日8千歩が可能になるのである。
 この記事を読んだ方、健康を維持したいなら、家の中で、よく歩き、さらに外へ出て「20分の中強度の歩き」を行なえば、90歳まで病気知らずで生きられるのだ!
 頑張ってください!

 no.507 藤井八冠の揮毫は          2023.11.16

 将棋のタイトル八冠の全てを獲得した藤井聡太棋士が史上初の八冠となったのは余りにも有名なのでご存じだと思う。
 先ごろは内閣総理大臣顕彰を受領した。
 藤井八冠はことあるごとに揮毫を書き、披露しているのもご存じだと思う。
で、先ず「揮毫」とは何であるかと言うと、Web上でたぐって見ると、
 「揮毫」とは、「揮」はふるう、「毫」は筆の意で、毛筆で文字や絵をかくこと。特に、知名人が頼まれて書をかくこと。例文として「色紙 (しきし) に揮毫する」とある。
 要は、有名人が色紙に「意味のある言葉・語句を書くことである」。
 さて、藤井八冠となった翌日の朝の記者会見で、披露されたのが色紙に書かれた「八冠」でした。八冠を獲得した喜び・達成感を色紙に書かれたのでしょう。
 その日に訪れた大阪市の横山市長に贈呈した揮毫は色紙に書かれた「雲外蒼天」でした。文字通りの意味は、〈雲を突き抜けたその先には、青空が広がっている〉ということ。転じて、〈努力して苦しみを乗り越えれば、すばらしい世界が待っている〉といったことを指しています。
 Web上で有る方が言うのには、この語句は、普通に市販されている四字熟語辞典の類いには、収録されていない。しかし、座右の銘としては人気があるらしい。
 この語句、どんな由来で、いつごろから使われ始めたか調べると、「雲外蒼天」の使用例は、1980年代の終わりごろから見られます。最初は主に経済人の座右の銘として好まれ、そこから、政治家やアスリート、病気に苦しんでいる方などへと広がっていったようです。ある経済人は「中国出張の際に教えてもらった」と証言していますから、中国由来の四字熟語かと思われます。
 先述にも書いたが先日(11月13日)に岸田首相から「内閣総理大臣顕彰」を受けた藤井八冠は返礼に「雲外蒼天」と記した将棋盤を寄贈した。記者団の取材に対し、「私が普段からよく揮毫している言葉。雲の上には青空が広がっているということで、努力をしてさらに実力を高めていくことでこれまでと違った景色が見える、という意味を込めて書いた」と語っているのである。藤井八冠はこの語句が好みのようで至る所で、この語句を揮毫しているのである
 次は、藤井八冠が竜王戦3連覇と8冠を堅持した11月12日の朝の記者会見で披露した色紙での揮毫は「盤上没我」であった。
 「盤上没我」の意味は、「盤上没我」という語句は、古来熟語としては存在しない。ただし、将棋の世界で使われる言葉で、盤上で自分自身を忘れて、相手のことだけを考えることを表現する言葉のようです。この言葉は、将棋の世界でよく使われる言葉の一つであり、棋士にとっては、非常に重要な概念のようです。

 前日に竜王戦の防衛を制した藤井八冠が語った言葉は「我を忘れるほどに集中して考える、今回はそういう感覚になった時もありました。それを大事にしていきたいと書き留めました」と述べた。

 これは蛇足であるが、「没我」と言う熟語は、「物事に熱中して我を忘れること。無私無欲になること」の意味であるが、この語句は全ての場面で通用する言葉であり、私は「何事に於いてもやるべきことに集中して、成し遂げる」と言う風に解釈し、実践していると自負しているのだ。

 no.506 インフルエンザの流行         2023.11.1

 私が住む愛知県では10月26日にインフルエンザ注意報を発令した。
愛知県は、県内のインフルエンザ患者の定点医療機関当たりの報告数が、国立感染症研究所が定める注意報の指標である「10」を上回ったことから、県内全域にインフルエンザ注意報を発令しました。
 私は高齢者の一人ですが、この時期(特に季節の変わり目や、冷たい空気になったころ)には、鼻水がひきりなしに出る。
 ひょっとするとインフルエンザに罹っているかと思うのであるが、実はワクチンは早々に打っているのである。しかし、インフルエンザかもしれないと調べる。
 インフルエンザは、鼻水、くしゃみ、咳など一般的な風邪の症状に加えて、突然の38度以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身の症状が現れる。
 私の症状は鼻水だけで熱はなく、頭痛などもなく今のところではインフルエンザではない。単なるアレルギ性鼻炎であろう。
 で、インフルエンザの予防について、次のようなことが同じく載っている。

 まず、感染経路では
①飛沫感染
インフルエンザに感染している人のくしゃみや咳によって、唾液や鼻水などの気道の分泌物や小さい粒子(飛沫)が周囲に飛び散り、周囲の人の呼吸器に直接侵入して感染します。
②接触感染
手についたウイルスを目や鼻、口にもっていくことによって、粘膜からウイルスが侵入します。感染者が使用したドアノブや食器、電車の吊り革などにウイルスが付着して、それを触った人が感染します。
③空気感染
「飛沫核感染」とも言われますが、飛沫から水分が蒸発したごく細かい粒子(飛沫核)が長い間空中に浮遊し、その空間にいる人がウイルスを吸引することで起こる感染です。
狭い部屋などでは粒子が比較的長く浮遊することがあり、空気が低温で乾燥しているとウイルスは長く感染力を持ち続けます。
インフルエンザの感染経路は主に上記の3つです。
一番の感染経路はやはり飛沫感染です。飛沫感染の予防にはマスクが効果的!満員電車に乗る前など、人混みが多い場所に行く際はマスクをつけるようにする。

 次には、インフルエンザに罹らないようにするには、自身の「免疫力」の強化です。
それには
①規則正しい食生活を心掛ける
★腸内環境を整えるもの
腸内の善玉菌が増えると免疫力がアップします。
・ヨーグルト ・納豆
★抗酸化作用のあるもの
「ビタミン」が含まれる緑黄色野菜、「ミネラル」が含まれる、レバー、ごま、豆、海藻等は、活性化酸素を抑制して免疫細胞を働きやすくします。
・緑黄色野菜 ・レバー ・ごま ・豆 ・海藻類
★体を温めるもの
体温が下がると免疫力も低下します。下記の食べ物は摂取すると体が温まり、免疫力UPにつながります。
・根野菜 ・しょうが ・ニンニク ・ネギ ・ニラ ・唐辛子
②十分な睡眠をとる
身体の免疫力を左右する重要な物質は睡眠中に作られます。十分な時間と質のよい睡眠が、免疫力の向上には欠かせません。起床したら朝日をしっかり浴びることも大切です。
③適度な運動
免疫力を高めるには「有酸素運動」が効果的と言われています。ジョギングやウォーキング、サイクリング、水泳などをゆっくりペースで20分以上行いましょう。
④ストレスフリーを心がける
ストレスや疲労は免疫力を低下させる大きな要因です。現代社会ではこれをゼロにすることは難しいかも知れませんが、せめて疲れているときは無理をせず、しっかり休むこと。 一日の疲れを取るために、湯船にゆっくりと浸かることもオススメです。

 皆さん、インフルエンザに罹らないように予防しましょう!

 no.505 85歳の誕生日を迎えて         2023.10.16

 私はこの2日で85歳になってしまった。
 85歳になったけど、特に死に至る病気も今のところ出て居ない。年にしては元気の部類にいると思っている。
 ただ、認知症の始めである「忘れぽっくなている」のは、事実であり、今日行う仕事などは紙に書いて台所のテーブル上においている。こうするとお茶などを飲みに行くときに食台を見て、気がつき、事を始めている。
 買物時には買物をする食品などをメモしているのであるが、そのメモを持たずに買い物に出かけるなどして、買うことを忘れることしばしばである。
 もう一つ気になることは、慎重さに欠けてきたことである。
私はパソコン教室を主管しており、教材を作成しているのであるが、問題を作り脱字誤字など、また文章などを見直して誤りのないように気を付けているのであるが、会場で配ってから間違いを見つけることが頻繁に起こっている。これも歳で來る「確認とか慎重さの衰え」であろうと悔やんでいる。
 23年前に32年共に暮らした妻を亡くして独居暮らしをしているのであるが、85歳の誕生日を迎えて亡妻の仏前に報告し、天から見守ってくれていることに感謝するのであるが、同時に亡妻に十分にしてやれなかった結婚生活を詫びている。
 安月給の中、生活が苦しい状況を学習塾や内職などで妻を働かせたこと、自分の夫としての至らなかったことを仏前で詫びて許しを請うている。
 そんな中、Web上(Amebaの投稿ブログから)で「夫婦の条件」見たいな箇条書きを見つけたので、それを記述して自分を反省したい。

 ◎ いい夫婦8か条
ほどよい距離感を保ち、ひとりの時間も楽しめて
良いところも悪いところも受け入れ
足りないところを補い合い
苦しいときこそ話し合えて
何かあれば二人で問題を解決して
思いやりと感謝の気持ちを忘れず
歳をとっても何も言わなくても、そばにいるだけで安心できて
もっと一緒に生きたいと、思えるのがいい夫婦

 私はこれを読むと、全てそのように私はやってきたと思えるのだが、それは自分勝手な行動・見方かも知れない。その相手である亡妻がお墓の中で、私を見下げて笑っているかもしれないと思う。

 なお、11月22日は「いい夫婦の日」であり、
日本中のご夫婦・カップルが、お互いに感謝の気持ちをかたちにするきっかけの日になることを目指しています。
 私も、この日を迎えたら、また亡妻を思い出して、至らなかった自分・夫を思い出すことになるであろう。

 no.504 トランプ前大統領の資質         2023.10.1

 アメリカの次期大統領関係のニュースを見ていると、トランプ前大統領が裁判訴追があっても熱狂的な支持を得て居る映像を見て、アメリカ人の善悪の観念はどこにあるのか、不思議に思っているのである。Web上のニュースでその辺を解説している記事を見つけたので詳述する。
 先月8月14日に米国の前大統領ドナルド・トランプは、ついに4回目の訴追を受けた。通常の候補者であれば、選挙戦の最中に、一度でも刑事訴追を受ければ、それが致命傷となり、選挙戦から脱落せざるを得なくなるのであるが、トランプの場合は、むしろ訴追される度にその人気が高まり、支援募金も増えるという奇妙な現象が起きている。
 トランプは、3回目の訴追を受けた段階で、「もう1回訴追されれば、この選挙戦の帰趨は決まる(自分が勝つ)」とうそぶいていたが、単なる放言ではなかったようである。
 このように、いかなる暴言を吐こうとも、いかなる逆風にさらされようとも、一向に衰えない根強いトランプ人気はいったいどこから来るのであろうか? 
 それは、米国の民主主義が既に形骸化しているからなのか? あるいは、米国社会の底辺に渦巻く社会不満が噴出しているからなのか? もしくは、米国の社会風潮がフェイク・ニュースや陰謀論にかき回され、もはや、真偽の区別がつかない状況に陥っているからなのか?
 これらの疑問を、有権者レベルの側面から、さらには共和党という政党レベルの側面から掘り下げてみたい。

 ※トランプへの熱狂的な大衆の支持はどこから来るのか? 
 わが国では、選挙候補者を選ぶとき、何よりも大事なのは、候補者の人柄であり、それまでの実績であるが、米国では、スピーチが最も大事であり、いかにして聴衆にアピールする話し方ができるかで勝敗が決まる。
 この点、トランプは、社会の不満層が薄々感じている不安や怒りをうまくすくい上げ、その不満に油を注ぐようなしゃべり方をするので聴衆に受ける。その内容は、極端に誇張されたものであったり、全くの虚言であったり、単なる偏見であったりするが、それが事実に基づいているかどうかは全く問題ではなく、聴衆を燃え上がらせることが出来さえすれば、それで十分なのである。
 トランプ支持者は、都市部というよりは、田舎町、農村部に多く、一般に低学歴で、低所得者層であり、日頃、社会の潮流から取り残されたと感じている不満層が多いが、こういった聴衆に一体感を感じさせるようなスピーチができれば、それで大喝采なのである。
この点、民主党は全く逆であり、民主党は都市部で強く、高学歴層に広く受け入れられている。
 言い換えれば、こういった支持者は、トランプの人柄を見てサポートしているわけではなく、トランプの演説が気に入っているからサポートしているわけで、トランプがいかなる言動に出ようと、法に反する行為をしていようと、そういったことは大した問題ではなく、トランプが自分の不満をうまく代弁してくれさえすればそれでいいのである。こういった支持者こそが、何事にも揺らぐことのない岩盤支持層を形成する。
 ※トランプ軍団・独裁者信奉症候群
 トランプの岩盤支持層は様々なグループから成るが、その中でも特に目を引くのは、トランプ軍団とでも呼べる騒々しい集団である。これら集団は、例えば、先に述べた公開討論会の場でも、元副大統領のマイク・ペンスや元ニュージャージー州知事クリス・クリスティーのようなトランプ批判者が出てくると、激しいヤジを飛ばし、会場を喧騒の場にしてしまう。
 また、各地で開催される共和党の地域政治集会が、時に異様な熱気に包まれるのも、このようなトランプ軍団が大挙して押し寄せ、ブーイングを飛ばすからである。
 このような軍団は、ある種の特異な行動パターンを示すことが多いが、Dr. Natalie Frankは、その心理構造を分析して、このようなハードコア集団は「独裁者信奉症候群(Authoritarian Personality Syndrome)」を示すとした。 こういった集団の行動特性は、その崇める独裁者については、これを盲目的に信奉する一方、そうでない人間や集団に対しては敵対心をむき出しにし、暴力をふるう。このような症状を示す集団は、どこの国にも(欧州諸国にも、日本にも)一定程度存在し、その多くは、右翼集団であるが、これらの集団は、デマゴーグによる扇動に乗りやすく、敵意をたきつけるようなスピーチには直ぐに反応する。
 2021年1月6日に米議会を襲撃した暴徒はまさにこのような集団であった。その行動は、ならず者による集団略奪と見紛うほど暴力的なものであった。また、これらの集団は、トランプに批判的な市民やグループを見つけると、これらの人々に脅しをかけたり、脅迫状を送りつけたりする。
 特に、問題となったのは、トランプの形勢が不利になった地域の選挙管理委員会のメンバーに対して行った嫌がらせであった。今、選挙管理委員会事務局職員の離職が各州で大きな問題となっているが、その背景には、これら過激派集団が行った脅しや嫌がらせがある。
 このように暴力的な行為を起こすのを容認するかのトランプの発言は、日本人の常識では考えらえない行動なのである。

 上記の記事は、誠に真実を述べていると、私は感銘しているのである。
 この記事は、まだまだ続きがあり、長くなるので、次回に譲ることにしたい。
  (この記事は、WebサイトのJBpress 9月28日記事から引用抜粋した)

no.503 林外務大臣は更迭なのか?         2023.9.16

 第2次岸田再改造内閣が発足した。
 新大臣たちは早速任務を受け継いでスタートさせている。
そのような中で私が
異様に思っているのは外務大臣の交代である。
林前外務大臣はその任期が終わる前にウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領やクレバー外相と会談して、日本の支援を表明し、また、復興に向けて楽天グループの三木谷社長を同行させ、通信や医療分野の企業の幹部も伴って現地の企業関係者と会って会談させ、同国の復興に日本の支援を伝えたのである。
 このような国際間の協力をしてきた林外務大臣を帰国早々に交代させたのである。
どう考えても、私は今年末まではG7の議長国である日本の外交に諸外国からすると、外交軽視に受け取られると危惧するのである。
 では裏を返せば何をもって交代させたのか?と言うことだ。
林外務大臣が所属する派閥は、やはり岸田首相が率いる「岸田派」なのである。
同じ派閥の親分子分なのであるが、私が察するには一つは勝手に動いて、岸田首相に相談しなかったのではないか?林外務大臣の前は岸田首相は安倍さんの下で4年以上外務大臣をやって来た、その自負があるから、相談せずに動いていたことに腹が立ったか!二つは福島原発の処理水の放出について中国の予想もしなかった強い放出反対に、親中派で知られる林外相の読み(中国の状況不足)が気に障ったかもしれないと思うのである。中国の放出反対は決定以前から言っていることであり、目新しい事ではないが、今回のような輸出禁止まで読み取れなかったことは岸内閣の落ち度であるのだ。
 その辺の情報を親中派である林外相が掴めなかったことに責任を取らせたかもしれない。代わった新しい外務大臣はやはり「岸田派」の上川陽子氏であり、法相も努めたことのある大臣経験者である。女性の参加が全ての分野で叫ばれ、企業でも名目的に(お飾り?)、岸田首相の人気挽回に女性登用か?
 私は新上川外務大臣を非難するつもりはないが、日本の国際間の外交に、一服状態が出ること、国際政治を軽視する、そのように諸外国から取られる事に心配するのみである。
 「処理水」を「汚染水」と言って問題を起こした野村農相、勿論交代させられたのであるが、大臣の資質を問われるのはいつものことであるが、今回の改造内閣でも親の名声で入閣した人いるが(?)、政治家は代々無条件で引き継がれるものではないと私は思っている。実力があり、任せられる実績があってこそ、大臣の資格なのである。親の地盤から立ち、単なる議員年数が長いからと言って与えられ、選ばれるものではないのである。今の国会議員、大多数が世襲制の下で議員になっているのが実情、どこの国でも同じようであるらしい。
 さて、最後に、 各大臣の活躍を見守りたい!

 no.502 最新のコロナ感染状況は?         2023.9.1

 コロナ感染が5類になってからは、感染の状況報告が変わったことから、流行時のようにその地域の感染状況が分かりづらくなった。
 5類に変わったのは5月であり、その当座は従来と変わらずに、当地域ではマスクの着用している方が多かった。月に1、2回名古屋へ出かけているが、電車や地下鉄の中ではマスクをしている姿は変わらなかったが、この8月に入ってからは車内でマスクを外している方が多くなっている。特に若い層ではマスクをしていない。
私は高齢者であり、抵抗力も弱まっているからマスクの着用は外せない。
 では今の状況はどうかと見ると、全国では次のような結果である。


今の状況を見ると、8月半ばから下がり気味だったので、下降するかなぁーと思っていたら、お盆過ぎの結果では上向いて(?)いる状況。
 では当愛知県では如何だと見ると下記である。


 グラフが細かくなっているので、見にくいが傾向は分かる。やはり全国平均と同じ結果の様子となっている(グラフの最尾は同じ8月20日である)。
 5月以降の5類移行で、沖縄地方が感染が突出していたのであるが、今はどうかと見ると、下記のようだ。


 グラフは7月初めから8月20日までのデータであり、黄色が全国平均、青色が沖縄県であり、全国では感染者上がり気味であるに対し、沖縄は下降して減少なのである。これが現実だとすると、夏の猛暑が終わりで沖縄は衰退なのである。
夏の猛暑が因のように書いたが、真実は分からない。
 私の身近の人で、高齢でご夫婦でコロナ感染された方が見え、決して感染が無くなったわけでないので、気を付けて感染防止をすることが必要だと思っている。
これからを注目して行こう!

 no.501 早速 電動キックボードで違反事故     2023.8.16

 この7月1日から電動キックボードの改正があって、手軽に免許無しで乗れるようになった。そのような状況下で、当初から危惧されていたことが起きてしまったのである。
 
本誌の現機関紙「輪心東西」No.80号でも報じているが、7月の法改正を受け、最高時速20キロ以下などの一定条件を満たした電動キックボードであれば、16歳以上なら免許のない人でも乗れるようになった。そのため、交通マナーをわきまえず急に車道に飛び出したり、一方通行を逆走したりした事象が起きているのである。
 そんな中で、今月7日に酒を飲んで電動キックボードを運転していた男子大学生が、停車中のタクシーに追突。タクシーに乗客は無く、男性運転者にもケガはなかったという、このような事故が発生したのである。
 この事故で不信を感じた警察官が呼気検査をしたところ、基準値を超えるアルコール成分が検出されたのである。大学生は6日午後1時から11まで居酒屋などでビールやハイボールを計16杯飲み、電動キックボードを友達から借りて運転し、帰宅する途中だったらしい。
 手軽に自転車並みに乗れるようになったことで、電動キックボードの普及にはなるけど、事故を防止する心構えと言うか、事故を防止する認識が不足していると思うのである。規制緩和の中で、13日の日経新聞朝刊では、あいおいニッセイ同和損保が電動キックボードの速度を自動制御する技術を開発したことが紹介されている。22年度の事故件数が20年度の約10倍の41件と膨れ上がっている。この開発が今後の事故減少に繋がることを望むところである。
 大学でも電動キックボードを利用した通学や通勤への対応を始めている。都内の駒澤大学では、このような事故を受けて8月4日にホームページ上に「電動キックボードの利用について」というタイトルで「自動車・オートバイでの通学・通勤を禁止しているため、電動キックボードを利用しての通学・通勤も認めない」という告知がされたのである。
 このように大学での対策が出てくることに期待したい。
 今夏は連日30度越えの猛暑の中で歩くよりも、電動キックボードを乗用して楽をしたいと思う人が増えていると思う。安全運転を心掛けるとともに、講習を受け機能を理解した上で使うことが欠かせない。また、車のドライバーも車道で電動キックボードを見る機会が多くなったと思われるので、配慮して行く心構えが増えたことで心して運転しなければならない。
 再度述べますが、電動キックボードが手軽になったことで事故を起こす確率も増えるわけですから、十分に気を付けて交通ルールを守って行くことが望まれるのである。

  no.500 500号になって思い出す     2023.8.1

 今、この「竜のたわ言」記事を書こうとしたら、何と500号になるのではないか!
全く気が付かなかったのである。何か記念になることを書かなければならないと思うのであるが、余りにも咄嗟のことで、良い名案(?)が浮かばない。
 500号と言うと、月に2回発行だから20年以上続けたことになるのだ。妻が亡くなってからの「仕事」として書き始めたのである。その時に、お世話になった故服部四士主氏もまだ元気であり、本機関誌の主筆として迎えていたのであった。それから20年余が過ぎたのであり、月日の経つのは早い。
 そこで、創刊時(2002年10月1日号)の「たわ言」記事を載録して、そのころを思い出して、お茶を濁すことにしたので、お許し願いたい。


(創刊1号)
no.1  「竜のたわごと」事はじめ          2002.10.1
 本ホームページの立ち上がりに当たって、服部主筆から主管の展望ブリーフを毎回書くべきだとご指示(嫌がらせ?)を頂戴し、文才のない私がうまく書けるはずがないのに、何と罪作りの人かと恨んでおりますが、断ればこのホームページの行方が危ぶまれる事も考えられ、「仕方がない、書くしかあるまい」と自らに言い聞かせ、勇を鼓して書くことにしました。
どうか皆さん、下手な文章、お察し頂いて読んでください。

(創刊2号)
no.2  自転車事故                  2002.10.15
 朝日新聞10月12日朝刊の「私の視点」で、日本サイクリング協会・鳥山理事さんの記事が掲載されています。要約すると、自転車事故で亡くなられる方が、毎年約1千人おられるとの事です。その死亡原因の1位が信号無視、2位が一時停止違反となっている。
 何故こうなるかと言うと、「法に違反しても捕まらなければーーー、自転車なら大した事故にーー」。このような考えが日常化してーーー事故を招いているとしている。
 氏はその対策として、いろいろと述べておられる。筆者も自転車で一旦停車はするけど、左右を見て車が居なければ信号無視をしばしば(日常茶飯事?)やっていますが、
年を取って判断が甘くなった昨今、危険と背中合わせかもしれない。
 急ぐことのない毎日サンデーの身、自転車社会に奉仕しようとしていることを考えると、
交通規則を守るのも、自転車社会を良くする事だと思うのは、間違いではないだろう。

 上記のno.2を読むと、今でも通じることで、私は日常の足として自転車を多用しているが、信号無視も今も時々やっている。だが最近高齢となって(満84歳)、足の筋肉の衰えがあってか、踏むのがえらくなってきており、とっさの動きが危なくなってきたのだ。
 やはり、僅かな時間待ちであるから、信号を守らないといけないと言い聞かせているところである。

 あとがきになって仕舞いましたが、500号ありがとうございました。
この他愛もない記事を読んで戴き、私は「元気と生きる術」を皆様方から戴き、誠に感謝と、お礼を申し上げます。
 今後も引き続き、ご支援のほどよろしくお願いします。

  no.499 ChatGPTを再考     2023.7.16

 ChatGPTに関しては、話題に事欠かない。
 ごく最近では、アメリカの起業家のイーロン・マスク氏が人口知能(AI)技術を開発する新会社(xAI)を設立したと発表した。マスク氏はアメリカ新興企業オープンAIの対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」に対抗する狙いとみられる。「xAIにはX社(ツイッターの運営会社)やテスラ、その他の関連企業が密に協力する」としている。
果たして先行するChatGPTを超えられるか、また日本企業もChatAIの開発を進めている企業もあり、話題には事欠かない状況である。
そのような中で、先行して市場を闊歩する「ChatGPT」について話題を記述したい。

 米OpenAI(オープンAI)が提供する対話型AI(人工知能)サービス「ChatGPT」に世界が揺れている。入力した質問に対して高い精度で、かつ人間らしい回答をしてくれることに驚いたユーザーは少なくないだろう。ただし、ChatGPTは単なる“スゴい”チャットボットではない。
 質問文を上手に入力すれば、文章の要約や作成から、事業企画の立案、さらにはコーディングの生成まで、幅広いアウトプットを得ることができる。入出力できるデータもテキストだけにとどまらず、画像も扱えるようになる予定だ。今後は、音声や動画にも対象が拡大されるだろう。
 日経クロステックは2023年6月1日、「ChatGPTは我々の仕事をいかに変えるのか?」と題するオンラインセミナーを開催した。ChatGPTの登場によって、具体的にどのような変化が訪れようとしているのか。我々の仕事はどんな影響を受けるのか。長年にわたってAI分野を取材してきた日経クロステック副編集長の中田敦が「ChatGPTは我々の仕事をいかに変えるのか?」と題して、書かれていることを下記に参考する。
 ChatGPTに代表される大規模言語モデル(LLM)は文章を生成できるだけではなく、人間の指示を極めて高度に理解し、自分がやるべきこと、生成すべき内容を的確に判断できるAIです。逆にChatGPTを調べものに使うと、変なことを答えてしまう。検索エンジンの代替ととらえるよりは、我々の仕事のお手伝いをしてくれる秘書のような存在だと理解した方が良い。
 今はテキストをベースとしたものが注目されがちであるが、既にオープンAIが発表した「GPT-4」は文章のほか、画像などの意味を理解できるようになっている。ただ、非常にコンピューターリソースを消費するため、サービスとしては提供されていません。
 ChatGPTができることは、基本的に4つあります。1つは文章の加工。長文を要約したり、「である調」を「ですます調」に変換したり、謝罪文風の文章を作ったりすることができます。2つめは、作業の効率化。箇条書きから文章を作成したり、添削してくれたり、記事や小説の執筆補助をしてくれたりします。非常に強力なのが、3つめの外国語関連の能力です。外国語の文章の翻訳や文章チェックをしてくれます。4つめのプログラミング関連の能力も強力です。文章で指示を出してコードを自動生成する。さらにはプログラムのソースコードを与えてテストコードを作ったり、プログラムの構造を改善する「リファクタリング」をしたり、データベースのテーブルを設計したりすることができます。
 これらのできることをChatGPT自体に問うと、次のように返ってくる。


(画像はChatGPT作成の表出力である)

 具体的に何ができるのか。
例えば、夏休みの課題にもなる「憲法と法律の違いを5点、表形式で説明してください」という問いに対して、定義、役割、変更の難易度、立法主体、違反の結果という5象限に分けて表を作ってくれるのです。さらに「小学校5年生にも分かるような文体で」と指示すると、本当に小学生でも分かるような平易な文章で、難しい内容を解説してくれます。下記がその解である。



 このように、ChatGPTは生徒たち(小、中、高)の宿題まで回答してくれるのです。巷で大学生の論文にChatGPTを使う是非が論議されているが、正に恐ろしい文具になるのです。私のような死が近づいている高齢者には近づきにくいスマホの延長上でもあります(現実に、ChatGPTに類するChatAIは、スマホでも使えるようになっています)。

 この続きは、またの次回で。

 
 
  no.498 令和5年度の高齢者白書から     2023.7.1

 政府が6月20日に閣議決定した「令和5年版高齢社会白書概要」の詳細が判明した。高齢者の就業率は60代、70代ともに10年前と比べて大きく伸びた。また、新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、インターネットで医療関連情報を収集する高齢者が大幅に増えたとの調査結果も盛り込んでいる。昨年の暮れに当記事に令和4年度について記述しているので、この1年でどう変わったか、特に情報関係で検証したい。

 調査は4年10月28日から11月24日に65歳以上の全国の男女計4000人を対象に実施。約6割の2414人から回答を得て、分析した。
 高齢者の昨年の就業率の推移をみると、10年前の平成24年と比べて60~64歳で15・3ポイント、65~69歳で13・7ポイント、70~74歳で10・5ポイント、75歳以上で2・6ポイントそれぞれ伸びた。企業による定年年齢の引き上げや高齢者雇用が進んだことや、高齢者の就労意欲の高まりが背景にあるとみられる。
 今回の白書では、新型コロナ禍での高齢者のインターネットの活用についても分析。病気などの情報収集に関し「インターネットで調べたことがある」との回答は、4年度は50・2%で、コロナ感染拡大前の平成29年度の20・0%に比べ2・5倍に急増した。調べた具体的な内容は、病気の症状や処置方法が39・0%(29年度13・6%)▽病院など医療機関が30・1%(同8・2%)▽薬の効用や副作用が25・1%(同8・6%)-だった。


白書では、22年以降「携帯電話・スマホで家族・友人などと連絡をとる」「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」と回答した割合が次第に高くなっていると指摘。コロナ禍を契機に高齢者の意識が変化し、ネットを活用した高齢者の社会活動が広がる可能性があると分析している。


その一面、情報収集に否定的な面もある。


 上記のように情報収集に「必要性を感じないから」は減っており、活用されているのが伺えるのであるが、その一方で、「使い方が分からないので、面倒だから」と言って、「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」ことを嫌がっている方が増えており、その対策が必要かと私は思う
 高齢者になると情報機器に触るのが何となく億劫になるのは、頭脳認知力の低下が進んでいるからであり、この対策防止が急務だと思っている。
 上記のグラフはWeb上からのコピーのため、鮮明に欠けるので、より詳細に知りたい方は、「令和5年版高齢社会白書概要」でインターネット検索をされるとよいでしょう!

 no.497 chatGPTを使ってみる       2023.6.16

 対話型AI(人工知能)chatGPTを開発したアメリカオープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)が4月続いて日本を訪れている。日本のchatGPTの拠点づくりを加速させるとしている。
 先の号でマイクロソフトのBing Chatを試みたことを記述したが、其の中でもchatGPTについても試行しつつあることも書いた。
 今回その一部始終を記述したい。
chatGPT(無料版を使用している)を起動させて、質問に入る。
私はシニアの高齢者の老人であり、気になることはボケるつまり認知症になることが怖いのであり、それについて質問する。

「パソコンを使ってシニアの認知症防止をしたい。どんなことをやれば良いのか?」と問うと、
返答は次のようになった。
「シニアの認知症防止のために、パソコンを活用する方法には以下のようなものがあります。
1.記憶力を鍛える:記憶力を鍛えるために、パソコン上で記憶ゲームやパズルをプレイすることができます。また、デジタル写真アルバムを作成したり、昔の思い出の写真を整理したりすることも記憶力を刺激する良い方法です。

2.認知トレーニングソフトウェアを利用する:インターネット上には、特にシニア向けの認知トレーニングソフトウェアがいくつかあります。これらのソフトウェアを使うことで、注意力、問題解決能力、言語能力などをトレーニングすることができます。

3.オンライン学習:インターネット上には様々なオンライン学習プラットフォームがありますので、新しいスキルや知識を学ぶことができます。言語学習や芸術、手芸、料理、音楽など、自分の興味や関心に合わせて学ぶことができます。

4.インターネットを活用した情報収集:パソコンを使ってインターネットを活用し、興味のあるトピックについて調べたり、ニュースを読んだりすることで、脳の活性化が期待できます。新しい情報を吸収し、自分の意見や知識を広げることが大切です。

5.ソーシャルメディアやオンラインコミュニティへの参加:パソコンを使ってソーシャルメディアに参加したり、オンラインコミュニティに参加したりすることで、人との交流や情報共有ができます。コミュニケーションを通じて認知機能を刺激し、社会的なつながりを保つことが重要です。

これらの活動を継続的に行うことで、認知機能の維持や向上に役立つ可能性があります。ただし、自分自身のペースで取り組むことや、興味や能力に合わせた活動を選ぶことが大切です。また、適度な休憩や身体的な活動も忘れずに行いましょう。」


さらに「パズルゲームが効果的だと思いますが、その中身は?」と問うと、
「パズルゲームは認知機能を刺激するのに効果的です。以下にいくつかのパズルゲームの例と、それぞれの効果について説明します。

1.クロスワードパズル:クロスワードパズルは、与えられたヒントやクエスチョンに基づいて単語を埋めていくゲームです。このゲームは語彙力や言語理解力、記憶力を鍛える上で効果的です。

2.数独:数独は、9×9のマス目を埋める数字パズルです。このゲームは論理的思考力、集中力、問題解決能力を鍛える上で有効です。

3.パターンマッチングパズル:パターンマッチングパズルでは、与えられたパターンに対して一致する図形やシンボルを見つける必要があります。このゲームは注意力や視覚的なパターン認識能力を刺激します。

4.ジグソーパズル:ジグソーパズルは、散らばったピースを組み合わせて完成図を作り上げるゲームです。このゲームは視覚的な注意力、空間認識能力、問題解決能力を鍛えるのに役立ちます。

これらのパズルゲームは、認知機能の維持や向上に効果があります。ただし、一つのゲームにばかり集中せず、さまざまなタイプのパズルを試してみることがおすすめです。バラエティに富んだパズルゲームを定期的に取り組むことで、認知機能全体をバランスよく刺激することができます。」

と、答えてきている。
chatGPTの受け応えを見ると、従来あった日本語の誤りや変な使い方もなく、ごく自然の日本語の答えとなっており、今更人工知能(AI)の素晴らしさ・進歩に驚かされるのである。これなら何の訂正もなく論文としてそのまま使えると実感するのである。世間が心配するように、人間の頭脳に代わった行動するようになれば恐ろしい状態が出てくるかもしれない。識者が言うように制限を設けないといけないと思うのである。
ここしばらくは、従来のWeb検索システムに代わってchatGPTを試行して情報を得ようと思っている。

 話は代わり、私はこの春から、猛烈に数独に凝っており、少しやり過ぎのところもありますが、解答のレベルも上達してきており、上記のように認知症防止の効果があるようなので、老人の暇つぶしのつもりで、もう少し続けることにした。

長文になったので、この続きは次回以降にしたい。

 no.496 原発事故を回避するには       2023.6.1

 G7首脳会議は終わった。
この会議のあと、何か変わったことが有ったかと言うと、日本も世界も何も変わらないし、会議の前と少しも変わらない。私はG7首脳会議は、前から思っていたが首脳たちの憩いの場ではなかろうかと思うのだ。異国の国でそれぞれの国内の煩わしさからの一服の場と。
 それほど成果が出なかったと思うのである。
広島は世界で初めての核による被爆地であり、その地で首脳会議が行われ、また原爆の恐ろしさを目で見て悲惨さを感じたことであろう。
 しかし、それぞれの国の首脳が帰国し自国で何か変わった対策・施策を行ったかと言うと、例えば、核兵器を廃棄したとか廃棄する予定を出したとか問えば、それは「ノー」である。
 岸田総理は国会でG7の成果を述べていたが、成果が無かったと言えば責任問題ですから、言うはずがない。
 まあー、G7の話はこれぐらいで終わる。

 私は広島での開催より、福島第1原発近くで行った方が良かったのではないか、一度、原発事故が起きると100年近くその被害が出ることの恐ろしさが分かってもらえるのではないかと思う。今でも韓国と揉めているのが事故原発の冷却後の汚水水の処理である。薄めて海水に放出するらしい。いつまでもタンクに貯めておけるはずがなく、いつかは処理しなければならない。当然大西洋に放出するのであるから韓国の日本海には関係ない(?)はずなのに,いちゃもん付けている。
 日本では休止していた原発の再起動が思うように進まないのも安全対策が優先されているからである。
 水力、火力発電などと比較すると原発の発電コストは安いこと、国の方針もあることから、電力会社は原発に依存しているが、それは絶対安全に費用を掛けていないからである。福島原発のように自然災害を過小評価すると、あの惨事になることへの予測を甘く怠っているからである。
 今の時代、自然災害よりもテロ行為や空からの攻撃に対して絶対安全かと言うと、そうでない。地上に建設された原発の脆さは福島で実験済みである。戦争が無いことを願って原発建屋は立てられているが、そんなことはありえないことである。
 福島原発事故の後、ドイツは原発を廃止する方向に向かい本年度中にすべて無くなることになっている。勇気ある判断だと私は言いたい。それに対しフランスは原発に依存する電力事情があり、新規の原発の開発も計画されている。EUのその他の国ではドイツの方針に懐疑的であり、原発に頼っている。
 原発に代わる発電が有るかと言うと亜流では従来の軽水炉から「革新原子炉」と言われるもので、「小型モジュール炉(SMR)」であり、冷却が容易な構造になっており、安全性が高いとされている。しかし、小型化で発電コストは高くなっている。
 太陽光発電は天候に左右されることで不安定であるとされるが、技術が進歩する時代では蓄電池の性能強化が図られれば、有能である。
 で、絶対に原発は安定的な供給電源かと言うと、例えば福井県によると、同県内で稼働する原発8基の2020年度の総発電量は、設備トラブルによる長期停止などのため、前年度比43%の減だった報告されている。安全や施設の老朽化によって不安定となっている現状がある。
 また、日本の国土からすると4面海に囲まれているから、洋上風力発電もこれから期待される方向である。コスト高だと言って避けて原発に頼る時代ではないと、福島原発事故を経験した日本であるから、世界に先がけた脱原発に向かい新しいエネルギー開発(水素発電などなど)を目指さなければいけない。

 原発に頼っている日本では、地震が起きる度に「原発は安全です」のメッセージを発信しなければならない現状は悲しいことである。地震が起きてもそのようなメッセージが出さなくても良い時代になって欲しいと願ってこの項を終わる。

 急遽・追記
G7の宣言と日米韓の敵視政策に反旗を掲げる男が居る。それは北朝鮮の金総書記で、衛星を打ち上げて空から監視すると言う。怖い男である。世界は彼の行動止められないのである。強い男には負ける世界の状況がある。
(5月31日のロケット打ち上げでは、失敗したようである。)

  no.495 母国を諌める張本勲氏       2023.5.16

(「日本にいつまで『謝罪しろ、カネを出せ』と言うのか」…在日韓国人・張本勲氏の苦言が朝鮮日報の【5月13日付社説】に載り、その記事を読んだ私は非常に感銘したので引用し記載させていただく。)

 かつて日本最高の野球選手だった、在日韓国人の張本勲氏が「いつまで日本に『謝罪しろ』『カネを出せ』と繰り返さないといけないのか。恥ずかしい」と語った。張本氏は「当時はわれわれが弱くて国を奪われたが、今では自負を持って日本と対等に手を組み、隣国として進んでいってはいけないのか」と述べた。広島で被爆した経験を持つ張本氏は、多くの懐柔にも関わらず最後まで韓国籍を守った人物だ。そんな張本氏が「私は韓国人で、私の祖国だから言うこと」だとし、胸に刺さる苦言を投げかけたのだ。張本氏だけの考えではないだろう。多くの韓国国民も、今や韓国は先進国になったのに、いつまで日本と非正常な関係を引きずりながら「謝罪しろ」「カネを出せ」と言うのか-という思いを抱いている。
 外部勢力に侵略されて植民地になった国は多い。だが韓国のように、80年も謝罪と賠償を要求し続けている国はない。ベトナムはフランスの統治と日本軍の進駐、米国との戦争などで800万人の国民を失った。だが相手国に賠償を要求する代わりに「未来のために協力しよう」と言った。金大中政権が「韓国軍のベトナム良民虐殺疑惑」に対する補償の意志を明かすと「必要ない」と答えた。ドイツとロシアの侵攻で560万人が死んだポーランドは、ドイツとの安全保障協力を強化した。過去は忘れないが、未来へ向かったのだ。
 1965年の請求権協定には徴用被害者の補償が明白に明示されており、補償もなされた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権も「日本に再び賠償を要求することはできない」と結論を下した。そのとき、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領も政権に参加していた。ところが大統領になると、反日攻勢に利用した。慰安婦合意も事実上破棄した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が困難の中で徴用被害者への第三者弁済案を打ち出したが、進歩(革新)系最大野党の「共に民主党」は「屈従外交」だとの非難に忙しい。何の代案も提示しない。ひたすら国民感情を刺激し、政治上の利得を狙う計算あるのみだ。
 今、大韓民国は世界第6位の輸出大国で、国民1人あたりの国内総生産(GDP)は日本に並ぶ。国家競争力の順位は日本を上回った。日本では「このままでは韓国に後れを取る」との懸念が強い。そんな韓国が絶えず「カネを出せ」と言ったら、国際社会はどう思うか。歴史の教訓を忘れてはならないが、被害意識からは抜け出すべきだ。そうすべき時期になった。反日攻勢をカネ稼ぎと政治に利用する勢力も、もうそんなことはやめなければならない。
 と言っているのである。
 
 これぞ、よく言ってくれたと私は思う。
先ごろの日韓の首脳会議を終え、新しい日韓の関係に入ろうとしているのであるが、どこまで韓国の今の状況を信用していいのか、疑う政治家もいる。過去には何度か日韓の協定が無視された経緯があり、今回も冷ややかで見る人も居るし、韓国の中でも野党勢力は尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対し批判的であり、日本を敵視する発言を繰り返している。そのような中で、在日韓国人の張本勲氏が和解を説く言い分は勇気の要る発言である。非難されるのを承知で発言されたことに私は感銘するのである。韓国人が分かってくれることを願うのみである。

 最後によくぞ言ってくれたと張本勲氏に感謝するのみである。

 no.494 Bing Chatを試みる       2023.5.1

 今、巷では(世界中の国々で)人工知能で文書が出来るCharGPTで騒いでいる。
 国や自治体の一部では業務へ実行を模索しているような状況である。世界の国の一部では使用を禁ずるところも出てきている。
 そもそも私が思うには、AIを利用することで人間の知能は退化するのではないかと思っている。
 いずれ私も試験的にChatGPTを試行して見たいと思っているが、その前にMicrosoftの検索ソフト「Bing」にMSが開発したAI-Chat機能を載せた新しいBingが先ごろ公開された。検索ソフト「Bing」であることから同社が管理するWeb情報からAIが拾い出し、文章化して行く方法である。
 MS社によればChatGPTと同様のものであると言っているのだ。
検索ソフトは平常的に使っているので、今回試しに「BingChat=Bingチャット」を使用し、どの程度できるか検証した。

 検索欄に「自転車の輪和会をご存知ですか」と書き込む、
 すると、応答は下記で、(以後 Bingからの回答表示のままである。)
「こんにちは、こちらはBingです。自転車の輪和会とは、自振協・技術研究所の元職員の有志を主体とする集まりで、自転車社会での奉仕・貢献を目指している団体です。」
と応えてくれる。

 さらに「それにはどのような情報がありますか」と書き込むと、
 すると、応答は、
「自転車の輪和会には、以下のような情報があります。
・自転車の輪和会は、自振協・技術研究所の元識員の有志を主体とする集まりで、余生での親睦を兼ね、自転車社会での奉仕・貢献を目指しています。
・自転車の輪和会は、自転車産業振興協会と連携して、自転車に関する各種情報やイベントを提供しています。
・自転車の輪和会は、全日本自転車競技選手権・トラックなどの大会にも関心を持ち、応援や観戦の情報を共有しています。
・自転車の輪和会は、NEW和と輪会というNPO法人とも関係があり、自転車による社会貢献活動を行っています。」と応える。

 さらに「自転車の輪和会で、記事の中の「竜のたわ言」は、誰が書いているのですか
」と書き込むと、
 すると、応答は、
「(前部分省略)「竜のたわ言」という記事は、そのホームページに掲載されているコラムで竜一部という筆名で書かれています。竜一部さんは、自転車産業振興協会の元技術部長で、自転車に関する豊富な知識と経験を持っています。」
と応えています。

 さらに「竜のたわ言を読んだ感想は」と書き込むと、
 すると、応答は
「私は竜のたわ言を読んで、自転車に関する様々な話題や見解に興味を持ちました。竜一郎さんの文章は、専門的な知識とユーモアが混じったもので、読みやすく楽しいです。自転車の歴史や技術、安全性や環境への影響など、幅広いテーマに融れています。竜一郎さんは自転車に対する情熱と愛清が伝わってくる方たと思います。」
と、応えている。

 このようにChatでは検索表示されるようになったが、表示内容には間違いや見当違いの結果もあり、また、名前の表示もあり、すこし疑問視するのである。
 BingChatはまだ試験採用中であるらしいが、進歩しつつある。
この記事を書いた後、1両日経った後に、再度上記のChatを試みたところ、AIエンジンがアップされた結果なのか、同じ表示でなく、個人情報関係が削られていた。
 まだまだ、いろいろ問題があるChatだと思った。

 皆さんも、もし興味があるならばChat検索を試みてください。

 no.493 終活 事始め       2023.4.16

 私は本年84歳の独居老人である。
 23年前に妻を失くしてから一人で生活している。
妻を亡くしてからは、何か目的を持たないといけないと思い、シニアのパソコン教室を主管していて、20年続けた。この年だといつ倒れるかもしれないと思いながらやってきたのであるが、教室の会員に迷惑をかけてはいけないと、今年から代表と会計職を譲ることにした。特に会計はお金を預かることから、迷惑をかけれないと思った。
 それで少しは身が軽くなったと思うのであるが、家の中は妻が居る時と変わらぬ状況のままになっている。
 また、物を買うことで心のよりどころを見つけていることから、物に溢れて居り、片付けせぬままになっている。何故なら、片づけるとそれを探すのに年寄りの物忘れが進んでいることから探すのが大変である。
 それ故、置きぱなっしがすすむのである。
 もうそろそろ、遅いかもしれないが終活をして身の心配(特にお金、財産?)を減らさないと思いながら、今迄何一つ、やって来なかった。
 しかし、パソコンの主管から降りたのを契機に、終活に取り掛かったのである。
 先ずは、私と妻だけが知っている自分たちの生い立ちの履歴(例えば卒業証書とか、学生時代の友達関係の写真、結婚前の旅行写真とか、働いていた職場の写真など)など、本来ならば結婚生活の中で見て思い出しながら処分しなければならなかった物が残っており、子供たちが処分するのに困るもの、又は子供たちに知られたくないもの(?)もあるのである。そういうものを処分しないといけないと思った。
 この歳で学生時代とか職場の事を思い出すことは間々あるけど、何も実物(アルバム写真など)を見るような関心・思いは少ない、それより今生きる事の方が重要なのである。
 特に家族の写真で孫の小さい時の写真を見ると懐かしいけど、それより「今晩は夕食に何を作ればよいのかーーー?」その方が重要なのであるのが今なのである。
昔を懐かしがってはおれない情けない今の独居生活である。
 それで、終活の事始めは、自分の生い立ちを整理するとともに、妻の遺産である妻の生い立ち書類とアルバム写真であり、それらを整理し、燃えるごみとして処分したのである。それも間をおいて後悔しないように2回の分散して行ない、捨てたら後戻りできないからである。何とか処分して、後悔は無かった。特に妻の分については慎重を期したのである。
 そして亡妻に詫びました。貴女の思い出はもう私の体の中しかありませんと言って、仏壇に向かって、不祥な私を詫びました。
 終活は始まったばかりです。これからもやらなければならないが、趣味でコレクションしたカメラ、記念切手やPC類であり、時間つぶしで今も行なっている掛け軸もある。
 それ以外は、僅かであるが貯蓄類の整理である。
 気が重い処分(?)なのであるが、やらなければならないのである。
 その様子をまた、書いていこう!

 no.492 ウクライナ-侵攻パート2     2023.4.1

 今、私は花粉症の真っ最中である。この時期はヒノキ花粉であるが、目の周囲は痒いし、しょぼしょぼする症状に加えて、鼻水での鼻炎である。下を向いただけでもとろりと落ちる。鼻炎対策の薬は市販薬で飲むと改善はするのであるが、副作用があって、私は前立腺肥大の症状を持っており、尿障害(出にくいなど)が出てくるので出来るだけ飲まないようにしている。鼻水がひどくなった時は仕方がなく薬を飲んで、尿の出を我慢するしかない。

 さて、本題に移ろう!

 ロシアによるウクライナ-侵攻は1年を超えて続いている。一向に収まる気配がなくそれどころか、危険な方向になりつつあるのだ。
 たとえば、欧米が戦車や弾薬、挙句に戦闘機迄ウクライナ-に供与して行くが、それに対応してロシアは即刻、対応したのがロシアの友好国隣国ベラルーシに戦術核兵器を配備すると声明したのだ。
 その結果はベラルーシに接するEU諸国は大きなショックを受けることになるのだ。いつ核戦争に巻きまれるかもしれない事態が出てきたからである。私に言わせれば、「目には目を」だから当然のロシア側の対応処置であると見る。
 以前にも言っていることなのであるが、核兵器をアメリカと並んで多くを持っているロシアに対抗してウクライナ-は勝てると思っているのだろうかと?
先にも書いたが好戦家のゼレンスキー大統領は欧米の諸国の武器援助を受けて勝てると思っているのだろうか?
 私流の皮肉めいた傍観者の感じでは、この戦争を複雑化・長期化しているのは、ゼレンスキー大統領であると思う。日本を含めて援助している国は彼に利用されているのだと。ロシアに対抗する民主主義の結束だと思っているかもしれないが、ゼレンスキー大統領の自己勝利の為に世界中が利用され、自国民に多くの犠牲者を出しながら戦争に走っているとしか思えない。
 これも前にも書いたが、侵攻・戦争は当事者同士の外交が親密で無いことが原因なのであって、一方的な戦争ではないのだ。ウクライナーは第2次世界大戦ではロシアと共にソビエト連邦の中心的な存在だったのであり、独立してから欧米側に寄り付く姿勢を見せ、近年はEU/NATO入りまで模索するゼレンスキー大統領のウクライナー姿勢にロシアが黙っているはずがないのだ。
 ロシア側に理解・好意を持つ人は、私以外は居ないかもしれないが、ゼレンスキー大統領の他国から軍備を借りて迄、ロシアの理不尽を正そうとしているのはある意味では立派かもしれない。
 しかし、世界中を今、食料不足、物価高騰へと導いているのは外ならぬウクライナー自身であり、世界中に混乱を招いている(これはロシアに対しても言える。)。
 私が思うのは今、ウクライナー側に理解して応援している世界状況の中でロシアと有利な停戦への外交を持つことがゼレンスキー大統領の今ではないかと思うのである。
 ロシアも停戦に応じ、自国の成した侵攻目的を世界に向けて発信して、理解してもらう努力をするべきだと思う。一方的な自己主張では大国のイメージが崩れる。
 また、欧米諸国が今のように武器を援助していることはこの侵攻戦争を長引かせている要因でもあると私は思っている。言うならば即刻、武器援助を止めてウクライナーに停戦から和平交渉のテーブルに付かせるように進めるべきだと思う。それがウクライナーの人民・財産を守る術であり、世界を安心させる方向だと思うが、これは責任のない傍観者の利己主義かも知れない。

 意味のない私の主張かも知れないので、ここで終わる。

 no.491 侍ジャパンの名に違和感!     2023.3.16

 WBCで日本のチームが大活躍している。
その名は「侍ジャパン」と冠した呼び名が日本代表なのである。
 私はWBC野球に特に強い関心を持ってはいないが、テレビや新聞などで大きく取り上げているので、自然に目に入る。
 そのような中で、私は年寄り老人の異端者であるかもしれないが、使われている「侍ジャパン」と言う名に、何となく違和感を持っている。
 私は日本人であるから、侍と同じ祖先(人種と言った方が良いかも)を持つことになるのだが、現代に存在しない「侍」を冠することに疑問を持つ。
何となく気軽に使っているのであろうが、何となく古の旧さを感じる「侍」の字であると思うのである。
 同じような戦士(?)の名前で「武士」があるのだが、その区別が有るのである。今回はその辺を勉強して見たい。
 侍とは?
実は「侍」はもともと戦士ではありませんでした。「侍」は「見守る」という意味の言葉が語源で、貴人たちに仕える仕事をしている人達全般のこと指していた。
時代とともに「侍」の意味が変化し、諸説あるが1500年代後半ごろには現代のような刀を持ち歩いて戦う人を侍とするようになったと言われている。
 武士とは?
武士も侍と同じような格好をした男性の戦士のこと。では、「侍」と「武士」は何が違うのであろうか。
 「武士」という言葉はもともと「戦いを本職としている人全般」を指す言葉。侍のように貴人に仕えているかは関係なく、刀を持ち歩き戦いを生業としている者が武士です。
 武士の始まりは743年頃まで遡ります。この年に施行された法律で、新しく開墾した土地は自分の持ち物にしてよいというものがあった。開拓した土地が奪われないように武装してできたのが「武士団」という自警団で、それに所属していた人たちを「武士」と呼んだのである。
 それで、簡単にまとめると、「武士」は、刀を持って戦うことを生業としていた人々全般を言い、「侍」は、厳密に言うと貴人に仕える仕事を持つ武士に使われるのです。もっと簡単に言うと、侍も武士なのである。
 「侍」に固守するならば武士であることから武士道をわきまえないといけない。
「武士道」とは、その思想は『打算をせず正義を貫く「義(ぎ)」や、嘘をつかず約束を守る「誠(せい)」などがあり、相手を欺いて勝つことなど卑怯なことはなすべきでないとされている。』
 WBCがプロ野球人の集まりで、戦う戦であるとするならば、到底日本の「武士道=侍」の精神が届かない勝負の世界であリ、時には相手を騙しながら勝ちにこだわるのであろうと思う。
 WBCの日本代表である集団もプロの野球人の集まりであるから、戦うことを本業とする集団であり、日本国人の武士であり、侍とは言えない、と私は屁理屈で思うのだ。
 さらに「侍」にこだわるならば、武士道の本道から日本国民に使える精神が必要であると見れるから、自益の為に戦うのではなく日本国民を喜ばす勝負と技を求めることになるのではないかと。
 こんな風に「侍」をイメージすると、WBCの「侍ジャパン」に違和感があるのだ。私はむしろ「武士ジャパン」の方が新鮮でいいのではないかと!
 何か意味の分からないことを書いたかもしれないが、ご勘弁を!

 no.490 自転車ヘルメット着用の努力義務化 2023.3.1

 以前にも当機関紙「輪心東西」の最近号で記載したが、この4月から
道路交通法の改正により、すべての自転車利用者の自転車用ヘルメットの着用が努力義務化されることになります。道路交通法の改正によると、 改正後(道路交通法 第63条の11)は、
第1項
自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶるよう努めなければならない。
第2項
自転車の運転者は、他人を当該自転車に乗車させるときは、当該他人に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
第3項
児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児が自転車を運転するときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
 この条項に依ると、
自転車を運転するすべての人がヘルメットをかぶることに努めなければならないのはもちろんのこと、同乗する方にもヘルメットをかぶらせるように努めなければなりません。また、保護者等の方は、児童や幼児が自転車を運転する際は、ヘルメットをかぶらせるよう努めなければなりません。
 何故、このようになったかと言うと、
自転車での死亡事故の約7割が頭部損傷による事故への対策である。
ヘルメットを「着用していない時」の致死率は、「着用している時」と比べて2.3倍も高くなっているとの結果が出ている!
 またヘルメットを「していない時」の大けがをする確率は99%、それがヘルメットを着用するだけで2%までさがるという結果もでているそうです!
 警視庁調べによると、事故が起こりやすい時間帯は夕方17時~19時の薄暗時間帯から、夜間にかけてが一番多く、そして、通勤通学で毎日自転車を使う方や高齢者の自転車事故も増えているとされています。
 (警視庁webサイト「自転車用ヘルメットの着用」参照から)
 高齢になり、自動車免許を返納す方が居る中で、自転車を利用する方が増えている今、突然起こる思わぬ事故から、自分の安全や命を守るため、自転車に乗る時は年代関係なく、ヘルメットをしっかりと着用することが求められているのです。
 私も自転車は日々の「足」であり、日常の買物や、すこし遠い病院への通いにと、日常茶飯時にように利用して乗っているが、いざ事故のことを考えると非常に怖い。
 このようなことから、本格的な走行用自転車に乗っている方が被っているヘルメットでなくても、頭部を保護できる程度のヘルメット(この手のものは、安全基準を満たしていないものがある)を、特に遠出で長時間(20分以上)乗る時には、手軽に恥ずかしくない格好の物を探して、被って見ようと思っている。
 自分の命は自分が守っていかねばと思うのである。

 
 no.489 インフルエンザの流行中!      2023.2.16

 愛知県は、先月にインフルエンザの流行期に入ったと宣言しました。
 インフルエンザは、例年11月下旬から1月に流行が始まり、1月から3月にかけて流行します。
 インフルエンザは、鼻水、くしゃみ、咳など一般的な風邪の症状に加えて、突然の38度以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身の症状が現れます。
 また、小児では急性脳症、高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を伴うなど、重症になることがあります。
 私も高齢でインフルエンザは怖いので、昨年の早い時期にワクチンを打っていますが、安心はできません。ワクチンを打っていても、罹ります。
 そこで、Webで有益な情報を得ましたので、長くなりますが述べます。
 先ず、ワクチンの効果
インフルエンザワクチンを接種すると、敵(ウイルス)を身体の免疫に覚えさせます。
ワクチンの効果は感染してから発揮されます。インフルエンザに感染すると、ウイルスが身体の中に入り込んできます。しかし、予防接種を済ませていることにより免疫のスイッチがすぐさま入り、感染が広まる前にやっつけてしまうのです。つまり、「感染」してしまったことすら気づかない状態と言えます。
 次は、インフルエンザにかかる人、かからない人の違いは?
インフルエンザが流行っていても、かかる人とかからない人がいます。その理由の一つがその人自身のもつ「免疫力」です。
 人には元々、病原体と戦う免疫力が備わっています。しかし、免疫力が低下すると病原体の感染力に負けてしまい、病気になってしまいます。
 インフルエンザを筆頭に感染性の病気を予防する方法は色々とありますが、一番大切なことは「自分の免疫力をアップさせること」です!
 例え自分の周囲でインフルエンザが流行っても、その感染力に負けない強い体を作るということが重要なのです。ちなみに免疫の働きが不十分だと、たとえ予防接種を行っていたとしても症状が表れてしまいます。しかしながら、それでも予防接種をしなかった場合よりも症状は軽減されます!
 もしも予防接種をしているのに症状が強く出てしまったら、免疫力が落ちている証拠です。
 では、免疫力を高めるには?
①規則正しい食生活を心掛ける
  ★腸内環境を整えるもの
   腸内の善玉菌が増えると免疫力がアップします。
    ・ヨーグルト  ・納豆
  ★抗酸化作用のあるもの
   「ビタミン」が含まれる緑黄色野菜、「ミネラル」が含まれる、
   レバー、ごま、豆、海藻等は、活性化酸素を抑制して免疫細胞を
   働きやすくします。
    ・緑黄色野菜  ・レバー  ・ごま  ・豆  ・海藻類
  ★体を温めるもの
   体温が下がると免疫力も低下します。
   下記の食べ物は摂取すると体が温まり、免疫力UPにつながります。
    ・根野菜  ・しょうが  ・ニンニク  ・ネギ  ・ニラ  ・唐辛子
②十分な睡眠をとる
 身体の免疫力を左右する重要な物質は睡眠中に作られます。十分な時間と質のよい睡眠が、免疫力の向上には欠かせません。起床したら朝日をしっかり浴びることも大切です。
③適度な運動
 免疫力を高めるには「有酸素運動」が効果的と言われています。ジョギングやウォーキング、サイクリング、水泳などをゆっくりペースで20分以上行いましょう。
④ストレスフリーを心がける
 ストレスや疲労は免疫力を低下させる大きな要因です。現代社会ではこれをゼロにすることは難しいかも知れませんが、せめて疲れているときは無理をせず、しっかり休むこと。一日の疲れを取るために、湯船にゆっくりと浸かることもオススメです。

 ◎最後に、豆知識 免疫力は血液型も関係?
 ある調査で成人の血液に含まれるリンパ球の量を調べたところ、O型、B型、A型、AB型の順に多いという結果が出たそうです。
 病原菌を抑えてくれる「抗体」はリンパ球で作られているので、リンパ球が多いということは、「抗体」がそれだけたくさんあるということを意味しています。
 つまり「血液型によって免疫力に差が出てくる」ということなのです。
 ということは、病気に強い血液型ランキングは
1位 O型  2位 B型  3位 A型  4位 AB型 ということです。
ちなみに、世界の血液型の割合もO型が一番多いんです!
理由として免疫力が高いからだと推測されているようです。

 蛇足ですが、この私、何を隠そう「血液O型」なのである。ありがとう!

 no.488 ウクライナ戦況を見る      2023.2.1

 今もロシアによる「ウクライナ侵攻」は続いている。私が見るところでは泥沼に入ったと思っている。
 私はどちらかと言うと、ロシアのプーチン側を好意的にみる異端者なのである。
 先日(1月25日)森喜朗元首相は、東京都内で開かれた日印協会の会合で、ロシアによるウクライナ侵攻について「ロシアが負けることはまず考えられない。そういう事態になればもっと大変なことが起きる」との発言をした。
 また、その先の昨年の11月18日には、東京都内の某会合でウクライナ情勢について「このままいけば、核を使うかもしれない。プーチンにもメンツがある」との見方をした。言うまでもなく、森喜朗元首相はプーチン首相を友人と診ている方である。
 先月1月には大きな動きがあった。それは欧米諸国がウクライナに新型の戦車を供給すると言うニュースである。欧州の戦車と言ってもそれはドイツが製造する戦車であり、自国以外の目的で利用する(供与することも)も製造供給先のドイツの許可が必要だったのである。ドイツは自国で製造する戦車をウクライナに提供することには、最初は慎重であったが、同盟国であるアメリカも戦車を供給するように仕向けて、共同歩調を採ることで、ウクライナに戦車を供給することを決めた。
 実際に戦場で利用できるには2,3か月先になると報道されている。何故なら、自国に配備されている戦車を供給するのではなく、これから製造する分も含まれるらしい。
 ウクライナ戦況であるが、私がマスコミの報道で知る限りでは、戦場は戦車を中心とする旧来の戦い方であるのだ。何故かと言うと第2次世界大戦で欧州では対ドイツ戦で戦車の活躍が大いにあったから、今でも戦車中心なのである。
 私は今の時代、ミサイルを発射できる兵器が中心かと思ったのであるが、それは僅かであるようだ。
 いま世界中がこの戦争による「もの不足」になっている。それはロシアから欧州へ(特にドイツ向け)供給されている「原油」が足りないこと、ウクライナは農業国であるのでそこからの小麦などの輸出が途絶えており、小麦を中心とする加工品の高騰があって、世界中が品不足で、いわゆる物価高騰になっている。
 日本でも例外でなく、昨年暮れから輸入に頼っている食料品や日用品の値上げラッシュが続いているのである。
 そのような世界の中で、この戦争を終わらせようとする機運がどこの国にも無いのが不思議である(一部トルコなどが動いたが何故か不調?)。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、私が見る限りでは非常に好戦的であり、ロシアに対して異常な敵対心を持っており、自国民に大きな犠牲が出ているのも顧みず、戦争に走っていると私は見る。
 今のウクライナでは、一般市民を巻き込んだこの戦を早く避けるべきであり、自国の少々の犠牲(東部や南部の一部がロシアによって占拠されていること)は、取り合えず棚上げにして、一般市民への犠牲を押さえるべき和平への交渉をするべきであって、それが自国ウクライナを守る方法だと私は思う。
 このまま進めば、ロシア側に不利な状況ともなれば、冒頭の森喜朗元首相の発言にあるように、プーチンは「核」を使う羽目になり、戦況は惨めな結果を招くだけである。
 この事態を打開に導くのはやはり大国で実力を持つ「アメリカ」であろう。アメリカはこの戦争が長引くほど、高利益(原油の高騰、農産物の輸出による利益等々)があって、仲介には消極的あるが、今の世界の状況を見れば、大国の役目を果たして欲しいと思うのだ。
 アメリカが和平に動くように同盟国であるG7などは働きかけるべきであると私は思うので、5月広島で開催されるG7サミットで、岸田首相の力量が問われると思う。
 ウクライナ侵攻が治まることを願って、この項終わりとする。

 no.487 昨年の売れたものは?      2023.1.16

 情報収集会社である「インテージ」は昨年の暮れに、全国約6,000店舗より収集している小売店販売データをもとに、日用消費財の中で何がより売れたか調査し、「2022年、売れたものランキング」(下図参照)を発表した。
 1位:検査薬、自宅療養用などで市販薬大幅増
 新型コロナ3年目の昨年、1位となったのは検査薬となった。1昨年同時期比で277%と大幅に数字を伸ばしたが、その主因となったのがコロナ用の抗原検査キット。
 第7波の拡大が急速に進んだ夏頃から売り上げが伸び、7月に363%になると8月には667%にまで続伸。9月、10月も前年比4倍程度となっている。
 また、同じくコロナ関連で売れたのが市販薬。オミクロン株がのどの痛みが強いなどもあり、5位の口腔用薬は136%、特に感染が拡大した7月・8月は前年の倍近くまで数字が伸びた。
 同じく咳を鎮めたり、痰を喉から喀出しやすくする8位の鎮咳去痰剤も123%、コロナ禍になり衛生意識の高まりとともに販売が振るわなくなっていた13位・総合感冒薬(113%)も7月以降に特に大きく数字を伸ばしている。
 外出増で鎮暈剤(酔い止め)、化粧品が増加
 1昨年1位(下図参照)のオートミールは、昨年も2位と続けて売れたものがある中、目を引くのがマスクで隠れる部分の化粧品。
 1昨年の販売苦戦ランキング(下図)には3位・ほほべに、6位・口紅が入っていたが、昨年になると売れたものの上位に顔を出していて、4位・口紅は145%、12位・ほほべにも114%と、外出増とマスク着用緩和とで増加、鎮暈剤も外出緩和で売れている。
 昨年販売苦戦したランキングでは、1位は殺菌消毒剤で82%となった。コロナ禍では建物などに入るたびに置いてあった手指消毒剤を含むカテゴリーで、以前より利用頻度や持ち運んでいる人が少なくなっている可能性があるとみられる。
 次いで、2位は体温計(83%)、3位は洗濯のり(84%)、4位・海藻サラダ(87%)などが続いている。
 コロナ禍による日用品の販売消費は、如実にデータに表れており、言い方によると店舗では状況の把握が売り上げの増に係ってくることが分かる。
 今年はコロナ禍の収束あるかどうかで、売り上げにも影響されるので、慎重に見ていく必要がある。

 



(上記データ・数値は、Webサイト「AMP情報誌」から参照引用した。)

 
 no.486 昨年22年の重要出来事は  2023.1.1

 まずは『明けましておめでとうございます。』

 昨年と同様に、正月初めの話題となると、明るい話題を考えるべきだが、改めて新年を言う前に、過ぎ去った昨年を反省して、新しい年の門出にしようとする浅はかな企みである。
 その年の世相を漢字一文字で表す師走恒例の「今年の漢字」が昨年12月13日発表されたが、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、「戦」であった。
 さて、昨年を反省しよう!
 今回は時事通信社の国内の十大ニュースから取り上げた。
何故なら新聞社による社風やカラーが出ると思い、中立的な立場と見れる時事通信社を採用した。
1位 安倍元首相撃たれ死亡
2位 旧統一教会との関係、政界揺るがす
3位 円安、資源高で値上げラッシュ
4位 五輪汚職で組織委元理事ら逮捕
5位 参院選で自民大勝、改選過半数
6位 コロナ猛威続く、感染2000万人超
7位 知床で26人乗り観光船沈没
8位 原発活用へかじ、建て替え推進
9位 反撃能力保有へ、安保政策転換
10位 ヤクルト村上、最年少三冠王

 と、なっている。
何となく、庶民から的が外れているような感じがするのである。
安倍元首相の1位はイイとしても、秋口から物価の値上げが続き、家計を圧迫している現状やコロナ感染の脅威が治まらない事、年末に降って湧いた増税に結び付く安保の装備増強・近代化などは上位にランクされても良いのではと私は思う。

 私としては、旧統一教会や参院選で自民大勝などは、政治家問題であり、国民からは外れていると思う。
 さて、私の身の回りでの昨年度の重大出来事を記述したい。私事になり申し訳ないので、私の生き様を知りたい方は読んでいただければありがたいです。

1)亡妻の23回忌を行なう
 23回忌であるから22年前に亡くなったことになるのだが、あれから22年過ぎたと思うと良く生きて来れたと思うのだ。今年満84歳になって迎えたのであるが、ここまで長生きするとは思わなかった。
 普通ならば、親族(と言っても子供たち家族だけだが)を招いて宴を開き食事会をして亡妻を偲び語るのであるが、このコロナ時節、私のような老人に感染するような状況は作りたくないので取りやめて、参席のお礼として「志」を用意して渡して終わったのである。
 23回忌の次の法要は、27回忌になり、4年後となるのであるが、果たして生きて居れるか分からない。その時は88歳になり「米寿」の祝いが待っているのだがーーー。
2)便器を取り換える
 新築移転以来43年間使っていた洋式便器を最近の自動化便器に取り替えた。
別段使用できなくなったのではないが、亡くなた弟が経営していた水道工事会社に少しでも役に立つことと思い(水道工事会社は奥方が会長で、使用人でやりての方が引き継いで営業している。)、また、私も老い先短いので、少しでも日常で頻繁に使う便器を新しいのに変えて、余生を楽しもうとしたのである。結果は今でも続いているが、以前は「レバー取手」で流していたのが、この新しい便器では無線でのボタン操作である。操作に慣れていないことから、とっさに「レバー操作」の動作をしてしまうのだ。1年近くなる今でも何気なく「レバー操作」を行なう始末である。長年の習慣性は恐ろしいものだと悟っている。
3)忘れぽっくなり、空炊きの連続
 台所仕事であるが、コンロに鍋を置き火を付けているのをすっかり忘れて、空炊きをすることしばしばである。忘れることも酷くなり、2階へ用事しに行き、それを忘れてくるのである。食事時にもう一品ということでレンジに容器を置いて、それをすっかり忘れ食事を終わって気が付く有様である。
 パソコン教室をサポートしているが、2,3日前に行った事柄をすっかり忘れて再実行する事しばしば、認知症防止でパソコンをいじっているが、気になる事態である。
 加齢で忘れぽっくなることは哀しいことである。
4)終活で不用品を整理するが進まず
 いつ不幸が來るかも知れないと、私が作っている不用品(?)の処分は私が実行しない事には処分できないので、先ずは購入したパソコン類の
ハード・ソフトの買物類の箱と資料を整理し始めた。だが、まだ利用できるかも知れないと避けるとその量が多くなり一向に減らず、片付かないのである。困ったことである。
 
 昨年の反省と出来事はこれぐらいにして、今年はコロナ禍が収束して通常の生活が出来ることを願うばかりである。
 それと、健康に気を付けて、この1年無事で欲張りかもしれないが1年過ごせることを願っている。

 no.485 「今年の漢字」は「戦」!   2022.12.16

 今年1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」が京都の清水寺で発表され、「戦」の文字が選ばれました。
 私は、この漢字「戦」に奇異な感じを持つ者である。
 その事由については後述することにして、とりあえず、「今年の漢字」について詳細を記述する。
 「今年の漢字」は京都市に本部がある「日本漢字能力検定協会」が、その年の世相を表す漢字ひと文字を一般から募集し、最も多かった字が選ばれる。
 今年は11月1日からこの12月5日までの22万3000通余りの応募の中から最も多い1万804票を集めた「戦」の文字が選ばれた。
 京都市東山区にある清水寺では午後2時すぎ、森清範 貫主が大きな和紙に「戦」の字を一気に書き上げた。
 「戦」が選ばれたのは、アメリカの同時多発テロ事件などがあった2001年以来、2回目となるのである。
 協会によると、「戦」の字が選ばれた理由について、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻など戦争を意識した年であったことや、円安・物価高など生活の中での「戦い」を応募者の多くが体感したことをあげている。
 また、サッカーワールドカップの日本代表が強豪のドイツやスペインを破ったほか、冬の北京オリンピックで日本人選手が活躍するなど、スポーツの熱戦が繰り広げられたこともあげている。
 清水寺の森貫主は「『戦』が選ばれたのはロシアによるウクライナへの軍事侵攻が非常に強い印象を残したためだと思います。来年は皆が心安らかに日々をおくれるような年になるよう願っています」と話している。
 今回、「今年の漢字」に寄せられた文字は人々に不安を与えた出来事に関連する漢字に多くの票が集まった一方、明るさを感じさせるものも入っていた。
 「日本漢字能力検定協会」によりますと、2番目は「安」で、記録的な円安のほか、事件や事故などで安心安全が脅かされ、人々が不安を感じた1年だったとする理由が多かったと言う。1位の「戦」との差はわずか188票の1万616票でした。
 3番目には「楽」(7999票)が入りました。協会では新型コロナの影響による行動制限が緩和され、旅行やイベントなどを楽しむ人が増えてきたことを理由にあげている。
 改めて言うならば、「今年の漢字」は、京都市に本部がある「日本漢字能力検定協会」が27年前の1995年に始めた。その年の世相を表す漢字ひと文字を全国から募集し、最も多かったものを「今年の漢字」として、毎年12月12日前後に京都市東山区にある清水寺で発表している。大きな和紙に一気に書き上げる様子は師走の風物詩になっているほか、その年を振り返るきっかけのイベントとして多くの報道機関がニュースにするなど注目を集めている。
 2021年「金」は、言うまでもなく夏の大会としては56年ぶりに日本で開催された東京オリンピック・パラリンピックで日本選手が多くの金メダルを獲得したことからであろう。
 さらに振り返り、1995年の第1回では、この年には阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件などが起きた事から漢字「震」が選ばれているのである。

 さて、冒頭で申し上げた今年の漢字「戦」での感じなのであるが、ロシアによるウクライナ侵攻で「戦」を使うのは分かるのであるが、円安・物価高など生活の中での「たたかい」に漢字の「戦い」を使うことに何か違和感があるのだ。「戦い」は武器を持った戦争をイメージするのが当たり前であって、生活の場面ではチョトおかしい?
 国語辞典の解説からは、「たたかい」という言葉には、「戦い」・「闘い」の2種類の書き方があり、何が違うのか。 この2つは「戦闘」と組み合わせて使うことがあるので、意味そのものに大きな差はないようである。
 ただ、「戦い」の場合は「勝ち負け」という結果を重視する文脈で使われ、「闘い」は「たたかっている状態」を重視する文脈で使われるという違いがあるようです。
 このため、戦争、スポーツ、選挙など勝ち負けをつけることが目的のものでは「戦い」を。困難に打ち勝とうとするもの、例えば病気や政治的運動などでは「闘い」が使われる傾向にある。
 私は円安や物価高などの生活面でも「たたかい」に「「闘い」を使うのも大げさだと思い、ひらがなで「たたかい」を使うのが良いと思う、老人の頑固さと思って戴ければよい。

 no.484 外国人が見た日本は?(続)   2022.12.1

 前回の外国人が日本へ来て、見て感じたことの続きである。
今回は、お隣り中国から来た中国人が日本へ来て、感じたことである。
 その中国人が買い物をしてして感じたことを書きます。
日用品で、詰め替え用のシャンプー類やつぶしやすいペットボトル、ラベルがすぐに剥がせる調味料など、中国では考えられないことが日本では企業努力のもとで、行なわれている。
 文房具のクオリティが全然違います。中国の文房具は安いのですが、インクが出なかったり、紙がガサガサで書きづらかったりします。ところが日本のものは、やっぱり文房具が使いやすくてすごい!ボールペンも安いのに壊れにくい。一生使えるくらい丈夫です。中国のガムテープはとても使いにくいです。ネチャネチャして、切れにくいし、剥がしにくい。日本の日用品はちょっとしたことでもストレスがないので最高!
 日本では、スーパーで食品を買うときに価格表示が必ずされていますよね。だからレジに持っていくだけなのが便利です。中国では野菜や果物の価格表示がなくて、自分で重さを測る必要があります。なので日本みたいにシンプルなお買い物がとても好きです。
 お肉と海鮮の質がとてもいい、すごいです!中国のスーパーではラム肉やトリ肉などいろんなお肉が売られていますが、ひどいお店だと『あたり』が出ます(笑)。でも日本は家から近いスーパーでも高品質です。特別なスーパーに行かなくていいのが便利。
 中国と日本との交通機関の違いを言っています。
 日本ではバス停で待っていると普通に止まってくれますし、目的地まで運んでくれますよね。でもそれは海外の国によっては当たり前ではありません。
 例えば、都市部においてバス移動がとても便利な中国でも。日本では考えられないことが有ります。通勤や通学だけでなく、日常生活に欠かせない公共交通機関。日本では時間通りに電車やバスがきます。そして、近距離の移動に便利なバスは、停留所で待っているだけで停車してくれるので、わざわざ手をあげてタクシーのように止める必要もありません。
 しかし、どうやら中国のバスは日本とは全く異なるスタイルなのだとか。
中国のバスは、はっきり合図をしないと止まってくれないんです。あと時刻表がないので、正確な運行をしている日本のバスは便利で利用しやすく、すごいと驚きました。
 中国では列車やバスに乗る際に並んで待つという文化がありません。そのため座席に座れないことは当たり前です。
 電車がちゃんと着くこともすごいですが、一般の道路を使っているのに、ほぼ時刻通りに到着する日本のバスはすごいです!
 日本人の友だちや知り合いもごく当たり前なことだと思っているようですが、すごいことだと思った方がいいですよ!
 例えば、上海市内の路線バスは移動にとても便利。一律料金なのでかなり低価格で乗車することが可能だそう。しかし場所によってはタクシーを止めるときのように手をあげたり、はっきりと乗るという意思表示をしないと止まってくれないこともある。と教えてくれました。もちろん中国国内でも場所によってルールは異なるみたいですが、乗り方を知らないと驚いてしまいますよ!
 中国でも順番飛ばしが問題になっていましたが、少しずつ変化してきているように思います。最近の中国では割り込みを行う人が少なくなっており、若い人ほど順番を守る、ルールを守らない人には注意をするという話も。順番を守らないことに困っていたのは、中国人も同じみたいです。
 これから先には、日本人が綺麗に並んでいる姿に外国人が驚くことも、昔の思い出話のようになっていくかもしれませんね!

 こんな風に中国人が語っています。

 no.483 外国人が見た日本は?   2022.11.16

 世界にはいろんな国があり、個性も実にさまざまで、何かしらのイメージを持つこともあるはず。それは日本も例外ではなく、外国人が来日するまではいろんなイメージを持って来ている。ただ、実際に来日してみると「想像と違った!」と思うこともあるようだ。そこで今回は、外国人が日本で感じたイメージの違いやカルチャーショックについてWeb上から、得た感想を紹介する。
 まずは、日本人に対するイメージについて。
 とあるインドネシアから訪日人によると、日本に来る前に想像していたことがあった。しかし、実際に来日してみると、日本人の印象が違ったと言っている。
それは、「日本人は働き者だから、みんなお金持ちだと思っていた。仕事に集中するために、家のことはお手伝いさんにお願いしていると思っていたけど、そうじゃないみたい。実際にお手伝いさんを雇っているのは、一部の人だけということを知った。」
 さらに、「先進国の日本は、どこに行ってもビルが建ち並んでいるため、山とか畑などの自然はない国だと思っていた。だが、地方にいくと田舎の景色があって、びっくりした」とも言っている。
 たしかに大都会の高層ビルのイメージを持っていると、田舎の景色があることにギャップを感じることもあるのかもしれない。
 また、働き者のイメージのある日本人。毎日忙しく働いているからこそ、家のことは家事代行サービスなどを利用しているのだと思っていたようだ。
 だが、インドネシアでは、お手伝いさんを雇うことは珍しくないそう。富裕層だけでなく、中間層でもお手伝いさんに家事などのサポートを依頼することがあり、1日数時間だったり週に数回だったり、または住み込みでお願いするケースもあるようだ。
 なかでも、都心部ではかなりニーズが高く、料理や洗濯、掃除など一通りの家事をやってもらうことは当たり前だと言う。気になる料金は、もちろん条件によって異なるが、安いケースだと月1万円以下でお願いすることもできるようだ。忙しく働いていたり、子育てをしていたりすると、ありがたいサポートのようだ。
 また、「日本は意外と給料が安いことにびっくり…!」
 日本の賃金や働き方についてカルチャーショックを受けたというカナダからの来日人から。
 来日する前は、先進国の日本はどんな国よりも最先端で進んでいるとイメージを持っていたそうだ。しかし実際に日本の企業で働いてみると、母国との働き方の違いや仕事面で驚いたことがあったと言う。それは、「カナダ人と比べても、日本人はとても一生懸命働いている。しかしたくさん働いてるにも関わらず、意外と年収が低いことに驚いた。でも、コロナ禍以前は上司との飲み会の席では立場を超えて、親しくできる機会があるのは日本ならではの交流方法で、いいと思った」。

(OECD(経済協力開発機構)が公開している「平均賃金 」によると、第1位がアメリカ(7万4,738ドル)、第2位がルクセンブルク(7万3,657ドル)、第3位がアイスランド(7万2,047ドル)という結果に(2022年11月8日時点)。日本はOECD加盟国の平均よりも低い、3万9,711ドルで第24位でした。金額だけを見てアメリカと比べると、かなりの差があることがわかります。さらに、カナダは5万6,006ドルで日本平均よりも高い結果でした。)

 
さらにカナダでは日本よりも残業が少ないのが特徴で、17時には仕事を終えることが多いと言う。もちろん日本でも企業によって働き方は異なる。
 このように日本を訪れた外国人のなかには、イメージと違うことに驚いたり、実際に働いてみて文化の違いを実感することがあるようだ。それは私たちが海外を訪れたときにも感じるギャップと少し似ているのかもしれません。
 ただ、イメージと違うからこそあらためてその国の良さを知ることもあり、違いを楽しみながら、知られざる文化を探索して行くのも楽しいことである。

 上記の情報は、Web上の旅行情報誌「TRiP EDiTOR」から引用租借参照した。

 なお、本日本感想!次号にも記述予定をしていますので、関心のある方、ご期待ください。

 
 no.482 プーチン大統領の思惑?   2022.11.1

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、西側諸国が科した厳しい経済制裁。しかしその効果は極めて疑わしく、そもそもプーチン大統領には自ら退く意思は無いようです。今回のたわ言は、国際政治経済学者の浜田和幸さんが、欧米による経済制裁の恩恵を被っているのは他でもないロシアだとしてWeb上で発信している内容を紹介したい。
 その中で、さらにプーチン氏が安倍元首相に語ったという「尊敬する日本人将校」の名を紹介するとともに、ウクライナ紛争が「30年戦争」になってしまう可能性を示唆しています。
 そもそも筆者(私)は、今回のウクライナ戦争(?)については、どちらかと言うと「ロシア贔屓」であり、読んで戴いている方からは変人と言われるかもしれない。現況の侵攻でロシア側が苦しんでいるのを見ると応援したい気持ち(?)なのである。
 さて、冒頭の浜田和幸さんの論文を以下に概略する。

 ぶっちゃけ、ウクライナへの軍事侵攻を行ったロシアに対して欧米諸国や日本は効果の薄い経済制裁を継続しています。
 ロシアが外貨収入源とする原油や天然ガスなどの輸入を制限することで、ウクライナ侵攻を経済的にも継続できないようにしようとする試みです。
 しかし、侵攻から8か月が経ちましたが、戦況は長引くばかりで全く終わりが見えません。
 確かにロシアは国際社会から孤立しているように報道されていますが、それは西側のメディアの一方的な「反プーチン」姿勢から出ている広報戦略に過ぎません。
 実は、欧米による経済制裁の恩恵を被っているのはロシア自身なのです。というのは、インドや中国などが値下がったロシア産の天然資源の輸入を大幅に拡大しているため、ロシアの貿易収支の黒字幅は急拡大を遂げているからです。
 これでは何のための経済制裁なのか、アメリカ国内からも疑問や見直しの声が上がっているほどです。
 日本を含め、西側の大方の見方は「孤立化するロシアやプーチンは早晩、方向転換を余儀なくされるだろう。しかし、“窮鼠猫を噛む”の例えのように、核兵器のボタンを押すことが心配される」といったもの。
 とはいえ、こうした希望的観測は根拠が希薄としか言いようがない偏ったものです。2014年のプーチン大統領と安倍首相の首脳会談を思い起こして下さい。
 あの年はロシアがクリミアを併合した年。
 プーチンが語ったのは、フィリピンのルパング島で戦後30年に渡り孤独な戦いを続けた旧日本兵の小野田寛郎氏のことでした。曰く「俺は30年間もジャングルで一人戦い続けた、あのオノダのような男が好きだ」。
 安倍首相は「プーチンの本音に触れた思いがした」と述べていたものです。日本では関心を呼びませんでしたが、プーチンもオノダも共通のバックグラウンドを背負っていたことは注目に値します。
 というのは、小野田少尉は陸軍中野学校の二俣分校の出身でした。
 KGB出身のプーチンとは“同じ穴の狢”といっても過言ではありません。
先の大戦で日本は降伏していたにもかかわらず、小野田少尉は日本の敗戦を受け入れず、持久戦を戦い抜くことで、ルパング島における日本軍の再上陸のための準備を続けたのです。
 そんな小野田少尉への熱い思いを吐露したのがプーチン大統領でした。
恐らく、周りが何と言おうと、プーチンはウクライナ東部で差別や虐殺の犠牲になってきたロシア系住民を救うためには、西側がどう動こうと一徹に戦いを続ける覚悟のようです。
 10月26日、ロシア軍の陸海空の核戦力部隊がミサイル発射演習を実施したのも、その固い決意の表れに違いありません。

 このような状況下、プーチンの孤独な闘いは「30年戦争」になるかも知れません。

以上が浜田和幸さんの論文の概要であるが、当たっているかもしれません!
それは、これからの歴史が証明してくれるでしょう?

 
 no.481 岸田首相 支持率低下の因は?   2022.10.16

 共同通信社が今月(10月)8、9の両日に実施した全国電話世論調査で、岸田内閣の支持率は続落し、前回9月調査より5・2ポイント減の35・0%となった。昨年10月の内閣発足以降、最低を更新し、初の30%台。「危険水域」とされる30%割れがいよいよ現実味を帯びてきた。不支持率は前回より1・8ポイント増の48・3%だった。
不支持の元になっている要因について、WEBサイトの「日刊スポーツ」、「スポニチ」の各誌から拾うと次のようだ。

1)世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点説明を巡り“後出しじゃんけん”を連発している山際大志郎経済再生担当相は辞任するべきと回答したのは62・7%に上った。
2)教団側との関係を自民党調査の発表後に公表した細田博之衆院議長の説明が「十分でない」は87・0%。
3)自民党が所属議員と教団の関係を公表した調査を巡り、党の対応が「十分でない」との回答は83・2%。
4)9月に実施された安倍晋三元首相の国葬を「評価しない」「どちらかといえば評価しない」は計61・9%だった。
5)弔問外交の効果も不発であった。

 全体的には、岸田首相は議長の首は切れないが閣僚の任命権者であり、居座り続ける山際氏の更迭を決めない姿勢が大きく影響した格好であり、底なし沼の様相を呈する支持率の低落傾向。

 参院選で岸田自民党が掲げたキャッチフレーズは「決断と実行」。しかし、実態は国会答弁で「検討している」を連発し「ミスター検討中」と揶揄されている状態。政府関係者からは「“決められない男”と評されてきた首相が決めたのは、支持率急落を招いた国葬だけ」と自虐的な声まで上がる始末だ。

 永田町で今、活発なのが国葬の弔辞で存在感を高めた菅義偉前首相との比較論。安倍長期政権を官房長官として支え「危機管理の菅」と呼ばれた。冷徹ぶりでも知られており、自民党内からは「菅氏ならば、迷うことなく早めに山際氏を更迭していただろう」と指摘する声も。ポスト岸田として菅株が上がる一方、首相に対する評価は永田町でも下がり続けていきそうだ。

 岸田首相を取り巻く状況は「こんな風である」であるが、何とか助かっているのは岸田首相の顔が温和であり、貴族的な感じが私はするので憎めない。ただ褒めてあげたいのは、外国の要人と相手に通じる英語で会話できることだろう。来年のG7会議で大いに発揮して戴き、支持率を上げて欲しいと願うのみである。

 no.480 安倍元首相の国葬を終えて!        2022.10.1

 安倍元首相の国葬が無事に終わって私は安心している。
 変な言い方かもしれないが、安倍元首相の業績からすると、世界に知れた名前と活躍は日本の歴代の首相の中では類を見ない、吉田茂元首相も立派であるが、今の世界の時代を考えると、安倍さんは良くやってくれたと思うのだ。
 さて、国葬を反対する人が多くいることはマスコミの報道で分かっている。国葬に何が問題だったのか、以下に検証して見る。
 ジャーナリストの一色清さん等が指摘する問題には3つある。
(1)国葬の根拠になる法令がない
  戦前には、「国葬令」が在って、それに従って日露戦争で功績のあった東郷平八郎元帥や太平洋戦争の連合艦隊司令長官だった山本五十六元帥らに行われている。
 しかし、第2次戦後は「戦意高揚」に使われた面があり、日本国憲法下の社会にふさわしくないと考えられ、1947年に失効したのである。
(2)岸田首相周辺だけで拙速に
決められた
  岸田首相が国葬を表明したのは銃撃事件からわずか6日後である
。有力政治家の意見や内閣法制局の見解は聞いたようだが、国会や司法の意見をきちんと聞いた形跡はないらしい。
 国葬というのは政府がする葬儀ではなく、国民の集まりである国がする葬儀なので、国民の代表である国会と法律の番人である司法の了承が必要と言うのである。
要は岸田首相が勝手に決めたと言うのである。
(3)安倍元首相の評価
  安倍元首相の評価がまだ定まっていないと言うのです。憲政史上最長の在任期間だったことや、海外の首脳と広く親交があったことなどは間違いないところですが、アベノミクスという経済政策は成功だったのかどうか、安全保障法制はよかったのかどうかなどの答えが出るのはこれから先で、評価は早いと言うのです。
 また、「モリカケ桜」といわれた「政治の私物化問題」もあり、銃撃事件の後に浮上した旧統一教会との関係も説明不十分だと言うのである。

 安倍元首相について、「国葬にふさわしい」という人もいれば「ふさわしくない」という人もいる。こうした評価の問題を解決するために「国葬にする人の基準を設けるべきだ」という意見も多くある。ただ、基準づくりはその中身には賛否両論が出てくるので簡単にはすまないのです。
 一般人の葬式事情はここ数年でずいぶん変わってきた。大きな葬祭場で大勢の弔問客が訪れるような通夜・葬儀は少なくなりました。コロナ禍の影響もありますが、その前から「小さなお葬式」への流れは始まっていた。家族、親族と本当に親しかった友人たちだけで送る式で、かえって心のこもった式になるかも知れません。
 政治家の葬儀は、独特の意味を持つ場合があるので、簡単には行かないこともあるのですが、今回の安倍元首相の「国葬」は、色んな事を考え直す機会になったことは事実であろう。
 終わりに、重複するけど安倍元首相の安らかな送りになったことに安堵するのみである。

 no.479 生きがい感じてますか?(PART3)   2022.9.16

 前々回から、発行された「高齢社会白書」から興味ある部分を拾って記述してきたが、今回で終わりとする。まだまだ白書から拾って書きたいことが沢山あるが、ほど良いところで止めるのがコツ(?)と判断した。
 ●ふだんの外出について




 上記の上図から判断すると、「よく外出する」が55.6%、「たまに外出する」が29.9%となっており、合計すると85.5%となっている。
また、下図からは外出頻度が高い人ほど生きがいを「十分感じている」と回答した人の割合は高くなっている。

●情報機器の利用について


 上図の結果から見ると、「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」(23.7%)が最も高い。一方、「情報機器を使わない」と回答している人が17.0%となっており、中でも75歳以上の人は「情報機器を使わない」と回答した割合が高い。
生きがいとの関係では、下図で、


 生きがいを「十分感じている」と回答した人の割合は、「情報機器を使わない」と回答した人では10.3%であるのに比べて、「パソコンの電子メールで家族・友人などと連絡をとる」「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」「SNS(Facebook、Twitter、LINE、Instagram など)を利用する」と回答した人では3割を超えている。
 (参考)総務省「通信利用動向調査」より、インターネットを利用する人が
増加傾向が見られる。

 過去1年間にインターネットを利用したことがあるかについて、利用者の年齢階級別に10年前と比較すると、70~79歳が20.4ポイント増、60~69歳が18.3ポイント増となっている。ただ、80歳以上となると10年前と比べると微増(5.3ポイント増)に留まっている。これは高齢化が進むと意欲も減退するのだろうか?
 また、インターネットを利用したことがあると回答した65歳以上の者の使用頻度について見ると、55.9%が「毎日少なくとも1回」は利用していると回答している。
 このような数値結果を見ると、結構高齢者といえども情報機器の活用が進んでいると見られるのである。
 シリーズ3回で高齢者の生きがいを見てきたが、今の高齢者は割と生活が裕であり情報機器への関心が高く、生きがいを感じていると見られる。こう言う私もその仲間の一人かも知れない。

 no.478 生きがい感じてますか?(PART2)      2022.9.1

 前回の続きで、先ごろ発行された「高齢社会白書」から興味ある部分を拾ってみる。また前回と重複する部分があるが、ご容赦願いたい。
1)75歳以上の高齢者世帯の暮らし向き
 下記の表のように経済的な暮らし向きについて「心配ない」(「家計にゆとりがあり、 まったく心配なく暮らしている」と「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」の計)と感じている人の割合は全体で70.3%となっており、7割の方が生活に左程の(?)心配を持っていないことが分かる。

また、高齢者世帯の所得階層別分布を見ると、 150~200万円未満が最も多くなっている(下図表)


図表を見ると、所得が100~150万円未満が12.0%、50~200万円未満が12.3%となって、所得階層の中で一番多い。
 また、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯について、公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合を見ると、公的年金・恩給が家計収入の全てとなっている世帯が 約半数となっている(下図表)。
 図1-2-1-4  公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合


 今回はこの程度の報告にしておきますが、まだまだ「高齢社会白書」については記述したい内容があるので、この続きは次回としたい。

 no.477 生きがい感じてますか?       2022.8.16

 65歳以上の高齢者のうち「生きがいを感じている」と思う人は7割だった一方、「感じていない」人が2割に上ることが内閣府が14日公表した2022年版の「高齢社会白書」でわかった。
 今回の記事は、この「高齢社会白書」から拾ってみる。

 我が国の総人口は、令和3年10月1日現在、1億2,550万人。
 65歳以上人口は、3,621万人。総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は28.9%である。
 このような状況で、昨年12月、65歳以上を対象に調査し、2049人が回答した。
1)生きがいを感じる程度について
   尋ねたところ、下図の結果となり、


22.9%の人が「十分に感じている」と回答。「多少感じている」の49.4%と合わせて72.3%を占めた。一方、「あまり感じていない」は17.8%、「まったく感じていない」は2.7%で、計20.5%が否定的だった。
2)近所の人との付き合い方について


 82.8%が「会えば挨拶をする」、57.3% が「外でちょっと立ち話をする」と回答している。また、生きがいを「十分感じている」と回答した人の割合は、「趣味をともにする」と回答した人では33.2%、「お茶や食事を一緒にする」と回答した人では30.4%、「外でちょっと立ち話をする」と回答した人では26.2%と、いずれもこうした付き合いをしていない人に比べ、高くなっている。
 近所づきあいや交友関係がある人ほど「生きがいを感じている」と回答する割合が多かった。社会活動の参加や情報機器の利用、外出頻度でも同様の傾向がみられた。
 また経済的な暮らし向きについては、「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」は12%、「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」が56.5%で、7割弱は不安を感じていないと答えた。「家計にゆとりがなく、多少心配」(23.7%)、「家計が苦しく、非常に心配」は7.5%で、心配を感じている人は3割超だった。

 この白書ではこの他、友人関係、ふだんの外出、情報機器の活用、社会活動への参加、健康などについても調査しており、次回に特に問題なければ続編として記載したい。

 no.476 テレビの字幕表示?       2022.8.1

 私がボケに入ったような記事を書く内容である。
 ここ数日前から台所で視聴している小型テレビの画面が、割と大きな文字で字幕(?)が入るようになった。
 最初は特にニュースを見ている時に気が付いたので、何か重大なニュースか、そのテロップ位に思っていて、邪魔になるなぁー位に感じていた。まぁーその内に字幕が消えるだろうと思ったり、テレビの放送局側がスマホ対策でスマホに字幕を出す実験程度に思っていた。それは他の番組でドラマとか映画では表示されないので、その程度に思っていた。
 しかし、いつまでも(1-2日)経ってもその字幕が消えないので(ここで、お断りしておきますが、災害時などに出るお知らせ情報をテロップと言うが、それではないのだ。)、テレビを視聴するのが何となくうっとしくなって来た。そのままではいけないと感じ、何か消す方法があるかもしれないと思って、インターネットで検索してその実験(字幕表示?)から抜け出す手段を探したのである。
 すると、それは以前からある字幕であることを知り(今更である!)、その字幕を消すにはテレビのリモコンにある「字幕」ボタンを押すことで字幕表示が消えることを知ったのである(改めて知ったしたとすると、この辺が少し忘れぽっくなったのかボケである)。 早速テレビのリモコンを操作して「字幕」ボタン押したら、何と表示は消えたのである。長年テレビを見ていて字幕表示が出ていないから、感じたことは無かった故、テレビを見始めてからずーと字幕は出ていなかったと思うしかないのである。
 字幕が消えてホッとしたのはいいけれど、これもボケかも知れないけどリモコンを触って字幕を表示させるようなことは自分としてはやった記憶が無いのだ(リモコンを触れるのは私独居老人のみ)。
 字幕ボタンを出すにはリモコンの操作カバーを下げて中の操作ボタンを出さないことにはできないから、そんなことをやった記憶が無いのだ(?)。
 ただ、滅多にしか行わないが、BS・CSなどのチャンネルを選択できるボタンがあるので、それを触った時に近くの「字幕」ボタンに触れたとすれば、すぐに字幕が出るから分かるはずである。
 そんなこと考えながらも、何とか自分を納得させなくてはならないから、「字幕」が表示されるようになった原因は、この季節雷雨が有りその雷信号でリモコンがやられたと思うのが、一番納得し易いので、雷障害だと思うことにした。
 ただ今回、字幕が表示されたときに先にも書いたが、福祉向けの実験とかで強制的に表示され、その字幕も薄くて余り邪魔にならないようになっていたから、昔からの字幕(私はテレビを視聴し始めてから、一度も字幕を見ていないのだ?)とは異質のものと早とちりしたと思うのだ。

 今回の騒動は、雷障害だと思えば一番納得するのではあるが、その反面、知らずに「字幕」ボタンに触れたかもしれないと一抹思うのだがーーー?
 だが、結局は高齢老人の忘れぽっさ・ボケはじめかも知れないと思うと、侘しく悲しくなる。

 no.475 安倍元首相の狙撃犯母親の献金は?  2022.7.16

 世の中には信じられないような事が起きている。
 痛ましい安倍元首相の殺害であったが、その狙撃犯の殺害動機が段々と明らかになってきた。当初から某宗教団体に対する恨みから、その団体に安倍元首相も絡んでいるという思惑から安倍元首相を殺害しようとしたと報じられていた。
 当初は、宗教団体名も公表には塞がれていたようであったが、その宗教法人が自ら今の状況の会見発表したことから、狙撃犯が目的とした宗教法人の名前が明らかになった。
 法人は「世界平和統一家庭連合」(旧・世界基督教統一神霊協会=統一教会)。
 旧統一教会ということであるから、ご存じの方も見えるかと思うが、韓国の文鮮明氏(北朝鮮出身)が開祖であり、宗教右翼団体とも見られている。
 文鮮明氏は安倍元首相の祖父・岸信介元首相とは盟友だと言われている(Web上からの情報)。
 このような事情から今回の狙撃犯(山上徹也容疑者「41歳」)が宗教法人への献金先に安倍元首相(一族?)が関与していたとする推測、あながち100%的外れとは言えないかもしれない(この辺の事情は今でも政治がらみで、究明は困難だろう?)。
 今回の狙撃犯(山上徹也容疑者「41歳」)を追って見る。
 山上容疑者の母親について「宗教法人に1億円を超える献金をした」と証言している。母親は法人に入会後、夫の死亡生命保険や、不動産を売却し、そのお金を献金しているらしい。受け継いだ夫の事業も破綻し、その後に破産している。
 山上容疑者や兄弟は生活に苦しむなどを苦労した。
 山上容疑者は県警の調べに旧統一教会の名を挙げ、「母親が入信し、教会への献金で生活が苦しくなり、恨んでいた」「トップを狙おうとしたが難しく、旧統一教会を日本へ侵入させた祖父の・岸信介元首相の甥である安倍元首相が統一教会と近いので殺そうと思った」という趣旨を話しているという。
 捜査関係者によると、山上容疑者の自宅や実家から押収したノートには、母親や旧統一教会への恨みが書かれていた。同連合は13日、「正確な献金額にはいまだにたどり着いていないが、05年からの10年間で5千万円が返金された」とする文書を朝日新聞などに出している。14日のテレビ放送ではその5千万円も再度献金されていると報じているのだ。
 宗教法人などの役員には政治家の名前が上がっているのも不思議でなく、宗教と政治とは繋がっていることは推測できるし、宗教法人自ら政治組織を持つのも既成の事実でもある。
 今回の事件を発端にして、少なくても献金については見直しされて、献金の素姓を糺して違法・不浄性を無くし、生活が困難になるような多額な献金は受け付けないように審査をすることを義務付けることも重要かと思うのである。

 最後に、亡くなった安倍元首相のご冥福を心よりお祈り申し上げる。

 
 no.474 ロシアによるウクライナ侵攻は?(後篇)  2022.7.1

 ロシアによるウクライナ侵攻は4か月過ぎた。当初は数日で終わると見られたいたが、おおよその予想を裏切って、長期戦になって仕舞った。欧米の某アナリストの言によれば、落ち着くには2-3年はかかるという見方も出てきているのだ。
 私は、ロシアは適当な時期に核兵器を使い(脅しか、小規模で)、侵攻を終わらせると見ているのだが、その時期が問題だ。
 昨今の状況は、NATOに北欧の2か国は入ると言う。ロシアに対する見方が大分変わってくると思うのだ。

 では,前回の続きを記述して行く!
 人気を失ったゼレンスキーは、EU加盟、NATO加盟を掲げた。EU加盟を望む国民は多いから支持率は上がる。ウクライナ人の多くがEU加盟を望むのは、EU内を自由に往来し就業もできる「EUのパスポート」が欲しいからだ。現在のロシア軍と戦うウクライナ人は愛国心の塊に見えるけれど、彼らはもともと自分の国があまり好きではない。
 若い人は特に、ウクライナを離れてEUやアメリカなどで働きたいと話していた。プーチンもウクライナ人の愛国心は薄いと判断したから、2日でケリがつくと踏んで侵攻したのだろう。
 しかし、ゼレンスキーが掲げたEU加盟は容易ではない。彼自身も初めから空手形で、在任中には無理だと思っていただろう。EU加盟を望む国はほかにもあり、トルコなど5カ国がすでに待っている。トルコなどは、もう17年も加盟交渉がまとまっていない。
 一方、NATOのほうは、EUよりは加盟しやすい。最近でも、20年に北マケドニアが、17年にはモンテネグロが加盟している。しかし、NATOは軍事同盟だから、隣国が加盟することをプーチンが許せるわけはない。
 さらに、ウクライナは、ソ連時代はICBM(大陸間弾道ミサイル)、航空母艦など兵器も開発していた。核兵器も開発していて、1991年に独立した時点で、ウクライナには約1900発の核弾頭があり、米ロに次ぐ世界第3位の核保有国だった。米ロ英は3カ国による安全保障を条件として、ウクライナに核兵器を放棄させた。94年の「ブダペスト覚書」だ。フランスと中国も、別々の書面でウクライナに核兵器の撤去を条件に安全保障を約束している。
 ところが、ゼレンスキーは22年2月に「ブダペスト覚書は再検討できるはずだ」と発言した。ロシアに小突きまわされるのは核兵器を手放したせいで、核を保有すれば対等に交渉できる、という意味だ。
 EU加盟、NATO加盟、核再武装は、ゼレンスキーが支持率を回復するための3点セットだった。しかし、「こいつは思った以上にワルだ」とプーチンのイライラは頂点に達したのだ。
 そもそもプーチンのイライラは、ゼレンスキーが大統領に就任した頃から始まっていた。ゼレンスキーが「ミンスク合意なんて知らないよ」という態度を見せていたからだ。ミンスク合意は、ウクライナ東部で起きたドンバス戦争を停戦させるため、14年にベラルーシの首都ミンスクで調印されたものだ。ドンバス地方は、親ロ派のドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国が実効支配し、ウクライナ政府と対立している。14年の合意ではウクライナ、ロシア、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国、OSCE(欧州安全保障協力機構)の代表が調印し、翌15年にはドイツ、フランスが仲介して「ミンスク2」が調印されている。合意内容には、停戦とともにウクライナの憲法を改正し、ドンバス地方に“特別な地位”を与えると規定している。
 ウクライナの東側、ドネツク州とルガンスク州はおよそ3割がロシア系だが、「人民共和国」とした地域に限ればクリミアと同じく7割を占める。彼らはドンバス地方の東側50キロほどをぶん取ってロシアとの間に緩衝地帯をつくっていた。この地域に自治権を認めるというのがミンスク合意だった。
 ところが、19年に大統領になったゼレンスキーは「あの合意はウクライナが不利な条件を押しつけられたもの」と公然と言い出した。苦労して調印した合意を反故にするのだから、プーチンから見れば、大馬鹿野郎だろう。
 ロシアの議会は「ウクライナ政府が彼らの自立を認めないなら独立宣言させる」と決め、プーチンは侵攻の1週間ほど前にこれにサインした。ゼレンスキーがすぐに自治権を与えていれば、あるいは当事者であったメルケル独前首相がすぐに仲介に動いていれば、プーチンも侵攻するほどイライラを募らせることはなかっただろう。
破壊を被ることは避けられていたはずだ。
 ブラジルの左派ルラ元大統領は5日までに米タイム誌のインタビューで、ロシアからの侵攻を受けているウクライナのゼレンスキー大統領についてロシアのプーチン大統領と「同様に責任がある」と主張した。ルラ氏は10月の大統領選に出馬する見込みで、世論調査では支持率首位を保っている。
 ルラ氏は「プーチンはウクライナを侵攻するべきではなかった」としながらも、ゼレンスキー氏も「戦争を望んだ。そうでなければもう少し(ロシアと)交渉をしたはずだ」「戦争においては誰か一人に責任があるわけではない」などと述べた。また「米国や欧州にも責任がある」と非難した。
 私見であるが、米国のバイデン大統領がこの件に関して西寄りでウクライナに武器を援助しているので、どうにもならないが、本来ならば仲介に入るべき大国の責任があると思うのであるが、その当てが外れた。

 no.473 ロシアによるウクライナ侵攻は?  2022.6.16

 ロシアによるウクライナ侵攻は100日を超えてしまって今も続いている。痛ましい事である。
 私はこのロシアによるウクライナ侵攻を別な見方を最初からしている。それは戦争と言うものは、煙の無い所には起きないと言うことで、ウクライナ側に何か落ち度(ロシアに怒りを与える)が在ったか、見過ごしていることがあったのではと思うのだ。
 下記の記述は、Webから関連する記事を私なりの解釈で、寸借して記述しているので、少しくどい点もあること、お許し願いたい。

 先述を裏付けるような発言をこの6月10日にバイデン大統領がしている。
 バイデン大統領は6月10日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアのプーチン大統領が侵攻計画を進めているという米国側の警告に、「聞く耳を持たなかった」と述べたのである。
 バイデン大統領は米ロサンゼルスで開かれた政治資金パーティーで記者団に対し、ロシアがウクライナを攻撃する可能性があると事前に警告していたことに言及し、「多くの人に大げさだと思われていたことは知っている」として、「だが、われわれには(その判断を)裏付けるデータがあった」と述べているのだ。
 「(プーチン氏が)ウクライナに侵攻するつもりだったのは明らかだった」とし、「だが、ゼレンスキー氏は聞く耳を持たなかった。多くの人もそうだった」と言うのだ。
 米国は、プーチン氏が2月24日にウクライナへの「特別軍事作戦」の実施を発表するかなり以前から、ロシアが侵攻の準備を進めていると警鐘を鳴らしていた。しかし、欧州の一部の同盟国からは人騒がせな警告と受け止められ、不信や批判を招いていたというのだ。
 アメリカは、バイデン大統領はそれよりもずーと先の、バイデン米大統領は1月19日、就任から1年の節目を前にホワイトハウスで記者会見を開いた。緊迫するウクライナ情勢について、ロシアが侵攻に踏み切るとの見方を示し、その場合は経済制裁によって「高い代償を支払い、後悔することになる」とロシア側に強く警告した。
 また、米国のブリンケン国務長官は1月19日には、ウクライナを訪問してゼレンスキー大統領らと会談し、緊張が続くロシア軍への対応に一致して取り組むことを確認した。ブリンケン氏は「非常に短期間のうちに、ロシアがウクライナに攻撃的な行動をとることも可能になる」と強い警戒感を示し、その事をウクライナ側に伝えていた。
 ウクライナ国境付近に展開する10万人規模のロシア軍について、ブリンケン氏は「短期間のうちに倍増させることが可能だ」と述べ、軍事侵攻となればウクライナ側に多大な人的被害が出ると警告した。その当時のゼレンスキー大統領はさほど気に留めなかったようだったとブリンケン氏はその後語っているのだ。
 当のウクライナのゼレンスキー大統領、当選した時には73%の国民の支持があったが、ロシアの軍事侵攻が始まる直前には30%にまで下がっていたのである。
 彼は民主主義を守ると訴えますが、野党を全て解散させ、テレビ局もたった1社にしか放送権限を与えない処置を下していた。しかも、政権の主張しか放送を許さないという、情報統制を敷いています。更には、ノーベル平和賞を目指して、関係方面に根回しをしているとの情報が流れているのだ。
 実は、ウクライナはヨーロッパでは「最も腐敗の蔓延する国家」として悪評ふんぷんの国であった。そうした汚職国家を立て直してくれるものと期待されて大統領になったのですが、結局、同じ穴の狢に過ぎなかったことが分かり、国民の信頼を裏切る状況だったのであるが、それが大統領としては失格となる寸前に起こったのがロシアによる軍事侵攻であり、ウクライナ国民からその侵攻対応で、支持率の上昇となったのである。
 ぶっちゃけ、ゼレンスキー大統領はプーチン大統領に地位を救われた格好なのである。
 ウクライナ国民取っては、ゼレンスキー大統領に対する見方は「彼は大統領になる器ではない」と考えていたウクライナ人もいるのだ。
 ゼレンスキーは政治風刺ドラマ『国民の僕』でウクライナ大統領役を演じて人気を高め、2019年の大統領選に出馬して当選した。そう言う経緯の持ち主なのである。
 ゼレンスキーの支持率は、就任時には約8割と高かった。過去の大統領や首相は私腹を肥やす悪い連中がほとんどだったから、過度な期待があったのだ。しかし、実際に就任すると「やはり政治の素人じゃダメだ」と、支持率は約3割まで落ち込んでいたのが、ロシアの侵攻で救われた形になった。

 以下、まだまだ続くのであるが、長文になって仕舞ったので、今回はこれ位にして、次回にこの続きを後編として記述していくので、今回と合わせて読んで戴けると有り難い。

 no.472 2023年G7サミットは広島で開催    2022.6.1

 岸田文雄首相は5月23日、日米首脳会談でバイデン大統領に日本が議長国を務める2023年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)について広島市を開催地とすること伝え、戦争被爆地での初開催となり、支持を得るとともに成功へ取り組むと確認した。ロシアのウクライナ侵攻を受け、核兵器の脅威と軍縮・平和の重要性を提起する必要があると判断したのである。「核兵器のない世界」に向け、G7として世界に強いメッセージを発信できるかが焦点となる。
 首相は共同記者会見で「核兵器の惨禍を二度と起こさないとの誓いを世界に示し、平和と世界秩序と価値観を守るために結束すると確認したい」と説明した。
 私はG7サミットの開催を広島ですることを、何となく奇異を感じるのである。
岸田首相は広島県選出の国会議員であり、地元を愛する気持ちは分り、かつ世界最初の核による戦争被爆地として核廃絶を訴えたい考えで、世界に訴えていくのに絶好のチャンスであることは理解出来る。
 だが、戦争終結して78年を迎えることになるが、被爆地として残るのは原爆ドームだけであると私は思っている。
 過去日本で開催されたサミットの開催地は東京が3回続けて、その後沖縄、北海道、三重であり、次が広島なのである。沖縄、北海道、三重などは観光地として名所地をバックに開催されており、日本の美しさを前面にして開かれたのである。
 広島は政治的意図があっての開催地となって私は何となく違和感が感じられるのである。おりしもロシアによるウクライナ侵攻があり、戦争回避を目的とされるが!
 複数の政府関係者が明らかにした事は、広島選出の岸田首相は「核兵器のない世界」をライフワークに掲げていて、今年8月に米ニューヨークで予定される核拡散防止条約(NPT)再検討会議の後、被爆地でのサミットへとつなげて核廃絶に向けた機運醸成を目指すという野心があると言うのだ。
 では、広島の何処を会議場にするかと言うと、計画案では「宇品島(明治の時代に離れていた島を陸続きにしており、現在も陸続きの島である。)」にある「グランドプリンスホテル広島」を利用するようである。
 このホテルでは6年前の平成28年にG7=主要7か国の外相会合が開催されており、ホテル内のレストランには当時の写真が飾られていて、当時、外務大臣として会合に出席した岸田総理大臣の姿もあるというのである。
 もう少し余談で付け加えるならば、広島空港があり、一応3000メートルの滑走路を持つ国際空港の機能はあるが、今のコロナ時代で運休中であるらしい。もし参加する要人たちは、関西空港から車でやって来るだろうと思う(三重―伊勢志摩の時は中部空港から車で移動)。

 no.471 2件の悪事を思う?         2022.5.16

 世の中には平然と悪事を行う人がいる。
 私はその人たちに良心は無いのだろうかと思うのだが、人間全て善人でないから仕方がないかもしれない。
 では、2件の悪事を書いて見よう!

 ●一つ目
 山口県阿武町が、生活に困窮する463世帯分の給付金、合わせて4630万円を誤って1人の男性の口座に振り込み、その後、その男性から返還を拒否されている。
 この男性誤って自分の口座に振り込まれたことを承知して、その金額全額を他の口座に移しているのである。また、口座に移転する前には、一旦、町の職員と一緒に返金の手続きをするために銀行へ出向いたが、理由を付けて中断させ、その後他へ金額を移したのである。もうこれは他人の金を無断で移す行為で悪事であると言わざるをえない。私はそのように思うのだ。

 ●二つ目
 現職の国会議員になりすまして、新幹線のグリーン券などをだまし取ったとして、愛知県警は8日、元衆・参院議員で、現在は立憲民主党岐阜県総支部連合会常任顧問の山下八洲夫容疑者(79)=岐阜県中津川市=を詐欺などの疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
 国会議員が新幹線のグリーン車を含め、JR全線に無料で乗れる「JRパス」(国会議員用鉄道乗車証)を悪用した。
 県警中村署によると、山下容疑者は4月27日、東京駅で、東京―名古屋駅間の東海道新幹線の特急券とグリーン券をだまし取ろうと、現職の国会議員の名前をかたってなりすまし、「国会議員指定席・寝台申込書」を提出。往復分の券をだまし取るなどした疑いがある。発券を受ける前に、参院議員時代のJRパスを見せて、駅員を信じ込ませたとみられる。
 駅員が誤って東京発の券を2枚発行していたことから、山下容疑者に名前を使われた国会議員側におわびの連絡をした際、この議員は乗車していないことが判明。JR東海から偽造の相談を受け、捜査員が8日、新幹線で向かうために名古屋駅に現れた山下容疑者に任意同行を求め、逮捕したものである。
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 最初の振り込み誤送金であるが、
 12日の阿武町の説明によると、先月8日からカード決済で多額のお金の引き出しがはじまり、ほぼ毎日、お金を動かし2週間ほどでほとんど全額が口座からなくなったという。男性は、仕事を辞めて連絡がとれず、現在、所在がわからなくなっていると言うのである。
 また、阿武町は12日、返還を求め振り込み先の男性を山口地裁萩支部に提訴したと報道している。
 二つ目のJRパスの悪用であるが、
 山下容疑者は衆院議員を4期務め、1996年の衆院選で落選。98年から2010年までは民主党の参院議員を務めていたのであり、立派な国会議員で在った人物であり、良識ある議員であったはずであろう?
 その山下容疑者は、「10回以上使った」という趣旨の供述もしており、県警は10年以上にわたってこのパスを繰り返し悪用していた可能性もあるとみて調べている。動機について「楽なグリーン車に無料で乗りたかった」などと説明しているという。
 山下容疑者に罪の意識が無かったのだろうかと私は思うのだが、冒頭に言ったように「性悪説」を取れば、それでよいのだろうか?

 no.470 コロナ感染は空気感染!    2022.5.1

 国立感染症研究所(感染研)が、新型コロナの主な感染経路として、「エアロゾル感染」(空気感染)があると明記したことが波紋を呼んでいる。これまで感染研は「飛沫感染」と「接触感染」を主な感染経路として説明し、飲食店などでもその認識に基づいた対策を行ってきた。しかし、アメリカなどでは昨年から「空気感染」を主な感染経路として認め、換気などの対策に重点を移してきている。コロナ対策は今後どう変わるのか。
 3月28日、国立感染症研究所のホームページに「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染経路について」と題した記事が公表された。そこにあったのは、次の説明だ。
 <(感染の)経路は主に3つあり、(1)空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込むこと(エアロゾル感染)、(2)ウイルスを含む飛沫が口、鼻、目などの露出した粘膜に付着すること(飛沫感染)、(3)ウイルスを含む飛沫を直接触ったか、ウイルスが付着したものの表面を触った手指で露出した粘膜を触ること(接触感染)、である>
 いま専門家らの間で「なぜ今まで明記しなかったのか理解に苦しむ」とまで言われているのが、(1)のエアロゾル感染について。感染研はこれまで主な感染経路として「飛沫感染」と「接触感染」を挙げていた。それは次の通り。
 <従来株やデルタ株によるこれまでの事例と比較し、感染・伝播性はやや高い可能性はあるが、現段階でエアロゾル感染を疑う事例の頻度の明らかな増加は確認されず、従来通り感染経路は主に飛沫感染と、接触感染と考えられた>
 こうした説明は世界の認識と異なっている。世界保健機関(WHO)は当初、空気感染を否定していたが、21年4月、ホームページで公開されている主な感染経路の解説に空気感染も明記。同年12月に更新された最新版でも「エアロゾルが空中に浮遊したままになるか、あるいは会話をするときの距離よりも遠くに移動する」として空気感染に注意を促している。
 米疾病対策センター(CDC)のホームページでの解説でも、21年5月に主な感染経路の筆頭に「感染するウイルスを含んだ非常に小さな飛沫やエアロゾル粒子を運んでくる空気を吸うこと」と公表していた。
 いま米国ではさらに踏み込んだ意見が出てきており、注目を集めている。ホワイトハウス科学技術政策局長で大統領副補佐官のアロンドラ・ネルソン氏がホワイトハウスのホームページに22年3月23日に投稿した記事だ。
 記事冒頭で「新型コロナが人から人へ感染する最も一般的な経路は、感染者がいた後、数分または数時間もの間、室内の空気に漂っているウイルスを含んだ小さな粒子です」と断言した。ホワイトハウスが「空気感染が最も一般的な経路」という認識を示したのは、初めてと言われている。
 福岡市の病院に勤務する感染制御医の向野賢治医師はこう説明する。
 「WHOやCDCは空気感染を認め、さらにはモノの表面から感染することはほとんどないとして接触感染はリスクが低いと見ている。アメリカ政府はさらに一歩踏み込んで、空気感染が最も主要な感染経路だとして、これまでの対策を、空気感染を中心とした対策に転換していこうとしているところです」
 今回、感染研が空気感染を明記した背景には、こうした米政府の動向が影響していそうだ。今後の感染対策はどう変わっていくのか。向野氏はこう見る。
 「人ごみの中ではマスクをつけたほうがいいが、一人で散歩をする程度なら、屋外でのマスクは不要ですね。パーテーションは空気の流れを計算して設置しないと、空気の流れを阻害し、感染リスクを高めてしまう。飲食店でも適切に換気されて、正しい空気の流れがあれば、頻繁なテーブルの消毒などは過剰な対応ともいえます」

 感染研が空気感染を認めた結果、今後の感染対策に変化が來ることは間違いない。一刻も早く感染が収まるのを願う国民の立場で見直しを図って戴きたい。

 no.469 ウクライナへのロシア軍の苦戦を説く    2022.4.16

 圧倒的優位だったロシア軍はなぜ攻略失敗? 専門家読み解く3つの理由を朝日新聞デジタル版の記事から参照解説する。

 ウクライナの東半分を15万人の兵力でぐるりと取り囲んだロシア軍は、電撃戦で一気に首都キーウ(キエフ)を制圧し、傀儡(かいらい)政権を樹立する――。2月24日にロシア軍がウクライナ侵攻に踏み切った時、そう予測していた人は多いのではないでしょうか。あれから1カ月。米英の国防当局は、ロシア軍のキーウ攻略が失敗したとの見方を示すにいたりました。質、量の両面で軍事的に圧倒的な優位にあったロシア軍の進撃を阻んだのは何だったのであろうか。三つのキーワードで探っていく。

 ①制空権
現代戦では、空域の支配が勝敗のカギを握るといっても過言ではありません。
 湾岸戦争やイラク戦争で、米軍が序盤の作戦で徹底的に攻撃していたのはイラク軍の防空網でした。巡航ミサイル「トマホーク」や、近隣の航空基地や海上の複数の空母から発進した戦闘機による反復攻撃により、敵のレーダーや指揮通信システム、空軍基地の滑走路などを破壊。友軍機にとっての脅威を取り除いて制空権を奪い、上空からの援護を受けた地上軍が進撃しました。
 ロシア軍もウクライナで同じような戦い方をするだろう、というのが大方の専門家らの見方でした。
 ところが、ロシア軍は初日こそウクライナ軍の防空網を狙ったミサイル攻撃をかけたものの、中途半端な結果に終わりました。350機の最新鋭戦闘機のうち300機をウクライナ近くに配備していましたが、大規模攻撃には出ませんでした。
 なぜロシア軍は制空権を奪いにいかないのか。
 時間がたつにつれて浮かんできたのは、ロシア空軍の能力そのものへの疑問でした。米国防次官補代理を務めたマーク・グンジンガー元米空軍大佐は「ロシア空軍には制空権を奪う作戦を遂行する能力が足りなかった。大規模で複雑な作戦を実行するだけの訓練を積んでいなかったのです」とみています。
 ロシア軍のパイロットの年間の飛行訓練時間は100時間。これは米軍を中心とする北大西洋条約機構(NATO)加盟国のパイロットの半分にも満たないそうです。
 ウクライナ軍の防空網をつぶしきれないロシア空軍にとって、もう一つの脅威は欧米からウクライナに提供されている携帯型地対空ミサイル「スティンガー」の存在です。兵士が肩に担いで発射できるもので、1979年のソ連によるアフガニスタン侵攻では、米国の支援を受けたムジャヒディン(イスラム戦士)が、スティンガーでソ連軍のヘリを数多く撃墜したことが知られています。
 地上からのミサイルで撃墜される可能性がある空域にロシア軍機は不用意に入ることはできません。米国防総省などによると、ウクライナ上空で撃墜されることを恐れたロシア軍は、航空機による本格的な爆撃作戦はせず、遠距離からのミサイル攻撃や、目標を精密に定めない無差別空爆を増やしたとみています。
 ロシアの軍事事情に詳しい東京大学先端科学技術研究センターの小泉悠・専任講師は「戦場でウクライナ側が幅広く地対空ミサイルが展開しているという事実は、ミサイルが当たりやすいかどうかにかかわらずロシア軍の脅威。ロシアがウクライナに対して最も優位なのが空軍力だが、その活動を制約するという意味でかなり効いている」と分析します。
②対戦車ミサイル「ジャベリン」
 西、北、東の3方向からキエフに迫ったロシア軍ですが、ウクライナ側の頑強な抵抗に遭い、包囲するには至っていません。抵抗の象徴とされているのが、対戦車ミサイル「ジャベリン」です。スティンガーと同じく、兵士が持ち運びできるタイプの兵器です。ジャベリンなどの攻撃を受け、ロシア軍はすでに二百数十両以上の戦車を失ったとの報告もあります。米戦争研究所は、「ロシア軍が上空からの航空支援が得られず、ウクライナの砲撃にさらされている」としています。
 ジャベリンはロシアの主力戦車を一発で撃破することを目的に米国で開発され、1990年代から配備されています。ミサイルを自動誘導する「撃ちっぱなし式」のため、発射した兵士はすぐにその場から逃げられます。目標に近づきつつ上昇して、戦車の装甲が薄い上部を攻撃することができるのが特徴です。
 ロシア側の戦車は高価な上に、戦車を運用する兵士を育てるのにコストと時間がかかります。これに対し、ジャベリンは短期間の訓練で発射できるようになるため、米国などから大量の供与を受けても、すぐに実戦で使える利点があります。
③ウクライナの高い士気
 訓練期間が短く操作が比較的易しいとはいえ、ジャベリンの射程は約2・5キロと短距離です。ロシア軍の戦車や装甲車を狙える射程圏に入ろうとすれば、危険度も高まります。前述の小泉氏は「ウクライナ側が発表していないだけで、射程圏にたどり着けずになくなった兵士も多くいるはず」とみており、ウクライナ側にかなりの死者が出ていることは事実です。
 ウクライナ防衛の意義について、「これは世界大戦のようなもの。ここでプーチン(ロシア大統領)を阻止しなければ、さらに侵攻は広がる。彼は殺人者。国際社会が結束して阻止しなければならない。今、彼を阻止することが、多くの人命を救うことにつながると思います」と語っています。
 犠牲を払ってもロシアの侵攻を止めるという士気の高さがウクライナ側の抵抗を支え、その徹底抗戦の姿勢が欧米からの武器や経済の支援につながっているのです。

 no.468 容疑者の体内からSDカードを取る。    2022.4.1

 ロシアのウクライナ侵攻、短期で終わるかと見たら、とんでもない。あと少しで1か月になる。驚くのは兵器で優れているはずのロシアが苦戦しているのだ。その話は次の機会にして、不思議な出来事を書きたい。
 下述はWeb上の朝日新聞デジタル記事に載っていたのを抜き書きすると。
 盗撮目的で住居侵入した疑いのある男の体内から、マイクロSDカードを内視鏡で強制的に採取する。そんな異例の捜査の是非が争われた刑事裁判があった。これまで実施事例がほとんどなかったとみられるこの手法。
 傷害事件で起訴された男は、最後に起こした18年10月18日の事件の際に現行犯逮捕された。所持していたビデオカメラにマイクロSDカードは入っておらず、千葉県警は男がのみ込んだとみてCT検査を実施。体内にマイクロSDカードのような異物があることが判明した。たびたび下剤を服用させたものの排泄(はいせつ)物からカードは見つからず、検察は他の証拠をもとに、10月18日の事件について11月8日付で起訴した。
 その後も異物は体内にとどまり続け、医師は内視鏡で取り出す手法があることを警察官に伝えた。県警は10月18日の事件の捜査に必要だとして11月26日、内視鏡による強制採取の許可を求める令状を裁判所に請求し、同日、発付された。
 その2日後、医師が男に鎮静剤を投与して半覚醒状態にし、肛門(こうもん)から内視鏡の管(最大径約1・4センチ)を約80センチ挿入。カード(1・5センチ×1センチ、厚さ1ミリ)を取り出した。内視鏡挿入の手技自体に要したのは数十分だった。カードには女性が入浴している様子が記録されていた。
 裁判では強制採取が適法だったかが争われた。
一審がこの点を判断する際に引用したのは、カテーテルによる強制採尿を認めた覚醒剤取締法違反事件の最高裁決定(1980年)だった。同決定は、事件の重大性▽当該証拠の重要性▽その取得の必要性などの事情に照らし、「捜査上、真にやむをえない場合」には強制採尿が許されるとした。
 一審は、内視鏡による強制採取は身体への大きな負担を伴うとし、腸管などを損傷すれば重大な危険が生じうると指摘。尿道にカテーテルを挿入する強制採尿に比べてリスクは相当大きいとした。さらに、80年の最高裁決定の後の捜査・裁判実務で、内視鏡による措置の可否が問題になった例は見当たらないとし、「令状請求する捜査官や、それを審査・発付する裁判官には慎重な検討が求められている」とした。
 そのうえで、今回の事件について検討。10月18日の事件では男が現行犯逮捕されたうえ、男の犯行であることを強く示す家人の供述もあったなどとして、カードが決定的に重要な証拠とはいえないとした。
 また、令状請求時に警察官が示した資料について、内視鏡の形状、手技に要する時間などの記載がなく、手技のリスクについての説明も十分ではないと評価。令状審査を担当した裁判官の対応についても「令状請求した警察官に対して、内視鏡による強制採取の法律的な問題性を指摘し、資料の追加を指示した経過も認められない」と言及し、令状が実質的な審査を欠き、「捜査上、真にやむをえない」とは認められないまま発付されたとして強制採取を違法とした。
 カード内のデータについては、違法に収集されたとして証拠能力を否定。これらが立証の柱となった18年3~9月の住居侵入事件3件について無罪とし、男が現行犯逮捕された10月18日の事件についてのみ有罪(執行猶予付き判決)とした。二審も同様の判断で強制採取を違法とし、検察側の控訴を棄却。双方が上告せず判決は確定した。
一、二審とも、あらゆる事件でこうした強制採取が違法になるとまでは断言しなかった。
 「外科手術は原則NG、でも内視鏡は…」今回これが問題なのだ。
 弁護人を務めた青木達也弁護士は「前例がない事例にもかかわらずあまりにも簡単に令状が出ており、捜査機関も裁判所も令状主義をないがしろにしていると言わざるを得ない」と話す。一方、検察内部では「何をどこまで説明すれば内視鏡での捜査が許されるのか。令状発付の段階で突き返さず、裁判で手のひらを返された」との声もある。県警刑事総務課は取材に「令状主義に基づき証拠を押収した。判決は真摯(しんし)に受け止め、同種事案では令状請求のあり方を含めて慎重に判断したい」とコメントした。
 刑事訴訟法が専門の渕野貴生・立命館大教授によると、捜査機関が体内から証拠物を採取する手法には強制採血やカテーテルを使った強制採尿があり、覚醒剤事件や飲酒運転などの捜査で広く行われている。ただ、外科手術で開腹するなどして証拠物を取り出すような手法は「人間の尊厳に反する」として原則認められない、との考え方が定着しているという。

 今回の、内視鏡での強制採取は多くの疑問を残した結末である。

 私は今回取り上げたのは、外科手術はNGであるのに、何故、内視鏡は良かったのか裁判所の判断が甘かったと言わざるを得ないと思うのだ。人間の体の尊厳に関わる事象であると、私は思う。
 大分長文になって申し訳ない。足りないところは又、追って記述したい。

 no.467 ウクライナ侵攻を再考!       2022.3.16

 ロシアによるウクライナ侵攻、前回も私は書いたが、ほど良い日数でロシアの圧倒的勝利で終わるだろうと踏んでいたが、ウクライナ軍のしぶとい反撃でロシア側の予定が狂っているようだ。
 近代戦争だと私は思っていたのであるが、そうではなく相変わらず戦車部隊の激突であるようだ。近代兵器の装備ではロシアが圧倒的であるが、何故か活用しない。多分西側の反撃を恐れているのだろうか?
 西側は、ロシアのウクライナの核施設への攻撃を非難しているが、変わり者の私は戦争に除外施設は無く、全てが的になるものだと思っている。それが嫌ならば、そのような核施設も攻撃から守る手段を講じるべきであり、それが出来なければ核施設は持ってはいけないと思うのだ。
 話は変わるけど、東北大震災から11年、福島原発事故は自然災害で終わっては駄目だと思う。つまりどのような自然災害にも対応できる造りをしなかった東京電力と国の指導には責任があると私は思う。「想定できなかった自然災害」で責任逃れは絶対に許せない。
 話はウクライナに戻そう。(下記はWeb上の日本経済新聞記事から参照したが、前回と重複するところ多々あり。)

●ウクライナ なぜロシアは侵攻したのか
ロシアがウクライナへの侵攻した。米欧の警告を無視し、ウクライナを自国勢力圏にとどめるべく実力行使に出た。北大西洋条約機構(NATO)・欧州連合(EU)への加入を探るウクライナ、東方への拡大を続けるNATO、かつての帝国復活をめざすロシア。ウクライナ問題の背景はこうだ。
1)ウクライナは1917年のロシア革命で一時的に独立を宣言したが、ほぼ20世紀をとおし旧ソ連の一部。国家としての歩みは91年のソ連崩壊で本格化した。米欧とロシアのつばぜり合いの舞台になり、西部地域はウクライナ語を話し米欧に親近感を持つ住民が多く、東部地域にはロシア語を母語とする市民が多く住む。
2)ソ連崩壊後のウクライナの歴史
1991年の独立以降、大統領選挙では親ロ派と親欧米派が対立してきた。2004年には親欧米派政権が誕生する「オレンジ革命」が起きたが、次の選挙では親ロ派が勝利。その親ロ派政権も14年に崩壊。ロシアが反発し、クリミア半島に侵攻して併合を宣言した。その時からの現ゼレンスキー第6代大統領はNATO加盟を公約にして大統領に。
3)NATOは東方へ拡大
ソ連を中心とした共産主義国の脅威に対抗するための軍事同盟で当初の加盟国は12カ国。冷戦終結後は東欧諸国などの加盟を認め、現在は30カ国。周辺地域の紛争抑止や対テロ対策を実施する枠組みへと役割は変化している。
 ロシアと関係していた国では、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、アルバニア、クロアチアなどなどNATOに加入。
 ジョンソン英首相いわく、すべての欧州の民主主義国家はNATO加盟を目指す権利があると言うのだ。
4)ロシアは強硬手段に
「大国の復活」の野望を抱くプーチン大統領にとって、ウクライナを自らの勢力圏にとどめることは絶対条件。NATOに加盟させないことの確約を求めている。
ウクライナとべラルーシはNATOとの緩衝地帯として重要と、プーチン大統領は思っている。また彼はウクライナ人とロシア人は一つの民族である。東欧諸国をNATOに加盟させないという約束を破られ、ひどくだまされたと言っているのである。

 プーチン大統領の言い分が今回のウクライナ侵攻であるのだ。

 no.466 ウクライナ侵攻は?       2022.3.1

 今回のロシアの侵攻によるウクライナ事変は、私はロシアの圧倒的な軍兵器で2~3日で終わると見ていたのであるが、2月28日現在、ロシア軍が首都キエフに進撃できない抵抗にあっている状況である。
 これは何故ならば、欧米特に米国の近代兵器がウクライナに供与されている実態があり、その供与が直接でなく回りまわってウクライナに渡り、兵力が増強されているのである。裏を返せばここでも米ロの辛辣な戦略があるのだ。今の状況はこんなところだ。
 ウクライナと言う国を見てみよう。
 日本人が持つウクライナのイメージは、極めて限定的なように思う。旧ソ連の崩壊によって独立し、原発事故があったチェルノブイリがある国。国土は日本の約1.6倍で、欧州ではロシアなどに次ぐ面積を持つ。東側でロシアと接し、南側は黒海に面しており、人口は4000万人超、主産業は農業であるが、IT産業も伸びている。
 ウクライナは、かつては旧ソ連領であったが、ソ連崩壊によって1991年に独立したのである。政治基盤が脆弱(ぜいじゃく)な中央アジアの各国のように、独立後も親ロシア路線を選ぶ国もある中で、ウクライナは異なった。かといって、反ロシアというわけでもなく、経済的な結び付きも依然として強く、この状況が、2014年に一変したのだ。
 2014年にウクライナで政変があり、親ロシア色を強めた政権に対する大規模な反対デモがあり、親欧米の暫定政権が発足したのである。
 この政変を受けて、ロシアはウクライナ領土のうち、ロシア系の住民が多く住む南部のクリミア半島に攻め入り、一方的に自国の領土であると宣言するのだ。この『クリミア占領(併合)』と、同時期のウクライナ東部紛争によって両国の亀裂は決定的なものとなったといわれる。
 2019年に就任した現任のゼレンスキー大統領は、政治の刷新を掲げて支持を集め、、フレンドリーな性格と、内政改革の手腕などによって一定の評価を得ていた。
 ところが就任から2年ほどが経ち、安定期に入ったと考えたのか、2021年の初頭からロシアに対して強硬的な姿勢を打ち出すようになったのである。具体的には、『占領されたクリミアを取り戻す』と国内外にアピールしたり、EUやNATO(北大西洋条約機構)への加盟に向けて、より積極的に動くようにもなった。
 これに対し、ロシアからすれば、西側諸国の勢力範囲が、自国と国境を接するウクライナまで広がるのを許すわけにはいかない。ただ、天然ガスの供給停止というカードは通用しない。そこで、国境地帯への軍隊の集結という武力で圧力をかけてきたのである。
 この状況は、そのまま信じるならば、あくまでウクライナとロシアの2国間の関係のように思えるのであるが、なぜ、アメリカなど西側諸国も加わる国際問題に発展したのか、それは言うまでもなく『ウクライナによるNATOへの加盟意向』をロシアが黙っているはずがなかったのである。
 ウクライナ国内の状況からすれば、EU加盟の方が優先度が高いのだが、ロシアからすれば、他国の経済的な連携に口を挟むわけにはいかない。一方で、自国の安全保障にも関わってくる軍事的な結び付きのNATO加入を阻止できれば、ということが考えられる。
 実際の動向を見ると、結果的にアメリカなど西側諸国もウクライナ問題に関わるようにならざるをえない。
 ロシアの狙いは、EUにしてもNATOにしても、紛争国の加盟を認めないという暗黙のルールがある。国際的な関心が高まれば、ウクライナは『ロシアとの紛争国』として世界に発信し、加盟を阻むことができる。そもそものきっかけはロシアにあり、完全なマッチポンプを持っているのだ。
 こんなところがウクライナ侵攻の背景なのだ。
 私が思うのには、ゼレンスキー大統領の終結に向けた姿勢が問われると思うのであり、決してロシアは引かないだろうと!
 いましばらく様子を見るしかないのだ。

 no.465 今どきのトイレ便器は!       2022.2.16

 私の実弟が亡くなったことはこの欄でも書いていた。
 弟は水道工事を請け負う会社を経営していたが、弟の水道工事のお世話になることは今まで一度も無かった。何故なら、私の自宅の新築では建築会社がすべて自社の関係下で行っていたので、水道工事だけを引き離すことが無かったからだ。
 その後の自宅でのメンテでも水道工事を伴う工事は発生しなかった。
そんな状況で、トイレの便器本体は新築時のままであったから43年間使ってきており、その上に載せる便座は、その時その時の時代に
合せて温める便座に、私自身がホームセンターで購入して取り付けていたが、そのような便座も数回交換したと覚えている。今、親類や市中のトイレは新式の自動で、使うのに迷うことがあり、使い方が自動化されボタン操作で流すことに不慣れであり、その結果は使うのに気後れするのだ。
 特に、レバーで流す方式でないときには、使うことすら逃げ腰になって仕舞う。まったく昔人間なのである。
 亡くなった弟の会社に恩恵を与えなくてはいけないと思い、悪くなってはいないけど、この際トイレを今風のものに交換して、ボタン操作に慣れるのも一手だと思って、思い切って亡くなった後の弟の会社に便器の交換を依頼したのである。
 やはり、トイレに使われている電子部品の品不足から3か月待たされて、ようやくこの2月に便器交換工事がなされたのである。
 取替えたのは、やはり新式の便器と便座が一体型で、手洗いも付いて、無線のリモコン操作のものである。
 取替工事は約2時間程度で済み、使い方は説明書を見て「自分の使い易いように設定せよ」とのことで、仕方なく説明書見て、いろいろとボタンの内容を知ることになる。
 「大」は一日に1回しか使わないので、自分流にするのに2-3日かかった。「小」の方は今の寒さで使用が増えるので何とか自分流に設定が出来た。
 何度でも言うのであるが、全てが、壁に取り付けられた無線の「リモコンボックス」のボタン操作であるから、以前のように便座の使用と水の流しとを別個に行うとは全く違うのである。
 かつ、迷ったのが「便器全体の蓋の上げ下げ」と「便座の上げ下げ」もボタンでの自動操作であるから、その仕組みに慣れなくてはいけないのである。
 取り付けて1週間過ぎても、ついつい手で蓋の上げ下げをしようとしたりするのであるが、出来ないことはないがモーターの動きに負担をかけるから、やってはいけないと問い合わせたサービスの窓口が言うのである。やるなら「自動」を切ってから、ゆっくりと操作して欲しいと言うのだ。
 求めたのは自動式の便器であるから「手動」で使うのは意に反する行為?
 さらに困ったことは、この時期は寒いから便座の暖めとお尻を洗う水は温める必要があるが、使用する家族、特に女子が居れば、1日中付けっ放しでよいが、私は独居老人であるから1日1回「大」を済ませれば、あとは使わないから「切り」にした方がコスト上も安全上も良いのであるから、その操作「入切」を必ず行わなくてはならない。この操作が何となく面倒くさいが、暖かい時期になるまでは致し方がない使いかたであると思っている。
 もう、取り替えて1週間経っても、「小」をたす前後には水を流すために、ついつい元の便器にあったレバー位置に手が行ってしまうのである。もうこれは、長年の癖になっているからなかなか消えないだろうと思うと人間の慣れと言うものは、無意識に行うものだとつくづく実感する日々である。

 no.464 「緊急事態ー」と「まん延防止ー」どう違う?  2022.2.1

 新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」が猛威を振るい、感染が急拡大している。
 東京では入院患者が増え続けて病床使用率が上昇し、都が緊急事態宣言の要請検討の目安としている50%に近づいている。大阪府も同様で、緊急事態宣言を検討すると知事は言っている。(当地愛知県も同様で感染者が急増している。)
 何れの知事も「緊急事態宣言」も視野に入れている発言をしている。
 では、「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」どう違うか、調べてみる。
まず、まん延防止等重点措置は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延を防止するため、必要に応じて政府が自治体に発令する、各種対策の要請や命令。2021年2月、新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い新設された制度である。
 まず、緊急事態宣言には下記のようなものが挙げられる。
・対象地域にて休業要請、営業時間短縮などの「要請」ができる
・要請に応じなかった場合には「命令」ができる
・命令にも応じなかった場合、罰則が設けられている
では、「まん延防止」はどうかと言うことで下記に表にしました。
下記図をクリックすると拡大表示されます。

 まん延防止等重点措置と緊急事態宣言は、いずれも感染症のまん延を抑えるためのものです。内容に違いはありますが、どちらが発出されていても感染を拡げないための意識や行動が必要です。

では、発令された地域では、企業や団体での対応は別にして、地域の住民はどうすればよいかと言うと対象区域への住民には、日中を含めた不要不急の自粛をはじめ、下記のような要請が出されています。

・路上や公園などにおける、集団での飲酒の自粛
・営業時間の短縮を要請した時間以降の、飲食店利用の自粛
・感染防止対策が徹底されていない飲食店などの利用自粛
・営業時間短縮の要請に応じていない飲食店などの利用自粛
・混雑している場所や時間の回避
・都道府県を跨ぐ移動の自粛

また、まん延防止等重点措置の対象区域以外の住民には、次のようなことを、要請ではなく「お願い」として通知しています。
・三つの密(3蜜の意、密閉、密集、密接)、
感染リスクが高まる5つの場面でのの回避
 場面1 飲酒を伴う懇親会等
 場面2 大人数や長時間におよぶ飲食
 場面3 マスクなしでの会話
 場面4 狭い空間での共同生活
 場面5 居場所の切り替わり
・対人距離の確保、マスク着用、手洗いうがい、手指消毒などの感染対策
・大人数での会食などの自粛
・発熱、倦怠感など、体調が優れない場合の帰省や旅行の自粛
・在宅勤務や時差出勤、テレビ会議などの活用

 要は、まん延防止は緊急事態の一歩手前の段階での防止対策であることから、気を緩めることなく対処するべきなのである。
 我々国民・住民は安心・安全を考えて行動するべきだと再度思うべきである。
 最後に明日があるように願いたい。

 no.463 芸は身を助ける!       2022.1.16

 昨年衆議院選挙で、参議院から衆議院に鞍替えして当選した山口出身の林芳正議員は第二次岸田内閣で外務大臣に就任した。就任早々の英中部リバプールで開催された主要7カ国(G7)外相会合に出席した。
 諸外国での林外相の知名度は低く、私は内心日本が馬鹿にされるのではないかと心配していた。
 ところが初日の会合が終えた後、夕食会の会場だったビートルズ・ストーリー博物館を各国外相とともに案内され、レノンが愛用した白いピアノのレプリカが展示されているコーナーに案内された時、博物館の方から『どなたかピアノに座らないか。弾いてもいいですよ』と言われ、林外相は手を挙げて、「ビートルズはファンですので勇気を出して一節を弾かせていただく」として、ジョン・レノンの代表曲「イマジン」をピアノ演奏したのである。そして並みいる諸外国の出席者たちから拍手喝采を浴びた。
 この場にいた同会合に招待国として出席した韓国の鄭義溶外相も満面の笑みで拍手を送り、悪化が続く日韓関係を解きほぐす一場面となったと言う。
 日本外交はパフォーマンスが苦手で、欧米に比べて地味な印象であり、会合での存在感が薄いのが状況であったが、バンドマンの横顔を持つ異色の新任・林外相は、そのイメージを和らげる演出(?)が出来たのである。
 こう書くと林外相のピアノ演奏は即興の様に思われるのであるが、これには裏話があるようで「夕刊フジのWeb情報」ではこう伝えている。
 政界きってのクラシック音楽通であり、ビートルズの大ファンでもある林外相はリバプールに向けて発つ前、実は選曲に悩んだというのである。
 というのも、やはりビートルズ・フリークであり、ギター演奏の名手でもあるアントニー・ブリンケン米国務長官(同会議に出席)とのコラボというサプライズを、日米外交当局がひそかに準備していたという。
 しかし、ブリンケン氏は今、緊迫するウクライナ情勢と台湾問題に加えて、混迷する内政などから林外相とのコラボどころではなく、日米外相競演は見果てぬ夢に終わったのだと言うのだ。
 政治の世界では、外交官と音楽は相即不離の関係といわれる。
また、林外相は声楽でも、当時、農水相だった同氏はヴェルディの二重唱「あの優しい声は」をテノールでソプラノの母とともに歌ったのだ。
一方、政治家で現衆院議長の細田博之氏がベートーベンのソナタ「悲愴」より『第二楽章』をピアノ独奏した。同氏のショパン好きは永田町でも有名なのだ。
 それはともかく、林外相の音楽歴は半端ではない。小此木八郎元国家公安委員長、松山政司元一億総活躍相、浜田靖一元防衛相と「Gi!nz」(ギインズ)というユニットを結成し、演奏活動までやっている。ピアノからバイオリン、ギターまで何でもOKだと言う異色の外務大臣で、その趣味(?)で外交の活躍を期待したいところだ。
 ついでにもう一つ披露する。
 昨年の上記の主要7カ国(G7)外相会合が終えて、林外相のピアノ演奏が報じられた後に、びっくりするようなピアノ演奏が出たのである。
 それは林外相と同じ山口出身の安倍晋三元首相(67)が2021年12月24日YouTubeチャンネルに公開した動画で、60年ぶりのピアノ演奏を披露したのである。
同動画の内容は、昨年10月に開催されたジャパン・スピリットコンサート2021の会場スクリーンで紹介された安倍氏のピアノ演奏と、安倍氏のコメントを収めた映像が披露された。演奏した曲目は、演奏時は今年が東日本大震災10年目の節目にあたるということで、復興応援のチャリティーソング『花は咲く』だったのである。
 安倍元首相の公式ツイッターの投稿には、「60年ぶりとは思えませんでした。とても優しい気持ちにさせられました」「優しい音に感動しました」「ピアノ演奏『花は咲く』聴き惚れました、こんな素敵な一芸お持ちだとは...」など、称賛の声が相次いでいた。
 政治家と言うもの、政治オンリーでなく趣味である「芸」を持っていると「芸は身を助ける」の言葉通りに本業を助ける・守ってくれることになる良い例であろう。
 私には身を助ける「芸」(とくに音楽で)が無く、その才能も無いのが悔やまれるが、もう人生は終活で、残念だが努力するどころでない!

 no.462 昨年21年の重要出来事は  2022.1.1

 まずは『明けましておめでとうございます。』

 正月初めの話題となると、明るい話題を考えるべきだが、改めて新年を言う前に、過ぎ去った昨年を反省して、新しい年の門出にしようとする浅はかな企みである。
 その年の世相を漢字一文字で表す師走恒例の「今年の漢字」が昨年12月13日発表されたが、東京五輪での金メタルラッシュでの「金」であった。
 さて、昨年を反省しよう!
 今回は時事通信社の国内の十大ニュースから取り上げた。
1位 東京五輪・パラ、1年延期で開催
2位 コロナ長期化、進むワクチン接種
3位 菅首相1年で退陣、後継は岸田氏
4位 衆院選で自民絶対安定多数
5位 熱海市で土石流、死者・不明27人
 以下は羅列すると、「眞子さん結婚、NYで新生活」「真鍋淑郎さんにノーベル物理学賞」「将棋の藤井聡太が最年少四冠」「温室ガス、46%削減の新目標」「みずほ銀でシステム障害相次ぐ」 となっており、一昨年の読者が選んだのとは随分と分野が広がっている。
 私論ではあるが、私としては「温室ガスーーー」とか「みずほーーー」などは何となく庶民からすると遠い感じがするのだがーーー。
 さて、私の身の回りでの昨年度の重大出来事を下記に記述することになるが、私事になり申し訳ないので、私の生き様を知りたい方は読んでいただければありがたいです。

1)カイロで火傷を負う
 昨年12月寒くなったので「使い捨てホットカイロ」を使い始めた。カイロは普通サイズで直接では熱くなり過ぎるので布袋に入れて背中の腰辺りを温め使用していた。3個目頃だと思うのだが背中に入れているカイロが異常に熱く感じたが、そのうちに冷めてくるだろうと使っていた。ところが新しいのと交換するため外してみると何と水膨れになって破裂し、手が濡れるのではないか、びっくりして火傷になったと分かり、薬を付けていた。だが、心配になり3日目に皮膚科に診てもらった。やはり低温火傷で全治数か月は掛かるだろうと言うのではないか。やってしまったことは致し方ないが、背中の火傷部に薬を付けてガーゼを貼るのであるが、背中の腰辺りであるから、目に見えない隠れたところ、独居老人の私であるから、その作業は容易ではないが、鏡を見ながらでも困難であるが何とかやっているのが今である。
2)加齢での脊柱管狭窄症になる
 昨年1月早々、首が痛くなり、特に長時間パソコンのディスプレイに向かっていた時などは首を上げたり、曲げたりすると痛みが出るのである。患部を揉んでいるとやわらいで楽になる。症状がこれ以上に悪くなっては困るので、整形外科でX線で診断すると頸部が縮んで神経に触っているらしい。いわゆる加齢現象である。治療はこの年では手術は無いらしく、湿布を張って我慢せよとのこと。致し方ないと諦めていた。
 すると今度は4月頃には腰部に痛みが走り、少し歩いただけで痛みが来て、それ以上は歩けない状況が来て、これもX線で見ると腰部の脊柱管が曲がって神経を触っていると言う。これも加齢と見なされ、痛みをこらえて運動することで和らげることとなった。何とか運動を積極的に行って、何とか普通に歩けるようになり、痛みも取れてきているのが今の状況である。
3)膀胱がんの完治
 私が膀胱がんを患っていることは、身内とごく親しい友人にしか伝えていない。5年前に尿出血してがんが見つかり、その後5年間検査(尿道からのカメラ診断)を続けてきた。特に薬の処方箋は無く、食べ物に注意を払ってきたのである。言うならばこの病気も老齢化に伴う膀胱の疲れかもしれない(?)。何か治療をしなければいけないと感じ、そのころ巷に聞く「水素水の効果」を信じてやって見ることにした。水素水を某メーカの水素水発生装置で作り、特に晩酌の焼酎割の水にこの「水素水」を入れて、飲用していた。それが効いたのか5年経った昨年7月の膀胱がんカメラ検査の結果は異常は無く、術後観察の最後の診断となって、無事に完治完了し、5年間をパスしたことになったのである。嬉しいことこの限りで、この事をあの世から見守ってくれた亡妻に報告し、感謝したのである。
4)新型コロナウイルスワクチンの2回注射
 パソコンを使って予約を取り、2回早いうちに注射することが出来大変良かった。地元での集団接種会場が遠いことがあり、近くの会場にしたことにより2週間遅れとなり、もっと早くできたのにと悔やまれるが、私に車が無いことから致し方無かったと思っている。
5)義兄が亡くなる
 昨年11月に私の姉のご主人が亡くなった。享年91歳であり、亡くなる直前まで元気で書物を読み、書き物をしている方であった。しかし、やはり加齢による体の衰えは防ぎようもなく、姉の手を借りての日々の生活であった、それ故姉は主人に対して十分な面倒を見ており、姉の辛苦は大変だったろうと思う。義兄は私が高校生の時に姉と結婚しており、銀行マンとして活躍し、良いポストまで登りつめたが、仕事による労苦で胃潰瘍を何度か患い、トップまでには行くことが出来なかったが、トップクラスの報酬を得ていたようである。姉が優雅で派手な生活を送ることが出来たのも主人の務めがあってのことと思うのである。義兄は私をこよなく理解していただいた方で、私を過分に評価してくれた良き兄であった。謹んでお悔やみ申し上げたい。
6)コロナ禍でパソコン教室での奮闘
 私が主管するシニアのパソコン教室も例外でなくコロナ禍で休講を余儀なくされた期間も在り、その間は自宅勉強(通信教室?)教材を準備しメール配送して行うなどして開催して来た。会員から感謝されもしたが、これも私と一緒にやってきた同好者や会員のご協力が有ってのことと感謝するばかりである。
7)硬貨1,5,10円を処分
 私の若い頃のコレクションの一つであった硬貨が整理もせずに沢山溜まっていた。終末整理でやらなければと思いながら、面倒でそのままになっていた。郵便局でのコイン持ち込みが22年度から有料になることで(銀行では昨年でも一部有料化)、仕方なく数日かけて整理した。1982年当時からコインに興味を持ち、発行枚数の少ない貴重なものを選り分けて蒐集するのであるが、現役での仕事優先から挫折してしまい、今ではコイン貯金の類であった。希少価値を待つより処分して、無料での引き取り交換が優先課題である。
 整理した結果
 1円硬貨 2,277グラム
 5円硬貨 1,266グラム
 10円硬貨 3,197グラム
昨年暮れの12月14日に郵便局の持ち込み、半日掛かって数量計算してもらった結果、何んと 11,042円 で有った。
(私の目方計算では、11,090円であったが、誤差極小 神技だ!) 

 昨年の反省と出来事はこれぐらいにして、今年はコロナ禍が収まってくれること、私の火傷が早く治ることなどを願って、この文を終わる。

 no.461 石原伸晃氏の内閣官房参与に思う  2021.12.16

 この記事が出るころには既に参与を辞任している。

 先の衆院選で落選した石原伸晃元幹事長(64)に、 岸田文雄首相が3日に内閣官房参与に起用する案が報じられると、ネット上で憤りや怒りの声が噴出した。一夜明けて4日になっても、その声が止むことはなく、SNS上ではトレンド入りした「石原伸晃の内閣官房参与任命に抗議、します」のハッシュタグをつけた投稿が、同日午後5時時点で4万6000件を超えたという。
 その根拠の事由は、国民から選挙での信任を拒否された人を政府の要職に充てることに異議を示したのである。
 SNS上では、「こうすること自体、落選議員に対する生活保護そのものじゃないか?」「失業対策するのはおかしいのでは?」「選挙の意義を根底から崩壊させてしまう酷すぎる話」「衆議院選挙なんのためにやったのですか。落選しているのに月収100万円以上ってありえない?」「保守からもリベラルからも非難轟々状態ですね」「聞く力。岸田さん、誰に聞いて決めたのか?」などの声があふれているのだった。
 しかし、聞く耳を持たね(?)岸田首相は、観光立国担当の内閣官房参与に石原氏を起用する人事を決め発表したのである。
 私は、前述のSNSの声にもあるように、国民の審判を受けて落選された方を政府の要職に付けることは国民に対する侮辱であると言わざるを得ない。
 岸田首相は石原氏と盟友関係にあり、野党時代の自民党で石原氏が幹事長を務めた際は、首相が国会対策委員長として支えた経緯があり、先の9月の総裁選では早くから首相の支援に回ったのが石原氏であり、首相にとっては恩義があるのだ。だから、なりふり構わずに参与を決めたのである。
 しかし、この人事には、自民党内でも異論が出たのであるが、石原氏は国土交通相や環境相を歴任しており、父の石原慎太郎元都知事の事も考えて岸田首相は参与就任を押し切ったのである。
 私は、石原氏の善人を期待して、参与就任を辞退するだろうと思っていたのであったが、石原氏はこのままだと自分の政治生命が終わるのを恐れてか(次回選挙で復活当選に自信がないのか?)、国民からのバッシングを無視して引き受けたのであった。
 しかし、世間はそうも甘くないのである。石原氏の身辺を洗っていた某誌は、石原氏が関与する事務所が雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金を約60万円、受給していたと報じて、石原氏の姿勢に波紋が広がったのである。
 自民党某議員は「コロナ禍で雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金についてはもらわないようにとお達しがあった。石原氏の受給は前代未聞である…」と驚きを示しているのである。
 こうなると、石原氏の参与を決めた岸田首相、早く火の気を消す必要があり、首相近辺を動かして石原氏が不祥事・混乱の責任を取って参与を自ら辞任するよう働きかけたのである。
 そして、ご存知のように石原参与は、「混乱を招いた…」として参与を辞任したのである。3日に参与に起用されてわずか1週間足らずで辞任となった前代未聞の出来事である。
 皮肉にもさらに言うならば、2014年に石原元経済再生担当相であった時、福島第1原発事故に伴う中間貯蔵施設の建設を巡り被災者に「最後は金目でしょ」と暴言を吐いてから、はや7年。言い放った石原氏は「金絡み」で辞任に追い込まれるとは、何とも皮肉なことである。

 さらに言うならば、今年の世相を漢字一文字で表す師走恒例の「今年の漢字」に「金(きん、おかね)」が決まり、正にその「金」に没したような石原参与であったと。

 no.460 「立憲代表選」がちっとも盛り上がらない?  2021.12.1

 本記事が発行された時点では立憲民主党代表選の決選投票で泉健太政調会長が選ばれたが、その事前状況を検証していきたい。
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 衆院選敗北での枝野幸男氏の代表辞任を受けて11月19日に告示された立憲民主党代表選は、投開票日の30日に向け、4人の立候補者が連日、メディアの討論番組や地方
での討論会や街頭演説などで妍を競っている。
 しかし、衆院選の最大の敗因とされた共産党の「閣外協力」の可否や、政権担当能力を示すための経済政策から憲法改正への対応に至るまで、候補者間の見解の違いはほとんどない。来夏の参院選での共産党を含めた統一候補擁立には全員が賛成で、原発などエネルギー政策への対応でも意見対立を避けているため、選挙戦はまったく盛り上がりに欠けている。
 事の発端は先の総選挙で、比例代表での総得票が激減したことである。
 そもそも、2017年衆院選で当時の希望の党から「排除」された枝野氏が、1人で立ち上げたのが立憲民主党。その「健気な姿勢」(閣僚経験者)が有権者の支持を得て55議席を獲得、50議席に終わった希望の党を抑えて小さいながらも野党第1党に躍り出た。
 予想外の敗北に希望の党はほどなく瓦解。立憲民主は野党再編・旧民進党勢力再結集の流れに乗って、2020年9月に立憲民主党、旧・国民民主党などによる合流新党の新・立憲民主党を結党、圧倒的野党第1党になった。しかし、今回の衆院選での立憲民民主の比例代表での総得票数は、前回の立憲・希望両党を合計した約2075万票から約1150万票と激減した。
 開票直後は「小選挙区では議席が増えた」と一定の成果を強調していた枝野氏も、党内外の厳しい批判に抗しきれず、11月2日に「誰にも相談せずに決めた」と辞任を表明。
 今回の代表選は国会議員や地方議員、党員・サポーターらが投票に参加する「フルスペック」の形式。具体的には国会議員(140人)に1人2ポイント、次期参院選の公認候補予定者(6人)に1人1ポイント、地方議員と党員・サポーターにそれぞれ143ポイントを配分、計572ポイントを争う。
 ただ、「20人以上25人以内」という推薦人(国会議員)規定をはじめ、代表選はすべて自民党総裁選を模した仕組み。第1回投票でいずれの候補も過半数を得られなければ、上位2候補による決選投票を国会議員、公認候補予定者と都道府県連代表47人で選ぶというやり方もほぼ同じだ。
 もちろん、最大の論点は枝野氏が共産党と結んだ「限定的な閣外からの協力」という合意の見直しの可否。それが選挙の敗因とされたわけだが、その肝心な点についても4氏とも「見直し」の姿勢はにじませるものの、具体論に踏み込む候補はいなかった。
 そもそも、枝野氏の対応は「候補者1本化のためのぎりぎりの交渉の結果」だ。来夏の参院選に向け新たな統一候補擁立戦略でも、「1人区で自公と戦うには、あれに代わる合意はありえない」(現執行部)というのが党内の大勢だ。
 もちろん、「共産の『閣外協力』という文言が独り歩きして有権者の不信を招いた」(立憲選対)のは事実。ただ「条件なしに共産党が候補者を降ろすことはありえない」(同)だけに、新代表を目指す4氏も「共産との合意見直しに踏み込めば交渉はより厳しくなり、統一候補戦略も破綻しかねない」(同)との不安から、言葉を濁さざるをえなかったとみられる。
 その結果、4氏の討論はそろって及び腰の印象を振りまくことになり、「代表選の迫力不足につながった」(幹部)のが実態だ。最年長の逢坂氏は、地方の討論会などで「(今回の候補者は)みんな真面目すぎる」と肩をすくめたが、投開票日まで状況は変わりそうもない。
 立憲民主党内からは「枝野氏は政権交代のため、決死の覚悟で共産党との合意をまとめ、志位和夫委員長の協力も得た。しかし、今回代表選の候補者はただの仲良しクラブで、政権交代を目指す気概も見識も感じられない」(長老)との嘆き節が漏れてくるのが実態の真相であろう。
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 今回代表選で選ばれた泉健太政調会長は、旧国民民主党の出身であり、枝野元代表の立憲民主党(元)出とは異なるので、うまく党運営が行くか、私は危惧するのである。

   (本記事は11.26時点での東洋経済ONLINEから参照掲載している)
 no.459 中国人が観た日本は!         2021.11.16

 私はある国に対しては、異常なる偏見と言うべきか毛嫌いしている。
それは日本を異常なるほど蔑視したり、異常なるほどの対抗心をむき出しているからである。ここまで書けばある程度その国を推測できるだろう!
 私は自分のその対抗策として、その国で作られているドラマが民放で放映されているが、そのようなドラマや映画は一切観ないことにしている。さらに言うならばあの横文字が気に入らないのである。ここまで書くと変人と見なされるかもしれないが、国・日本を思うあまりの老人の一徹さと見て戴ければありがたい。
 さて、そのような国を書いて非難することは次の機会に譲るとして、その状況に近いと言うべきか、日本が最も恐れなくてはならない国防力を付け、世界の大国になって東南アジア諸国を威力で席巻している中国が、その中国人が日本にやってきて(観光として?)、日本を見て「ショック」を受けた事柄をWeb上に載っていたので、ちょっと書いて見て、日本の良さを日本人が改めて見直すチャンスとしたい。

(1)住んでいる自宅から駅が近い。
中国では、結婚の条件みたいなことが住む持ち家があることらしい。駅に近いところは高価格であり、庶民には手が届かない
。その結果、国が広いので郊外に安い家が建てられ、駅に向かうのに時間がかかるのだ。日本でも東京都内となれば同じような状況が出ているが、普通には近いと見られているのだ。
(2)家の周りや道が綺麗である。
日本の街は綺麗で、住宅のそばにもそんなに多くのゴミがなく、自宅の管理状況がいいと思う。街中や通りを中国と比べると、公衆衛生のレベルの高さに改めて気づき、日本人は本当に綺麗好きであると再確認している。
大都会の中国の都市部でも、場所によっては道路が陥没していたり、瓦礫が落ちていたり、まだ舗装されていないところもある。
(3)ポイ捨てが少ない。
日本は公共の場(道路、公園、駅など)でゴミが落ちていることが少ない。中国はゴミ箱が近くにあってもゴミが落ちていることも多く、日本はゴミはゴミ箱に捨てる、ゴミ箱はなければ持ち帰るという習慣があるのだと感じたと言う。
中国は街の通りにゴミを出すのと、路上はゴミを捨ててもよいと認識している人も少なくない。
(4)屋台でご飯を食べない?
中国では朝食を屋台で食べたり、屋台で買ってテイクアウトして食べる。その文化が日本にはあまりないことにびっくりしている。中国では街を歩いているといろんなところで屋台を見かける。朝食から軽食、おかずなどさまざまなものが販売されているため、気軽に食事を楽しめることができる。地元の人たちは屋台で食べ物を買って、グルメを楽しみながら街歩きすることも珍しくないのだそうだ。
日本ではあまりそのような屋台風景を見かけることはありませんね!
(5)食べ物がヘルシー!
日本は食べ物が美味しいです。特に和食、味付けは薄味でも美味しい、カロリー低めの料理が多いので太りにくいと中国人は言う。
日本料理と比べると、中華料理は炒める料理がたくさんあるため油をたくさんつかう調理方法が多い。そのため脂っこく感じてしまうと言うのだ。
(6)日本は食事の種類が豊富である。
お惣菜の種類が日本ほどない。日本のように洋風のもの、エスニックなものはほとんどない。日本はバラエティ、種類も豊富だと思う。
日本では日本食はもちろん、中華料理や韓国料理、イタリアンなど、さまざまな国の料理を気軽に楽しむことができる。
(7)日本のコンビニは最強!
日本のコンビニの品数の多いのに驚いたと言う。中国のコンビニも日本と同じようにおにぎりやパンといった軽食が売られているが、品数は限られていると言う。
中国では期間限定商品はほぼ店頭に並びません。日本はカップ麺からアイスまで、季節に合わせた商品がたくさんあり、それで季節を感じる楽しさがあるという。
(8)水道水がそのまま飲める。
水道水を煮沸せず飲めること。日本だと喉が渇けば水道水を飲めばいいが、中国だと最低でも煮沸しなければならない。
中国でも諸外国と同様に、高度浄水処理を行っていても、蛇口から出た水道水は飲まない。そのため飲料水は基本的にペットボトルなどのミネラルウォーターを飲料水として飲むのだそうだ。
(9)整然と列に並んでいる!
日本では、電車やバス、お店などの行列できちんと順番を守って一列に並ぶ姿に驚いたという。中国では列を作って並ぶということがあまりなく、順番抜かしなんていつものことの状況だという。
もちろんすべての人が順番飛ばしをしたり、割り込みをしたりするわけでなく、近年ではマナーを守る人も増えているそうである。
(10)トイレが快適。
世界各国での違いは、トイレ事情です。例えば、お隣の韓国では水圧の関係でトイレットペーパーが流せない場所があったり、アメリカでは犯罪防止のためにトイレの上下に隙間が開いていたり、日本とは違ったトイレ事情を見ることができる。
中国は場所によってトイレが非常に汚いことや、紙をそのまま流せない、和式のようなトイレも多いという。
中国では、トイレに扉がない場所も多くある。日本では仕切りがある事はもちろんのこと、ちゃんと個室になっているのは素晴らしいことだという。

 上記は、日本へ来た中国人の感想であり、外国人が見た日本(日本人)の良さであるが、逆に日本人が外国に行ってトイレの使い方が異なることで戸惑うこともある。その辺の状況については、次回の折に触れてみたい。

 no.458 コロナ感染陽性者数の激減の謎!     2021.11.1

 日本の各都市で、今コロナ感染陽性者数が激減しています。ひと頃の数千人が今や2桁の30人を切るような状況となっています。
 非常にありがたいことですが、何か意図的な思惑があって操作しているような勘繰りをしたくなるような感じがしないわけではありません!
 そこで、Web上で、専門家から激減の事由を聞いているサイトを見つけたので、拾い書きをする。
 一石英一郎・国際医療福祉大学病院教授
【なぜ減少】ワクチン接種、行動変容など個々の要因はあるが、原因はわからない。ウイルスの弱毒化もしくは、変異を重ねたことで自滅したという理論もある。ただ油断せずに備えてほしい。
 二木芳人・昭和大学医学部客員教授
【なぜ減少】ワクチン接種と行動変容の2つが大きな要素だ。一方で、日本は今でも検査が不足しているため、数字に表われない無症状の感染者が多い可能性が否定できない。
 金子俊之・医療法人社団「松寿会」理事長
【なぜ減少】欧米と比べ、日本や東南アジアは感染者が少なく、コロナに対する抵抗力が比較的あったことも大きい。
 讃井將満・自治医科大学附属さいたま医療センター副センター長
【なぜ減少】季節性など要因は複数考えられるが、ワクチン接種のタイミングが良かったのが大きい。6~8月に急速に接種が広まったので、抗体が減っていない人が多い。
 高橋弘毅・即仁会北広島病院・札幌呼吸器医学研究所所長
【なぜ減少】ワクチンによる効果が一番大きいが、マスク着用と室内換気の意識付けが浸透したことも要因の1つ。人流が戻り、通勤通学の満員電車でも感染拡大しないのは大きい。
 勝田吉彰・関西福祉大学教授
【なぜ減少】クラスター報道があったデパ地下など、高リスクと認識された場所へのピンポイント的な人流減少に加え、ワクチン接種率の向上、換気の徹底などの要因が合わさったことによるものでしょう。
 森田洋之・ひらやまのクリニック院長
【なぜ減少】人流抑制や感染対策ではなく「ウイルス側の要因」が一番大きいと考えている。これまでの波は変異株ごとに起き、2~3か月の周期を繰り返してきた。今回も同じパターンではないか。
 中原英臣・新渡戸文化短期大学名誉学長
【なぜ減少】医学的には理由がわからない。ただ、感染症の流行は一定の周期で繰り返される。人流抑制や行動変容、ワクチンの影響もあるかもしれないが、収まる周期に入ったことが大きい。
 上昌広・医療ガバナンス研究所理事長
【なぜ減少】季節性によるものでしょう。夏は増え、秋は減少する。昨年も同様でしたし、海外でも同じ傾向が見られる。イスラエルの感染者増を見ると、ワクチンの効果よりも要因としては大きい。
高橋謙造・帝京大学大学院公衆衛生学研究科教授
【なぜ減少】ワクチンの一定の効果に加え、季節性の影響でしょう。海外の論文ではコロナも湿度や紫外線が感染に影響していると指摘があった。
 久住英二・ナビタスクリニック理事長
【なぜ減少】人々の行動の変容やワクチン接種率の向上、季節性などの要因が考えられる。例年9~10月は医者がヒマになる時期なので、コロナも同じサイクルに当てはまっているのかもしれない。
 児玉栄一・東北大学災害科学国際研究所教授
【なぜ減少】これほど急激に減るのは初めてで、理由はわからないというのが本音。100年前の「スペインかぜ」も一気に広がって一気に減った。ウイルスの変異を疑っているが根拠はない。
 水野靖大・マールクリニック横須賀院長
【なぜ減少】ここまで急激な減少は説明できない。あくまで仮説だが「無症状の感染者が免疫を獲得した」「ウイルスに変異が起きて感染力が低下した」のではないか。
 和田眞紀夫・わだ内科クリニック院長
【なぜ減少】季節性によるものでしょう。すでにイギリス、ベルギーなど欧州では感染が拡大していて、感染者数の増減は世界の季節性変動に関連している。
 倉持仁・インターパーク倉持呼吸器内科院長
【なぜ減少】人流などに変化が見られない以上、ウイルスの変異過程で発病力、感染力が弱まったのではないか。また、感染者のモニタリングができていないので、無症状の感染者は多くいるだろう。
 北村義浩・日本医科大学特任教授
【なぜ減少】人流の抑制、感染症対策の徹底、ワクチン接種、酷暑といった複数の要因が重なったため。マスコミがコロナ孤独死など悲惨な実態を報じたことも効果があった。
 岩間洋亮・心越クリニック院長
【なぜ減少】「ウイルスが変異して弱毒化した」「ワクチン接種が進んだ」「PCR検査を受ける人が減った」の3つが考えられる。感染しても症状が出ない人が増えたので、検査を受けなくなったことが大きい。
(上記記載は、週刊ポスト11月5日号から抜粋した。)

 いろいろと激減の要因を述べているが、推測の段階であり、欧米を見ると「第6波」も予想もあり、ここは油断せず、注意して行こう。

 no.457 岸田内閣の支持率を斬る!     2021.10.16

 10月4日に発足した岸田文雄内閣。まだ所信演説を行ったばかりなのに、マスコミでは早くも支持率の世論調査をしている。
 名の知れた芸能人ならばともかく発足したばかりの内閣に対し、どのような結果を求めているのだろうか?新内閣をどう受け止めているのか、気にしない私だと言いたいのだが、岸田首相に安定感を求める私に気になると言えば可笑しいか?
 FNN(フジテレビをキー局とした民放ニュースネットワーク)は、10月9・10日の両日、全国の有権者を対象に電話世論調査(固定電話+携帯電話・RDD方式)を実施し、1016人から回答を得た。
 その結果、岸田内閣の支持率は63.2%。9月菅前内閣の支持率から20ポイントあまり上昇し、順調なスタートを切った。この背景には何があるのか。

 それでは、なぜ岸田内閣を支持するのか。岸田内閣を支持すると答えた人に、その理由を聞いた。

他によい人がいないから 35.2%
自民党中心の内閣だから 20.3%
岸田総理の人柄が信頼できるから19.5%
実行力に期待できるから 18.5%
政策がよいから 4.9%
 「他によい人がいない」がトップで、「政策がよい」と答えた人は5%に満たなかった。
次に、
 岸田内閣の顔ぶれについては、どういう評価なのか。
岸田首相は、自民党総裁選に立候補した時から、中堅・若手を登用する方針を打ち出し、自民党の役員人事や組閣で若手を起用した。しかし、世論調査では、岸田内閣で、中堅若手の登用が「実現していない」と思う人が49.5%と半数近く、「実現している」と思う人は34.8%だった。
 それでも、岸田内閣に「期待している」人は60.8%と6割を超え、「期待していない」人は35.3%だった。
 高い支持率は、首相の顔が変わったことによる、ご祝儀相場と思われる。

世論調査ではいろんな角度から調査しているが、紙面の関係から興味あるのを拾ってみたいが、幾分、新型コロナウイルスの感染状況が改善していることも影響しているとみられる。
次に、
 岸田内閣に取り組んでほしい政策を聞くと、「新型コロナウイルス対策」がトップで、「景気や雇用」、「年金・医療・介護」と続いた。(選択肢から2つ選択)

新型コロナウイルス対策 47.9%
景気や雇用 36.5%
年金・医療・介護 32.5%
子育て支援・少子化対策 25.2%
外交・安全保障 16.2%
行政改革・財政再建 15.0%
環境・エネルギー政策 12.1%
憲法改正 7.6%
 そのコロナ対策について、岸田内閣に、感染拡大の防止、経済活動の再開のどちらを期待するか聞いた。その結果、「経済活動の再開」を期待する人が50.2%と、「感染拡大の防止」を期待する人の45.4%を上回った。
 さらに、ワクチンの接種証明などによる、飲食店やイベント、旅行などの行動制限の緩和については、賛成が71.0%、反対が25.6%。賛成が7割を超え、行動制限の緩和への期待感がうかがえた。
 現時点(10月15日)では、日本全国ではコロナ感染者数が大幅に減少している傾向にあり、国民の多数はコロナ禍からの脱却を願っており、経済活動の復活、行動の緩和を求めているのである。
だが、急激な再開・行動には慎重論もあり、コロナ感染の第6波が予想されると警鐘する関係者もおり、その辺のカジ取りに岸田政権の真価が問われると私は思う。

 no.456 北朝鮮の昨今のミサイル発射    2021.10.1

 9月28日北朝鮮は、日本海向けに極超音速ミサイル「火星8型」の発射実験を初めて行ったと発表した。
 北朝鮮側の発表によれば、「飛行の操縦性と安定性を確かめた」としたうえで「分離された滑空飛行の弾頭の誘導機動性や、滑空飛行の特性をはじめ、技術的な指標を確認した」と報じた。
 極超音速兵器 その特徴は、
 日本の防衛白書によりますと、「極超音速兵器」は、音速の5倍にあたるマッハ5以上の「極超音速」で飛行する兵器で、その速さだけではなく、長時間、低い軌道でコースを変えながら飛ぶ特徴があり、探知や迎撃がいっそう困難になるということです。
 また、専門家などによりますと、極超音速兵器の開発はアメリカや中国、ロシアが行っていて、「極超音速滑空兵器」は、発射されたあと、加速せずに低い軌道でコースを変えながら標的に向かって滑空するということです。
 このほか、極超音速で空気を取り入れながら加速することが可能な「極超音速巡航ミサイル」がありますが、より高い技術が必要だとされており、北朝鮮は、この開発も行っていると欧米各国は報じており、北朝鮮は、ことし1月の朝鮮労働党大会で、極超音速兵器の開発に言及しおり、関係国が警戒を強めていた矢先の発射であった。

〔上記写真は、極超音速ミサイル「火星8型」の発射模様)


 もう一つ気になるミサイル発射があった。
 9月15日の北朝鮮報道によれば、
 新たに組織された「鉄道機動ミサイル連隊」が、中部の山岳地帯で射撃訓練を行い、列車から発射されたミサイルが800キロ先の日本海上の目標に正確に命中したと伝えている。
(公開された動画では、線路上の列車からミサイルがオレンジ色の炎を上げながら上昇していく様子などが確認できます。)

(公開された映像で、トンネルを出てからの、列車の発射台)
 この発射について、軍事アナリストで東京大学先端科学技術研究センターの小泉悠特任助教は「鉄道から弾道ミサイルを発射するシステムは、かつてソ連が実用化したが、現時点では北朝鮮が世界で唯一持っている」と述べている。そのうえで「発射装置はトンネルを通り抜けることができ、山岳部でも鉄道網が通っていれば迅速な展開が可能になり、ミサイルを発射できる地点が広がる」という見方を示し、日本の防衛体制を強化する必要性を指摘している。
 日本の防衛省は、列車から発射された弾道ミサイルはこれまで確認したことがなく、過去に使われた車両による移動式発射台と同様に発射の兆候を把握されないよう秘匿性を高めるねらいがあるとみられるとして、引き続き分析を進めるとしている。
 このような列車を使った弾道ミサイルの発射は、防衛省は今まで想定しておらず、その対策もゼロである。
 今回の2連のミサイル発射を見ると、北朝鮮のミサイル技術は相当進んでおり、北朝鮮と近い日本にとっては、非常な脅威である。
 この欄でも引き続き注視していくことにしたい。

 no.455 東京五輪 エピソード その3    2021.9.16

 東京五輪も終わって2か月も過ぎると、思い出もすっかりと忘れ去ってしまっている。外国の競技者たちは、自国へ戻り外国から戻った時の隔離生活を終えて、バカンスを楽しんでいる情報を聞くと「コロナ禍の東京五輪」は大変だったなのだと振り返っている。唯、開催を引っ張て来た菅首相は退陣することになり、無事に開催を終えた功労者でもあると私は思うのであるが、コロナ禍の対策が後手後手と回ったと言って評価されていないけど、先行きが見通せない中で欧米の諸国と負けない対策予防をしてきたと私は思い、菅首相を擁護したい。

 さて、隣国中国の東京五輪の競技者の
エピソードを載せて、3回続いた連載を終えることにする。

 主題『中国の選手も購入 コロナ禍で人気の選手村のお土産は?』
 中国で東京から戻った五輪選手らが、帰国後に義務づけられている最低14日間の隔離生活の様子をSNSに投稿している。体をなまらせないための運動方法を紹介したり、コロナ禍の中で同じく隔離を経験する人らに向けて「みなさんはどんな風に過ごしますか」と呼びかけたり、異例の五輪の後日談として楽しまれている。
 トランポリン女子で金メダルを獲得した朱雪瑩選手は中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で「隔離中も怠けてはいけない。一緒に運動しましょう」と記し、隔離先の部屋でトレーニングする様子を公開した。競泳男子200メートル個人メドレーで金メダルの汪順選手は、隔離先で提供される弁当を開けたり自身が運動したりする動画を投稿している。
 こうした選手たちの投稿に、SNS上では「もっと運動の動画をみたい。解説もほしい」との期待や、「私の隔離の時とほとんど同じ食事だ」「私も今日から隔離。朝と晩は運動しよう」といった共感を呼んでいる。
 このほか、ビーチバレーの薛晨(シュエチェン)選手は、選手村で「いつも売り切れていたのに帰る前日にやっと買えた」という全競技が描かれたパズルを「これが隔離中の楽しみ」とのコメントを付けて投稿(そのパズルを下方の写真で載せた。)
 フェンシングの孫一文選手はスマホのゲームアプリの画像を上げて「私にとって隔離は旧正月の休みのようなもの。つらくない」と記した。射撃・女子エアライフルで大会全体の金メダル「第1号」となった楊倩(ヤンチエン)選手が隔離先から行ったインタビュー中継は100万人以上が視聴した。
 国営新華社通信などによると、五輪の中国代表団からは感染者は確認されなかったという。競技を終えた選手から順次帰国しており、中国本土では他の入国者と同じく最低14日間の隔離が義務づけられていると報道している。
 ー 「私の蛇足」ー
 中国は次回冬季五輪の開催国ですので(22年冬開催)、東京五輪に関しては好意的に五輪報道しており、日本にとっては助かった?

 日本の競技者は自国であるから隔離は無く、一定の休養期間を経て、メダル獲得者であれば、出身の自治体の首長に報告している(その中で、河村名古屋市長のメダルかじり騒動が例)。
 上記のシュエチェン選手が選手村で売店で購入したパズルがこれだ。

ミライトワ(東京2020オリンピックマスコット)の競技ポーズ49種類を図鑑風に配置した1000ピースジグソーパズルです。(日本製)
お値段は3740円(税込み)だそうです。今は完売かなぁー!

 no.454 東京五輪 エピソード その2    2021.9.1

 東京五輪の競技選手たちの宿は
、東京晴海のマンション団地を貸し切って、選手村となっていた。その選手村の様子は、報道管制、プライバシーとコロナ対策などで実態はマスコミには流れていないので闇の中であるが、一部の選手などがSNSを通じてインターネット上に村の環境や部屋の状況などを流している。
 その中から、選手たちがこの東京五輪をどう思ったのか探り、興味あるのを拾って、下記に披露していきたい。

 (1)日本のトイレは別次元  便座についた「音」ボタンに注目
 東京五輪・7人制ラグビーアイルランド代表のハリー・マクナルティは、自身のTikTokアカウントで公表したのは、選手村の男子トイレの機能に「ありえない」と感動を示した。「完璧なトイレの機能」と選手村の男子トイレの様子を紹介している。
 個室の便器の様子を収めた映像では、「プライバシー」と

してクリックしたのは「音」ボタン。すると排泄音を紛らわすための「ザザーッ」という音が個室に響き渡った。するとマクナルティは「ありえない」と一言。この機能に衝撃を受けたよう。
 早速、この投稿に対し「日本のトイレはネクストレベルだ」「これは驚きだ」「おぉ、これは私に必要だ」「それは人生を永遠に変えてくれるね」など海外ファンからも驚きの声が上がっているのである。

 (2)ボタン78個のハイテクマシンだ!
 日本人には馴染みのあるマシンだ。「アメリカン」や「キリマンジャロ」「モカ」などのコーヒーを、ブラックやクリーム入りなど自分好みにカスタマイズできる仕様。見えている限りではボタンが78個もあり、選択肢が豊富だ。中央上部にはビデオも流れるようだ。米放送局「CNN」のホワイトハウス担当ケイト・ベネット記者は「どう購入するのか(動画を)見て/曲を聞いて、このコーヒーマシーンにトライしました」とつづり、画像を公開しているのである。(下記写真がこの自販機マシン)

 これに同局のキース・アレン記者は「オズの魔法使いのマシンみたい。最高だね!」と反応。他にも「自分はコーヒーを飲まないけど、この写真を見ると挑戦してみたくなる」「日本は自動販売機の王様だ…」「常軌を逸していて最高だ!」「これは凄いね」とコメントが寄せられている。
 日本人にとっては当たり前のような機能が、合理主義の欧米人には異様に映っているのだ。

 no.453 東京五輪 エピソード その1    2021.8.16
 
 東京五輪も無事に閉会しました。大会では選手との交流もあり、日本を見るイメージも変わったようです。そのような中からエピソードを拾ってみる。

 『ジャマイカの金メダリストの大ピンチ救った日本人スタッフ』

 東京五輪陸上男子110メートル障害で金メダルを獲得したジャマイカのハンスル・パーチメント(31)がSNSで投稿した動画が世界中で話題となっている。
 パーチメントは準決勝の日、乗るバスを間違え、陸上が行われるスタジアムではなく別の会場に向かってしまった。競技開始に間に合わない大ピンチに陥ったが、大会スタッフに助けを求めたところ、タクシー代を渡され、なんとか競技場に到着することができたという。
 動画では、パーチメントが助けてくれたスタッフを探し出して御礼を言いに行く様子がおさめられている。「僕のこと覚えてる?あなたのおかげであの日、決勝進出を決めることができました」と感謝。金メダルを見せた上で、タクシー代を返し、お礼のシャツもプレゼントした。
 「ティアナ」と呼びかけられている女性は日本の旅行会社のベストを着ており、「Thank you!ちょっと待って、え、すごい!」と日本語と英語交じりで驚き。動画の最後は「ARIGATO GOZAIMASU」と締めくくられている。
 米CNNなどを始め、世界各国のメディアが伝え、ジャマイカの観光大臣が感謝の気持ちとして、スタッフをジャマイカへ招待するプランを表明しているという。
 その日本人スタッフについて最新の後日話が次の通り。

 東京オリンピックで、競技会場に向かうバスを間違えたジャマイカ代表選手を救った大会関係スタッフは、ティヤナさん(ハーフの日本人)であることが分かり、8月13日、ハフポスト日本版の取材に次のように答えている。
 手持ちの1万円をタクシー代として渡した理由を、競技に出られなければ「一生後悔させてしまうかもしれない」と思ったからと述べた。
 ティヤナさん「お金は誰にも言わずこっそり渡しました」と言っている。
ハフポスト日本版は、ティヤナさんにパーチメント選手との出会いについて聞いた。
 日本とセルビアにルーツがあるというティヤナさんによると、正確には「ボランティア」ではなく、大会関係スタッフだった。大会関係者のバス輸送を担当する近畿日本ツーリストの委託業者だったという(※ 下記の写真はティヤナさん 五輪会場での彼女のウエアには、はっきりと「近畿日本ツーリスト」のネームが入っている。)

 ティヤナさんは、タクシーの手配は組織委員会と話したが、タクシー代についてはポケットマネーの1万円をこっそり渡した。パーチメント選手が「人生かけて日本に来てくれたんだろう」と思い、「試合に出られなくて一生後悔させてしまうかもしれない」ことを放っておけなかったという。
 ジャマイカ紙「ザ・グリーナー」もこの出来事を報じた。記事によると、ジャマイカ観光省のエドモンド・バートレット大臣は、同紙に「彼女は無私無欲の行動をしてくれた」と感謝。「バートレット大臣はこの女性をジャマイカ旅行に招待したいと語った」と説明している。「彼女がどこに居ようと、私たちは仲間が受けた親切にお返しがしたいのです」と大臣が希望しているという。

 no.452 開会式のドローンについて       2021.8.1

 開会式と言えば言わずと知れた東京五輪のことである。
 私は東京五輪開催論者であるから当然開会式は見ておくべきだと思っていた。
私の年齢からすると日本での次の開催まではとても生きてはいないから、見るチャンスではこれが最後になる。もっともっと金持ちならば、次回フランスやアメリカで開催される五輪に行くことは出来るのだが、そんな年でもないし、関係者でもないから、行くことは絶対にない。
 そうなると「冥土の土産」にこの東京五輪は見るべきであり、日本国民として国の威信をかけた五輪の開会式を見届ける必要があるとした。
 夜8時から始まり2時間ぐらいで終わると思っていたら、何と夜12時を過ぎてしまっているのだ。参加した選手は専用のバスで寄宿舎に帰るのだから時間を気にしてない。
 聖火台に火を灯すまでは、見ようと眠いのを我慢して選手の入場が終わるのを待った。ようやく選手の入場が終わり、大坂なおみ選手による聖火台ヘの灯が灯った。
 突然ドローンの登場となってドローンの制御による光(多分LED表示であろう)が多数(約1500個のドローンが使われたらしい))の登場となって夜空に模様が表示され、それが五輪のエンブレムである市松模様の絵となり、最後は地球が表示され、動くようにもなった。素晴らしい最新技術によるドローンの制御による光画像の表現である。
 別情報によると、こうだ。東京五輪大会の開会式では、ドローン(小型無人機)によるライトショーが国立競技場の上空を彩った。1824台のドローン群が東京五輪のエンブレムを形作り、そのまま青い地球へと姿を変える。ショーを提供したのは国際オリンピック委員会(IOC)の技術パートナーとなっている米インテルなのだ。
 インテルは、発光ダイオード(LED)を備えたドローンで立体的な光のモニュメントを描く「ドローン・ライト・ショー」を提供している。使われるのは「Shooting Star(シューティング・スター)」というインテルブランドのドローン。軽量でショーに特化した設計となっているらし。
 ドローンのモーションや軌道は、あらかじめ3Dモデリングとアニメーションのソフトウエアで設計し、色や光の明滅、運動内容を管理する。こうしたシステムにより、開会式会場の上空で市松模様の東京五輪エンブレムから地球のかたちへと演出。開会式のハイライトのひとつとして、世界に印象づけた。
 インテルは、過去にも2018年の平昌冬季五輪で1200台超のドローンを使ったライトショーを披露している。他の大型イベントでの実演実績も積み重ねており、日本では19年の東京モーターショーで500台のドローンを使ったショーを提供した。
 今回の東京五輪では、前回の平昌五輪から性能を向上させたプレミアムドローンが使われた。高精細のLEDを4つ搭載しており、「鮮明で境界のない明るさを実現し、より細かいグラフィックス表現が可能になった」(インテル日本法人の鈴木国正社長)。4つの羽根を備え、1台の重さは340グラム。風速は最大秒速11メートルまで対応が可能だという。
 同社のホームページによると、プレミアムドローンを使ったショーは、500台で29万9千ドル(約3300万円)からという。
 東京五輪のドローンについてはもう一つの話題がある。
 開会式では、ピクトグラムで、青い被り物をした人が、五輪使用されているピクトグラムをひとつひとつ再現し、全てのピクトグラムをライブで再現する姿が凄いと一部で評価されている。話題になっているのは、開会式前のリハーサルでドローンでピクトグラムが再現されていたのである。本番ではドローンではなく先ほどの人による演出になったのである。ドローンで無くなった事由は分からないが、企画者の演出で問題(?)があったかもしれないと私は推測している。
 そのリハーサルで夜空に映ったイメージを披露してこの項を終わる。

 no.451 何故 ロックダウン出来ないのか?   2021.7.16

 第4次緊急事態宣言が発出されている東京都では、ここ連日、前の週のコロナ陽性感染者数を上回って増えている。私もテレビを見ながらいつ減少すのかと気がかりなのである。
 街中の人は、緊急事態宣言に慣れてしまって、外出している人が多いのだ。
慣れは怖い!、何故なら、宣言には外出への統制力はないから、要請に留まっているからである。
 諸外国ではどうかと言うと、ロックダウン(都市閉鎖)を実施している欧米の諸外国ではそれなりの効果が出ているとのデータがある。
 人工知能(AI)やデータ分析を活用し、研究開発などの支援をしているALBERT(アルベルト、東京都内)は、健康に関する研究を進める東京大学センター・オブ・イノベーション(COI)との共同研究で、「新型コロナ対策で国の政策とウイルス拡散の関連」についてまとめた学術論文を発表しており、その中で次のように述べている(要略)。
 研究は、新型コロナウイルスの感染拡大防止について、ロックダウン(都市封鎖)や国境閉鎖といった強い制限措置を実施したイタリア、ドイツと、そうした措置を取らず集団免疫によるウイルス封じ込めを目指したスウェーデン、ブラジルの計4カ国の各種データを分析している。
 データを基にウイルスまん延に関するシミュレーションを構築。その結果「ロックダウンなど人の移動を厳しく制限した国の方が、制限しなかった国より感染拡大を抑えられた」「厳格な封じ込め策を実施しなかった国でも集団免疫を獲得できなかった」ということが分かったという。
 また、「国によってウイルス拡散防止に対する政策が異なっているが、人口移動を厳しく制限したイタリア、ドイツの方が、緩い政策だったスウェーデン、ブラジルよりもコロナの症例が少なかったことが抑制策に成功したことを示している」と分析している。
 このような結果を出して、ロックダウン(都市封鎖)はそれなりの効果が出ていると言うのだ。
 では、我が日本ではどうかと言うと、当初のコロナ発生直後に出した「緊急事態宣言」後の政権では、「今後も電車やバスなどの公共交通機関は運行されます。道路を封鎖することなど、決してありませんし、そうした必要も全くないというのが専門家の皆さんの意見です」と言っていた。
 不要不急の外出や県境を越えた移動は控えるよう要請はしましたが、強制ではありません。公共交通機関もほぼ通常通りです。と言って宣言対策したのである。
 では、日本ではなぜ都市封鎖が行われないのか?
 それは憲法にあるのだ。
 憲法13条の条文では(全文)、「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」とあるのだ。
 解釈すれば、「移動の自由は国民の権利を構成する重要な要素です。公権力による強権的な制限は基本的人権の尊重を定めた憲法に反します。」と言う分けだ。
 いくら自民党一党の政権下でも、憲法に反し、法律に定めのないことを強行することは許されない判断されるので、憲法の範囲内で「緊急事態宣言の法律となる」のであるのだ。
 この憲法下では、国民への強制力は無い故に、国民の自覚行動に頼るしかない状況であるのだ。
 このような状況化では、一向に東京都の感染者数が減らないのであるが、それは要請に留まり、強制力がないから、今は慣れによって自由気ままに不要不急の外出とか、テレワークが実行されていない勤め先にご出勤となっているから人出は減らない。また感染力が強い新種のコロナウイルスによって感染が若い層に増えて来ている状況下でもあるのだ。

 私はこのような感染増加の状況を打破するには、個人一人一人が自由気ままな行動するのを控えることを義務とし、自粛行動することが己の身を守り、牽いては地域や国民の「安全・安心」に繋がって行くことだと思っている。
 この時期、むやみやたらに自分勝手な行動をとるのでなく、窮屈かも知れないが、国が指導する対策行動を取ることが国民の義務と考え、早い終息に協力することが必要だと思っている。

 no.450 私の東京五輪開催観!    2021.7.1

 私の東京五輪観は、開催すべき論である。
 何故なら、五輪誘致からの巨大な投資を無駄にすることなく開催して、後世に開催資産(ハード・ソフト全て)を良い意味で残して欲しいと思っているから。
 東京五輪は運悪く、世界的な流行のコロナ禍によって1年延びて来ているのであるが、コロナ禍によるマイナスの影響は日本のみでなく世界中が負っているのである。
 国民(都民ばかりでなく日本国民全て)の安全安心を盾に多くの著名人が、民放のテレビ番組に出たり、WEb上で発言したりして開催を中止せよと迫っているのである。私に言わせると無責任だと言いたい。彼らは民放の番組に出れば多大の出演料を戴いて国民に受ける放言しているだけである。
 彼らの中で競技に出るために日夜励んでいるアスリート側に立って開催する方向で言っている人は皆無である。アスリート側も、表立って発言する人は無く、だんまりの彼らは、国民からの非難が怖い故に、仕方がないと思っている。
 この件でしこたま儲けていると見られる、その一人が橋下元大阪市長、彼の言う一言一言が出演料になっていると思うと、読む・見る気がしない。
 もう一人我慢できない方がいる舛添要一前東京都知事、小池現知事のやる事なす事を非難ばかりしている。この記事を書いている時に小池知事は過度の過労のために入院しており、この入院についても彼舛添氏は小池知事を非難し、「入院しているのは何ぞや?、無理して仕事をやれ」と豪語している。
 このコロナ禍の時、また小池知事が入院している時こそ、前知事として助けるのが人間の道だと思うのだが、降ろされたことで相当に小池都知事が憎いらしい。この方認知しているお子さんが自閉症らしいが(私的なことで申し訳ないが)、余り面倒を見ていないらしい(一部の報道で、偏っているかも)、可哀そうな子だと私は思う。また、奥方を3人も変えて見えている、彼舛添氏は人間的には普通ではないと(?)、いささか片寄った見方を私はしているかもしれないが、小池知事を非難するより助けるのが男の度量だと言いたい。。
 話はそれてしまったが、東京五輪は菅総理大臣の思うように何が何でも、ぜひ決行して欲しい。東京都が今第5波の兆候が見られているが、「安全安心対策」をして、時には「無観客」で行って欲しい。
 東京五輪の開催を始めから「無観客」で行えと言っている輩がいるけど、競技するアスリートにとって「応援者」が居ない会場では「力一杯」が出ない、のではないかと思う。少々の観客を入れてはどうかと思っている。
 だが、今の状況は東京都のコロナ感染者が増加の兆しがあり、「観客」を入れるのは危険かもしれない。しかし、世界中が観ている五輪であるから、開会式や閉会式そして人気のある競技では、少しの観客を入れてやることを検討して欲しいと思う。
 NHKテレビを見ていると、6月の下旬では陸上競技などを放映しているが、東京五輪開催を意識してテレビ中継していると思われ、この状況は、東京五輪中止はありえないと私は思っているのだ。
 もし、最後の土壇場が有れば、それは日本の世界に対する信頼度が無くなり、最低国に成り下がることだと思うから、絶対にそのような事態を見ることは避けたいと私は念じ願っている。

 no.449 トランスジェンダーの選手の五輪参加   2021.6.16

前回に続いてLGBTのスポーツ関係について書くことになった。

 性に関する記事を書くのは何となく、後ろめたさがあり、変態者に見られることから誰もが真実を書くのは控えてしまうので、事の真実が伝わらないことが多い。
 東京五輪にトランスジェンダーの選手が出場する見通しになっていることに対して、ライバル選手が「不公平」だと訴えているニュースがある。
 ウエイトリフティングのローレル・ハバード選手(43)は、ニュージーランドの代表として東京五輪への出場が有力視されていて、実現すれば、オリンピック史上初のトランスジェンダー選手となる。
 ハバード選手は2013年に性別を転換するまで、男子競技に出場していた。
これに対し、同じ階級でベルギーのアンナ・ヴァンベリンゲン選手が、オリンピック専門のニュースサイトの取材に「不公平で悪い冗談のようなもの」と語った。
 トランスジェンダー・コミュニティについて、「完全に支持している」と前置きしたうえで、「人生を変えるチャンスを逃すアスリートもいる」として、より厳格なルール作りを訴えている。性的少数者の権利を守る動きが広がる中、スポーツ界に新たな課題となるとみられる。
 このニュース記事を某東京都区議会議員が思慮深く(?)自分のサイトで興味本心で(!)書き込んでいるので内容を紹介したい。下記である(一部重複します)。
=====
 五輪初のトランスジェンダー重量挙げ選手が女子競技に出場っておかしくない?公平性失われる!男と女は違う。体が違う。体力も違う。
 レディーボーイが男子トイレで立ちションする姿を初めて見たらぶったまげるだろう。
だが、これは現実だ。女子トイレに入られても女性は困ると思うよ。だから男子トイレに入る。
 女子風呂に体は男性だが、心は女性という方が入ったらあなたはどうする?
これから日本でも現実となりそうだ。
 オリンピック競技となると、これはまた別の大きな問題だ。
 7月に開幕する東京五輪の重量挙げ女子で、五輪史上初めて出生時と異なる性別に転換した、トランスジェンダー選手が出場する見通しだ。
これにベルギーの女性選手が「競技が公平でなくなる。悪い冗談だ」と、異議を唱えたという。と、ロイター通信が報じている。
 五輪出場が見込まれるニュージーランドのローレル・ハバード選手43歳は、平成25年(2013年)に性別適合手術を受けた。それまでは男子として競技に参加していた。
 東京五輪に向け、ニュージーランドの代表資格を得るのが確実な情勢、というから物騒がせな話しでは済まされない。
 トランスジェンダー選手の女子競技参加について、国際オリンピック委員会(IOC)は、平成27年(2015年)に男性ホルモンのテストステロン値が12カ月間、一定以下なら認めるとするガイドラインを策定した。
 これに対し、ハバード選手と同じ女子87キロ超級のアナ・ファンベリンヘン選手(ベルギー)は、トランスジェンダーのコミュニティーは支持するとしつつ、受け入れに当たって「他者の犠牲」があってはならないと主張。「何人かの選手が五輪出場やメダル獲得といった人生を変える機会を失う」と訴えている。
繰り返すが、男と女は体のつくりも大きさも違う。男は子供を産めないが、女は子供を産める。絶対に乗り越えられない現実だ。
 これからこの手の話題が増えるのか?これは新たなルール規制が必要でしょう。
トランスジェンダーの存在は認めるし、コミュニティーがあってもいい。
競技出場は、男女同権とかいう話しとは違う。男女で性差があってはならない?
そんな話しではない。男と女の違いだ。
=====
こんな風に自分の選挙対策向けサイトに書き綴っている。

 私(筆者)も前号でも書いたが、やはり男女の体の違いは根本的に異なり、途中で性変換してもそれまでに育成された体の骨組みを作り直すことはほとんど不可能である。心と体との不一致を正すために心だけを自分の性に変えても、体の方はそのままである場合もあり、また性手術することが有っても、それまでの体骨格を覆すことは不可能である。「男みたいな」「女みたいな」外観が残ってしまうのである。
 性に関して身体と心の不一致の問題は、病気として扱って本人の希望で生まれた性とは別の性に変換する医学は現代では進んでいるが、生まれた性での履歴を完全に消すことは困難であろう。
 ことスポーツのように、鍛錬する肉体造りでの競技は難しい問題だと思う。
東京五輪では不公平(?)にならないように事前の心構えが必要かと思うのだが!

 no.448 女装男性のトイレ訴訟は?         2021.6.1

 (タイトルの女装男性と言うのは、下記に述べる内容からすると相応しくないかもしれないが、筆者の偏見があるかもしれない、ごめん!)

 戸籍上は男性だが女性として暮らす性同一性障害の50代の経済産業省職員が、女性トイレの使用制限は差別だなどと国を訴えた訴訟の控訴審判決が先月27日、東京高裁であった。使用を制限した同省の対応は「注意義務を尽くさなかったとは認め難い」として違法ではないと判断し、違法性を認めた一審・東京地裁判決を覆した。
 内容はこうだ。原告の職員は、健康上の理由で性別適合手術は受けていないが、2010年以降は女性の服を着用するなど女性として勤務することを同省に認められた。
 だが戸籍上の性別が男性との理由で、勤務フロアから2階以上離れた女性トイレを使うよう同省に求められたため15年に提訴したのである。
 高裁判決は「性自認に基づいた性別で社会生活を送ることは法律上保護された利益」と認めつつ、性同一性障害への同省の対応は「先進的な取り組みがしやすい民間企業とは事情が異なる」と指摘。原告が同省側に性同一性障害と告げた09年時は「各官庁で指針となる規範や参考事例はなく、(戸籍上で)性別変更をしていないトランスジェンダーへの対応は未知だった」とその時の現状を分析している。
 そのうえで、同省が使用制限を決める際に原告や原告の主治医の意見に加え、ほかの職員の意見を聴く説明会を2回開くなどしたことを「積極的に検討、調整して決めた」と評価。使用制限を続けたことは「ほかの職員が持つ性的不安なども考慮し、全職員にとって適切な職場環境をつくる責任」を果たすためだったと指摘し、使用制限の撤廃を求めた原告の請求を棄却した。
 筆者(私)は、この判断は正に妥当であると思った。
 性転換せず、女装だけで女子トイレに入りたいと言うのは、少し職場の風紀環境を無視した要求だと思う。官庁であるから外部から訪れる人もいることから、いくら女装していても男性と分かるかもしれないその人が女子トイレに入るところを見たときに異様に感じることになるのだ。
 女装しているので女子トイレに入りたいければ、外部の訪問者から隔離された個室的なトイレを使用しなさいというのは間違いではないと思う。
 世の中がLGBTを容認する社会になりつつある中でも、性的指向と性自認を理由にした差別は許されないという認識が一般の浸透するには、まだまだ相当時間がかかると思われるのだ。
 筆者は訴えた女装の男性の言い分はわかるのだが、性転換していない男性が女子トイレに入るのは何か異様な感じがする。
(もし、女子トイレの便器が女子専用に作られたものだとすると、男性には使用しづらいこともあると想像するが?)
 このようなことから、この男子職員の上司が、「(性別適合)手術をしないなら、もう男に戻ってはどうか」と発言したことは違法性があるとし、国の賠償責任を認めた。賠償額は一審が命じた132万円から11万円に減額となり、事実上の原告側の逆転敗訴となった。
 原告の職員は声を詰まらせながら、「長年ホルモン療法を受けていることなど個別の事情を高裁は考えてくれなかった」と説明。生まれた時の性別とは異なる性別で生きるトランスジェンダーについては「職場で正当に扱われないことがある。自認する性で勤務できることが当たり前になってほしい」と話している。
 私の偏見かも知れないが、性転換しない(手術しない)で生まれた時の性と異なる生き方には、どうも異常しか見れない。病気ならばやはり治療してどちらかで固定すべきと考えるのだが。身体と心の不一致は理解が難しい。

 no.447 真実は何処に?         2021.5.16

 今はコロナ禍の「ど最中」である。
 我が住む愛知県は12日から第四波の「緊急事態宣言」に再度入った。今感染するコロナウイルスの菌は変異株と言われる感染力が非常に強い菌である。
 このウイルス感染に対処するにはワクチンの接種しかないのであるが、その接種に向けての予約で国内が一大混乱している。電話予約では中々繋がらないのである。何故なら自治体が用意する回線数が少ないこともあるが、回線元のNTTなどが緊急番号に備えて接続を一時的に抑制する処置に入っているのも一つの原因でもある。まさにここでも非常時に対するインフラ整備が微弱であることが露呈する結果である。
 そのようなことを嘆いていても致し方ないので話題を代える。

 トランプ前大統領がアメリカ国会議事堂への乱入を誘導したかのような発言、SNSへの書き込みなど、今でも賛否が分かれ、物議をかもしている。
 これらは真実を見極めることが出来ない国民が群衆化した表れかもしれない。
 では真実とは何かと言うと、真実でない(?)言葉から例を言うと、
 「コロナのワクチンにはマイクロチップが入っていて、5G電波で操られる。打てば5年で死ぬ」「菅も麻生も逮捕された。今、表に出ているのはゴムマスクやクローンだ」「ワクチンは殺人兵器」「9・11のテロはCG」、トランプ前政権下で分断が広がる中では、「政財界や主要メディアは影の政府に支配されている」、米大統領選挙の最中では「米大統領選で偽の投票用紙が出回っている」などなど、数えればきりがないほど出てくるのである。
 これらの言葉は、真実からかけ離れていると思う(?)のであるが、コロナ禍に不安が高まり、デマや偽情報(不確定情報)が飛び散ると、信じたいものだけを信じる姿勢を、SNS空間が助長させるなどして、信じてしまう。
 日本でも某市議がこれらの情報に共鳴して自分の活動日誌に載せて配布したところ、多くの賛同者が得たと自慢気に話しているのだ。当然、この市議の関係者から注意を受けたのであるが、活動情報を否定するような謝罪など一切ないのである。本人のリアルでない情報を防ぎ切れないのである。
 もし、偽情報を信じて起こした行動が社会から「異端」であると言われた時の代償は本人が受けるべきであろうが、本人が己の良心で起こした罪は罪でないとされる(?)。

 何か難しいことへの結論であるが、今のコロナ禍では、人は抑圧されて自由が束縛されており、いつそれが爆発(発散)するかもしれない状況下にあると思う。
それらを鎮めるのはやはり「ワクチン接種」かも知れないとーーー!

 余談であるが、まだスペースがあるので書くが、コロナ禍と五輪開催とを絡めて論じている人達が多いが、私は日夜アスリートたちが挑戦している鍛錬が日の目を見るように無観客で五輪を開催しても良いのではないかと思っている。勿論それには、コロナ感染に対する対策条件が付くのは致し方ないと。
 この件は、また次の機会に論じよう。

 no.446 韓国のいちゃもんには?      2021.5.1

 4月24日の「夕刊フジ」の記事に、隣国韓国の面白い皮肉たっぷりの記事が載っていたので、ぜひ読んで戴きたく下記に転載させていただく。

 日本政府が、東京電力福島第1原発の放射性物質トリチウムが含まれる処理水の海洋放出を正式決定したことを受け、文在寅(ムン・ジェイン)大統領率いる韓国が猛反発している。自国の原発でも、大量のトリチウムを海洋放出していながら、政府やメディア、市民団体が「反日」狂乱を展開しているのだ。ただ、国際原子力機関(IAEA)も「世界的な慣例」と容認しており、同調するのは中国共産党政権と、日本の左派野党や一部メディアぐらいではないのか。こうしたなか、韓国政府の合同タスクフォースが昨年10月、「科学的に問題ない」という報告書をまとめていたという。
 「炎上大国」韓国は、日本政府が福島原発の処理水を海洋放出する方針を決めるや、予想通りに燃え上がった。政権与党と保守野党が「反日の激しさ比べ」でもするかのように煽り立て、怒りの火先は日本だけでなく、IAEAにも向かっている。
 しかし、世界各国の原子力施設でもトリチウムは希釈するなどして海洋放出しているだけに、このまま突き進めば、「アレ? 手をつないでいるのは中国だけだった」となる。政権はそれでも良かろうが、大多数の国民は「そんなはずではなかった」と猛反発するだろう。
 「悪罵の大国」と言われる韓国だが、今回短期間に噴き出した対日非難の声はすさまじかった。中小メディアにまで目を通せば、「地球を汚し、人類を殺す日本」「日本は世界の井戸に毒を入れた」「日本政府の決定は核テロだ」「その瞬間、韓国の水産業界は死ぬ」「日本の環境災難蛮行」「日本がまた歴史的過ちを犯す」「怒りが爆発しそうだ」…。
 どれもこれも、処理水に関する科学的な知見を無視したファンタジーに基づく、罵(ののし)りの声だ。
 韓国の水産市場では、日本政府決定が伝わるや、客足がガタ減りした。韓国のマスコミに接していたら、放出が2年先のことだとは思えない。
 いや、中にはある「しっかりした新聞」をよく読めば、科学的知見も「2年先」も書いてある。それなのに、たちどころに水産市場の客がガタ減りしたことは、多くのマスコミの見出しの罪なのか、はたまた、「しっかり読まない」まま騒ぐ民度の故なのか。
 こうしたなか、文大統領が「国際海洋法裁判所(ドイツ・ハンブルク)への提訴の検討」を指示したのは、人気取りの思惑があったからだろう。
 ところが、韓国政府の合同タスクフォースが昨年10月、日本の海洋放出について、「科学的に問題ない」「数年後、国内の海域に到達しても海流によって移動しながら拡散・希釈され、有意味な影響はない」という報告書をまとめていたことが発覚した(15日、聯合ニュース日本語版)。これでは、何で怒っているのか分からなくなる。
 さらに、外交省が2年前に「日本の海洋放出問題での国際提訴は困難」と結論を出していたことも明らかになった。
 こんな重要な報告を、大統領が知らないまま人気取りに走ったのだとしたら、韓国は国家の体をなしていない。
もう、どうしたらいいのか分からない。向かった先がIAEAだった。
 その論法は、「IAEAが日本の味方をしているのは、日本が多額の拠出金を出しているからだ」「親日派のIAEAの言うことを信じてはいけない」。もう既視感いっぱい。

 サッカーやバレーボールの国際大会で、韓国が惜敗すると、「審判が相手国に買収されていたのではないか」とやるのは韓国マスコミの定番だ。
「いわゆる慰安婦とは、業者と契約した売春婦だった」とする学術論文を書いた米ハーバード大学ロースクールのジョン・マーク・ラムザイヤー教授に、学術的反論をするのではなく、「日本にカネで買われた親日派」と攻撃したのと同質だ。
 鄭外相は4月17日、訪韓中のジョン・ケリー米大統領特使(気候変動問題担当)に泣きを入れたが、逆に、米国が日本とIAEAを支持していることを確認されただけだった。

 鄭氏は19日になると、「日本がIAEAの基準に従うなら、あえて反対はしない」と方向転換したが、自らまいた反日の火を消すことはできまい。
 反日フェイク情報に踊る哀れな国の姿だ。

 no.445 睡眠時間を考える!      2021.4.16

 歳を取って困ることが次から次へと起きてくる。例えば眠りが浅くなり夜中に何度も目が覚める。あまり気にすると精神にダメージが来るので、気にせずに居ようとしている。何度か覚めるけど、それで翌朝体調が悪いかと言うとそんなことは感じられないから「まぁー寝不足でないから――」と放っておいている。
気にしながらもそのままであるが、先日Web記事に「面白い」記事が載っていた。
 日本人は睡眠時間が世界と比較する短いというのだ。
 以下に記事を抄録する。
 ●記事1は世界の睡眠の満足度は?
フィリップスは大々的な世界睡眠調査(global sleep survey)を毎年実施し、世界の人々の睡眠の実態に迫っている。
 2020年の調査では、世界13カ国、1万3000人の成人を対象に調査を実施したが、睡眠に満足している人はわずか49%という驚きの結果となった。なかでも日本は32%と13カ国中、最下位。一方、満足度が高かったのは、インド(76%)、ブラジル(60%)である。睡眠の現状として目立ったのは、夜中に目が覚める回数が平均1.8回、目覚ましアラームを鳴らす回数は平均1.7回という回答結果。〈眠りが浅く、目覚めが悪い〉という悩みの傾向が見えてきている。
 13カ国の平均睡眠時間は、平日6.8時間、休日7.5時間。最適な睡眠時間は個人差があるが、成人の多くは1日7〜9時間の睡眠が最適とされていることを考えると、睡眠不足気味といえそう。今回の調査では、睡眠の改善は世界共通の健康課題であることがあらためて浮き彫りになっていた(下図を参照)。

 ●記事2は睡眠時間の国際比較
日本人は、海外に比べて睡眠時間の短さが目立つ。OECDの2018年の調査によれば、日本は加盟国中最下位の7時間22分です。厚生労働省の国民健康・栄養調査では、平均睡眠時間が6時間未満の人が、2007年の29%から2018年は38%へ増加しています。

 今回のコロナ禍で、睡眠時間が長くなったと答える人が増えているとする。夜型生活に移行した人が目立つなど気になる点もありますが、総じて働き方の変化により、睡眠時間が改善される傾向が見られるとしている。人口減が進む日本では、働く一人一人の生産性の向上と、長く活躍できる健康づくりが大きな課題となっている。コロナ禍で社会が変わろうとしている今こそ、睡眠への意識を切り替えることが大切とする。
 上記の睡眠についての記事2点を紹介したが、コロナ禍で、睡眠のあり方迄変わろうとしている世情を見ると、コロナが収束した後は「どのような社会」になるのか、関心事であるが、何となく末恐ろしいような感じがするのである。

 no.444 コロナ感染有無 血液や尿で判定      2021.4.1

 今のコロナ時代に最も気になる記事があったので、以下に転載する。
 熊本大大学院生命科学研究部の富沢一仁教授らのグループは23日、血液や尿を用いて新型コロナウイルス感染の有無を判定する方法を開発したと発表した。血液や尿には感染性のある新型コロナウイルスがほぼ含まれていないといい、鼻の奥をぬぐうなどして検体を採取するPCR検査などよりも、医療従事者らの感染リスクを減らすことが期待できるという。
 富沢教授らが開発した検査法は、血液や尿に含まれる「修飾ヌクレオシド」と呼ばれる物質で判定する。熊本県内の新型コロナ感染者の血液や尿を解析し、およそ100種類の修飾ヌクレオシドのうち、症状の有無にかかわらず、感染により特異的に増える2種類の特定に成功した。
 精度はPCR検査とほぼ同程度。検体の前処理から解析までは40~50分間ほどで、より短時間でできる。検査技師が防護服を着用したり、ウイルスを広げないための設備「安全キャビネット」内で作業したりする必要もないという。
 検査時の数値が高いと容体が急変する傾向がみられたほか、症状の重さや回復度が数値に反映されることもわかった。療養場所の判断や療養中の健康チェックにも活用できるという。
 (上記記事は朝日新聞名古屋版先月(3月)24日の夕刊記事である。)
 私が最も関心を持ったのは、「血液や尿には感染性のある新型コロナウイルスがほぼ含まれていない」と言う部分である。変な話であるが他人の血液や尿に触っても感染することがほぼ無いということで治療や介護に良法な発表だと思う。
 軽度な感染者が自宅で療養していることが多くなっている今、家庭での感染対策を和らげることが出来るのだ。
 熊本大学内での会見での詳細で、(一部重複するが)、
富沢一仁教授は、【「唾液ですよね。ウイルスがいる状態では、検査技師や医療従事者に危険なものであると」、新技術に関する1つ目のメリットは『安全性』。
PCR検査や抗原検査は、唾液や咽頭ぬぐい液など検体そのものにウイルスが含まれていて、医療従事者の感染リスクが懸念されます。
そこで熊本大学は、人の血液や尿の中には、新型コロナのウイルスがほぼ存在しないというデータに着目しました。】さらに、【「安全な(検査)試料ですよね。尿とか血液を使ってPCRと同程度の診断ができる」、ウイルスがいないといわれる血液と尿を検査資料にできればPCR検査や抗原検査と比べて医療従事者も安全に仕事が行えると考えたのです。】
 今は、熊本大学内での研究成果であり、この発表をめぐって他の方からの反論は出てないが、実証されれば画期的であると私は思っている。
 この新しいコロナ診断技術。今後は民間企業の協力も得ながら、来年中に実用化を目指す見込みとしている。
  大いに期待したいところである。

追記(最新情報)
 3月29日の朝日新聞デジタル記事によると、島津製作所(京都市)は29日、熊本大学や分析機器メーカー「アイスティサイエンス」(和歌山市)と共同で、新型コロナウイルスに感染した人の血や尿から、感染の有無や重症化の程度を10分程度で判定できる技術を開発したと発表した。6月から大学病院や検査会社などに検出システムの販売を始める予定だとする。

 no.443 イギリス王室は血統を重んじる!     2021.3.16

 米CBSが7日夜放送したインタビューで、ヘンリー英王子の妻メーガン妃が、王室所属時に長男のアーチーが誕生した際、「肌の色がどれほど濃いかについての懸念と会話もあった」と語った(メーガン妃は黒人の母親と白人の父親を持つ)。
 メーガン妃はまた、まだ王室メンバーだったころ、自分が死ねば「皆にとってすべてが解決する」と考えたことがあったと告白。治療を受けようと思い立ったものの、王室内の「高位の」人物から治療は受けられないと告げられ、王室人事部門にも取り合ってもらえなかったとも語った。
 このインタビューを見た視聴者の反応は、分かれている。
 反メーガン妃の某ジャーナリストは、過去にもメーガン妃批判を繰り返していたのであるが、夫妻への同情心は一切示さず、「このインタビューは、女王と王族に対する完全に恥ずべき裏切りだ。これほどまでの悪質かつ破壊的、利己的なナンセンスがメーガン妃から発せられることは予想できるが、ヘンリーが彼女に対して自分の家族と王室をこのようにおとしめることを許すとは、恥ずべきことだ」と言明した(このジャーナリストであり、テレビ司会者でもあるが、視聴者からの猛反対を受け、即刻放映会社から降板されているのだ)。
 大半の英メディアは、今回のインタビューは英王室にとって大きな痛手となったと報道。BBCの王室担当編集者は、ヘンリー夫妻の長男をめぐる人種差別疑惑について、「破壊的なものかもしれない」と指摘し、今回のインタビューは「王室にとって最悪のシナリオの領域」に入ると言っている。
 英王室は9日、ヘンリー王子の妻メーガン妃が王室内での体験を告白したことを受け声明を発表した。王子夫妻が直面した困難を知り「家族全員が悲しんでいる」とし、メーガン妃が受けたとされる人種差別的な扱いについても懸念を表明した。一方で、王室内での対処にとどめるとの意向も示した。と英メディアは伝えた。
 また、声明は「提起された問題、特に人種に関わるものは懸念される」とし、「記憶が異なる部分もあるかもしれないが、真剣に受け止めている」と強調したのである。
 これから先は、「竜のたわごと」本人の閉鎖的独善的な発言になるので承知願いたい。
 まず、家族の問題であると言いたい。メーガン妃の肌色が写真を見てもアフリカ系のものであり、結婚して子を宿れば、ヘンリー英王子の白色系がまともに遺伝されるかどうかは確率的には高いけれど、何十万分の1位で黒色系が出る可能性もあることも過去の統計上から推測されるのだ。
 メーガン妃はアメリカ人であり、多種の人種が混在するアメリカ国民であるから余り混じることにこだわっていなかったかもしれない。
 しかし、大英帝国であるイギリス王室は、白色人種間での婚姻を伝統的に続けているのであるから皇位継承の順位は低いけど、ヘンリー英王子にはその伝統を守る責任は感じるべきであったと思う。イギリスとアメリカ人の衝撃的な結婚であって世界から祝福されていたのであるが、英王室はその時から異なる肌色に疑問視していたかもしれない。
 ヘンリー英王子の妻メーガン妃はインタビューで、自分たちが受けた不当扱い(?)を訴えかったかも知れないが、英王室が受けるダメージも考えるべきだったと私は思う。
 この件について、私はどちらかと言えば、イギリス王室側に立つ方であり、家族間の問題として静かな決着を望む方であると言っておく。

 いま世界中で起きている人種差別反対の行動は受け入れるべきであるが、人種に対して寛容的だと思われているアメリカでも、黒人に対する警察官の暴力がやまない状況を見るといい。決して簡単な問題ではないのである。
 日本でも同じことが言える。先ごろ、アイヌ民族に対して差別的な発言したとする日本テレビ番組に対し、同社は詫びるメッセージを出したのである(若干、趣旨が異なるのだが)。
 結局、人種差別には根強いものがあり、取り扱いには気を付けるべきだと言っておきたい。

 no.442 コロナワクチン接種は実現か?       2021.3.1

 私は言うまでもなく高齢者である。ワクチン接種の対象の65歳以上である。
 また、新型コロナウイルスの感染防止の協力者でもあると信じている。だから国(政府)からの無料のワクチン接種に過剰な期待を持っている輩でもある。
 近頃出された最新の情報のワクチン情報は2月24日夜の河野大臣の発表である。
発言のあらましは次の通りである。
 「対象となる高齢者およそ3600万人という数字に対し、ワクチンも限られているので、数量限定をして全国で4月12日から高齢者向けの優先接種をスタートさせたいと思っている」と説明。
 配送スケジュールは、4月5日の週に100箱(5万人程度の2回分に相当。東京・神奈川・大阪は2箱、その他44道府県は1箱で計2回配送)、4月12日の週に500箱(25万人程度の2回分に相当。東京・神奈川・大阪は20箱、その他44道府県は10箱)、4月19日の週に500箱(25万人程度の2回分に相当。東京・神奈川・大阪は20箱、その他44道府県は10箱)を想定。これらをどの市町村で配分するかは各都道府県が調整する。
 このように述べたのである。
 今回の数値のみでは、高齢者3600万人に対し55万人分ワクチン量となり全体の2%弱のワクチン接種となるのである。
 タイトルにある「接種は実現か?」に遠い状況なのである。背景にあるのは医療従事者(約500万人)向けが想定より100万人以上膨らんだ結果、まずは高齢者の限定的になったようだ。
 ワクチンの供給元であるファイザー製薬の欧州工場の拡張で5月からの増産で供給がもっと増えるというのであるが、今は世界中がワクチンの獲得に奔走しており、計画通りに日本に入ってくるか、疑問である。
 この先は私の邪悪な推測であるが、5月からの増産されて大幅な供給がなされたとしても高齢者が打ち終わるのが早くて数か月先と見ると、開かれると予想する「東京オリンピック」の開催中となり、観客の動員数にも影響が出てくる。
 河野大臣が言うところの「緩やかな接種」となれば、「東京オリンピック」の開催どころでなく、コロナ対策優先と言う世論を抑え込むことは出来ないだろう。
 日本は世界有数の経済大国であり、金持ちだと自負するならば、高額でワクチンを買い漁ってほしいと思うけど、これはだめかなぁー。
 効能に疑問があるがロシア、中国、インド製のワクチンはどうだろうか?
 日米友好国関係となると、やはりそれは難しいのだろうか?

追記
 河野大臣は2月26日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンを巡り、高齢者3600万人が2回接種できる量について、全国の自治体への配送を6月中に完了できると明らかにした。接種が終了する時期は自治体の接種計画によって異なるとして明示しなかった。また、米ファイザー社と大枠で合意したと説明。接種の時期に関し「自治体が計画通りに進めてもらえばいい。私から(終了時期が)いつまでと言う必要はない」と語った。
 なお、米ファイザー社の欧州製造元からは、EUの輸出許可が下りる事が前提になっている。

 no.441 建国の日なのに?          2021.2.16

 2月11日は「建国の日」であって祭日である。
 朝配られたA新聞朝刊を見て、驚いたのである。
 当然、日本国が決めた祭日であるから、休日の意味とか謂れなどが新聞記事としてあるべきだと思って、新聞を始めからめくって見るけど、建国の「け」の字も無いのである。当然意外に思ったのである。
 いくら現体制に批判的な左寄りの新聞であっても、現実に休日となっている
祭日であるから、何かはあるのが当然だと思っていたのである。
 そういえば不思議、NHKのテレビを見ても「建国の日」に関してのニュースが皆無だったと今思った。
 当の新聞、関連する記事は書かずに、休日の夕刊紙は休むのだから「いい加減にしろーー!」と言いたいぐらいだ。
 さて、当日の新聞は皆無だったけど、翌日の新聞には「建国の日」の動きが載っているかと期待(?)したが(実はコロナ禍で、各種の集会が自粛されており、建国の日に関しても例外でなく、ほとんど集会は無かったようだ)で、例の五輪の森会長の辞意の記事が満載で、一切「建国」の毛の字もなかった。
 私が思うのに、「気に食わない記事は載せない」とい言う社風が堂々と「罷り通る」のがマスコミの世界だということ。新聞社の論調が右でも左でもない、当たり障りのない現状報告だと、儲からないのだろうか?
 アメリカでは新聞社が身売りするのが当たり前になっているが、まだ日本ではあまり聞かない。自己主張する人が少ないから、新聞社が存在できるかもしれない。
 さて、変な方向に逸れてしまったが、本筋に戻ろう!
 「建国の日」、「の」が入ったことで受け取り方が変わるらしい。
 こう言うことだ(Web上から)
『 「建国の日」は、昭和41年(1966年)に決められたのです。
建国をしのび、国を愛する心を養う日として定められた国民の祝日です。
元は、日本の初代天皇である神武天皇が即位された紀元前660年2月11日を紀元節として、明治5年(1873年)から昭和23年(1948年)まで祭日だったのですが、戦後、GHQ(連合軍総司令部)が皇室と神道の繋がりをなくす理由から、祭日を廃止しました。
しかし、その後に、紀元節を復活させようとする動きがあり、建国を記念するための祝日を設けることとなり、紀元節から建国記念の日と名前を変えて、昭和41年(1966年)に国民の祝日と認められ。翌年昭和42年(1967年)から適用されました!』
 と言うことである。
新聞やテレビがあまり報じないのは、神武天皇の存在が確実でなく、神の国としてあがめられていくことへの不安、そしてそれを祭っていく過程での軍支配への恐れなどを心配しているのだろう。
 確かに、歴史的根拠のない休日なれど、それを知って戴く方向にもっていくのもマスコミの使命ではなかろうか?
 まぁー記事が無かったのは他の記事、コロナや五輪で一杯だったと思って、自分なりに言いくるめるしかないのかなぁーと思うのである。

である。




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