■珪藻採集 記/珪藻(1)■

珪藻(1)

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 珪藻        
 採集状況        

【「山形県民の森」「はんのき夫婦沼」から採集】2021.11.1
《珪藻の科、属は今後の調べとします。》

前の画像:偏斜、後の画像:位相差
[OLYMPUS BHS,Splan40PL,FK2.5+Reducer,EOSM,位相差コンデンサ]


【「山形県民の森」「はんのき夫婦沼」から採集】2021.11.1
《珪藻の科、属は今後の調べとします。》
 今までは、珪藻が現れたとしても、どうしても動きのあるプランクトンに目が移ってしまっていました。しかし、じっくり顕微鏡観察を楽しむには、珪藻はうってつけの対象のように思います。  生きた珪藻を観察するには、微分干渉顕微鏡が最適と思いますが、残念ながら現在は持っていないので、位相差と明視野の画像を残しておきたいと思います。観察した珪藻の名前を調べるには、手持ちの図鑑が足りません。当分は、名前は空欄にしておきます。

前の画像:偏斜、後の画像:位相差
[OLYMPUS BHS,Splan40PL,FK2.5+Reducer,EOSM,位相差コンデンサ]


【「山形県民の森」「はんのき夫婦沼」から採集】2021.10.10
顕微鏡の視野にクチビルケイソウが現れました。カバーグラスに挟んだゴミのために、どうしても傾きが出てしまったので、画像スタックにしてみました。暗視野コンデンサを使っています。
MWSさんのクチビルケイソウプレパラートを持っていますが、水封では、あのように素晴らしくクリアなプレパラートにはなりません。ケイソウは常に現れるので、写真にするのも面白いと思います。

 「日本淡水プランクトン図鑑」によれば、[クチビルケイソウ科][クチビルケイソウ属 Cymbella AGARDH]と思います。
 図鑑の解説:細胞は単独で浮遊することもあるが、本来は寒天質の柄で他物に付着したり、寒天質の管の中に入っていることがある。 殻面は普通は三日月形をしているが、時には左右対称で Navicula属に近い形をとることがある。殻環面は長方形をなし、中間帯や隔壁をもたない。 縦溝は殻面の内縁に近く偏在するが、 Amphora属ほど著しくない。中軸区と中心区は概して明瞭で、切頂線紋は放射状をなす。 種類によっては、中心区の腹側に点紋、背側に山形の有することがあり、特徴の一つとなる。
 
 この画像の種は《Cymbella ehrenbergii KÜTZING)》と思います。
 種の図鑑解説:殻面は左右不相称の披針形で両端は乳し状に突出する。縦溝は、ほぼ中央を真っ直ぐに走り、中軸区はやや広く中心区は円形に拡がる。切頂線紋は太く丈夫で放射状に並び、その数は10µmに7~9本。これに交叉する縦線は10µmに13~16本で点状に見える。中心区に孤立した点紋を持たない。殻長50-220µm、幅19-50µm。形に変化が多い。
分布:各地に普通に出現する。貧栄養型水域を好む。

*図鑑に記載されている、ハネケイソウの種で殻長200µmは《Cymbella ehrenbergii KÜTZING)》だけなので、これを選びました。

画像をCZMでスタック
[OLYMPUS BHT,Dplan40,FK2.5+Reducer,EOSKissX50,WRAYMER乾燥系暗視野コンデンサ]


【「山形県民の森」「はんのき夫婦沼」から採集】2019.9.14

 「日本淡水プランクトン図鑑」によれば、[フナガタケイソウ科][ハネケイソウ属 Pinnularia EHRENBERG]と思います。
 図鑑の解説:細胞は通常単独で浮遊生活をなす。殻面は両縁がほぼ並行で先端の太く丸い棒状かまたは長楕円形のものが多い。一部正中線に対し両縁が相称的に波状のものもある。中間帯や隔壁はない。中軸区は一般に広く、中央及び極結節が広くなっている。切頂線紋は管状の小室が助骨状に並び、中央及び両端付近で放射状をなす。殻環面は大体長方形である。分類は殻面の形、中央及び両端の極結節の大小、中心区の肥厚部の有無、縦溝の広狭、切頂線紋の状態やその数によって行われる。淡水産のものが多く、種類は非常に多い。
 この画像の種は《Pinnularia streptraphe CLEVE》と思います。
 種の図鑑解説:殻面の両縁はほぼ平行、両端は広円状。中軸区は幅の約1/3で中心区の部分でやや広くなる。縦溝は複雑でうねり、もつれて見える。切頂線紋を横切り、2本の点状線をなす。長さ180-200µm、幅28-40µm。
分布:各種水域にすむといわれるが、尾瀬小沼、長野県から報告されて、筆者は岡山県清音付近の山間溜池
で採集した。あまり多くない種類。

*図鑑に記載されている、ハネケイソウの種で殻長200µmは《Pinnularia streptraphe CLEVE》だけなので、これを選びました。

[OLYMPUS BHS,WRAYMERplan60,FK2.5+Reducer,EOSM,位相差コンデンサによる偏斜]


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