平和と基本的人権を守ろう!仲間たちの連絡会

 No95-4              webへいき連             2023年 2月

蓮根の穴から覗くイラスト

レンコン通信No93のロゴ
「レンコン小話」を発信してみました。
如何でしょうか。
レンコンは真実を見通せるのです。
信じる?  信じない?
2023年 2月  作 ユウキ コウユウ


深読みしました 〝岸田首相の年頭会見″

 1月4日恒例の伊勢神宮参拝?を終えた後、岸田首相は年頭の 記者会見を行い、「本年も覚悟を持って、先送りできない問題への挑戦を続けて参ります。特に2つの課題――第1に『日本経済の長年 の課題に終止符を打ち、新しい好循環の基盤を起動する』、第2に『異次元の少子化対策に挑戦する』」と述べました。

経済の好循環と賃上げ

 岸田首相は、「企業収益は伸びても、期待するほど賃金は伸びず、トリクルダウンは起きなかった。私はこの長年の課題に終止符は打 ち、賃金が毎年伸びる構造をつくります」と期待をもたせ、つづけて「労働者の再教育や人材移動などを進め、企業にもインフレ率を超 える賃上げを求めます」と本音を吐きました。
 何のことはありません。経済の好循環化のためには「使えない労働者は邪魔」なのです。不採算部門は切り捨て、そこで働く労働者は 解雇か使えるスキルを身につけ配転(再教育と成長分野への人材移動)、そのために政府として労働法制改悪等の条件整備を行う、そし て「使える労働者」にのみ「インフレ率を超える賃上げ」を要請するというものです。
 こんな岸田を旗開きの来賓として呼び挨拶をさせ喜んでいる連合指導者とは?情けない・・・。
 古賀茂明さんは言っています。「過去30年間実質賃金が上がらなかった憤りを持って、労働者が声を上げて闘う姿勢を示すことが重 要です」(週刊朝日) 異議なし!!正論です。

子どもファーストの経済社会=異次元の少子化対策?

 2番目の課題として、岸田首相は「子どもファーストの経済社会をつくり上げ、出生率を反転させなければなりません。若い世代 から『ようやく政府が、本気になった』と思っていただける構造を実現すべく、大胆に検討を進めてもらいます」と述べました。
 何かおかしいと思いませんか?経済対策・少子化対策といいつつ、その一部の子育て支援を掲げているにすぎません。
子ども・子育への公的支出図  それはともかく、日本は子育て対策への公的支出は国民総生産の1.79%で、スエーデン3.4%、フランス3.6%を大きく下回 っており、児童手当の現金給付も0.65%でOECD平均の1.16%と半分程度です。
 なんでも異次元をかぶせれば「やる気ある」の思わせぶり。本当は防衛費増額論議を優先させるための誤魔化しで、少子化対策の財源 の確保は6月に先送りとは当然の成り行きでしょう。
 それにしても、「(少子化の)一番大きな理由は出産するときの女性の年齢の高齢化しているからです。(複数の子供を出産するに は)体力的に問題があるかもしれない」こんなことを発言した麻生太郎、女性蔑視・国民蔑視の老害国会議員は退場させるべきでしょう。

キッシーの本心見たり

 キッシーは会見後に言ったとか?「本音は違うんだ。国民受けする課題でないとと支持率が…」 安保関連3文書の具現化・経済 の軍事化、原発政策の転換。これこそ、年頭会見で言いたかったかったのでしょう。嘘でもコロナに「打ち勝った証し」を言いたかった に違いありません。
 結局は、「自民党による自民党とお友達のための」「政権維持のため」の年頭会見でした。 そんなことありえ―る? 為政者たちは、 今年も政治に無関心な有権者の増殖がお望みなようで。

為政者達の勝手は許さない! 負けてたまるか!

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