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「大曲の花火」では全長2Kmの桟敷席をはじめ、70万を超える人々が観覧しました。
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花火を見るときに、1番重要なのは、そこに出かけるということに尽きます。テレビやインターネットでも中継されたりする事がありますが、いかに大画面で見ようと、その感動はライブには到底かないません。
反面、花火大会には混雑が付き物ですし、帰りの渋滞もなかなか大変です。この点で足が遠のく人も多いと思われます。
いかにして、「行って良かった♪」と思えるものにするかは、事前の準備と当日の行動に大きく関わります。ここでは、私の経験をもとに役に立ちそうな事柄をまとめました。
全ての人に当てはまるとは思えませんが、少しでも参考にして頂き、花火大会を楽しめる人が増えればと思います。
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<どこに出かけるか?>
夏になると雑誌などでは花火大会の特集が組まれ、どこに出かけるかにも迷うことになります。せっかく出かけるのですから良い花火を見たいものです。花火大会の比較では、打上数が大きく扱われている事が多いのですが、これが全てではありません。小さな玉を1万発見ても仕方ないのです。玉の大きさ(=火薬の消費量)を考慮します。できれば尺玉(直径30cm)がどれだけ見れるのかを重視したいところです。尺玉クラスの花火は、様々な細工が施され、開いた時の大きさも迫力も素晴らしいものが多いのです。安物の牛肉をたくさん食べるよりも、美味しい所を適度に食べた方が満足度が高いのと似ています。
有名な花火大会は、さすがにこういった条件をクリアして、素晴らしい事が多いのですが、どの地方にも、1つや2つ、尺玉をたくさん打つ大会があるものです。まず、そう言ったところへ出かけてみるのがよろしいかと思います。
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<出かける前の準備>
世の中は情報化社会です。花火に出かけるときにもこれは当てはまります。花火大会の2週間前くらいを目安に、主催する市町村や商工会議所へ電話して、プログラムが載ったパンフレットを手に入れましょう。打上業者や玉名が載っていれば、きっと良い花火大会です。映画を見るときも、監督は誰で、どんな役者が出るのかは重要です。一緒に行く人とパンフレットを見ながら作戦を考えるのも楽しいものです。お年寄りや小さな子供がいる場合は、1ヶ月前を目安に桟敷席の購入も検討しておきます。桟敷席は一坪程度の板敷きのマス席で4〜5人座れます。15000円から20000円くらいしますが、場所取りをせずに特等席で観覧する事が可能です。専用のトイレのある場合もあります。また、ツアーを見つけて"全てお任せ"と言うのも大変ラクで、一つの有効な手段です。
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「土浦花火大会」では12時ごろ一斉に場所取りが行われます。
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何を持っていくかも迷うところです。夏場の花火大会では夕立に見舞われることも少なくありません。まず、雨対策はしっかりしておきたいものです。
折りたたみ傘とビニールカッパは両方必要です。傘は日よけにも使えますし、いざ夕立の時は、傘だけでは役不足です。よく、浴衣をびしょびしょに濡らしてしまっているカップルを見かけますが、男性の配慮をぜひ期待したいところです。大き目のポリ袋を用意しておき、雨が降ってきたらまとめて荷物を入れてしまうのも有効です。荷物が濡れるのを気にしないですみます。
また、レジャーシートを持って行って観覧場所を確実に押さえましょう。炎天下の待ち時間には大量に汗をかきます。タオルと飲み物は必需品です。途中のコンビニで多めに買っておきます。その際、夕食に食べる弁当も忘れないようにしてください。夜店という手もありますが、値段が高いですし、混んでるのであくまで押さえとして考えます。他には、帽子や着替えのTシャツなどもあると快適に過ごせることでしょう。
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行き帰りの足も、よく検討しておいた方が良いでしょう。以前、帰りの電車をチェックせずに出かけて途中の駅で"ご一泊"と言った事がありました。特に地方では早い時間に電車がなくなることもありますので気をつけてください。
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<何時ごろに会場に着くか>
これが大事です。開始間際に到着する人は、ほとんど混雑だけを味わい、せっかくの花火を味わう事ができません。これでは疲れに来るだけのようなものです。開始時間の3時間前を目安に到着すると良いでしょう。目ぼしい場所はシートなどで取られている事があっても、2人程度であればどこかに潜りこめるスペースが残っているものです。基本的には大会本部のある辺りがメイン会場となるので、その近くで見るのが迫力があります。そのほか風下となる事が予想される場所は避けたいものです。大量の煙で花火が隠れてしまいます。場所を決めたらシートを敷いて確実に押さえます。仲間とお喋りをしたり、弁当を食べたりして楽しく過ごせば、待ち時間も意外と短く感じるものです。その後の混雑とは無縁に過ごせることも、早く到着するメリットと言えます。たとえ待ち時間が長くても、混雑にハマるよりは疲れが少なくてすみます。
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<帰りの混雑>
花火大会の混雑のピークは、帰りの混雑でしょう。徐々に来た人々が、いっせいに出口に向かうわけですから大変なものです。雑踏の中では"前の人を絶対に押さない"と言うのが鉄則です。将棋倒しのような雑踏事故を招きかねません。もし時間に余裕があれば、30分から1時間くらいその場で待機し、少し人が引いてから帰るとようにすると比較的ラクです。大抵の場合、道路も渋滞しているので、この程度の時間は関係なくなってしまいます。渋滞を少しでも緩和するためには、あらかじめ会場から離れた場所に車を停める事が必要です。徒歩で30分から1時間くらい離れればだいぶ楽になります。
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