一見同じように開いているように見えますが、花火にも一つ一つ出来・不出来があります。そこで花火を見る時にポイントとなる点をまとめて見ました。より楽しい観覧ができる事でしょう。
花火が打上げられ、上空で炸裂するタイミングです。最高点に達した時に開花するのが「玉の座りが良い」と言います。星が上下に流される事がなく、真ん丸に花火が開きます。
開花が早い場合は、上側に星が流れてしまい、バンザイしたようないびつな形に崩れてしまいます。
開花が遅い場合は下側に星が流れてしまい、だらっと垂れ下がったようないびつな形に崩れてしまいます。
玉が開花せずに地面に落っこちてしまうのを「黒玉」といい、非常に危険です。このため立入禁止区域には入ってはいけません。
花火が開いた時の状態を「盆(ボン)」といいます。真ん丸で適度な大きさがあるものが良いとされます。
花火のサイズに見合った大きさが必要で、それよりも極端に小さなものは良くありません。
また、たとえ盆が大きくても、丸く開かず、形がいびつなものも良くありません。
芯入の花火では、芯が偏っていたり、形が崩れていてもいただけません。
花火が開いた時に、星が外に向かってまっすぐ飛ぶのが良く、「肩の張りが良い」といいます。
頼りなく星がフラフラしてしまうのを「肩の張りが弱い」と言います。一部の星に火がつかず「抜け星」になってしまうのも良くありません。また、いくつかの星が勝手な方向に飛んでしまうのを「星が泳ぐ」と言います。
最悪の場合には、玉が開いても星に全く火がつかない「割り黒」などの失敗もあります。
<色の変化・消え口>
星がいっせいに変色し、揃って消えるのが良い花火で、「変化が揃う」「消え口」が良いと言います。キレの良い花火と言えます。
中には1つ2つの星が消えずに残ってしまう事がありますが、「消え口が揃わない」と言って、惜しい花火です。
また、色の変化が揃わないのもハッキリとせず良くありません。