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花火にも一つ一つに名前がつけられているのをご存知でしょうか?花火大会のパンフレットなどに載っていることもありますから、気づかずに目にされているかもしれません。「昇曲付八重芯変化菊」などというのが、花火につけられた名前です。なんだか人が亡くなったときに、お寺さんからいただく「戒名」みたいですが、花火の名前にも大きな意味があります。慣れてくると名前を見ただけで、その花火がどのような内容なのかが分かるようになるのです。事前にパンフレットを手に入れて、花火大会を想像してみるのも、楽しいかもしれません。

<昇曲付八重芯変化菊(ノボリキョクツキ・ヤエシン・ヘンンカギク)>

先ほどの「昇曲付八重芯変化菊」という名前を考えてみましょう。いくつかのパートに分解してみると分かりやすくなります。「@昇曲付−A八重芯−B変化菊」です。

@昇曲付(ノボリキョクツキ)・昇曲導付(ノボリキョクドウツキ)

花火が打ちあがり、上空で炸裂するまでの昇りきわに、何らかの細工がある事が分かります。この場合、その内容は詳しく分かりませんが、何かがある事が分かります。

この部分が「昇小花(ノボリコバナ)」の場合は、上昇しながら小さな花が"パッパッ"と咲く事が分かります。「昇雄花(ノボリオバナ)」や「昇尾花(ノボリオバナ)」なども同様です。

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小花の代わりに枝が左右に飛び出るようなものもありますが「昇り分火(ノボリブンカ)」「昇分砲(ノボリブンポウ)」と言います。このようなものを総称して「段咲物(ダンザキモノ)」といいます。

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その他に、太い尾を引きながら花火が上がるものを、竜が昇天する事になぞらえて、「昇り竜(ノボリリュウ)」や「昇り銀竜(ノボリギンリュウ)」と言います。

これらは、大変手の込んだ細工であるため、曲導付きの花火はたいていの場合、良い花火である事が分かります。

A八重芯(ヤエシン)

芯入の花火の場合、芯の様子が分かります。八重芯というのは芯が2重の同心円になっているものを言います。一番外側の親星(オヤボシ)とあわせると3重の同心円となり高い技術が必要な花火です。さらに芯が3重の場合を「三重芯(ミエシン)」、4重の場合を「四重芯(ヨエシン)」といい、さらに難易度が高くなります。まず競技会くらいでしかお目にかかれない、特別な花火と言ってもいいでしょう。

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かわり種としては、「雌雄芯(シユウシン)」と言うものがあります。太い星を用いることで、おしべ・めしべのような形をした芯が入っています。これが外周まで届くようなものを、「時計草(トケイグサ)」と言ったりします。また、これとは別に椰子星(ヤシボシ)を用いた、「椰子芯(ヤシシン)」と言うのもあります。

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B変化菊(ヘンカギク)

花火が開く途中に、2度3度と色が変る、菊花火と言う事が分かります。「引先青紅(ヒキサキアオベニ)」となると具体的に青色から紅色に変化する事が分かります。  

この「引き」は菊の別名にあたり、やはり菊花火である事が分かります。この菊の部分が「冠菊(カムロギク)」になると、地上すれすれまで長く尾を引く冠菊という種類となり、「牡丹(ボタン)」になると、星が尾を引かない牡丹という種類であることが分かります。

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また引先が赤色に"ピカッ"と光るものを「紅光露(ベニコウロ)」や「紅銀乱(ベニギンラン)と言い、消え口(キエクチ)に締りが出てきます。さらに銀色に"ピカピカ"何度も光るものを「銀点滅(ギンテンメツ)」と言いますが、より印象深くなります。

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<さらに付けたし〜後の曲物(アトノキョクモノ)〜>

以上に加えて、花火が消える間際にも、様々な工夫がされているものがあります。

@子割浮模様(コワリウキモヨウ)

冠菊などが開いた中に、一瞬時間をおいて無数の小花が咲くものをいいます。大玉に多く用いられます。

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A残輪(ザンリン)・残円(ザンエン)

花火が消えた後に、名残を惜しむかのように、なかなか消えない輪が残るのをいいます。

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B先割(サキワレ)・群声(グンセイ)

花火が消える直前に、引き先がパリパリッと音をたてて割れたり、ザーッと波のような音をたてて終わるものを言います。

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