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レタッチの基礎
本来「レタッチ」というのは、写真の汚れや傷などを手作業で直す事を
指す言葉でしたが、最近では写真を修正する作業全体を指す言葉として
使われる事が多いようです。
例えばフィルムやプリントに傷があったとか、スキャンする時に
ホコリがついていたとか、そういった原因によって画像に汚れが
映り込んでしまう事例が結構あります。
特にプリントからのスキャンではゴミの映り込みが極めて顕著で
僅かなものでも盛大に目立ちます。
また、荒れた画像をある程度まで修復する用途にも応用が効きます。
そんな画像を直す為の基礎について、今回は解説してみようと思います。
今回の素材はこれ!
写真日記でも使った品川界隈の画像です。 今回は意図的にゴミを入れてJPEGで保存。 画面を荒れ気味にしてあります。 |
ゴミを消す ゴミを簡単に除去するには、スタンプツールを使います。 このツールは狭い範囲を部分的に複製するツールで、 画像の質感を損なう事なくゴミを隠す事ができます。 その他にも画像の貼り合わせ・合成等で威力を発揮します。 初心者だとペイントツールで色を拾いながら云々、などと 考えがちですが、写真には階調と質感があり、これを ペイントツールだけで修正して自然な仕上がりを目指すのは 非常に困難です。 |
大体この程度の設定を目安に目分量で決めます。 強く掛けると不自然になるので、ノイズが消えるギリギリを 狙って下さい。 余白にノイズが残った時はツールパレットから ぼかしツールを選んで手作業で直します。 |
更に選択範囲を反転させ、今度は アンシャープマスクを掛けて 画像の鮮鋭度を強調します。 設定値はこのぐらいを目安に。 |