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Photoshop基礎講座
グラフィックソフトの最高峰を簡単お手軽に使ってみよう!

 範囲指定の基礎

 例えば、デジカメ写真から被写体だけを切り抜く。
 例えば、前景と背景を分離して異なる処理をしたい。

 他にも、コラージュをやりたいとか文字の中に色を塗りたいとか
 Photoshopでは「決められた範囲の中で作業をしたい」という要望が
 頻繁に出てきます。

 そこで範囲指定ツールの出番となる訳ですが、プロの現場では
 このツールだけで選択範囲を決めている訳ではありません。
 実際に使ってみると分かるように、ツール単体では精度の高い範囲指定が
 できないのです。

 今回は、簡単なようでちょっと分かりにくい、そんな範囲指定の基礎に
 ついて簡単にご説明します。


 今回の素材はこれ!

 我が家ではお馴染みのビールの缶です。
 今日はこれを切り抜く練習をしましょう。


 Ver.5以降をお持ちであれば多角形選択ツールを使うと楽ですが 
 今回はあえて投げ縄ツールでやってみます。
 投げ縄の方が基礎的な練習に役立つのと
 多角形ツールでは作業に無駄な時間が掛かるという理由から
 ここでは使いません。

 建造物や人工物などの直線的なモノには、多角形ツールを
 使うと選択作業の大幅な短縮化が図れます。
 方法は簡単ですので、各自色々と研究してみて下さい。


 作業手順

  ←対象物の周囲を大雑把に囲み 
 選択範囲を決めます。
 後で修正するので、そんなに
 神経質にならなくても大丈夫です。


  次にクイックマスクに切り替えて→
 細かな部分のマスキングを行います。

 
切り替え操作はここで行います。
 



 ブラシツールを使う事でマスキング、消しゴムツールでマスク消去。
 着色部分は選択範囲外になります。

 マスキングに使うブラシの形状ですが、ぼかし量の少ないものが
 作業に適しています。

  ぼかし開始位置100%(作業に適しています)

  ぼかし開始位置0%(作業に向いていません)

 これはあくまで一例です。
 用途によってはぼかし量の多いブラシの方が作業しやすい場合があるのかも
 知れません。


 
 直線部分を処理する場合は、始点で一度クリック(図参照)、終点でシフト+クリックで
 このように綺麗な直線が引けます。お試しあれ。

 缶の縁などの円弧の部分はフリーハンドで塗りつぶします。
 ちょっと面倒ですが、今後の練習だと思って地道にやりましょう。

 
 クイックマスクモード
 →切り替え→ 
画像描画モード


 塗り残しがあると斑点状に選択範囲が残ります。時々切り替えて塗り残しがないか確認しましょう。

 細かなマスキングが終わったら画像描画モードへ戻して、これで基本作業は終わり。
 選択範囲内の画像を切り抜いたり、色調を調整したり、色々できます。

 この方法を使うと、複数箇所の選択、選択範囲の修正が自由に行え、細かな作業が
 大変楽に行えます。
 特に焼き込み、覆い焼きなどの写真的な処理に効果を発揮する方法ですので
 覚えておいて絶対に損のないテクニックと言えます。

 注意すべきこと

 マスクの色と酷似した対象物で作業する時は、境界面の見分けがつかなくなります。
 クイックマスクを入れたり切ったりしながら作業をするなどの工夫をしましょう。