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Photoshop基礎講座
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 色調補正(応用編)

 「色調補正」を更新して一週間後、「実はこんな画像があるんだけど
 何とか補正できないか?」と問い合わせを頂きました。

 
 (c)2001 橋本久弥 (PROJECT-F)

 前回の基礎編では、ごく一般的な状況で広く使える手順として
 トーンカーブとカラーバランスの複合技を使いました。
 ただし、カメラの設定が撮影条件と合っていなかった場合など
 一般的な状況から大きくかけ離れた場合の救済措置には
 この技術だけでは応用が効かない場合があるのです。

 そこで、この画像の補正手順を再現する事で、もうひとつの
 補正手順を示してみようと思います。
 基礎編との違いをよく見て憶えて下さい。

 *諦めるのはまだ早い!この手順で復元できるかも知れないぞ(笑)

 画像から必要な補正を読む

 画像から読める状況でまず先に分かるのは、コントラストの不足です。
 空が晴れていることから考えると、露出量はほぼ適正のようです。

 イメージメニューから「明るさ・コントラスト」を選択、コントラストだけを
 強調します。
 先にコントラストを調整し、明るさが不足しているようなら明るさを補正して下さい。
 初心者が両方同時に操作した場合、明暗の感覚が混乱して補正量の加減が
 把握できなくなります。面倒でも片方ずつ操作しましょう。

 「明るさ・コントラスト」で補正しきれない部分を
 「トーンカーブ」を使って持ち上げます。

 このグラフの曲げ具合が成功の鍵を握るのですが、グラフの
 中心の出力値を「128,128」に固定しておいてハイライト側に
 もう一点を置き、2点だけでS字をコントロールします。
  実際に設定するとこういう感じですね。

 撮影者の記憶によると「実物はこの画像よりも色が鮮やかだ」ということで
 「色相・彩度」で彩度だけを補正します。
 最大で+20前後を目安にして、目分量で加減して下さい。

 更に画像の鮮鋭度が足りない場合は
 フィルターメニューから「アンシャープマスク」を選択。
 大体このぐらいの設定でフィルターを掛けます。
 今回は最初からJPEG圧縮が掛かっているということで
 適用量は控えめにしました。


 なお、この処理を強く掛けるとブロックノイズが目立ちます。
 液晶モニタで見ると非常に汚く見えますので御注意下さい。

 補正後の画像はこんな感じになります。