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しあわせをひとつ・・・・。 |
無精子症臨床症例
無精子治療症例 6 | |||||||||
基礎環境 | |||||||||
非閉塞性無精子 | 精巣生検 済 | 初婚(妻再婚) | 結婚歴約2.5年 | ||||||
初診時年齢32才 | 通院病院3軒 | 小児期夜尿症有 | 住所地-関東(TK) | ||||||
初診以前の病的環境や治療経緯 | |||||||||
○都内でも著名な体外受精施設3軒で受診されております。それぞれに懸命な臨床を行っていたようですが、一軒目と二軒目の施設では閉塞性無精子症の診断だったようです。精子抽出にいたらず3軒目の施設で精巣生検が行われました。3軒目の施設で精巣生検後にこの方の無精子症は閉塞性無精子症ては無いことに気づき投薬療法が行われたようです。 | |||||||||
科学的検査、ホルモン検査、精液検査等 | |||||||||
精巣生検結果 | 染色体検査 | 過去の採血 | 精液検査 | ||||||
当センター受診8ヶ月前に東京都内の施設で精巣生検を行い、前期円形細胞が確認されております。精子は確認されておりません。 | 一般染色体検査 46XY(正常) Y染色体一部欠失 実施せず |
資料なし | ・精液量・・ ・白血球・・ |
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既往疾患、特殊事情など | |||||||||
○この無精子症は一般的な非閉塞性無精子症ではありませんでした。 |
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はり治療前の不妊環境のまとめ | |||||||||
・患者さまご本人は、体格も良く、疾病履歴も少なくいたって健康でしたとの事で、主たる原因と考えられるものがわかりませんでした。 | |||||||||
日本ハリセンター初診および受診後の検査結果 | |||||||||
○中枢性非閉塞性無精子症に帰属する | |||||||||
問 診 | |||||||||
呼吸器疾病 | 循環器疾病 | 内科的疾病 | 甲状腺機能 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
神経内科系 | 脳外科系疾患 | 大腸の疾患 | ストレス障害 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
メンタル障害 | 糖尿病 | 感染症の有無 | 禁止薬物 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
触 診 | |||||||||
睾丸・陰嚢温度 | 睾丸のサイズ | 睾丸の硬度 | 陰嚢容積 | ||||||
33.97℃ | 右13ml 左18ml | やや軟化 | 大きめ | ||||||
陰嚢内睾丸位置 | 睾丸の左右状態 | 陰嚢下垂状態 | 陰嚢色素形態 | ||||||
下方定位型 | 左下垂型 | 下垂 | かなり強め | ||||||
陰嚢表皮形状 | 陰嚢引っ張り度 | 陰部陰毛形状 | 陰嚢陰茎の色 | ||||||
標準タイプ | 標準 | 標準タイプ | メラニン強 | ||||||
陰嚢温感検査 | 陰嚢冷感検査 | 陰嚢収縮検査 | パルス感応検査 | ||||||
反応 弱 | 反応 弱 | 反応 弱 | 反応 弱 | ||||||
疾病の有無 | 陰嚢発育度 | 特殊事情 | その他 | ||||||
- | 標準タイプ | - | - | ||||||
性機能の環境について | |||||||||
逆行性射精 | ED 有 無 | セックスレス有無 | 早漏 遅漏 | ||||||
な し | あ り | な し | あ り | ||||||
性機能低下症 | 異常性愛 | 泌尿器疾病 | 小児期夜尿症 | ||||||
あ り | な し | な し | あ り | ||||||
いつも勃起状態 | 第二次性徴異常 | 鼠径ヘルニア | 内分泌障害 | ||||||
な し | な し | な し | な し | ||||||
包茎・仮性包茎 | 頻尿 | 生殖器奇形 | 思春期異常 | ||||||
あ り | な し | 睾丸位置異常 | な し | ||||||
前立腺障害 | 腎機能障害 | 性犯罪歴 | その他 | ||||||
な し | な し | な し | - | ||||||
小児期発育障害の有無 | |||||||||
言葉の発達 | 情緒の発達 | 知識の発達 | 体の成長 | ||||||
やや遅い | - | - | |||||||
運動器系の発達 | 協調性の発達 | 感覚器の発達 | 鼠径ヘルニア | ||||||
低下気味 | - | - | - | ||||||
科学的検査とその経緯について | |||||||||
一般血液検査 | 染色体検査 | 性感染症有無 | 血液特殊 | ||||||
問題なし | 一般染色体検査 検査済み Y染色体一部欠失 正常 |
異常なし | ・ ・ ・ ・ ・ |
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体質や病的環境・遺伝的疾患など | |||||||||
体質障害 | メンタル障害 | 遺伝疾患 | 罹患疾患 | ||||||
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総合的診断 | |||||||||
・知的で体格がしっかりした穏やかな、あまり興奮・檄高しない性格のようでした。 ・書面には掲載されておりませんが、中枢性疾患を疑わせるいくつかの症状や問診履歴がございました。 ・下記採血を参考に、中枢性非閉塞性無精子症として当センターは診断いたしました。 |
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診断とはり処置と科学的経過について | |||||||||
○中枢性非閉塞性無精子症には、発生部位により症状の違いと決定的に相違が出るのがFSH、PRL値で、この両者の数値により治療処置部位が変わりますが、このケースにおいては、低テストステロン(男性ホルモン分泌低下)シンドロームなのですがLH値が正常値を示しております。何らかの疾患や突発性機能障害や不慮のアクシデント(ウイルス、抗がん剤投与、事故)などからの発病とは考えにくく体質的機能低下障害と考えました。
○臨床にあたり、患者さまに改善の難易度の説明をさせていただき処置を開始いたしました。 ○下記ホルモン値の経緯を見ても、TSTを除き元来正常濃度の為治療に際して効果や変化などの判断基準が計れませんでした。 ○テストステロン値が247ng/dl→460ng/dlまで改善がはかられております。一般的には247ng/dlのテストステロン値では、精子が確認され顕微受精になっても受精卵の成長が停止するケースが多く極力350ng/dl→850ng/dlエリアに改善をはかっておりますが、中枢性に関しては、TST値以外が不明朗なため、TST値550ng/dl以上が必要と思います。 |
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科学的動態 | |||||||||
PRL・・3.6・・・・3.6・・・・4.2・・・・3.7・・・・4.2 LH・・・3.2・・・・4.3・・・・5.8・・・・5.9・・・・3.5 FSH・・4.5・・・・7.2・・・・6.5・・・・6.0・・・・5.3 TST・・247・・・271・・・354・・・・321・・・460 その他・ |
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治療の結果と進路について | |||||||||
精液検査結果 | 精巣生検結果 | ||||||||
・第1回・・・・・0匹 ・第2回・・・・・0匹 ・第3回・・・・・0匹 |
関東以外の遠方で閉塞性無精子症と診断され、精巣生検せずに注射器で睾丸から抽出することになり転医されました | ||||||||
ご通院期間 約9ヶ月 治療後記 患者さまには、結果が残せず申し訳なく思います。現状をしっかり説明して臨床に望んだのですが、再度閉塞性無精子症になってしまい残念です。 |
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