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しあわせをひとつ・・・・。 |
無精子症臨床症例
無精子治療症例 52 | |||||||||
基礎環境 | |||||||||
非閉塞性無精子 | 精巣生検済 | 初婚 | 結婚歴約12年 | ||||||
初診時年齢37才 | 通院病2軒 | 小児期夜尿症無 | 住所地-日本 | ||||||
初診以前の病的環境や治療経緯 | |||||||||
○20才の頃の不妊以外の疾病で大学病院で受診治療を行いました。回復期に精液検査をされそのときに無精子症状態でした。病気の症状や薬の副作用?だからしばらくすれば改善されると思うよと言うような先生のコメントで気にせず普通に過ごしていたとの事です。そして、結婚され近隣婦人科で検査されて無精子症と診断されました。とり急いで精巣生検を実施しております。結果は精子も細胞も確認されず推測でジョンソンスコアー2~3との事です。 | |||||||||
科学的検査、ホルモン検査、精液検査等 | |||||||||
精巣生検結果 | 染色体検査 | 過去の採血 | 精液検査 | ||||||
推測 ジョンソンスコアー 2~3 |
一般染色体検査 資料なし Y染色体一部欠失 実施せず |
資料なし | 資料なし | ||||||
既往疾患、特殊事情など | |||||||||
○20才ごろベーチェット病を発病しております。 |
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はり治療前の不妊環境のまとめ | |||||||||
・右眼の視力低下と会陰部のただれ、潰瘍に悩まされたそうです。健康維持のため現在もベジタリアンだそうです。 ・高校生の頃、自転車で自爆して会陰部を強打して腫れ上がり数日入院、数ヶ月痛かったとのことです。 ・挙児を考えるに最後と思い、妻に気持ちを伝えたそうです。どんな形でも良いから赤ちゃんに恵まれればと思っておりました。 ○20才の時の精液検査はいまだ妻には内緒との事です。(地域匿名扱い) |
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日本ハリセンター初診および受診後の検査結果 | |||||||||
○検査資料が乏しいので、まず色々な検査を実施しました。 | |||||||||
問 診 | |||||||||
呼吸器疾病 | 循環器疾病 | 内科的疾病 | 甲状腺機能 | ||||||
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神経内科系 | 脳外科系疾患 | 大腸の疾患 | ストレス障害 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
メンタル障害 | 糖尿病 | 感染症の有無 | 禁止薬物 | ||||||
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触 診 | |||||||||
睾丸・陰嚢温度 | 睾丸のサイズ | 睾丸の硬度 | 陰嚢容積 | ||||||
33.9℃ | 右14ml 左8ml |
右良好 左極軟 | 標準 | ||||||
陰嚢内睾丸位置 | 睾丸の左右状態 | 陰嚢下垂状態 | 陰嚢色素形態 | ||||||
右のみ下垂型 | 右下垂大 | 左非下垂 | 標準タイプ | ||||||
陰嚢表皮形状 | 陰嚢引っ張り度 | 陰部陰毛形状 | 陰嚢陰茎の色 | ||||||
標準タイプ | 標準タイプ | 標準タイプ | 標準タイプ | ||||||
陰嚢温感検査 | 陰嚢冷感検査 | 陰嚢収縮検査 | パルス感応検査 | ||||||
反応あり 左マヒ | 反応あり | 反応なし | 右反応あり | ||||||
疾病の有無 | 陰嚢発育度 | 特殊事情 | その他 | ||||||
ベーチェット病 | 標準タイプ | - | - | ||||||
性機能の環境について | |||||||||
逆行性射精 | ED 有 無 | セックスレス有無 | 早漏 遅漏 | ||||||
な し | あ り | な し | な し | ||||||
性機能低下症 | 異常性愛 | 泌尿器疾病 | 小児期夜尿症 | ||||||
な し | な し | な し | な し | ||||||
いつも勃起状態 | 第二次性徴異常 | 鼠径ヘルニア | 内分泌障害 | ||||||
な し | な し | な し | な し | ||||||
包茎・仮性包茎 | 頻尿 | 生殖器奇形 | 思春期異常 | ||||||
な し | な し | あ り | な し | ||||||
前立腺障害 | 腎機能障害 | 性犯罪歴 | その他 | ||||||
な し | な し | な し | - | ||||||
小児期発育障害の有無 | |||||||||
言葉の発達 | 情緒の発達 | 知識の発達 | 体の成長 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
運動器系の発達 | 協調性の発達 | 感覚器の発達 | 鼠径ヘルニア | ||||||
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科学的検査とその経緯について | |||||||||
一般血液検査 | 染色体検査 | 性感染症有無 | 血液特殊 | ||||||
問題なし | 一般染色体検査 46XY正常 Y染色体一部欠失 検査せず |
異常なし |
・ ・ ・ |
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体質や病的環境・遺伝的疾患など | |||||||||
体質障害 | メンタル障害 | 遺伝疾患 | 罹患疾患 | ||||||
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総合的診断 | |||||||||
・この無精子症はベーチェット病が原因であるという根拠はありません。 ・睾丸は第二次性徴後も発育していた形跡が残っております。 ・左右の睾丸に差異があるのは、事故による後遺症と考えられます。左睾丸は萎縮しておりその能力は精子製造エリアにあるとは言えません。右睾丸については健常状態と考えます。会陰部の外傷性損傷による精子造精に関しては今までの症例から無精子に関わる場合はこの患者さまだけで、その他の損傷者は無精子状態は確認しておりません。 |
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診断とはり処置と科学的経過について | |||||||||
○下記ホルモン濃度からは、両側睾丸は完全機能停止してはいない数値でした。左睾丸が挫滅していればLH値が今の約二倍となるものと考えます。 ○病的因子を考慮して、射精精液からの精子を使わず精巣生検により回収されたものを利用できればと考えました。中途半端な精子を利用しての顕微受精で悩む場合もございますのでその辺の対策です。(1回のみ試験的精液検査は行いました) |
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科学的動態 | |||||||||
PRL・・9.4・・・・7.9・・・ - LH・・・7.8・・・・9.5・・・・6.0 FSH・・32.9・・28.9・・・26.5 TST・・371・・・325・・・346 その他・ |
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治療の結果と進路について | |||||||||
精液検査結果 | 精巣生検結果 | ||||||||
・試験的検査・・・・・不動奇形精子3匹 |
後期精子細胞と奇形精子、わずかな運動正常精子が確認されました。 | ||||||||
ご通院期間 約6ヶ月 治療後記 患者さまには、あきらめず頑張った結果だと思います。 |
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ハリセンター終了後 | |||||||||
○3010gの男児出産のご報告をいただきました。 |
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