平和と基本的人権を守ろう!仲間たちの連絡会

 No91-4                   webへいき連                   2022年 9月

これを同床異夢と言うのですか?
旧統一教会と日本会議

 2015年10月に発足した第3次安倍改造内閣は、日本会議内閣と呼ばれた。全閣僚20名の うち12名が日本会議議員懇談会の議員が占めた。ご存じであろうが、日本会議は、櫻井よしこが代表を務める「新しい日本つくる会」 の中核として、憲法9条を目の敵にして憲法改悪を推進する右翼政治団体である。
 今回の第2次岸田内閣は旧統一教会内閣の名を冠ししてもおかしくない。「日本人会員に対し100万円近い寄付行為の強要、霊感商 法など反社会的行為を行っている団体」実態を知りつつ、国会議員から自治体議員まで、自民党議員はズブズブな関係を断ち切れない。 既に6閣僚が濃い接点があった。関係の濃淡はあるが、選挙に欠かせない団体であろう。
 関係している自民党議員名から不思議な感じがしたのは、旧統一教会と日本会議に関係している自民党議員が多いこと。「靖国神社の 国家護持・自虐史観の克服」と皇国史観を推進する日本会議。一方は戦前の日本のアジア侵略に対し「日本の国家的悔い改めが必要」さ らに日本民族や天皇への侮辱的・差別的発言を繰り返している旧統一教会。歴史認識では全く相いれない対立関係なのに。
 共通項は反共産主義、他にジェンダーフリー・夫婦別姓・男女共同参画条例・人権機関設置法に反対の立場をとっている。統一協会創 始者文鮮明を日本に引き入れ笹川良一など日本の右翼との接合を図ったのが、安倍晋三の祖父岸信介であった。(組織的には国際勝共連 合)
 国粋主義者日本会議は、この時とばかり、慰安婦や徴用工問題のように、「日本人信者は霊感商法で財産すべてを統一教会に強奪され る」と騒ぎ立てると思いきや、何故か沈黙している。右翼雑誌、正論・Hanada・Willの右翼執筆者の面々も、旧統一教会の批判 は皆無。深掘りすると鉱脈が安倍晋三に行き着いてしまうのでアンタッチャブルなのか。
 一水会の現代表である木村三浩氏は「勝共はカネも動員力もある。そして『反左翼』でとりあえず共闘する。同床異夢でも、安倍政権 を支えることで一致していた」と話す。いわば、打算による野合だ。
 加えて不可解なことに、メディアには興味がわくテーマだが、情報番組、週刊誌等の雑誌で、まだ話題は聞こえてこない。日本会議の 時も海外メディアが国粋主義的極右組織として批判から日本のジャーナリストが発信し国民が知ることとなった。この件もメディアに対 し得体の知れない圧があるのか、奥歯に物が挟まる論調が見受けられるのが気になる。

各社新聞見出し


市井の人が思い至ったことです。
(東京新聞 2022.8.18)

2022年9月6日  人ハ生年






ウクライナの労働者と連帯しよう!

 ウクライナ戦争が開始されてから半年がたちました。しかし、なお戦火はやまず長期戦の様相を呈しています。しかし、当初の衝撃は 消え失せ、ウクライナ戦争が日常の風景のようになってしまっています。私は、改めて「プーチンの戦争を止めるにはどうしたら良いの か?」を考え、行動していきたいと思っています。
 そんな時、情報労連機関紙(2022.7 №791)を目にしました。そこには、情報労連の「ウクライナ緊急支援カンパ」の寄贈先のウクラ イナの「通信労組」と「テレコム労組」の委員長と情報労連・安藤委員長とのオンライン会議の様子が載っていました。私は、同じ情報 通信産業で働くウクライナの労働者の言葉に心を打たれました。

の写真

 彼らは次のように語っています。
 ・「私たち組合員も国を守るために立ち上がり、通信サービスという非常に重要な国民インフラ を守るべく懸命に職務に就いている。 私たちはこれからも闘い続ける。皆さんの支援をテレコム 労働者の福利厚生に使うことを約束したい」
                (ウクライナ通信労組/ニコライ(ミコル)スタロドゥブ委員長)
 ・「組合員は、戦争という過酷な条件の下、死と隣り合わせで通信回線の保守・修理などにあた っている。戦闘によって光ファイ バーケーブルは日々破壊されているが、組合員は国民のために 奮闘 している」
                (ウクライナテレコム労組/リュドミラ・ドベヒナ委員長)

 彼らの言葉から、ウクライナ国民が一丸となってロシアの侵略と闘っていること、通信労働者は国民のインフラを守るために、 日々「死と隣り合わせで」懸命に奮闘していることがひしひしと伝わってきます。私は、プーチンの戦争の下で、苦しみながらも国民の ために闘い・戦うウクライナの労働者たちと固く連帯し、彼らを支援していかなければならないと強く感じました。
 NTT労組や情報労連の役員の皆さんにぜひお願いしたい。ウクライナの労働組合との交流をもっともっと深めてほしい。ウクライナ の現状、労働者たちの現実(彼らの思い、仕事や生活等)を、私たちに知らせてほしい。そして、プーチンの戦争と必死に戦うウクライ ナの労働者・労働組合と連帯して「プーチンの戦争反対」の反戦闘争を組織してほしい。
 このような労働組合の取り組みこそが、ウクライナの労働者・労働組合を励ます一番の支援になるのではないでしょうか。そして、国 境を超えた労働者の連帯した闘いこそが、プーチンの侵略戦争を止める真の力になるのではないでしょうか。

       2022年 8月24日  Bee