平和と基本的人権を守ろう!仲間たちの連絡会

 No91-3                   webへいき連                   2022年 9月

「安倍国葬」を容認する連合!!
芳野指導部は一体誰に顔を向けているのか?

 世紀の愚挙である「安倍国葬」に対して、日本全国・角界から「国葬反対!」「国葬やめろ!」の声が燎原の火のごとく巻き起こ っている。
 ところが、である。労働者の代表を自認する連合は、早々と「安倍国葬」については見解を表明しない(!!)ことを決定したのだ。
 7月22日の「連合記者会見」で、清水事務局長は「国葬について事務局長談話などを国葬の発信する予定はない」と言った。これに 対して、記者が「連合としての見解を示すべきではないか。
示せないとするなら、なぜ示せないのか?」と追及した。この質問に芳野会長は、「国葬の趣旨については、国際関係も踏まえつつ国内 外からの弔意に対し、暴力に屈しない姿勢を内外に示すという総理の判断自体それはそれとして受け止めたい」と答えた。なんと、岸田 首相の主催する「国葬の趣旨」に賛同するというのだ。
 さらに記者は、「古賀会長や神津会長は安倍政治反対の運動をやってきた。連合は安部政治についてはっきりと見解を示すべきだ」と 食い下がる。しかし、芳野会長はまともに答えず、「政府として国会での説明責任を果たしてほしい」などと見苦しい逃げの答弁に終始 したのだ。
 あらゆる意味で民主主義を破壊し、岸田政権の私利私欲のための「国葬」に反対しない、いや「解を示さない」ことによって、容認= 賛成しているのが連合指導部なのだ。芳野の連合は、岸田自民党政権の応援団に成り下がってしまったのか?
グリーン・トランスフォーメーション会議の写真  岸田政権は、8月24日の「GX(グリーン・トランスフォーメーション)会議」で、突如原発政策を「転換」することを明らかにし た。すなわち、①次世代型原発の開発・建設を検討、②来年以降新規性基準の審査に合格している原発7基を追加で再稼働、③最長60 年の原発運転期間の延長を検討、がそれである。エネルギー不足・エネルギー価格の高騰を格好の口実として、これまで明言を避けてき た原発の「新増設」を含め、「原発推進」の大号令を発したのが首相・岸田なのだ。
 この政府の会議に構成員として出席し、岸田の「大転換」を支持・尻押したのが連合会長・芳野なのである。芳野会長は、「政府の責 任で現在の〔エネルギーの〕危機的状況を打開するため、あらゆる選択肢を検討し実現してほしい」「特に原子力の既存施設活用は、国 の責任で安全性の強化・確認を行い、周辺自治体を含む住民合意と国民理解へ説明責任を果たすべき」と発言した。岸田政権や経済界の 意向を代弁して、「原子力エネルギーの活用」を強く主張したのが芳野会長なのだ。
 以上のように、連合の芳野指導部は、多くの労働者・市民・国民のまっとうな意志と願いをことごとく踏みにじっている。政府・自民 党と経済界にすがりつく連合は、一体誰のための組織なのだろうか? 連合傘下の労働組合と組合員は、反国民的な岸田政権と手を結ぶ 連合・芳野指導部に対して、怒りをもって抗議の声を突きつけていくべきではないか。

       2022年 8月30日  星 一喝

異例の事態=総理自ら閉会中審査に出席
国葬実施のためなら前例も忘れるほどの岸田総理

 9月8日に行われた閉会中審査で岸田首相への質問、および答弁が行われた。そもそもこの閉会中審査に総理大臣が出ること自体 異例である。今までは野党側から「総理出てください」と要望があっても、「国会の運営は国会が決めること」として断る理由にしてい たのだ。おそらく岸田総理やその周辺も「言ってしまったからしかたがない」と思っているのだろう。今度のことで、閉会中審査に出席 するか否か、総理が決めることになった、そのように解釈してもよいのだろう。岸田総理が如何に切羽詰まっているかを物語るものだろ う。いずれにしても岸田総理主催(?)の閉会中審査が行われた。

 1. 国葬にしたいだけの岸田内閣・・・吉川沙織議員の一撃で明白に
 岸田総理は国葬決定の理由を次の4点であると表明していた。
 ・憲政史上最長の在任期間 ・アベノミクスによる経済再生 ・世界中から弔意が寄せられた 
 ・選挙期間中の非業の死
 結局、9月8日の閉会中審査でも岸田総理はこれを繰り返した。あれだけ安倍氏襲撃の理由が個人的怨みによる犯行だと国民の大多数 が知ったのに、である。そして統一協会が日本の零細家庭の信者から多い場合は一億円以上の金を巻き上げている。そして同協会は韓国 には宮殿のような建造物を作り、北朝鮮に金を渡したり、アメリカで寿司屋チェーンの運転資金に利用したり、などしているのである。
 参議院選挙の終わりごろには、自民党井上義行候補が統一協会信者の集会で激励される動画も放映された。萩生田や一年前の予定表は 消してしまう山際大臣(山際ではなく崖っぷち)がテレビに登場、そして2か月、これで国内世論が変らないわけがない。内閣支持率の 低下の主原因は統一協会問題と国葬なのだ。そしてこの二つはセットである。しかし閉会中審査では国葬以外の質問は拒否された。要す るに、安倍氏の国葬をやりたかったのである。そこには法的根拠も国民を納得させる手順もなかったのである。
岸田首相と吉川さおり議員の写真  参議院では、わが組織内議員の吉川沙織議員がこの発言でいかんなくそのことが暴露された。吉川議員はこう言った。「首相、なぜ 国葬儀でなければいけないのか、内閣・自民党合同葬となにが違うのか」と。具体的に言えば、過去、中曽根、大平、岸、福田の4人の 首相経験者が内閣自民党合同葬だった。そしてこの合同葬にも海外からの要人が来た。そのための警備費も計上された。だからどこが違 うのか、ということを吉川議員は尋ねたのである。
 これに対し岸田総理は何一つ答えることができなかった。吉川議員との質疑がすべてである。自民党政府は国葬にしたかっただけなの である。もちろん、そう答えることができないことを彼らは知っている。そして実質は内閣自民党合同葬とまったく同じものになるのだ。

   2. 岸田政権は統一教会内閣である
 百歩譲って、安倍氏の歴史的評価が定まらない、などとは言えないのだ。週刊文春の報道によれば、安倍氏は2006年麻生、谷垣両 氏と自民党総裁ポストを争い、最初は泡沫候補であった安倍氏が党員票で両氏を上回り勝利した。その党員票は統一協会員が党員になる ことにより、安倍氏支持を多数派に押し上げた。次の選挙も同様であった。そして最新の文春報道では岸田陣営も安倍氏の戦術を学び、 広島、熊本などで同じ手口を使い党員票を獲得している。広島では石橋林太郎議員が、熊本では岸田後援会長の中山峰男(崇城大学学 長)が暗躍した。これが昨年の総裁選挙で起こったことである。
 このように岸田総理も同類だということが明るみに出たのだが、いわば統一協会を利用することを思いついた先生の安倍氏を国葬で送 ることが岸田総理の目的なのだ。そして安倍氏と統一協会の関係は疑惑などではなく、多くの自民党議員が加担した事実なのである。自 民党は自国民の家庭を崩壊させている統一協会と一蓮托生なのである。

 3. 佐喜眞統一協会知事の実現を阻止し、玉城デニー勝利を
 国葬は強行されるだろう。しかし、その強行によって自民党や右翼陣営が理想とする国葬のイメージも破壊されるのである。右翼陣営 がよく言う「売国奴」のような人物を国葬とした報いである。しかし私たちリベラル派に国葬や売国奴といった言葉遊びとは無縁である。 人の命の政治利用や、命に格差をつけることなど絶対に反対しているからである。明らかなスパイ行為が証拠として挙がらない限り、政 治主張で人を貶める売国奴という言葉を私たちは忌避するのである。今、沖縄県知事選挙で玉城デニー氏がそのような攻撃を受けている。 大阪泉南市議、添田詩織議員が刑事告発された。これは極端な例であるが、産経新聞などもこれに近いデマ宣伝に走っている。
 このように自公の支持する佐喜眞陣営はあらゆる手段で玉城デニー候補を攻撃しています。玉城候補の勝利で、自公が企図する安倍氏 の国葬に打撃を与えよう。

       2022年 9月 8日  滑川整流