4.卒業試験

いよいよ本アカデミーの最終章です。
試験はタッチアンドゴー操縦で行います。
今までの訓練の集大成です。さあ、頑張りましょう。
この試験をクリアできれば、ベテラン及びエースパイロットの基礎が完成したようなものです。

4.1.試験条件

  1. 操縦する飛行機は、セスナ又は単発のレシプロ航空機使用するものとします。
    (ジェット、双発機は不可)
  2. 天候条件は「無風」「晴天」「昼間」のセッティングとします。
  3. 事前に「タッチ アンド ゴー訓練」を10時間以上を実施しておいてください。

4.2.試 験


fig-4.2 タッチアンドゴー経路図




  • 通常通り離陸します(離陸方向はfig-4.2のように90°東で仮定します)
  • 離陸後上昇高度720ftから水平飛行に移り800ftで高度を維持してください。速度約75ktを維持します。
  • 水平飛行後左バンク60°を維持し180°左旋回(ダウンウインドレグに乗ることとなります)を行います。
  • 旋回中速度(75kt)と高度(800ft)が維持されるようにスロットルとエレベータで調整してください。
  • 旋回完了手前(165°付近から)ゆっくり180°で水平飛行になるようにバンクを戻して行きます。
  • このときも速度、高度の維持をスロットルとエレベータで微調整してください。
  • 又、旋回中は「旋回釣合計」を監視してスリップ及びスキッドのないようにラダーで調整し「調和旋回」してください。
    高度800ft、速度75kt維持し水平飛行します。
  • 左下に見える滑走路を見ながら滑走路端(27進入方向)が8時のポイント(左後方45度)までダウンレグを直進します。
  • 「8時のポイント」到達前にフルフラップとギアダウンをしてください。
  • 着陸速度(60kt)を維持し「60°バンク」し「180°左旋回(進路90°東を向くこととなる)」し水平飛行に戻します。アップウィンド レグを飛行することとなります。
  • 前方中央に滑走路が見えるはずです。
  • ずれた場合は滑走路センタ上空を通過するよう修正します。
  • フラップダウンとスロット調整し着陸速度(60kt)で降下角3〜4°でグライドスロープに乗り降下を開始します。
  • 高度50ftに達したら迎え角をとり少しスロットルを絞りフレアをかけます。
  • 徐々にスロトルを絞り尾輪着陸程度までフレアし着地を待ちます。
  • 着地後、素早くフラップを離陸角度にし、スロットルを全開にし再び離陸します。
  • 一連の動作を繰り返すことになります。



  1. 旋回時は高度速度ともに低下するのでスロットル、エレベータで調整します。
  2. バンク角は一連の旋回が終わるまで一定に保ってください。
  3. 常に必要計器と周囲に気を配り安定飛行を心がけてください。 調和旋回に勤めてください。



  1. 「タッチ アンド ゴー」を5回繰り返します。
  2. 最初の2回を練習ラウンドし3回を試験ラウンドとします。
  3. 採点は、3回のラウンド全てにおいて下記の条件を満たすと「合格」となります。
  • 水平旋回において高度差が規定高度の+5フィート、-5フィート以内であること。
  • 3回の着地点が、+10ヤード、-10ヤード以内であること。

4.3.卒業おめでとう!


COMPUTER PILOT ACADMYに入校された諸君、厳しい基礎訓練によく耐えてくれました。
本校は優秀なCOMPUTER PILOTを多く輩出し、フライトシミュレータの素晴しさ、奥の深さを多くの人達に伝えて行きたいと考えております。
当校は、まだまだ行き届かないところが多々あろうかと思います。
より良いサイトにしていきたので皆様のご意見ご感想がありましたらメールBOXへよろしくお願いします。
また、これから活躍される卒業生のために、「オプション講座」として実践飛行のための「計器飛行講習」を追加しました。
「遠距離飛行」でも「夜間飛行」でも目的地へ行き離着陸が出来るための「計器飛行」の基本をまとめました。
ご活用していただければ幸いです。