あなたは、平成16年10月7日に放送された『超スパスパ人間学!』を見ましたか?
この番組では、心理学者で否定論者の第一人者である大村政男さんが「血液型と性格は関係ある!」と断言していたのです! しかもにこやかに…。
最初は信じられませんでした。多くの読者も同感でしょう!
普通なら、これでメデタシメデタシとなるはずです。しかし、この問題は思ったよりはず〜っと奥が深いようです。
前回の平成13年4月5日に放映された『回復!スパスパ人間学』とは正反対の結論になっていました。それは…
■血液型と運動
番組では、血液型別に運動が続かない理由を解明するという目的で、瞬発力運動(ダンベル運動)、持久力運動(自転車マシン)によるストレスの調査を行いました。運動中の脳波を血液型別に測定したところ、次の結果が得られたそうです。
瞬発力運動 持久力運動 A型 ストレス大 ストレス小 B型 ストレス小 ストレス大 AB型 人により違う 人により違う O型 ストレス小 ストレス小
随分違うものですね。
■血液型別心理テスト
大村政男さんによると、人間には3つの性格傾向@損害回避傾向A新奇追求傾向B報酬依存傾向があり、血液型別に調べてみたそうです。
#あれ、ビックファイブじゃなかったの、なんてツッコミを入れてはいけません(笑)
では、血液型で違いは出たのでしょうか?
大村さんの答えは、「見事に分かれましたよ!面白いですよコレ!!」 ← テロップそのままです、ウソではありません!
私は思わず自分の目と耳を疑いました。(@_@)
結果をそのまま紹介すると、
@損害回避傾向
損害回避傾向は、A>O>AB>Bの順でく、A型の割合は、損害回避60%、報酬依存30%、新奇追求10%でした。
A新奇追求傾向
新奇追求傾向は、B>O>AB>Aの順で、B型の割合は、新奇追求70%、報酬依存20%、損害回避10%でした。
B報酬依存傾向
報酬依存傾向は、O>A>B>ABの順で、O型の割合は、報酬依存65%、損害回避15%、新奇追求20%でした。
ちなみに、AB型は1つの性格にまとまらなかった、ということだそうです(笑)。私は、クール傾向や合理性傾向ならAB型が一番だと思うんですが…。
#能見さんの指摘とほぼ一致しているとは言うまでもありません。
■メール(その1)
あまりにも唐突な「転向」なので、正直呆然としています。
知り合いからは、番組を見て早速こんな内容のメールが届きました。
大村氏は、いつの間に「転向」したのですか? まあ、転向したこと自体は喜ばしいことですが、かつて彼が罵倒した人たちに対する謝罪などはあったのでしょうか?
事情を知らないので断言はできませんが、もし、そのことに対して何も説明がなかったとすれば、その厚顔無恥ぶりはとても許すことはできません。
ついでに言えば、司会の森本氏も、かつて血液型人間学を激烈に糾弾した一人であるはずです。
あまりに驚いたのでメール差し上げましたが、SHOZOさんはこの間の事情をご存知だったでしょうか?
ということですが、私も事情は全くわかりません。今になって思うと、青少年委員会報告[現在は消えているようです…]が出たときがTBSの転換点だったのかもしれません。この報告書を読む限り、TBSは明らかに肯定派に「転向」したようです。
TBSの青少年委員会報告が消えてしまったようなので、ここに要旨を書いておきます。 番組名「能力探検!ホムクル!!ABOAB血液型性格診断のウソ・ホント! 本当の自分&相性のすべてがわかるスペシャル」 <「青少年委員会」からの要請要旨> 今後は、家族全員で楽しめるより、良い番組作りを慎重に進めていく所存でおります。 |
■メール(その2)
その後、こんなメールも届きました。
大村氏が本当は何を考えているか、少し考えてみたんですが、可能性としては、
- 本当は今回の結果もステレオタイプ効果で、いまだに気質とは関係ないと思っているが、番組の都合上そうは言わず妥協している。
- あまりに否定派に不利な証拠が出すぎたので、こっそり転向したが、過去のいきさつを知る人はそれほどいないだろうと思って、頬かむりでやりすごそうとしている。
のどっちかしかありえないと思うんですよね。そして、どっちにしろ、研究者としても、人間としても、不誠実な態度としか言いようがないですよね。こんなんだったら、あくまで関係ないと言い続ける方が、まだしもまともな人間でしょう。
さっきは溜飲が下がったと書きましたけど、そういう意味では、なおさらムカつくところもあるんですよね。
実は、第3の可能性もあります。それは、もともと肯定論者だった(!)ということです。
大村さんの本や、彼の若手(中堅?)同志の本を読むとわかりますが、彼らは血液型に異常(?)なまでの興味を持っていのです。
今考えると、「隠れキリシタン」ならぬ「隠れ能見ファン」の可能性も大いにあり得ます。
若手(中堅?)同志の人なんかは、血液型グッズを集めまくっていただけではなく、驚くべき事に能見正比古さんの墓にお参りまでしているのです。更に驚くべきことに、大学では血液型の話題で盛り上がっているそうです(本人が書いているのだから本当です!?)。
なぜここまで屈折するのかは、正直謎です。
他に、こんなメールも届きました。
No.937 男性の王様は裸だ!さんから H16.10.8 1:391.面白いですか?
2.お気に入りのページ
3.血液型と性格の関係は?
4.メッセージ:
貴重な情報をありがとうございます。 > 大村氏が肯定論者に「転向」した事で大喜びのようだが 唖然としている、というのが実感です(笑)。 #こうなると、「血液型ベルリンの壁」でしょうか? > ABOFANさんが新規のお仲間として大村氏を擁護するのか、かつての敵として大村氏を批判するのか、 もし、まともな研究が進むなら、このHPは閉鎖するつもりです。それが目的で開設したんですから…。 #当分は様子を見ることになると思いますけど。 > このままほっとくと、きっと金儲けに『心理学者が認める信用できる血液型性格診断』本出すぞきっと。 複数の出版社が、「心理学者が認める信用できる血液型性格診断」本を考えているようなので、まんざら冗談とは言えないかもしれません。 【追記】 「このHPは閉鎖するつもり」だと書いたら、反響(誤解?)がいくつかあったので、補足しておきます。 閉鎖するのは、きちんとした研究が増えてきて、社会一般にこのHPが不要と思えるようになったら、という条件付きです(最初からそのつもりでしたので…)。ですから、すぐに閉鎖することはありませんし、研究が私が納得する方向で進まないのであれば、しばらくはそのままになると思います。 No.939 最大素数さんから H16.10.10 0:294.メッセージ:
いやぁ、私も飛び上がるほど驚きました。(@_@) 彼は、熱烈な「隠れ能見ファン」という説もあるそうですし(心理学会では「公然の秘密」だとか?)、全く世の中わかりませんねぇ。 匿名希望さんから H16.10.10 13:20
いやぁ、さすがによくわかっていらっしゃる。(^^) 基本認識は同じですが、ちょっと違うところもあるので補足しておきます。 > だから、極端に言えば、血液型と性格に絶対に関係があるに違いない、とそれ 私は、多くのデータを見て「血液型と性格に絶対に関係があるに違いない」と固く信じています(笑)。しかし、それをひっくり返すようやデータや理論が提出されたら、不本意でも自説を引っ込めるか、沈黙せざるを得ないでしょう。(^^;; > ところが、いつまでたっても決定的な反証は出ず、学界の権威でやりこめよう いやぁ、全く同感です。しかし、もう一度よく考えてみると、従来の心理学的な枠組みだけでは、血液型のデータと観察のギャップをうまく説明できないんですよね。それならそうと(仲間内だけでなく部外者にも)正直に言えばいいのに、「学界の権威」が大事(?)なのか、妙な理屈をこねくり回しているから私も反感を持つんです。更に問題なのは、彼らは(仲間内では?日常生活では?)「○型は××な性格」というようなことを平気で言っているらしいんですね。王様は裸だ!さんからのメールも、(間接的にですが)どうやらそれを裏付けているようです。 自分で「非科学的」「差別的」とあれだけ主張していることを、仲間内だけでは認めたり使ったりする。しかし、部外者が同じことをするのは「学界の権威」が大事(?)なのか、認めない。あまつさえ、アカデミズムの名で批判する。これらの人は、従来の性格心理学が本当に正しいのかどうか(血液型での検証に耐えられるのかどうか)研究したり、血液型も説明できる世界初の画期的な理論の構築に努力する、なんてことはどうでもいいのでしょうか? 科学より「学界の権威」や「自分の給料」だけが大事なんでしょう、という批判にはどう答えるつもりなのでしょう? #まさか、欧米にお手本がないから無理だ、なんては言わないでしょう。(笑) もちろん、「学界の権威」や「自分の給料」も大事です。私も決して否定はしません。心理学者だって人間ですからね。しかし、こんな態度は、少なくとも科学者と自称する人が取るべきものではないと思います…。 ここで、外国(特に欧米)の科学者の多くは「非科学的」な(キリスト教などの)宗教の熱心な信者じゃないか、といった反論があるかもしれません。しかし、彼らは「科学」と「宗教」の間で非常に厳しい内面の葛藤を経ているわけですし、そのことを(あえて)オープンにしています。同じだというなら、(今からでも遅くはありませんから)「○型は××な性格」というようなことを一般の人が言うのは(少なくとも仲間内なら)一向に構わない、差別なんかじゃ絶対ない、と声を大にして主張するべきです。もちろん、マスメディアや一般の人に向けてです。違うのでしょうか? こんなことだから、「いやあこんなにビックリしたのはホント久しぶりです」とか「いつの間に『転向』したのですか?」といった内容のメールが私宛に来てしまうのです! #ひょっとして、我々よりもっと面白くないのは、「真実」(?)を知った否定論者や、心理学を信用してきた人なんでしょうか? まさに、「素人」の毎日新聞がディスクローズした「発掘捏造」と二重写しになってきますね。 以上のことが正しいとすると、大村さんは「心理学者が認める信用できる血液型性格診断」本を出版するつもりなのでしょう。 ここまで書いてきて、だんだん考えがまとまってきたので、別のコーナーでもう少し詳しく検証しようと思います。 |
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この番組ではズバリ「性格」がテーマとなっています。性格といえば、性格心理学者ということで、この番組の常連である大村政男さん、ゲストとして尾見康博さん(心理学者−山梨大学助教授)、中原英臣さん(医学博士)の3人が出演しています。
番組の内容は、若い女性を中心とした50人の肯定(YES)派の市民が、これらの否定(NO)派の専門家3人と対決するというものです。この中には、「ABOクラブ」という怪しげな団体も混じっています(笑)。市民対専門家という構図が目玉だったようですね。
#以前に聞いたときはメインコーナーということだったのですが、何らかの事情で縮小されてしまったようです。(^^;;
では、番組の内容です。
最初の街かどインタビューでは、なんと100人中85人が「血液型性格判断を信じて」いました。こんなに高い肯定率は見たことがありません。
#この「血液型性格判断を信じて」という言葉には非常に抵抗がありますが、まあいいか…。
次に、江戸川大学の上瀬由美子助教授(社会心理学)が「血液型で性格を判断することは問題」、茨城大学の伊藤哲司助教授(社会心理学)が「心理学界では血液型と性格の関連を議論することは有り得ない」「なぜこんな根拠のない事が広く信じられているのか研究している」とビデオでコメントが入ります。
#ちなみに、「心理学界では血液型と性格の関連を議論することは有り得ない」というのは間違いです!
ゲストは、NO派が和田アキ子(O型)、伊集院光(O型)、加藤晴彦(O型)、渡辺正行(A型)の4人、YES派が斉藤慶子(A型)、坂下千里子(B型)、岡本夏生(B型)の3人です[敬称略]。
仕切るのは、森本毅郎さん(A型)、小島慶子アナウンサー(B型)、そして司会の爆笑問題です。
#ちなみに、森本さんもNO派です。
最初に、YES派のビデオが流れます。能見俊賢さんのビデオ出演から始まり、戦後の首相、ホームランバッターをはじめとして、血液型のデータが流れますが、NO派はデタラメと言います。
例えば、通算本塁打200本以上の現役選手の血液型の血液型を見ると、日本人平均とほとんど変わらないという訳です。
通算本塁打200本以上の現役選手の血液型(%)
O
A
B
AB
比率(%)
33.3
33.3
22.2
11.1
日本人平均 30.7
38.1
21.8
9.4
そして、YES派の意見として、「統計がどうであれ、血液型による違いが実感としてある」という結論になります(オイオイ…(^^;;)。
しかし、これはおかしいなぁ…??? なんか、無理にこういう結論にしたような気がします。
というのは、「通算本塁打数ベスト10」と「通算本塁打200本以上の現役選手」では条件が違うからです。極論を言うと、「通算本塁打1本以上の現役選手」なら間違いなく全員(?)があてはまる訳だから、日本人の平均と(ほぼ)一致しますよね。となると、やはり「通算本塁打数ベスト10」では統計的に意味がある(=有意)であることを認めたことになります。
なぜなら、「通算本塁打数ベスト10」が統計的に有意でないなら、はじめからそう言うはずだからです。しかし、言えないなら、「基準の取り方がおかしい」「通算本塁打200本以上の現役選手の血液型(なら有意ではない)」と反論するしかなくなります。他の条件も同じです。
【H13.8.12追記】 念のため、番組からのデータを示しておきます。なお、データの再チェックはしてませんのでご容赦を。
#もっと詳しいデータはこちら そこで、O型+B型 VS A型+AB型でχ2値を計算してみると、 気分を変えて、A型+AB型が10人中1人以下である確率を計算してみましょう。これはご存じのとおり2項分布ですから、その確率は ただし、4つの血液型で危険率を計算しても有意にはなりません。(^^;; その理由は、「検定力」「タイプ2エラー」「χ2検定の特性」というキーワードがあれば、簡単に説明できます。が、聞いても面白くないでしょうからここでは省略します…。 さて、ホームラン王獲得回数については、能見さんの『【血液型】おもしろ読本』にデータがあったので、最新のデータを追加したものを書いておきます。
ここで、獲得回数別にもう少し詳しく分析してみたのが次の表です。
見ればわかるとおり、獲得回数が増えるほどO型やB型の比率が高くなり、χ2値が大きく(=危険率が小さく)なっていることがわかります。 結論として、番組で言っているとおり、「本塁打ベスト10」ではかなりの差があるが、「通算本塁打200本以上の現役選手の血液型の血液型を見ると、日本人平均とほとんど変わらない」ということになります。少なくとも、「デタラメ」ではないでしょう…。 |
となると、NO派は結構無理をしているようですね。(^^;;
ここで、NO派による「血液型と性格は関係ない!!証明イベント」が行われます。
NO派による「血液型と性格は関係ない!!証明イベント」の4つの選択子
- 無愛想だが、すぐ心を開く
- 気分のゆれが大きい
- 未来には楽観的、済んだことには未練
- 仲間はずれを気にする
- ロマンチックな面と現実的な面
- 仲間以外には強い警戒心を持つ
- 感情があとに残らない
- 自己主張、自己表現力が強い
- 使命感に生きる
- 感情や欲求は抑制する方
- 筋を通し物事のけじめをつける
- 完全主義
- 調整役(パイプ役)に合っている
- 人との交際に一定の距離を置く
- やや根気にかける
- 偽善を憎む正義派
この4つのうち、自分に当てはまるプラカードのところへ移動します。結果は、正解者がゲスト7人(に森本毅郎さん)を含んで58人中(たった!)16人でした。このため、イベント後はYES派は50人中23人に減ってしまいました(涙)。NO派の心理学者は、ここで「血液型の特徴は誰にでも少しずつ当てはまるもの」と主張します。
ところが、この選択子の設定にはトリックがあります。本当は能見さんと話し合って選んでもらえばよかったのです。NO派が選んだのではあまり信用する訳にはいきません。というのは、このような自己評定の場合は、差があまり出ない質問があるからです。また、差が出たとしてもたかだか10〜20%ですから、全員正解とは絶対になりません(苦笑)。そういう意味では、錯覚をうまく使ったイベントと言えます。
YES派の大部分は、「統計がどうであれ、血液型による違いが実感としてある」と思っていますから、こういうイベントは、その実感を覆すだけに効果的と言えます。
#もっとも私は別です。
さすがに心理学者というところでしょうか。(^^;;
では、YES派にとってうまくやるにはどうするか。少々ズルいのですが、自己評定で圧倒的に肯定率を持つ項目を持ってくればいいのです。例えば、
各血液型のイメージ(N=197)
回答\血液型
A O B AB 合計 几帳面
111 0 0 0 111 神経質 77 1 1 3 80 真面目 54 0 0 3 57 おおらか 0 90 1 0 91 大ざっぱ 0 25 4 0 29 おっとり 0 16 1 0 17 明るい 4 16 38 1 59 マイペース 0 8 33 1 42 個性的 0 2 23 6 31 いい加減 0 0 17 0 17 わがまま 0 2 12 1 15 自己中心的 1 3 11 0 15 楽天的 0 8 10 0 18 面白い 0 2 10 1 13 二重人格 0 1 0 77 78 二面性がある 0 2 18 64 84 変わり者 0 0 1 13 14 よく分からない
0 0 0 12 12 出典:ブラッドタイプ・ハラスメント−あるいはAB型の悲劇−『現題のエスプリ〜血液型と性格』(佐藤達哉さん)
A型は几帳面、神経質、真面目とかやれば、圧倒的に高い正解率になります(笑)。当然ながら、NO派はそんなことは重々わかっているので、絶対にこんなことはやらないはずです。
#なお、各血液型のイメージ≠性格ですので、念のため。自己評定は必ずしも正しくありませんから…。
では次へ。
さて、平成12年11月16日放映のスパスパでは、血液型と性格の関係を否定したそうです。
高田和明教授(浜松医科大学)が出演し、
「血液型と性格は医学的に全く関係ない」「脳細胞は赤血球に触れることは全くない」「脳は自分の血液型を知らない」
しかし、今回の番組では浅野哲朗教授(聖マリアンナ医科大学)が登場します。
「血液型と性格が無関係でないことは科学的な裏付けをもって証明できる」「血液型物質は体の細胞にある」「脳の細胞(神経細胞)にも血液型物質がある」
ここで、高田和明教授が再登場
「脳の神経細胞は血液型がない」「全ての細胞に血液型がある訳ではない」「脳は自分の血液型を知らない」
この後は、
中原英臣さん 「脳細胞に血液型あるか無いかは重要ではない」 AB型の人 「脳についてはちゃんと研究されているんですね」「そちらは読まれたんですか?」 中原英臣さん 「脳細胞に血液型があったとしても性格とは関係ない」
以上のやりとりから判断すると、やはり脳細胞には血液型物質があるようです。なぜなら、本当に脳に血液型物質がないなら、中原英臣さんが「脳細胞に血液型があったとしても性格とは関係ない」と言うはずがないからです。また、本当にないなら、編集で「ない」と結論づけることも可能でした。しかし、それはしていません。つまり、脳細胞には血液型物質と判断するのが妥当というべきでしょう。v(^^)
つまり、否定論者の「脳に血液型物質がない」という前提は覆ったことになります!
ここで、再度チェックするとYES派は50人中23人から28人に増えます。これで、血液型に関係する部分はおしまいです。全部で約20分間でした。
放送から判断する限り、内容をかなり編集してあるようで、放映時にカットされてしまった部分が面白かったのかもしれませんね(笑)。
#本当はどうなのか知りませんが…。(^^)
その後、このページを書くために番組のHPを確認したところ、「血液型と性格は関係ない!!証明イベント」がメインのようで、やはり最大素数さんが言うように、心理学者のための放送という可能性も否定しきれないようです。
私が担当者なら、今後もおつき合いする大村政男さんに気を遣いますから、いくらYES派の主張が正しい(?)としても彼の主張を間違いとすることはできないでしょう。そういう意味では、ある程度結論が決まっていたのかもしれません…。もっとも、中原さんの間違い(?)もちゃんと放送していましたし、はっきりとした結論は出していませんでしたから、かなり良心的な番組とは言えるでしょう。
もし、次回にお呼びがかかるのでしたら、できるだけ協力させていただきたいと思います。
スタッフと関係者の皆さん、どうもお疲れさまでした。そしてどうもありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。
参考までに関係ページから抜粋しておきます。
こんにちわ。最大素数です。公開メールは久しぶりです。
こちらのHPのトップで、
> 4月5日(木) 19:00〜 『回復!スパスパ人間学』春スペシャル(TBS) 「性格」 [メインコーナーは血液型と性格]
と大きく扱っておりますが、最新のTV情報誌『TV_Bros.』や『ぴあ』を見る限り血液型の話題がどれくらい出るのか、ちと首を傾げざるを得ません。
ひょっとすると、「製作サイドのお眼鏡」にかなう出演者が揃わなかった、ってあたりで(笑)、これはもうはっきり言って企画の失敗ではないかしらん。
血液型"性格判断"なるものを信じている輩を集めて、アノ大センセ(大笑)と、信じてその気になっていたら実は血液型検査違いでそれ以来信じられなくなったという半径50cm経験主義のMC氏が小馬鹿にしつつ頭ごなしに叱りつけてやろうという貧困極まる構図がミエミエで、ま、ぽしゃってしまうのも当たり前ではあります。
それでも、多分、一コーナーとしてなんかやるんでしょうが、冒険的に断言しておくと、肯定派側の連中は、「やらせ」です(ははは。言い切ったネ)。
しどろもどろで幼稚な主張をして失笑を買う役と、一見きちんとしている風でトンチンカンな意見をくどくど喋ってバカにされるいかにも頭悪そうな役、「だって本当にあたるんですよっ!」などと喚き散らして「ここは話し合いの場なんだから」とたしなめられる役、の方達がそれぞれにちゃんと働くことでしょう。
さて、わたしが制作者で、否定的にまとめようとするならば、"心理学者と同様の手法による"統計処理で有意差が見られる、とかFBI効果は疑問だらけとか、性格の捉え方で(血液型との)関係があったり無かったりするかも、などなどマトモなことを言う役を一人おいて進行役を担わせ、その一つ一つに心理学者とMC氏が否定意見を述べ、再反論は前記のおバカ役がおマヌケをまき散らしてウヤムヤにして次の話題、という風にしてみます。
さてさてどうなりますか、わたしの愚見共々ご笑味下さいませ(笑)。
どうもどうもお久しぶりです。あはは、なるほどねぇ。本当はどうなんでしょうねぇ? 私も知りたいです。
こんにちわ。最大素数です。録画しておいたビデオをやっと見ることができました。
ははあ、これはなんなんでしょ。
論評できるような内容は見受けられませんでした。
特に血液型のコーナーは、肯定論も否定論も「論」と呼べるようなものでは無く、ま、酷いものでしたが、所詮娯楽番組、こんなもんすかねえ。
まずなにはともあれ、ちゃんと"演技"のできる「肯定派」を「仕込む」時間がなかったのですね。
> 一見きちんとしている風でトンチンカンな意見をくどくど喋ってバカにされるいかにも頭悪そうな役
と、
> 「だって本当にあたるんですよっ!」などと
「喚き散ら」してはいませんでしたが(笑)そう言う役ぐらいしか集められなかったのですね。
で、
「マトモなことを言う役」は録画の能見親子にしちゃったのね。
脳内の血液型物質についての議論(というわけでは無かったけど)も、「脳内にあるから当然性格と関係ある(浅尾さん)」「脳内には血液型はない、血液型は血液にしかない(高田さん)」「あろうが無かろうがそんなことに興味はない(中原さん)」と、対立する論をそれぞれ録画で流してそれっきりって、なんだかなあ。
それぞれに根拠があって、そこからの議論の筈でしょうが、ばっさり終了。
あと、大村さんお約束の血液型別の特徴を読ませて自己判断させ、当たりませんねえ、ってやつ・・・。
なんですが、この結果の感想を求められた大村さん、
「面白いですねえ。いえね、この問題はね、あの、歴史的に考えるとね、あの、デタラメなんですよ」
とお答えになったのですが、「で、でたらめえ!?」と爆笑問題の大田さんが引き取って、そこまで、って、そりゃひどいよ。"歴史的に考えると"、"デタラメ"って聞きたかったなあ。
が、しかし、この血液型コーナーの失敗は、番組製作者の読みの甘さが最大の原因のように見受けられます。
関係あるか無いか、両論公平にとりあげるようなフリして否定的にまとめる、なんて簡単にできると思っていたフシが窺えます。
そう考える主な理由は山梨大学の尾見さん(助教授になられたんですね、おめでとうございます)の参加です。尾見さんは行動主義に属し、「フィールドワークの視点」から現場心理学を提唱・実践しており、この番組の冒頭での説明のような、中心に生まれつきの気質があってそのまわりに後天的な性格表現がある、というような性格観には否定的な立場の方です。そういう「生まれつきの気質」を重視する考えが血液型性格判断に付け入られるスキを生むのだ、という「否定派」なのです。
多分、単純に「否定派」というだけで、その内容を吟味せずに頭かずだけ集めたのでしょう。
ですから、「このあと、入り乱れての大激論」とナレーションだけあってカットされてしまった部分というのは、肯定派同士の性格論議だったに違いありません。
そうなのです。血液型で決まるの決まらないの判るの判らないのという以前に、性格とはなにか、ということが判っていないことが問題なわけで、そういう意味ではカットされた部分こそが番組のコンセプトに最も沿ったものであったはずです。あー、見たかったなあ。
恐らく尾見さんが、「"いわゆる"性格」は血液型と(少なくとも統計的には)関係がある、と言い出して、そして、それは「"いわゆる"性格」の捉え方が間違っているからだ、と主張して、他の否定派と激論になったのではないでしょうか。あーあ、そっちの方が面白そうだよなあ。
ま、今回は大ハズレ、ということでした。
私の感想はこちら[このページ]をご覧ください。
参考までに、ABOFANにはTBSの番組担当の方から依頼があった内容をそのまま掲載しておきます。はたしてHP上の募集告知が役に立ったのかどうか、少々気になります。
実は、このときはダダモさんの本を読んでいませんでした。番組のスタッフに知らせておけば肯定側の完勝だったことは間違いないでしょう。残念!
平成13年4月5日に放映予定の『回復!スパスパ人間学』春スペシャルの肯定派出演希望者大募集!回復!スパスパ人間学(毎週木曜日19:00〜)では、4月5日に春スペシャルとして 「性格」をテーマに2時間枠で放映致します。番組のメインコーナーは「血液型と性格」です! 回復!スパスパ人間学のホームページ http://www.tbs.co.jp/spaspa/ ■内容 肯定派一般市民50人 VS 否定派心理学者の激論! ■スタジオ収録 3月16日(金) 17:30〜 東京メディアシティ・砧(きぬた)スタジオ (世田谷区/小田急線−祖師谷大蔵駅下車) 肯定派の出演希望者を大募集! スタジオ収録日が迫っていますので、なるべく早めにレスしましょう! 3月16日(金)のスタジオ観覧兼、血液型性格診断を信じている一般市民代表50人の中の一人として、反対派の心理学者大村政男先生と森本毅郎を論破してくれる人
氏名・年齢・性別・住所・電話番号・血液型・反対派に何を言いたいか・血液型性格診断を信じている根拠などを簡単に明記の上、下記アドレスに至急メール下さい。後程番組担当者から御連絡致します。
[詳細は変更になる可能性もあります] |