●[高気密]の重要性

日本は毎年、暑い夏と厳寒の冬が繰り返される気候のため、最も住宅の考え方が難しい風土であり、
戦後の住宅政策は材料メーカーによる新建材の開発が進んで、
家を造る工法についても、多くの建築に携わる人達の力で日々進化を感じる所があります。
現在に於いて多くの住宅は、設備機器の充実と外観の変遷は人類の歴史を感じます。

             

冬は穏やかな断熱が原因の結露で、夏は自在に浸入する湿気に、屋内の至る所が湿気が高くなり、カビ、ダニ、シロアリが繁殖
耐用年数が20年程度の家が多いことがわかってきました。

これまでの冷房は、空気の出入りが大きい家で、湿度90%の屋内を冷やすので結露の原因となりました。
この隙間をふさがなければ、どんなにに冷やして、除湿しても、30分も経たないうちに元の木阿弥になってしまい、結局、一日中エアコンをつけててもあまり効果を感じる事ができません。
高気密住宅は冬の暖房もさることながら、夏の除湿冷房にも威力を発揮します。
            

従来の日本の家は湿度に対して無防備でした。
冷房と言うと室内の湿った空気を冷やすしかなかったのですが、高気密住宅の場合は湿気の浸入がほとんどない上に、除湿が効果的に行えるので
外気よりはるかに湿度の低い環境をつくることができます。
軽く冷やすだけで長時間その状態を維持できるため、快適な上にとても経済的です。

            

同じことは冬についても言えます。
従来の住宅は気密性に劣るため、室内をガンガン暖房しても
サッシや至る所のすきまから乾燥した冷気が侵入して、
足元が寒く、天井付近が暖かい、しかも暖房室と
非暖房室との温度差が大きいのです。
冬の外気湿度は30〜40%と低く、多くの隙間から0℃以下の乾燥空気が入り込む状況で暖房すると、室内の湿度はさらに下がります。ストーブにやかんを乗せて加湿したくなるのも当然です。ところが、室内空気にたっぷりと含まれた水蒸気は、暖房を止めると冷えて飽和状態となり、サッシや壁の内部、畳、押入の中で結露し、春先のポカポカ陽気になる頃、カビやダニを発生させる現象が起こることがあります。
      
             

外気が侵入する隙間をなくし、屋内の温度と湿度を一定に保つ高気密工法と換気システム、
これと連携する高断熱工法を採用することで、充分な耐用年数
を持つ健康・快適住宅が実現します。

            





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