あなたもカラダとココロの達人になれる!

目で見たものは全て脳で判断して行動します。空手や他の武道やスポーツ競技も全て脳が判断して行動します。しかし、脳からの判断で動くのは限定的な動きであり遅すぎるのです。また、運動神経の優劣により上達に差が出てしまいます。そして何より問題なのが脳は感情と密接に繋がっているので感情のコントロールが難しいのです。これは競技者だけでなく指導者も同じことです。だからスポーツ競技の世界では指導者によるパワハラが横行するのです。そしてこれは社会生活の中でのいじめ、パワハラ、セクハラ、犯罪なども同じ事なのです。しかし、身体意識を感じて動けばこれらの問題は全て解決出来るのです。それ程、身体意識には驚くべきパワーを秘めているのです。そしてそのパワーの根源が心なのです!

◎心には無限の力がある !

意識の空手とは、相手を倒す一撃必殺の空手でもなければ大会でチャンピオンを目指す空手でもありません。競技としての空手でもなければ、武道であると大げさに謳うつもりもありません。では、どの様な空手なのか?それは体力や筋力を力の源とするのではなく、人間なら誰もが生まれながらに持っている心を力の源として使う空手です。私がここで言う心とは精神論や道徳論などの抽象的な意味の心ではありません。超現実的な無限の力を持っている心のことです。このことはおそらく誰も知らない事でしょう。この心の存在を正しく理解して使う事が出来たならば、今までの常識を180度変えてしまうでしょう。

私は教育者でもなければ宗教家でもありません。あくまでも一般人ですが、空手が大好きで人一倍強さに憧れていたものですから、強くなる為にはどうしたらいいのか?と、自問自答を繰り返しながら稽古を続けてきた結果、心のパワーに気が付いたのです。本当に心の力を使うと簡単に相手を制する事が出来るので、傍から見ればヤラセやインチキではないかと疑われるかも知れませんが、これは紛れもなく事実なのです.

今の社会は頭脳に偏った生き方をしていると思います。人間にとって頭脳はとても重要であり、頭脳が無ければ生きて行くことが出来ません。それ程重要な頭脳ですが、でも、頭脳に主導権を握らせてはダメなのです。頭脳は様々な知恵を駆使して文明を発展させて来ましたが、同時に戦争も繰り返して来ました。日本は世界で唯一原子爆弾を落とされた国であり、原子爆弾を考え出したのも人間の頭脳です。頭脳は簡単に善にも悪にも変わってしまうものなのです。今の社会はインターネットの普及により頭脳一辺倒になっている感があり、ネット内でのいじめや中傷、間違った情報などが氾濫しています。また、世界各国の指導者も自国中心主義を謳い出し、段々ときな臭さを感じさせています。文明が発展するにつれて人間の心は逆にどんどん退化しているのではないでしょうか。頭脳は自己中心的になりやすく、他者を思いやることが出来ません。他者を思いやることが出来るのは心なのです。心が主導権を握っていれば頭脳が悪へと暴走するのを心が制御してくれます。今こそ世界の人々が心を中心とした生き方をすれば、この世界から争いが無くなるでしょう。

◎心は身体内部の意識の中にある!

心は何処にあると思いますか?。心臓は心と言う文字がありますが心ではありません。心と言う名の臓器や器官もありません。心とは目で見たり触ったりできるものではありません。心は感じるものなのです。では、どのようにしたら心を感じる事が出来るのでしょうか。心を感じる為には首から下の身体の内部を意識しなければ心を感じる事が出来ないのです。心は首から下の胸や腹などの内部の意識の中に存在するのです。では何故、胸や腹の内部を意識するかと言うと、頭脳の意識を断ち切るためです。人間は目や耳など五感で得た情報は全て頭脳で処理し、指令を出して言葉や動作に伝わります。しかし、頭脳は常にいろいろな事を考えていたり、喜怒哀楽の感情と表裏一体となっているために、これらの感情が頭脳の働きを一時的にストップさせたり、誤作動したりするのです。また頭脳は幼少期の時の生活環境により、頭脳の発育に大きな差があり、両親からの虐待や強いストレスなどがあったりすると、頭脳の感情の部分に偏りが生じます。幼少期に両親から正しい愛情を受けられないと、心は小さく弱い状態のまま成長します。このような状態で大人になってしまうと、頭脳は喜怒哀楽を正しく表現できず、また、感情の暴走を制御する役目の心が弱い為に、いじめや虐待、犯罪、自殺等に結びついてしまうのです。心とは頭脳を含めた身体全体を統括する役目でもあり、人間本来の姿なのです。

要なのは「穏やかで優しい想い」である。!

首から下の身体内部(胸、腹)に意識するときに最も重要なのは「穏やかで優しい想い」を持つことです。この身体内部の意識が「穏やかで優しい想い」で満たされると心は大きく強くなり、誰でも無限の力を出すことが出来ます。この状態は心の思いがそのまま表情や所作動作に現れるため、あらゆる場面で心の力を発揮出来ます。日常生活や社会生活において、頭脳ではなかなか気が付かない事でも心はいろいろな事に素早く気が付きます。心は常に他者に対して思いやりの心が働くので、他者の微妙な感情や心の変化を素早く読み取ることが出来る為に、親子、友人、恋人、学校や会社内で気配り、心配りがスムーズに出来るので、人間関係が円滑になるだけでなく、建物や場所、物に至るまであらゆる事に気が付きます。心は本質を見抜く目を持っているのです。

いじめや虐待は、心が眠っている為に起きる!

学校内でのいじめの問題が後を絶ちません。いじめが原因で不登校になったり、最悪、自殺にまで追い込まれてしまうのは、あまりにも悲しい事です。また、いじめの問題を現場の先生が見逃したり、真剣に取り組まなかったりすることも度々あります。これは、親が子供に対する虐待の問題も同様で、児童相談所が両親の虐待を正確に見抜けず、子供を保護しなかった為に幼い命が失われてしまう様なことをいったい何度繰り返せば気が付くのでしょうか。これらは、全て頭脳の意識に偏った為に起きることです。いじめや虐待をやる人間は、幼少期に両親が心の無い頭脳に偏った愛情で子育てを行い、頭脳からの過度の感情を何度となく押し付けられる事で、心が育たずに頭脳がストレス状態のまま成長したことによります。感情の暴走を抑える心が育っていない為、キレる子供が増えるのです。実際、小学生の暴力行為は年々増加していると新聞にも出ています。頭脳は心とは違い、自己中心的で過度のストレス状態になると、他者に向けて憎しみの感情をぶつけます。これにより頭脳は一時的に快楽を覚えますが、さらに強いストレスを頭脳は受けることになります。ちょうど薬物から抜けられなくなるのと同じなのです。これと同じで先生や児童相談所の職員が、いじめや虐待を見抜けなかったり、やる気がなかったりするのも、頭脳の意識に偏り過ぎていて、心が眠った状態の為に他者に対する思いやりの心が欠けたために起きるのです。いじめや虐待をする人間に、どんなに正論を聞かせても頭脳は理解しません。身体内部を意識させ心を呼び覚まし、心で感じさせなければ本当に理解したことにはならないのです。

◎パワハラ、セクハラも同様

会社内での人間関係に悩んでいる人は、今の時代、大変多いのではないでしょうか。上司や同僚からのパワハラ・セクハラなども、いじめの問題と同じで、子供が大人に、学校が会社に変わっただけです。いじめやパワハラ・セクハラをする人間は、自分より強い人間には絶対にやりません。自分より弱い人間にしか出来ないのです。なぜなら頭脳に偏り、自己中心的になっている為に、心が弱く他者を思いやる事が出来ないからです。パワハラ・セクハラを受けなくする為には、被害を受けている人が強くなればいいのです。腕力的に強くなるのではなく、心を強く大きくすればいいのです。その為にも、首から下の身体内部に意識を置いて、「穏やかで優しい」想いを常に持っていることです。そうすると、顔の表情や全身から、穏やかで優しい雰囲気が自然と漂います。この状態こそが、空手で達人の動きが出来る絶対条件なのです。こちら側が、常に心が働いている状態であれば、相手の雰囲気や動きが手に取るように分かり、相手側がパワハラ・セクハラをやる前に機を制する事が出来る為、精神的なダメージは無いと言ってもいいでしょう。頭脳は自分に対する悪口、妬みをため込んでしまい、いつまでも引きずってしまいますが、心は素早く受け流してしまいます。頭脳はストレスに弱いが、心は強いのです。

◎心は犯罪や災害から身を守る!

今の時代、誰もが犯罪や災害に遭って命を落としてしまう可能性があります。犯罪や災害に対して気を付けているつもりでも、いつ起こるか分からないことに対して次第に気が緩んでしまい、いざという時に役に立たなかったりします。常に警察官やボディーガードが傍に付いているわけではないので、やはり、自分の身は自分で守らなければならないのです。では、どのようにして守るのか?これらも首から下の身体内部を意識し、「穏やかで優しい」想いを持ち、心が働いた状態であれば、身に迫る危険を素早く心は察知して行動に移します。だいたい心が働いていれば、自ら危険な場所に近づいたり危険な行為はやりません。スマホを見ながら歩いたり、ましてや車を運転するなどとは論外と言えます。また武道や護身術を学んでいたとしても、頭脳に意識を置いていてはとっさの時に頭脳が正しく判断できず、瞬時に対処出来ません。ましてや、女性が護身術を学んだとしても、心が働いていなければ全く役には立たないでしょう。身体内部を意識し心が常に働いている状態であれば、突然襲われたとしても達人のような動きで対処出来ます。

◎子供を守るのは子供自身!

子供が犯罪に合わないためにはどうしたらいいのか。これも大人と全く同じで身体内部を意識し「穏やかで優しい」想いを常に持っていれば、心が働き、危険を素早く察知します。頭脳に意識が行っていると、登下校の時に頭脳がいろいろな事を思ているので不審者が近くにいても気が付かないのです。また、頭脳に意識が行っている状態は身体的に非常に弱い状態であり、車にはねられた場合などは、命を落としかねません。しかし、心が働いた状態であれば、身体は物凄く強い状態になり、たとえ車にはねられたとしても命を守ってくれるのです。

◎高齢者ドライバーによる事故を無くすには。

高齢者ドライバーによる事故を無くすには、全ての高齢者から運転免許証を返納してもらえば解決しますが、そうもいきません。ではどうするのか?これも心が働いた状態であれば事故は大幅に減少すると思います。何十年も車を運転してきて熟練しているはずなのに何故運転を誤るのか?。これはもう完全に頭脳に意識が偏った為であり、歳を取れば誰でも頭脳は衰えます。衰えた頭脳は正確に判断出来ません。少しの運転ミスで頭脳はパニック状態となり、大事故を引き起こしてしまうのです。これも身体内部を意識して車を運転すれば、身体に染み付いた運転操作を心が引き出してくれるので、運転操作を誤ることは無くなるでしょう。高齢者でも運転が上手く安全運転を心がけている人は、心で運転をしているのではないでしょうか。

◎スポーツは心でやると次元の違う動きが出来る!

プロ、アマチュア、個人、団体を問わず、スポーツ競技を行う全ての選手、指導者にぜひ理解して頂きたい。今すぐ筋力主体の練習は変えるべきです。また、全国大会で優勝する!。オリンピックで金メダルを取る!。といった明確な目標を持って日々練習に励んでいると思いますが、これらの目標も一切持ってはダメなのです。こんなことを言うとスポーツ選手、指導者や多くの人々から批判を受けそうですが、人間が持っている素晴らしい能力を分かっていないからなのです。目標を定めてそれに向かって行くのは頭脳偏重の行動であり、選手、指導者が常に見ているのは目標の結果です。選手は目標だけを見ていて全く自分を観ていません。指導者も目標だけを見ているので、指導している選手を観ていません。お互いが自分や相手、つまり「人」を観ていないのです。選手や指導者が人を観れなくて対戦相手の動きが観れるわけがないのです。ここでの「見る」ではなく「観る」という文字を使っているのは、「見る」は頭脳であり、「観る」は心で見るのです。頭脳偏重は感情的になりやすく、これがスポーツ界で横行しているパワハラに繋がってしまうのです。目標などは定めず、ただ自分がやっているスポーツの技術を無限に追及すれば、結果として大会での勝ちに繋がってくるのです。筋力トレーニングは頭脳偏重であり、感情的になりやすく、結果が良ければ歓喜し、負ければ落胆します。スポーツは健全なイメージがありますが、いじめなども横行しているのです。これらは全て頭脳からくるものです。プロでもアマでも優勝したいと思ってもなかなか優勝出来なかったり、どうしても勝てない相手がいる事ってよくあることだと思います。これも「勝つ」という欲を頭脳にインプットしている為、身体は常に力んだ状態になり、こんな状態で試合をすれば常にブレーキを踏みながらアクセルを全開にしているようなものなのです。スポーツをやっている選手、指導者の皆さんで今の状況に少しでも悩んでいることがあったら、今すぐ首から下の身体内部を意識し、穏やかで優しい想いを持って練習してみて下さい。きっと今までの動きと明らかに違うことを感じると思います。

 

頭脳に偏った生活を今すぐやめて心で生活をするべきなのです。その為にも常に首から下の身体内部を意識し、「穏やかで優しい」想いを持つのです。あなたはきっと人生の達人になれるでしょう。

 

  心の生き方を現した名言があります。

 世界的クンフースターで武道家でもあるブルース・リー先生が言った言葉です。

 

    Don't Think. Feel!(考えるな、感じるんだ!)

   頭脳で考えるな!心で感じるんだ!