会派控室について考える 




富山市議会は恵まれている (各派代表者会議から)

 7月7日付で大島満議員と金井毅俊議員が、会派「政策フォーラム32」を結成したことにより、新たな会派控室を持つこととなった。現状、2人以上の会派は独立した控室を持っているので、当然である。

 遡って、6月24日には会派「光」の島孝之議員が辞職したが、一人会派となった上野蛍議員は未だその部屋、つまり二人分のスペースと、いわば個室を使い続けている。

 「政策フォーラム32」の構成人数は2名なので、その標準割り当て面積から、現在「光」が使用している控室を「政策フォーラム32」の控室にするのが必然である。他に相応の広さを持つ空き部屋はない。

 現状、一人会派の私は、同じく一人会派の五本幸正議員、高見隆夫議員と控室を共用している。(おおむね1人12uを基準としている)
 
 残る一人会派は木下章広議員と上野蛍議員であるので、この組み合わせで控室を共用(控室の広さから2会派+議会事務局の雑庫)することになるが、上野議員は木下議員との共用を受け入れない。
 
 このため、7月8日の各派代表者会議では、木下議員が控室を持たないという案が議長から示されたが、さすがにこれはいけないという意見で一致した。
 木下議員に対する辞職勧告決議が全会一致で可決されたことは、我々の意思を示すものであるが、実際に控室を取り上げたり、控室の使用を辞退させるというのは越権行為である。

 行き詰った議論を打開するため、私は、上野議員が木下議員との二人部屋を嫌うなら、村上がそこに行き、3会派の控室とすることを提案し、その方向で調整することで会議は終わった。

 ところが、会議後、上野議員は、とにかく木下議員と同じ控室は嫌だということで、五本議員、高見議員との3会派共同使用を希望した。
 しかし、五本、高見両議員ともこれを受け入れず、結局、上野議員の行き先がない状況が続いていた。

 新会派結成というめでたい門出に、控室が確保できない「政策フォーラム32」の大島議員、金井議員には気の毒である。

 さて、あらためて、会派控室の使い方について考える。
 
 議員は控室において、公務、政務を行う。二人以上の会派は簡易的に会議や打ち合わせ等に使用することもあるが、一人会派の場合は当然、議員同士の会議や打ち合わせはない。(市民相談や来客は応接室を使えばよく、これは一人会派も大会派も同じである。)

 ところが、一部の会派は、議員が一人しか在室していないにもかかわらず、扉を閉めたり、【会議中】の札を掲げることを日常的に行っている。これは異様である。会派控室はプライベートな空間ではなく、あくまでも執務室である。
 
 富山市議会は3人以上を正式な会派としているので、2人会派に独立した控室が割り当てられることは、えらく優遇された措置であり、一人会派は大部屋(共同使用)が当然である。(他の議会では、会派ごとの独立した控室やデスクはなく、大部屋しかないところも珍しくない。)

 この度の控室をめぐるゴタゴタは、一部(一人)の議員の認識の低さを示すもので、残念であるが、一方で、「たとえ、全会一致で辞職勧告しても、控室のない議員は作らない」、という常識を大多数の議員が持ち合わせていたことに安堵した。
(7月8日)


 
 7月16日の各派代表者会議は、9月議会の運営についての他、前回に続いて控室の割り当てについて、話し合われた。
 本来なら、会派控室は、議員一人当たりの占用面積基準に基づき、機械的に割り当てれば良い話で、こんなことに打ち合わせを含めて3週間もかかわった議員の多くは調整に疲れ、呆れている。
 私は、本日までの経過を述べた後、議長による控室の指定を行えばそれで足りることを提案し、一人会派の創政開拓(木下議員)、光(上野議員)、議会事務局が共同で36uを3分の1づつ使用することとなった。
(7月16日)