光の速度を超えて地球から遠ざかってく銀河がある
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アインシュタインの相対性理論によれば、光よりも速く動くものは存在しないことになっています。
>光の速度は超えられるのか?
しかし、地球から見た場合、光よりも速く動くものが実は存在します。それが「銀河」です。
ハッブルの法則というのをご存知でしょうか?アメリカの天文学者エドヴィン・ハッブルが1929年に”遠くにある銀河ほど地球から見ると速く遠ざかっていく”ということを発見しました。
どうやってそれがわかったのかといいますと・・・。
光のドップラー効果というのを利用します。地球から見て遠ざかっていく光は赤く見えます。止まっている光は透明。近づいてくる光は青です。この性質を利用して遠くの星ほど速く地球から遠ざかっていっているということを突き止めたのです。
>ドップラー効果とは?
この遠くの星ほど地球から速い速度で遠ざかっていくという事実は宇宙の膨張を意味しています。ここでは説明を省きますが詳しくは”ハッブルの法則”を参照してください。
宇宙は風船を膨らませるようにどんどん膨張していっているんですね。ですから、遠くにある銀河ほど速いスピードで地球から遠ざかっていくわけです。
まぁ、ここまでは「へぇ〜」って感じですよね。しかし、よく考えてみてください。宇宙はとてつもなく大きいわけです。
地球から100億光年離れた銀河より地球から200億光年離れた銀河は2倍の速度で地球から離れていっているわけです。では、400億光年離れた銀河は?そう更に倍ですね。では、1000億光年離れた銀河は?2000億光年離れた銀河は・・・。そう計算上、いずれ光の速度をも超えるスピードで地球から遠ざかっていくことになります。
まぁ、光の速度を超えて動いているというわけではなくて空間が膨張することによって地球から見れば光の速度をも超えて遠ざかっていっているということですけどね・・・。
ですが、ひとつ残念なことがあります。光の速度を超えて地球から遠ざかっていく銀河はぜったいに見ることができないんです。そりゃ、そうですよね。遠くの銀河から発せられた光の速度を超えて空間が膨張してしまっているわけですからいつまでたってもその光が地球に届くことはありませんからね。
しかし、光の速度を超えるものは存在しない!という理論もちょっと偏屈ですが、宇宙という壮大な舞台では例外も存在するってことですね・・・。
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