『隠し剣 鬼の爪』(2004年/松竹)
監督:山田洋次。
幕末。東北の小藩である海坂藩の平藩士片桐宗蔵は友人島田左門と共に江戸に出立する狭間弥市郎を見送っていた。「これからは江戸だ。」と意気揚々と旅立つ狭間の姿に言い知れぬイヤな予感を感じる片桐だった。それから3年、母もこの世を去り、妹志乃も島田の元へ嫁ぎ、きえも伊勢屋という大きな油問屋へと嫁いで、宗蔵は身の回りの世話をしてくれる老婆と侘しい生活を送る宗蔵はすっかりやつれてしまったきえと再会する。病に臥せっているにもかかわらず過酷な仕打ちをする伊勢屋に乗り込みきえを宗蔵は強引に家へ連れ帰る。いつしかきえの病も回復し昔のような明るい暮らしを取り戻すが、海坂藩江戸屋敷で謀反が発覚、その首謀者の一人が狭間弥市郎だった。3年前の宗蔵のイヤな予感は当たっていた・・・やがて狭間が脱走。家老から狭間を斬るように命じられる宗蔵・・・。 2004年11月13日(アポロシネマ) |
『ハウルの動く城』(2004年/東宝) 監督:宮崎駿。
自分の容姿に自身が持てず、父の遺した帽子屋で毎日帽子を作り、静かに暮らしていた18歳のソフィーはある日、何者かに追われているという美青年と出会い、夢のようなひと時を過ごすが、その夜いきなり現れた荒地の魔女により90歳の老婆の姿にされてしまう。しかもソフィーはどうしてそんな姿になったのか説明が出来ないようにされていた。仕方なく翌日こっそり家を出たソフィーは荒地を目指す。歩き疲れたソフィーの目の前に現れたのは若い女性の心臓を盗ってしまうと噂される魔法使いハウルの城、まさか90歳のおばあちゃんの心臓までは盗らないだろうと、すっかり図太くなってしまったソフィーはそこで炎に姿を替えられた悪魔カルシファー、ハウルの弟子マルクルと出会い、その城に居座ることに・・・そして、目の前に現れたハウルは、ソフィーが夢のようなひと時をすごしたあの日の美青年だった。追い出されることなく掃除係りとしてハウルの城で働くソフィーはやがて・・・。 2004年11月22日(TOHOシネマズ泉北) |
『新幹線大爆破』(1975年/東映)
監督:佐藤純彌。
約1500人の乗客を乗せた東京発博多行きのひかり109号に爆弾を仕掛けたという電話が入る。いつものようないたずらなら停車させて調べることも出来るが、この爆弾はスピードが80キロ以下に減速されると自動的に爆発するという。証拠に北海道の貨物列車にも同じものを取り付けたという犯人の予告どおり貨物列車は減速すると爆破してしまった。犯人の要求は500万ドル。犯人と警察、運転司令室、運転士、乗務員、それぞれの攻防が始まる。 |
『お父さんのバックドロップ』(2004年/シネカノン) 監督:李闘士男。
小学生の一雄の父親は新世界プロレス所属のプロレスラーの下田牛之助。母親が亡くなり、牛之助の生まれ故郷大阪に引っ越し祖父と牛之助と3人の暮らしが始まるが、亡くなった母親への思慕から頑なに大阪での暮らしに馴染もうとしなかった。そして母親と自分よりもプロレスに一生懸命になる父親を許せず、その父親が一生懸命になるプロレスが大嫌いだった。プロレスへの思いと家族への思い、どちらもかけがえのないものだからこそヒールへの転向を余儀なくされてもリングへとあがる牛之助は、そんな一雄の心を知り苦悩する。そして「息子に尊敬されたい」その思いだけで世界空手チャンピオンへ無謀な挑戦状を叩きつける。 2004年12月13日(シネ・リーブル梅田) |
『レディ・ジョーカー』(2004年/日活)
監督:平山秀幸。
ある日、日之出ビールの社長城山が誘拐される。犯人グループは“レディ・ジョーカー”と名乗る仕事も年齢も異なった5人。偶々競馬場で知り合っただけの彼らはそれぞれに色々な思いを抱き犯行に参画した。そして彼らは誘拐から二日後突如城山を解放し、「人質は 350万キロリットルのビール。要求は20億円」という要求を城山に突きつける。 2004年12月20日(アポロシネマ) |
『チルソクの夏』(2003年/) 監督:佐々部清。
2003年夏、下関。10年前まで毎年夏に開催されていた姉妹都市釜山との親善陸上競技大会がようやく再開された。そのために奔走した郁子は、スタート台からみかけた一人の韓国人選手に遠い日の面影をだぶらせる。26年前の夏、長府高校の陸上部員として釜山で開かれたこの競技会に出場した郁子は、一人の韓国人選手と知り合う。彼の名は安大豪。二人に芽生える淡い恋心。翌年の夏の再会を約束する二人は片言の英語と、互いに覚えようと努力する互いの母国語で文通をする。しかし根強い日本人の韓国人に対する差別意識。韓国人の日本人に対する憎悪。それぞれの葛藤の中で二人を応援する郁子の友人たち。そして約束の夏・・・。甘くてホロ苦い青春の時。 |
『ゴジラ』(1954年/東宝)
監督:本多猪四郎。
太平洋に位置する大戸島付近で、次々と船舶が原因不明の沈没をした。そして暴風雨の夜、今度はその大戸島で正体不明の巨大生物により、人家が破壊されてしまう。国は大戸島での被害状況と原因究明のため、古生物学者山根博士をリーダーとした調査団を派遣。大戸島に到着した彼らが放射能の反応を示す大きな足跡を発見した直後、巨大な怪物が彼らの前に姿を現し、悠々と海中に没していった。東京に戻った山根博士はあの怪物は海底の洞窟にひそんで現代まで生存していた古生生物で、度重なる水爆実験により姿を現したのだと解説した。大戸島の伝説に因んで「ゴジラ」と名づけられたその怪物は、やがて東京へ上陸する。 |
『拳銃は俺のパスポート』(1967年/日活) 監督:野村孝。
勢力争いを続ける大田原組と島津組。その一方の大田原から島津暗殺を依頼された殺し屋の上村は白昼島津を狙撃する。仕事は無事終わり凶器を始末し、当初の手はず通り羽田空港へ向かう上村だが、組長を暗殺された島津組はすぐさま空港を抑え、上村は島津組の手に落ちてしまう。なんとか彼らの手から脱出、大田原組に連絡し港から脱出する手はずで港近くの渚館へ逃げ込むが、大田原が同席する中、島津を暗殺したために大田原はあっさりと上村を売り、島津組と大田原組双方から追われることになった上村は・・・。 |
『パッチギ!』(2004年/シネカノン)
監督:井筒和幸。
1968年の京都。府立東高校の康介と紀男は、担任教師の命令で日頃敵対する朝鮮高校にサッカーの親善試合の申し込みに行かされる。恐る恐る朝鮮高校の門をくぐった二人は、職員室を探して右往左往。そんなときふと聞こえた音楽に惹かれ音楽室へと向かった康介はそこでフルートを吹くキョンジャに一目惚れ。ところがそのキョンジャは朝鮮高校の番長アンソンの妹だった。それでもその時の曲が『イムジン河』だと知った康介はギターで弾こうと決心し、練習に励みなんとかキョンジャにアプローチすることが出来たが、康介に国籍の違いをまざまざと感じさせられる事件が起こる。 2005年1月24日(TOHOシネマズ泉北) |
『夫婦善哉』(1955年/東宝) 監督:豊田四郎。
曽根崎新地の売れっ子芸者の蝶子は船場の化粧問屋の息子柳吉と駆け落ちをした。柳吉の妻は病弱で娘みつ子を置いたまま病気療養のために実家に戻っており、病に寝付いた柳吉の父親はこんな状態で芸者にうつつを抜かすなどととあっさり柳吉を勘当してしまう。いつかは家に戻れるとボンボン気質の抜けない柳吉にやきもきしながらも、一人苦労する蝶子。そんな蝶子の苦労を知ってか知らずか、相変わらず船場の家に執着する柳吉だが・・・。 |
『侍』(1964年/東宝)
監督:岡本喜八。
万延元年。「安政の大獄」の首魁井伊大老の命を狙うという計画が星野監物を首領とする水戸浪士たちにより密かに練られていた。そしてその一味に加わる尾州浪人新納鶴千代はかつては父の顔も名も知らないまでも、文武を極め一角の武士になれば侍としての栄達が果たせると文武に励んでいたが、一条成久の息女、菊姫と恋仲になるも身分の違いと父が誰であるかもわからないということで仲を裂かれて以来、生活は荒れ、食い詰め浪人へと身を沈めていた。彼の今の夢はただ一つ「大老の首をとって侍になる」ことだけだった。そして三月三日その日がついにやってくる。 |
『暗黒街の顔役』(1959年/東宝)
監督:岡本喜八。
親分の横光から呼び出された小松竜太は弟峰夫がジャズ喫茶で歌手として出演しているのを止めさせろと命じられる。迷宮入りしかかっているとは言え、峰夫は金融会社社長射殺事件で運転手をしていて、食堂に勤める少女に顔を目撃されていた。何とか峰夫を説伏せ歌手をやめさせようとする竜太だが、この世界から足を洗い、堅気として暮らす唯一の手段が歌手だと竜太の説得に応じようとしない。抜けきれないやくざの世界のしがらみと弟への思いの板ばさみに悩む竜太。やがて峰夫は唯一の目撃者の少女に発見されてしまう。そして横光は強行手段に出るが・・・。 |
『ダイナマイトどんどん』(1978年/大映)
監督:岡本喜八。
昭和二十五年、九州小倉では昔堅気の岡源組と新興やくざの橋伝組がしのぎを削り、小競り合いが絶えなかった。この事態の収拾をGHQから下命された小倉警察所長は、民主的な解決をと、北九州一円のヤクザ組織の野球大会を提案する。橋伝組は札束にものを言わせ、全国から野球上手な渡世人を集め優勝候補の一角となるが、一方の岡源組は素人ばかり、唯一元プロ野球選手で戦争で片足を失った五味を監督に迎えただけだった。かくして町をあげてのやくざ組織対抗野球大会が開かれることになる。 |
『ローレライ』(2005年/東宝)
監督:樋口真嗣。
1945年。広島に原爆が落とされ第二次世界大戦は終局を迎えようとしていた。海軍軍司令部の浅倉大佐に呼び出された絹見少佐は、浅倉からドイツ軍から接収した潜水艦・伊507の艦長に任命され、さらなる原爆の投下を阻止するためにテニアン島への奇襲攻撃を命じられる。潜水艦一隻では無謀な作戦だったが、この伊507には“ローレライ”と呼ばれる特殊な敵艦探知システムが搭載されていた。テニアン島へ向けて出航した伊507はアメリカ艦隊と遭遇、ローレライシステムが起動され、まるで潜水艦の目とも言うべきこの最新システムのおかげで危機を脱した伊507だったが、そのローレライシステムの心臓部と呼べるものは、何と一人の少女だった。驚き、動揺する乗組員たちだったが、彼らをさらに驚愕させる出来事が待ち受けていた。 2005年3月7日(TOHOシネマズ泉北) |
『潜水艦イ−57降伏せず』(1959年/東宝)
監督:松林宗恵。
昭和二十年。潜水艦イ−57の艦長河本少佐はマレー半島ペナン基地で横田参謀より「和平工作のため連合国の外交官をスペイン領カナリー諸島に輸送せよ」との命令を受ける。和平工作に否定的な河本は当初頑なに任務を拒否するが、横田参謀の説得に艦を出航させることを決意する。しかし血気盛んな乗組員たちが賛成するかどうか・・・先任将校の志村大尉にだけ事実を話し、乗組員たちには極秘命令とだけ告げ潜水艦イ−57号は出航する。 |
『丹下左膳 百萬両の壷』(2004年/エデン)
監督・撮影:津田豊滋。
あらすじはそのまんまこちら『丹下左膳餘話・百萬両の壷』。なんたってこの作品この映画のリメイクですから。ただ、殺されたのは安吉のおじいちゃんで、殺したのは旗本に変わってますが・・・。 |
『いぬのえいが』(2005年/)
監督:犬童一心。黒田昌郎。祢津哲久。黒田秀樹。佐藤信介。永井聡。真田敦。 犬の作品ばかり全7作品のオムニバス映画。一番最初の「うちの子が一番かわいい」という妙なミュージカルは全然いただけませんでしたが(笑)、それ以外は充分に楽しめました。メインは『ポチは待っていた』これいい!すごくいい!犬を飼うなら絶対に柴犬ですね。もうこのポチに何度泣かされたか。ポチ最高。彼の健気さ、優しさ、賢さ、いっそのことポチが主役の映画にすればよかったのに・・・と思ってしまうほどポチがいい!それにしてもそのポチと電話で会話してしまう川平慈英さんおいしすぎます(笑)。とんでもないドッグフードのCMに大笑いし、健気にボールを捜すポチの姿に涙し、バウリンガルの訳に大笑いし、で、またまたポチの姿に涙。そして止めが『ねぇ、マリモ』。すっかり涙腺ゆるゆるになってるところにこれきたら、もう涙止められないですよ。笑って泣かされて・・・忙しい映画です(笑)。 2005年3月23日(TOHOシネマズ泉北) |
『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』(2005年/東宝)
原作:青山剛昌。
巨大な氷山に衝突し、船長と一人のクルーが犠牲になり沈没した貨物船第一八代丸。その事故から15年。八代造船の設計士八代英人が車を運転中に心臓発作を起こし車ごと崖から転落し死亡。その事故に不審を抱いた警視庁の佐藤刑事は事件の再調査を始めていた。同じ頃八代造船の豪華客船アフロディーテ号の処女航海が行われ、その船上にコナンたちいつものメンバーが居た。豪華客船での航海を楽しむコナンたち。ところがその船上でとんでもない事件が起こることに。 2005年4月18日(動物園前シネフェスタ) |
『阿修羅城の瞳』(2005年/松竹)
監督:滝田洋二郎。
文化文政の江戸。町には人の姿で生活をする鬼が紛れて生活していた。そんな鬼を見破り退治する「鬼御門」たち。かつてはその「鬼御門」の副長だった病葉出門は5年前のある事件を機に「鬼御門」を辞め、今では舞台役者として活躍していた。そんなある日出門は江戸を騒がす盗賊団の一人つばきと出会う。二人が出会ったことでつばきの肩に謎の痣が浮かび上がる。そしてその痣こそが鬼の王阿修羅の証だった。5年前の記憶がなくその記憶を取り戻そうとするつばきと5年前の記憶を消し去りたい出門。逆しまの縁の二人は強く惹かれあうが、そのことが阿修羅の復活をもたらすこととなる。「阿修羅目覚めるとき、逆しまの天空に不落の城浮かび、現し世は魔界に還る」 2005年5月3日(アポロシネマ) |
『交渉人真下正義』(2005年/東宝)
監督:本広克行。
2003年、レインボーブリッジを封鎖するという大事件の解決後、記者のインタビューに答える真下「警視庁初の交渉人と騒がれていますが・・・」この一言が原因で1年後の2004年クリスマス・イブ地下鉄の最新鋭実験車輌クモE4を遠隔操作で乗っ取り、地下鉄網を暴走させる犯人から指名されることとなる。犯人の要求はただひとつ真下とのゲーム。 2005年5月9日(TOHOシネマズ泉北) |