一次、二次変電所
多くの場合、電力消費地の近郊に大きな発電所を建設することは、さまざまな理由から不可能なことです。そのため、遠く離れた発電所で発生した電力を、まず消費地近郊の変電所まで輸送します。普通、一次変電所→二次変電所→配電用変電所→需要家の順に送られます。
一次変電所とは電力会社の最高の電圧の送電線が入っている変電所です。(実際には2番目に高い電圧も含みます) 北海道では275kvです。一次系の最大の目的は「大電力輸送」です。一次変電所同士は大電力を最小のロスで電気を運ぶ役目を持っています。そのために高い電圧で接続されているのです。
二次変電所とは電力会社の2番目に高い電圧の送電線が入っている変電所です。北海道では187kvです。消費地近郊の一次変電所からは2番目の電圧で二次変電所に電気が配分されます。二次系の役目は電気を需要地点に配分する役目を負っています。
一般的な形態では、一次変電所を基点に二次変電所が放射状に繋がっている場合が多いです。札幌近郊の場合、西野、西当別変電所などが一次変電所です。そこから西札幌、苗穂、北江別の各二次変電所に二次系が放射状にのびています。
変電所や送電鉄塔はまさに巨大な芸術品です。写真が上手くないのですが、しばらく変電所めぐりの旅へお付き合いください。まずは、生まれて初めて訪れた「南札幌変電所」からどうぞ!!