BCL受信機  


SONY

 SONY ICF−5500 
 (スカイセンサー5500)

 1972年発売
 定価 16800円
 周波数カバー範囲:MW、FM
          SW(3.9〜12MHz)

 短波は受信できるようになっているが、本格的なBCLラジオではない。当時、ある程度以上の値段のラジオやラジカセには短波が受信出来るようになっていた。
 もちろん、BFOやファインチューニングといった装備もない。しかし、この機種や松下のクーガNo7が後の本格的なBCLラジオへと発展して行ったのは間違いない。
 そういう意味でも記念すべき機種だろう。
 所有機は仕事中に拾ったもの。完動品。



 SONY ICF−5600 
 (スカイセンサー5600)

 1974年発売
 定価 20500円
 周波数カバー範囲:MW、FM
          SW(3.9〜12MHz)

 5500同様に本格的なBCLラジオではない。
 FMの受信に力を入れており、反射波の歪みをおさえるマルチパスフィルター、最適同調点を表示するヌル・インジケーター、選局時の雑音を減少させるミューティングスイッチ、AFCスイッチを装備。MW受信においては、感度切替スイッチ付き。
 チューニングダイヤルに早回し棒やめずらしいダイヤルロック機構が備わっている。(無理に回せば動くが・・・・。)
 スライド式のTONEコントロールスイッチなど、他のスカイセンサーとはちょっと趣が違う感じがして私は好きである。感度も音質も悪くは無い。




 SONY ICF−5800 
 (スカイセンサー5800)

 1973年発売
 定価 20800円
 周波数カバー範囲:MW、FM
          SW(3.9〜28MHz)
          短波3バンド

 BCLブームの火付け役となったラジオ。100万台売れたという伝説のラジオだ。
 短波の受信を28MHzまで拡大し、BFO、感度切り替えスイッチを装備。タイマーもある。
 今でも時折、店先や工事現場などで現役でがんばっている姿を見かけることがある。リサイクルショップや雑誌のフリーマーケットコーナーにも度々登場し、高値で取引されている。少々過熱気味だ。



 SONY ICF−5900 
 (スカイセンサー5900)

 1975年発売
 定価 27800円
 周波数カバー範囲:MW、FM
          SW(3.9〜28MHz)
          短波3バンド

 松下の2200とともにBCLブームを絶頂に導いたマシン。クリスタルマーカー(250kHz毎)で較正する10kHz直読機。
 BFOも装備しており、その完成度はかなり高い。5800にはタイマーが装備されていたが、この5900には無いのが少し残念。感度切り替えは5800同様装備されている。
 この種のラジオとしては、当時としてもかなり安かったのではないか?
 BCLラジオ史上に残る名機である。



 SONY ICF−3000
 (スカイセンサーQuartz)

 1974年発売
 定価 49800円
 周波数カバー範囲:MW、FM
          SW(3.9〜12MHz)

 これはちょっと珍しいでしょう?普通の3バンドラジオにCRF-320と同じ水晶時計がついただけで49800円というベラボウな値段です。私の推測ですが、このラジオ売れなかったでしょうね。
 5500や5600よりもひとまわり大きくつくられています。また、それらよりつくりも頑丈なように思います。感度もそこそこ、音質も12cm大型スピーカーのため良好です。5900と同じポップアップアンテナ装備。
 時計が付いているのでスリープやアラームなどの豊富なタイマー機能が売り物。
 今考えてみるとアンビリーバボーなラジオである。



 SONY CRF−200 
 (ワールドゾーン13)
 1971年発売
 定価 79800円
 周波数カバー範囲:LW(150〜400kHz)
          MW(530〜1605kHz)、FM(76〜90MHz)
          SW(1.6〜26.1MHz)一部受信不可
          短波10バンド

 ワールドゾーンシリーズの中堅機種。特徴はSW2〜SW10までは、右側面にあるバンドセレクターを回転させるとドラム式のスケールが表示するようになっている。ICF-6500と同じ仕組み。AMとFMのチューニングダイヤルはそれぞれ独立している。大きくて重くて存在感のあるラジオだ。
 感度も音質も良好と思われるが、所有機は調子が悪くいつもBFOがかかったようになっている。全バンド受信できるが残念だ。



 SONY CRF−320 
 (ワールドゾーン32)
 1975年発売
 定価 320000円
 周波数カバー範囲:LW(150〜400kHz)
          MW、FM
          SW(1.6〜30MHz)
          短波29バンド

 まず、この値段に驚く。当時としては斬新なものだっただろうが、この値段は高すぎるという感じ。主な特長はドラム式の水晶時計とタイマー、ノイズブランカ、FM放送離調時の雑音をカットするミューティングスイッチ、もちろんBFOも装備している。防塵用のフロントカバーがついており、装着時は昔のミシンのようである。
 受信性能は通信型受信機よりは劣る。とにかく巨大で重い。こういうのは個人的には好きだ。所有機は残念ながら、一部しか音が出ない。近く入院予定。



 SONY CF−5950 
 (カセットスカイセンサー)
 1976年発売
 定価 56800円
 周波数カバー範囲:MW、FM
          SW(3.9〜28MHz)
          短波3バンド

 5900とカセットレコーダをドッキングさせたもの。とても大きく存在感がある。前面上部左側に大型スピーカーが配され、音質もとても良好だ。
 受信部は5900と同様な装備、操作方法である。むしろ5900よりも大型化されたスプレッドダイヤルのおかげで操作性は向上したように思う。
 カセット部のボタンのようなバンドセレクトボタンも使いやすい。
 このデザインはCRF−320を彷彿させる。サイズ的には320よりもひとまわり小さい。重量に関しては半分以下の5.6kg。



 SONY ICF−6800

 1977年発売
 定価 79800円
 周波数カバー範囲:MW、FM
          SW(1.6〜30MHz)
          短波29バンド

 中学、高校と学生の頃の憧れのラジオだった。ご覧のように上部電池カバーに放送バンド一覧と世界地図が記載されており、使うときには起こしてみるようになっている。
 プリセレクターを併用して受信するのが特徴だ。短波帯は1MHzずつの29バンドに分割されていて、とても使い勝手が良い。中波帯も周波数デジタル表示。感度、安定度共に優秀で同社を代表する高性能機のひとつだろう。
 所有機はデジタルカウンターが暴走している。



 SONY ICF−6700
 1978年発売
 定価 54800円
 周波数カバー範囲:MW、FM
          SW(1.6〜30MHz)
          短波3バンド

 前年発売の6800の廉価版でPLLシンセサイザー方式は採用されていない。外見は6800に良く似ていて、プリセレクターも装備されている。
 チューニングダイヤルにフライホイールを使用しているため、昔のステレオのチューナーのような使い心地が何とも良い。6800同様に音質も良い。全バンド周波数デジタル表示。世界地図記載の電池カバーも付いている。
 当時、BCL雑誌に6800と並んで写っている広告を見てはため息をついたものである。



 SONY ICF−6800A

 1981年発売
 定価 81800円
 周波数カバー範囲:MW、FM
          SW(1.6〜30MHz)
          短波29バンド

 6800にRFアッテネーターを追加装備して、いろいろ問題の多かった周波数カウンタを改良したのが、この6800Aである。基本構造は6800と同じ。混信除去機能は現在のものにおとるが、短波帯はもとより中波帯に於いても高性能ぶりは発揮され、現在の通信型受信機と比べても何ら遜色はない。
 発売以来20年が経過しているが、経年変化を差し引いても現行の通信型受信機に匹敵するほどで、当時の優秀さを窺わせる。



 SONY ICF−6500

 1981年発売
 定価 33000円
 周波数カバー範囲:MW、FM
          SW(3.9〜28MHz)短波3バンド

 思っていたよりずっと小さいラジオでした。
 アナログスケールが回転式になっており、選んだバンドのみを表示するようになっているのが特徴です。他にはBFO、AM感度切替が装備されています。周波デジタルカウンターは液晶で中波、短波帯においては1kHz表示になっています。チューニングダイヤルは2段階のスピード切替付です。
 本体の大きさの割りに大きいスピーカーが装備されており音質は良好です。感度も悪くありませんので初心者には使い易いラジオでしょう。
 所有機は周波数カウンターが暴走しかけています。
 




 SONY ICF−2001
 1980年発売
 定価 49800円
 周波数カバー範囲:FM(76〜108MHz)
          153kHz〜29999kHz連続カバー

 現在ではごく当たり前の、テンキー入力による選局、スキャン、6チャンネルだけだがメモリーをこのクラスでは初めて採用し、大反響を呼んだ記念碑的ラジオ。
 はじめてみた時は本当に驚いた。電卓のようなボタンがあるだけでチューニングダイヤルが無いのだから・・・。どうやって受信するのだろうと思った。
 発売当時、購入した友人に触らせてもらったが、周波数を入力するだけで受信出来てしまうのだから、何とも変な感じがしたのを覚えている。
 所有機は経年変化のためか感度が落ちているように思う。音質はスピーカーが大きいためそこそこ良い。



 SONY ICF−2001D
 1985年発売
 定価 69800円
 周波数カバー範囲:FM(76〜108MHz)
          AIR(116〜136MHz)
          150kHz〜29999kHz連続カバー

 発売から16年目を迎えた現在でも海外でICF-2010の型番で売られている超ロングセラー機。その背景は、その実力が高く評価されているからに他ならない。
 実際に使用してみるとなるほど後継機のSW77よりもノイズは少ないし、同期検波使用時の音質も明瞭だ。それに2001ではマニュアルチューニングはUP/DOWNキーでの操作だったが、2001Dはチューニングダイヤルを採用している。これはとても使いやすい。(耳障りなポツポツ音はあるが・・・・。)
 感度については私の個人的な感じではSW77の方が上のような気がする。
 現在でも、この2001Dを越える受信機は無いと私は思っている。



 SONY ICF−PRO70
 1987年発売
 定価 52800円
 周波数カバー範囲:150kHz〜108MHz連続カバー

 
AIR−7の発売後まもなく「AIR−7のショートウェーブ・バージョンを是非とも作って欲しい」という国内外からの要望に応えソニーが送り出したラジオ。AIR−7と同一キャビネット、同一シャーシを使用し、短波に的を絞り込み、エアバンドを外した同機はAIR−7のPRIORITY、PROGRAM、SCAN、MEMORY SCANの受信方式のほかにスキャンモード1、2、3(1=最初に見つけた局を受信し続ける。スキャンはその時点で解除。2=見つけた局を2秒間受信しその後スキャンを開始する。3=見つけた局の信号が続いている限り受信し途切れると2秒後にスキャンを開始する。)やリミットスキャン選局(LIMIT ONでは設定した周波数間のみのスキャン)の新たな機能が追加されている。その他、40局ランダムアクセスメモリー、メモリーサーチ機能(受信局を変えずにメモリー内容をチェックできる)音質切替(LOW/HIGH)、FINEチューニングなどを装備。
 実際の使用感は、感度も良いし、大型機とは比較出来ないが音質も悪くない。ツマミ類が少し使いづらい嫌いはあるが、ボタン類はそうでもなく持ちやすいことから、屋外での使用などではポータブル機以上の操作性を持っていると思う。新しいBCLの形態、アクションBCL機として設計されたBCLラジオの新しいかたちだった。
 

 ※参考・・・・「SONY DIGIC誌 Vol.4/1987.7号」


 SONY ICF−SW55

 1991年発売
 定価 49800円
 周波数カバー範囲:FM(76〜108MHz、ステレオ受信)
          LW、MW、SW(150kHz〜30MHz連続カバー)

 SW77の下位機種にあたる本機だがSW77との格差は極めて少ない。選局方法は4通り(プリセット、ダイレクト、マニュアル、スキャン)メモリー数は5ページ125.同期検波は付いていない。大型液晶パネルは豊富なタイマー機能のほか夜間の地域を表示するNIGHT機能や時差表示など多彩。特筆すべきは音質で他に例の無いダクトスピーカシステムを採用。背面のスピーカからの音を前面上部のダクトから出すものだが正直?だった。しかし全バンドにおいて素晴らしい音質で特にFMはミニコンポ並!! 使いにくい部分も(操作上)あり、イメージも出るが全体的に良く仕上がっており個人的にはお買得感の強いラジオ。



 SONY ICF−SW77

 1991年発売
 定価 74800円
 周波数カバー範囲:FM(76〜108MHz、ステレオ受信)
          LW、MW、SW(150kHz〜30MHz連続カバー)

 一時、BCLを中断していた時期があり、復帰のため購入した。
 混信の除去に威力を発揮する同期検波回路や局名表示できる液晶パネルなどユニークな機能を搭載している。周波数ステップも50Hz単位となっている。
 感度は悪くないが、内部雑音が非常に多くDXには不向きだ。また同期検波の効きが悪かったり、同期検波時の音質が悪かったりする。
 チューニングダイヤルは付いているが、廻すと周波数の変化に伴って発生するポツポツという音が、非常に耳障りだ。装備は通信型受信機に迫っているが、内容はいまひとつという感じ。