BCL受信機
NATIONAL,PANASONIC
PANASONIC RF−877 (クーガ No7) 1973年発売 定価 18500円 周波数カバー範囲:MW、FM(76〜108MHz) SW(3.9〜12MHz) 1982年頃、デパートで売れ残って5000円で売られていたものを父親に出世払いをお願いして買ってもらったもの。 この時、初めてクーガというラジオにも、ジャイロアンテナにも触った。ジャイロアンテナは説明書にもあるがRF Gain Contorolと組み合わせて、簡単な方向探知も出来た。また、同一周波数の局の混信除去にも多少威力を発揮したように記憶している。 感度も良く、音質は最高で今でも中波はこのラジオで聞くことがある。 ちなみにまったく出世しないので父親に代金はまだ払っていない。 |
PANASONIC RF−1188 (クーガ118D) 1975年発売 定価 43800円 周波数カバー範囲:MW、FM(76〜108MHz) SW(1.6〜30MHz)4バンド 前年発売のクーガ118を改良して発売したもの。ダイヤルにフライホイールを使用しており、その使い心地はなんとも言えずよろしい。 もちろんクーガシリーズ独特のジャイロアンテナも装備している。 当時としては高価なラジオだが、通信型受信機にも装備していない機能を持ち、短波帯は1.6MHzからカバーしていたことなどがBCL受けし愛用者は多かったと聞く。 所有機はロッドアンテナの先っぽが折れているが、その他は完動である。 リサイクルショップで購入。 |
PANASONIC RF−1130 (クーガ113) 1975年発売 定価 23800円 周波数カバー範囲:MW、FM SW(3.9〜30MHz) 短波2バンド このラジオのデザインは個人的にはとても好きである。クーガシリーズでは唯一の横長スタイルだ。同じデザインの日立のKH−2200よりも一回り小さい。 BFOも装備しておらず、特筆すべき機能は無いがファインチューニングにより同調しやすいラジオだ。 所有機は高校のとき同級生から故障していたのを譲り受け、修理して使っていた。 |
PANASONIC RF−1150 (クーガ115) 1975年発売 定価 26900円 周波数カバー範囲:MW、FM SW(1.6〜30MHz) 短波3バンド 高校の頃、街の電気店で売れ残っているのをクーガ118同様見かけたことがある。 クーガシリーズではBFOをはじめて装備した機種。 大型スピーカーで音質がとても良い。メインダイヤルを側面に配置して、その下にファインチューニング、タイマーがある。 シルバーのボディーは高級感が漂っている。 かなりの人気機種だったようだが、2年ほどでカタログアウトになっている短命機種でもある。 |
PANASONIC RF−2200 (クーガ2200) 1976年発売 定価 34800円 周波数カバー範囲:MW、FM SW(3.9〜28MHz) 短波6バンド 周波数10kHz直読ラジオ。前年発売のSONY スカイセンサー5900とともにBCLブームを絶頂に導いたラジオだ。今でも愛用者は多く、500/125kHzのダブルチェックマーカーによる直読精度も高い。 私がBCLを始めた頃は既にデジタルカウンターによる1kHz直読のプロシード2800が発売されていたため、あまり話題にはなっていなかったがマーカーによる機械的なチューニング方法は、いかにもラジオを操っているという気分にさせてくれる。 |
PANASONIC RF−1010 (クーガ101) 1976年発売 定価 21800円 周波数カバー範囲:MW、FM SW(3.9〜30MHz) 短波6バンド クーガシリーズとしてはそのシンボルであるジャイロアンテナが装備されていないのが珍しい。また、チューニングメーターが縦型に配置されているのも珍しい。 サブスケールが装備されているのでかなりの周波数精度でチューニングが可能で、BFOも装備されている。なかなかBCLラジオらしいスタイル、デザインで個人的にはとても好感が持てる1台。 発売後およそ1年でスピーカグリルデザイン等、小改良を施したRF−1010Aにモデルチェンジしている。 |
PANASONIC RF−1010A (クーガ101A) 1977年発売 定価 21800円 周波数カバー範囲:MW、FM、SW(3.9〜30MHz)、短波6バンド このラジオは私自身ずっと1010だと思い込んで掲載していたものだが、ラジオ工房さんのHPを見ていて1010Aだと言うことに気が付いた。1010との変更点は岩本さんの「クーガ読本」によりますと、@ 一部使用部品の変更(詳細不明)A NATIONAL PANASONICマークの位置 B スピーカグリルデザインの変更 C 「RF-101A」シールの本体内貼付 D キャビネットにAの刻印あり 以上5点である。変更に至った経緯等、詳細は不明。販売期間は1010Aのほうが若干長かったと思われるが、両機とも相当数出回っている。 所有機は雑誌の売買欄で入手したものだが、その前にコンビニでおばさんがこのラジオを使っているのを発見し、譲ってくれるように頼んだが断られた。 |
PANASONIC RQ−585 (BCL−MAC585) 1976年発売 定価 49800円 周波数カバー範囲:MW、FM(76〜108MHz) SW(1.6〜30MHz) 短波4バンド BCLラジオとカセットレコーダーをドッキングさせた機種。 ジャイロアンテナ、ファインチューニング、BFOまで装備している。短波帯は本格的に1.6MHzからカバーしている。 所有機はリサイクルショップにて発見、たしか8000円で購入した。カセット部は不動。 感度もなかなかのもので、差し詰めクーガ115とカセットレコーダーをくっつけたようなもの。 |
PANASONIC RF−2800 (プロシード2800) 1977年発売 定価 49800円 周波数カバー範囲:MW、FM SW(3.2〜30MHz) 短波3バンド 短波帯はデジタルカウンターによる周波数1kHz表示。搭載された機能や受信性能は在来のラジオと大差は無いが、この画期的なラジオの登場は国内外で話題をさらった。 なんともカッコイイデザインである。後のプロシード2600とともに、そのデザインは現在でも充分に通用すると私は思っている。 所有機は雑誌の売買欄で購入。 |
PANASONIC RF−2900 1977〜78年頃発売と思われる 定価 59800円位だったと思う 周波数カバー範囲:MW、FM(88〜108MHz) SW(3.2〜30MHz) 短波3バンド この受信機はRF-2800の北米向け仕様機である。基本構造や装備はRF-2800と同様。北米向けのためFMが88〜108MHzとなっている。また、周波数カウンターが2800では赤色で短波バンドのみの表示だが、この2900は緑色で全バンドデジタル表示。その面では2800よりも使い勝手が良い。 なお、スピーカー上部にプリセレクターが装備されたDR-29があるが、こちらは欧州向けである。ちなみにRF-2200の欧州向けの型番はDR-22、RF-4900はDR-49だそうだ。 いずれも日本に現存するものは僅かだろうと思われる。 |
PANASONIC RJX−4800D (プロシード4800D) 1979年発売 定価 99800円 周波数カバー範囲:MW、FM SW(1.6〜30MHz) 短波8バンド 当時の憧れのラジオ。この値段では当時、手が出るわけもなくただ、ただ、垂涎しながらカタログを眺めていた。 この4800Dは4800を全バンドデジタル表示に改良したもの。個人的には緑のデジタルのほうが見易い。(4800は2800同様赤の数字) 受信性能に関してはあまり良い評判は聞かなかったが、私はそんなに悪いラジオではないと思っている。とにかく大きくて重くて存在感のあるラジオは好きだ。 |
PANASONIC RF−2600 (プロシード2600) 1978年発売 定価 47800円 周波数カバー範囲:MW、FM SW(3.9〜28MHz) 短波4バンド このラジオは私が初めて手にした本格的なBCLラジオ。1980年、当時中学の期末試験で学年20番以内に入ったら買ってもらう約束を親と交わし、見事に?達成して手に入れた。しかし、デジタルカウンターが暴走したり、RF GAINの調子が悪くなったりで何度も入院している。 一人暮らしを始めてからは何度も質屋さんに出向した。思い出の詰まったラジオである。 デザインは20年以上経た現在でも古さを感じさせない。 |
PANASONIC RF−B30 (プロシードB30) 1981年発売 定価 59800円 周波数カバー範囲:MW、FM(76〜108MHz) SW(1.6〜30MHz) 短波29バンド 1981年と言えばBCLブームも相当下火になっていた時期だが、このラジオは相当数販売されていたものと思われる。 感度もそこそこ良いし、何と言っても音質が良い。結構大きいので存在感があり、私好みである。現在の受信機に比べると混信除去機能などの装備に劣る(バンド幅切替スイッチ装備)が、私はBCLラジオ史に残る機種だと思う。 発売当時、同級生が入手して見せてもらったことがあるが、「短波29バンド」というのが何とも魅力で羨ましく思った想い出がある。 |
PANASONIC RF−B300 (プロシードB300) 1983年発売 定価 43800円 周波数カバー範囲:MW、FM(76〜108MHz) SW(1.6〜30MHz)短波4バンド 最近オークションにて入手。大きさは2600,2800よりもひとまわり小さい。思ったより大きかった。 バンド幅切替、SSB受信、RF GAIN装備。周波数カウンターは液晶による1kHz直読。チューニングダイヤルはSLOW/FAST切替付。 大型スピーカーにより音質は良好。松下さんのラジオは音質が良いですね。ただ、短波受信時の周波数安定度が良くありません。特に電源ON直後は「どうしてこんなにずれるの」という感じ。感度も悪くないが内蔵ロッドアンテナよりも単線でも外部アンテナを設けたほうが良いでしょう。 基本性能は備えており良いラジオと言えると思う。 |
PANASONIC RF−B600 (コンピュータープロシードB600) 1983年発売 定価 128000円 周波数カバー範囲:LW(150〜420kHz) MW、FM(76〜108MHz) SW(1.6〜30MHz連続カバー) 通信型受信機並の価格だがそれらに比べると性能、装備ともに貧弱である。もう少し低い価格設定であれば評価も変わっていただろう。高すぎる。 混信除去、雑音対策の装備はAM ANL(AM自動雑音制限スイッチ)とバンド幅切替スイッチしかない。チューニング方法はダイレクトアクセス、マニュアル、メモリー、メモリースキャン、SWゾーンオート(マニュアル、スキャン、シーク)の5通り。カウンターは100Hzステップ。周波数ロック機能、RF GAINなどが主な装備。感度はそこそこと言って良いと思うが、音質についてはスピーカーは前面に配置されているものの、小さいのであまり私の好みではない。B-30のほうが好きだ。 |