畝尾典秀

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炎が織り成す窯変(ようへん)

 備前前焼は釉薬(うわぐすり)を一切施さず、絵付けもせず、近在の赤松を燃料にして1,200度を越す高温で、2週間以上かけてじっくりと焼き締めるだけです。
 備前焼は「
土と炎と灰の芸術」といわれるゆえんはここにあり、日本美の根源である侘(わび)と寂(さび)の境地につながります。一見地味ですが踏み込むほどに味わい深い、つまり枯淡素朴で高き気品を備えています。

 
作品は、土や窯が同じでもその焼く場所によって、肌合い、色、つや、模様などが様々に変化して焼き上がります。これは耐火度の低い土を、長時間かけて焼き締める間に松の木灰が付着して自然釉のはたらき、炎の当たり具合などでも変化、すなわち“窯変”とよばれるものです。

 現在では、ある程度人為的に窯変を作り出すことができますが、やはり「
窯を開けてみなければ分からない」面が多分にあり、ここが底知れぬ備前焼の魅力でもあり、同時に弱みでもある訳です。


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