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年の十干 |
方 角 |
西暦年末尾
の数字 |
甲・己の年 |
甲(寅卯の間) |
東北東(東微北) |
4 または 9 |
乙・庚の年 |
庚(申酉の間) |
西南西(西微南) |
0 または 5 |
丙・辛の年 |
丙(巳午の間) |
南南東(南微東) |
1 または 6 |
丁・壬の年 |
壬(亥子の間) |
北北西(北微西) |
2 または 7 |
戊・癸の年 |
丙(巳午の間) |
南南東(南微東) |
3 または 8 |
恵方の例 |
甲己 |
2004年、2009年 |
乙庚 |
2005年、2010年 |
丙辛 |
2006年、2011年 |
丁壬 |
2007年、2012年 |
戊癸 |
2008年、2013年 |
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西洋八方位 |
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東洋八方位 |
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十二方位 (干支) |
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二十四方位 |
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毎年の恵方のある方位を示しています |
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【恵方と歳徳神】
その年の吉方位は『恵方(えほう)』、または『明の方(あきのかた)』と呼ばれる、歳徳神(としとくじん,としとくかみ)のいる方角です。
歳徳神(としとくじん)とは方位神の一つで、その年の福徳を司どる吉神である。年徳、歳神、正月さまなどと呼ぶこともあります。
歳徳神はしばしば暦の最初のページに王妃のような美しい姫神として描かれます。 歳徳神の由来には諸説あり、牛頭天王の后で八将神の母の頗梨采女(はりさいじょ)であるとしているが、これはでたらめであるとの批判もある。 また須佐之男神の妃・櫛稲田姫であるともいわれます。
【恵方参り】
この方位はその年1年の開運の方角であり、古来の正月行事の一つでした。 かつては、元日(1月1日)にその年の恵方に当たる寺社に参拝する習慣(恵方詣り)がありました。 尚、恵方は毎年変わりますが、毎年同じ神社に恵方詣りすることも可能である。方法は、目標とする神社へ直接向かわず、一度神社が恵方の方角になる地点まで出向き、そこから神社に参拝するのである。これにより毎年、同じ氏神に詣る事が出来るとも言われています。
【恵方巻】
近年では節分の日にこの恵方に向かって太巻き(恵方巻)を 丸かじりして食べると良い、という話が全国に普及しています。 節分の夜にその年の恵方に向かい、目を閉じて願い事を思い浮かべながら太巻きをまるかぶりするのが習わしとされる。食べている間は無言でなければならない。 七福神に因んで、かんぴょう、キュウリ、シイタケ、伊達巻、うなぎ、でんぶ等七種類の具を入れて「福を食べる」という意味合いもあるようです。「福を巻き込む」という説明もあります。
【その年の恵方とは】
歳徳神の在する方位(恵方)は、恵方はその年の十干により4つの方位を巡行します。
詳しくは左記の表を参照してください。
【恵方図の読み方】
例えば2010年の恵方は庚(かのえ)の方位です。庚の方位と書いても分からない人が多いので、しばしば西微南(にし・びなん)と表記されています。
西微南と西南西とは違うのかと思う人もいるのではないかと思いますが、西南西というのは西洋式の16分割した方位の名称です。それに対して恵方をいう時の方位は中国式の24分割した方位ですので、庚の方位と西南西はズレています。
余談ですが、中国式では方位は特に断らない限り南を上に書きます。西洋式とは上下が逆になりますのでご注意下さい。 左記の図は日本人にわかりやすいように北を上にしています。
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