食中毒とは食中毒菌が付着した飲食物や毒物などが体内に入り、一定の潜伏期間を経て腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの激しい症状を起こす疾病です。 飲食物を飲食することのみで感染もあります。摂食前に飲食物中で増殖し、その菌量が十分でない場合は感染することはありません。 潜伏期間は食後2〜24時間です。
食中毒の病原物質
〇腸炎ビブリオ 魚介類(さしみなどの生食)など 加熱・流水に弱い
〇ウェルシュ菌 加工食品(肉、魚など) 加熱に弱い
〇黄色ぶどう球菌 傷口(エントロキシン)など 加熱しても耐える
〇サルモネラ菌 鶏肉、鶏卵など 加熱に弱い
食中毒の原因となる食品
日本では、魚介類とその加工品が最も多い。
食中毒の種類
〇細菌性食中毒・・・・・食品
〇化学性食中毒・・・・・自然毒によるもの
〇添加、混入毒によるもの・・・農薬、化学薬品(メタノール)、金属など食中毒の予防として食品の鑑別法を知り、実行していくことが大切です。
畜産食品とその加工品
肉・・・・@柔らかく、灰色や茶褐色で出血のあとがあるものは病肉の可能性が 疑われます。
A押してみて柔らかいところや硬いところがあり、肉を薄く切ってすかして見て斑点があるものは寄生虫の疑いがあります。
ハム・ソーセージ・@色、臭い、弾力など肉や魚の練り製品同様に鑑別します。
卵・・・・@表面がザラザラしている物(表面がつるつるしているものは古い)
A光に透かして見て明るく見えるものが良い。(腐ると暗く見える)
B水に入れたときに横に倒れ、食塩水では沈む物が良い。
牛乳・・@色が乳白色で臭いが良く、加熱しても固まらないもの、ドロドロしていないもの。低温殺菌牛乳は表面に脂肪分が浮いているのもある
バター・・@分離したり、中に水分や乳液状のものがないこと
Aマーガリンとの違い・・・熱したとき泡ができてなかなか消えない
(マーガリンはすぐ消える)