正会員 高橋 操
「たすけあいぐるーぷ・ぬくもり」では、発足当時から地域の中で困った時の、人と人との支え合い・助け合いを「ぬくもり」という言葉に込めて、会員同士の交流を何よりも大切にしてきた。それは、日ごろから事務所の中でも、お茶をいただきながらなごやかに、人と人との繋がりを深めてきた。それを、会員に広く声をかけて集うのが、年に一回の会員交流会である。
では、私と会員交流会の出会いだが、平成九年に亡くなった夫の在宅療養を、メンバーがヘルパーとして夫の生活面や、私の精神面を支えてくれたことがあった。その時のご縁をきっかけに正会員となり現在に至っている。私が初めて会員交流会に出かけていった時の様子は、メンバーのにこやかな・包み込むような笑顔、そして心のこもった手作りの料理で、この感動は今も心の中に残っている。
恒例となった年一回の会員交流会は、手作りのお菓子や料理は変わらないが、催し物は色々と工夫され多才となり、場所もいまは取り壊された「福祉会館」・「男女平等推進センター」(保育つきで利用会員のこどもたちも交えて)・「さいわい福祉センター」・「中央公民館」(メンバーがフラダンスにも挑戦し、大喝采であった)を借りて開催した。又、五周年・十周年のときは、東久留米駅近くの「成美文化会館」で、練習に練習を重ねたメンバーがミュージックベルを演奏し好評だった。ゲストの方々の出演も花を添えてくれた。
さて、今年も九月十九日(土)に、「ぬくもり」事務所にて会員交流会を開催した。普段、なかなかお会いすることの少ない利用会員の方々には、事務所までお出で頂き再会を喜び合った。ゲストの、音楽リハビリグループ「ポピーズ」の演奏やビンゴゲームなどがあり、参加者全員でなつかしい「里の秋」などを歌い、又、メンバー手作りのお菓子と果物が心とお腹を満たしてくれた。そして、テーブルを飾ったのは、事務所の庭に咲いている秋の草花をアレンジメントしたもので、約二時間楽しいひとときを過ごした。
会員交流会の長い歴史を私なりに振り返ってみると、改めて「ぬくもり」が人と人との交流をどんなにか大切にしてきたかがわかる。人と人とが?がり、きずなができて心も通い合う。地域の中で暮らしていくには、この「ぬくもり」が続けてきた「会員交流会」はとても意義深いものがある。