国鉄(インチキ)列車名鑑‐2(その4)



超 豪 華 列 車 で 行 く
秋の豪遊・南九州4日間の旅
添乗マニュアル


年 月 日( )~ 年 月 日( )

注意事項
・添乗員は常にお客様と行動を共にし、楽しい雰囲気造りに努める事。
・準備金やクーポン類、備品類の取り扱いには細心の注意を払う事。



日次 行 程
1 品川駅 === 超豪華寝台列車「和(なごみ)」=== 車中泊
2 === 西鹿児島駅 --- 鹿児島市内観光(磯庭園・城山等)
--- 指宿・指宿温泉青海館泊
3 指宿 ~~~ 大根占 ---佐多岬(昼食) --- 鹿屋
--- 青島・青島グランビューホテル泊
4 青島 --- 西都原 --- えびの高原(昼食) ---
鹿児島空港 --→ 羽田空港



第1日目 / ( )

11:15 添乗員集合 品川駅コンコース「みどりの窓口」前(別図1)

添乗員は社旗を見やすく立て、通行の邪魔にならない場所で団員 を待つ事。受付用の小机は「みどりの窓口」ではなく、駅事務室 で借りる事が出来る。(返却を忘れない事)
集合後速やかに団員名簿+団券を駅事務室に提出し、個票と業務 用時刻表、列車案内パンフレットを貰う。団員集合前に列車案内 パンフを部屋割カードにアタッチする。

→貸切り列車ですが、当社の別コース、或いは他社のコースと相 乗りになる可能性もあります。その場合は、集合・打ち合せ等人 手が必要な場面でお互いに協力するようにしましょう。

11:45 お客様集合

狭い場所なのでなるべく速やかに簡潔に受付をする。
会員券と引換えに①個票、②今夜の部屋割カード、③旅行のしお り、④ワッペンを手渡し、再集合時刻を周知する事。再集合場所 は動かさない方が望ましい。
このコースでは1日目の昼食が含まれない為、お客様には出発前 に銘々で弁当等を買っておいて貰うよう案内する事。但し再集合 後は一団となって改札を通る事になるので、ホームで購入する事 を勧める。

12:00 再集合

この時刻までに集合していない団員の把握。

→事前案内では、集合時刻厳守と謳っているが、もし来着しない お客様がいた場合は速やかに国内主催旅行部、小矢部、または草 間までTELして下さい。本社からお客様にフォローします。

再集合後のWCは駅構内を案内せず、列車のWCを利用して頂く よう案内する。時間が限られている事と、列車内のWCは広く清 潔である事をアピール。

12:10 入場

この前後に駅員が迎えに来るので、駅員の先導で団体改札を通り ホームへ向かう。社旗は駅員に持って貰い、添乗員は最後尾に立 ち、常に団員を把握する事。
ホームでは専務車掌、仲居頭、事務長の出迎えがある。事務長に 部屋割表と参加者名簿のコピー、仲居頭に部屋割表コピーを手渡 し、速やかに各部屋のカードキーを代表者に手渡す。発車は12:23 の予定なので、買い物がある場合は手早く済ませて頂く様案内。 通常の出入口は11両編成の列車で一箇所だけであり、他のドア は非常用で開かない事を周知(重要)。
貴重品をフロントで預る、下足は各部屋までそのままで良いなど の案内は仲居から行うので添乗員から周知しなくて良い。
但しチッキ扱いの手荷物は、預かり時にクレームタグ(航空機の 機内預けと同様)を手渡される為、番号の書いていない半券をお 客様に、番号記載の半券は添乗員が預る。参加者名簿(チェック リスト)等に貼っておくと管理しやすい。
添乗員は発車時刻までロビーカーのデッキ前で待機する事。その 間、事務長、仲居頭と打ち合せ。仲居寸志(別表現金支出一覧参 照)は発車後に手渡す事。

12:23 発車

発車前までに団員の全員乗車を把握する事。

→大抵のお客様はキーを貰うと自室へ入るようですが、買い物が 済んでいない方もあると思われますので全員乗車の確認は絶対に お願いします。


発車後、ロビーカーのフロントで旅館券の引渡し。及び仲居寸志 の引渡し。その後、参加者実人員の報告を本社宛にする事。ロビ ーカーにカード式電話が備え付けてある。
緊急時列車内インターフォン
フロント100番(~0:00、翌朝6:00~)
警備員室110番(終日)
医務控室120番(終日)
仲居頭と共に部屋回り。主に室内関係の案内は仲居から。
・布団セット、解体の時間、夕食、朝食の時間、大浴場の案内等。
部屋備付けのTVは一般放送と違い民放は入らない。
・1ch:旅行先の観光案内ビデオ
・2ch:列車内の案内ビデオ
・3ch:映画放映(殆どが2本立て。アダルトではありません)
・4ch:NHK総合(トンネル内等では画像が入らない事もあり)
添乗員は、OPの2日目昼食(蟹膳@3600、若しくは鯛茶漬膳@ 3200)の案内、及び希望者からの集金を行う。又その際、OPを 希望されないお客様には、途中駅で買い物停車がある旨周知する 事。
OPの集計をフロントに報告し、支払いをする。(SS0%、種 類毎に一枚を発行する。別表クーポン券支出一覧参照)

→途中の広島、下関でそれぞれ15~20分程停車します。軽食 や飲物は車内で深夜以外は常時販売していますが、外に出て手足 を伸ばす方も多い為、必ず案内して下さい。


その他は旅程に関する質問や、部屋に不足な物の有無等、一般的 な案内をする。
部屋回り後、2日目立ち寄り先(磯庭園、南海物産、奇数班・南 国自動車、偶数班・霧島交通)へ手配確認のTELを入れる。バ ス会社には配車場所も必ず確認する事。
添乗員はロビーカーの前のスタッフルームに案内される。荷物棚 はあるが狭いので貴重品以外は荷物室に預けると良い。当座使用 しない現金・クーポン類は速やかにフロントに預ける事。
スタッフルームには「おしのぎ」で握り飯等が用意されているの で遠慮無く頂いて良い。
その後沼津までの間は、各車両へ赴き、積極的にお客様とふれあ いを持つ事。

→これは非常に重要です! ツアーの雰囲気は1日目で決定しま す。行きに長時間列車に乗るこのようなツアーの場合、添乗員の 存在のアピールに失敗すると、後々の行程に響く事が多々ありま す。これらの時間を利用してなるべく多くのお客様と交流を持つ べきです。


14:18 沼津着

沼津では先行した板頭が食材を仕入れてホームで列車を待ってい る。到着後6分停車の間にそれらの食材を厨房車(10号車)に 運び入れる為、仲居、事務員は総出で手伝う。添乗員は丹那トン ネルを出た辺りで10号車へ赴き、待機する。申し出が無くても 積極的に搬入を手伝う事。

14:24 沼津発

板頭に挨拶。及び寸志の引渡し(別表現金支出一覧参照)。
この後17:30大垣着までは、これまで同様お客様と行動を共にする 事。

→この頃までには大浴場を利用して寛いだ方も多くなっていると 思います。各車両の東京寄りには、定員分の普通座席が備えてあ り、和室に飽きた方がここで一服している事が多いようです。各 部屋に招かれる事はなるべく遠慮すべきですが、こうしたサロン には話をしたくてうずうずしているお客様がいる筈ですから、積 極的に会話に入って雰囲気を盛り上げましょう。
→ごく基本的な事ですが、添乗員自ら旅を楽しんでいる事はお客 様にも簡単に伝染します。逆もまたあります。仕事は仕事ですが 添乗員が旅を楽しむ事でお客様の雰囲気を高める事も非常に重要 な仕事です。


16:26 名古屋着

万一集合時刻に遅れたお客様がいた場合は、新幹線で名古屋まで 追いかけるよう本社から案内する(費用は自弁)。そうした事態 が発生した場合は本社と連絡を密に取り、可能であれば新幹線に 電話を掛けてお客様と連絡を取るよう努力する。
名古屋駅では停車時間が短い為、添乗員はロビーカー玄関で待機 して、お客様と速やかに合流出来るよう計らう事。その際、お客 様をねぎらう心遣いも忘れてはならない。
名古屋発車後、本社へ報告の事。

→遅刻したお客様は仮に自分のミスと判っていてもご立腹されて いるか、或いは申し分けなさそうな感情に押し潰されている事が 多いです。その気持ちを早急に汲み取り、楽しい雰囲気に持って 行く事は至難の業ですが、それこそが添乗員の責務と言うべきも のです。誠意をもって当たって下さい。


16:28 名古屋発

17:30 大垣着

大垣ではホームのない側線に停車する為乗降は出来ない。
添乗員は10号車に赴き、夕食の配膳の手伝いを申し出る事。但 し宴会場車(11号車)の各卓への配膳は仲居の仕事なので、基 本的には厨房車と宴会場車の間の受け渡しが最適である。配膳前 に、各卓上には部屋名を書いた札が立てられているが、団員の数 と卓数が合っているかどうか、必ず確認する事。
配膳が済むと車内放送が掛かりお客様が11号車に集まって来る 為、添乗員は10号車東京方のデッキに立って出迎える。全員が 着座したら、板頭、仲居頭、添乗員の順に挨拶をする。11号車 東京方に音響装置がある。手短に簡潔に。
1日目夕食は飲物は付かないので、部屋名とサインでチェックア ウト時精算となる。
夕食は懐石。一の膳が終わると二の膳が出される為、添乗員は1 0号車デッキ部で待機。
カラオケ装置は付いているが、夕食時は行わない事。お客様から 申し出があった場合、夕食膳の片付け後、20:30頃から11号車が フリースペースとなる為再度お出で頂くよう案内の事。
夕食後膳の片づけ作業の手伝いをする。その後10号車サロン室 に添乗員の夕食が用意されている。

→ここだけの話ですが添乗員用の夕食膳はお客様のものより一段 高いものが提供されています。これは「予定にない添乗員の労働 力の提供」に対する志しと考えられます。列車内は常に人手不足 です。乗務員やサービス要員には喜んで手を貸しましょう。

20:30 大垣発

大垣発後、11号車はフリースペースとなる。カラオケ装置があ るので自由に利用して頂いて構わない。仲居か事務員が一人、23: 00頃まで待機している。ビール、酒、焼酎と簡単なつまみは出せ るが、これも伝票精算である。添乗員はたって立ち合う必要はな いが、スタッフから要望があればカラオケの操作等の手伝いに当 る事。

23:00 大阪着

→この頃には11号車での飲物、つまみ類の販売は終了しますの で、添乗員立ち会いは終了して構いません。
尚、大浴場車(9号車)は終夜営業していますので、何時入浴し ても結構です。お疲れ様でした。




第2日目 / ( )

05:35 広島着

広島では20分程停車する。ホームに降り立つ事は可能だが、個票 では改札外に出る事は出来ないので予め周知しておく事。
停車中に下車したお客様がいる場合は、添乗員はフロント車の玄 関前で待機する事。
売店は特別に開いているので、飲物、新聞等購入する方には別図 のキオスクを案内する事。(別図2参照)

05:57 広島発

朝食の配膳はお客様の希望により06:00~08:30の間に行われる。
朝食は箱膳なので配膳は手伝う必要はない。
添乗員の朝食はスタッフルームに08:00頃用意される。
布団収納は同じく希望によって05:00~08:00の間に仲居により実 施される。布団収納はお客様個人では出来ないが、もし添乗員に 床上げの要望があった場合は、速やかに仲居頭に取り次ぐ事。
床上げ後は原則としてマットは収納され、敷布団、掛布団はクリ ーニングに出される。しかし、要望があった場合はマットレスと 敷布だけを出しておく事は可能。
朝食希望時間の変更は原則として出来ない。(リクエストは可能)

→全般に「和」の車内で提供される食事は高級で美味しいものが 多いですが、特に朝食時に出される「浅蜊汁」は驚く程美味です。

この後、08:43下関着までにサービススタッフとの打ち合せ、朝食 を済ませて置く事。

08:43 下関着

下関では約15分停車。買い物下車時間は取れるが、広島同様改 札外に出られないので周知しておく。

08:57 下関発

OPの昼食膳は11:47八代着前後で供される。こちらも箱膳の形態 を採っている為、配膳を手伝う必要はない。
この時刻には既に添乗員の営業時間となっている為、1日目同様、 お客様の間に入ってサービスに努める事。

11:47 八代着

板頭と若板はここで下車する為、挨拶を忘れずに。
20分程停車時間があるので、OPを申し込んでいないお客様は弁 当等を購入出来る。

→添乗員の昼食は支給されない為、自分の好きな弁当を購入して 下さい。準備金から支出して構いませんが、領収証は忘れずに取 っておく事。


12:08 八代発

この後、13:55川内着前後で、フロントからチェックアウトの案内 放送が流れる。放送が流れたら添乗員はロビーカーに赴き精算の 立ち会いに任ずる事。チェックアウト後は貴重品も返還される為 懐中物の保管には充分気を付けるよう案内。
チェックアウトは終点西鹿児島までの間で可能だが、西鹿児島到 着後列車は回送となってすぐに発車してしまう為、なるべく早め の精算をお願いする。精算後も引き続き部屋は使用して構わない 事も併せて案内する事。
2日目以降のバスの座席割カードはこの時点で手渡すのが望まし い(前日に渡すと紛失する恐れがある為)。

14:35 西鹿児島着

到着までに全員のチッキ扱い手荷物が手許に帰っているか確認。 荷物車内を目視で確認する事。下車、ホーム集合時、専務車掌と 仲居頭、事務長から挨拶がある。
列車はすぐに回送として発車するが、その後すぐに改札へ向かわ ず、その場で添乗員から改めて挨拶をすると良い。
中央改札へ。添乗員が先頭に立ち誘導。社旗は見やすく。
改札口は一団となって通過。改札口にガイドが出迎えに来ている。 バス駐車場への誘導はガイド先頭、添乗員最後尾となって行う。
全員乗車後、乗務員との打ち合せ。寸志の手渡し(別表現金支出 一覧参照)。



以下略



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