プロフィール

「着物仕立て屋」管理人

初めまして、「着物仕立て屋」の管理人です。仕立て人マチコさんの姪にあたります。
昔から手仕事は大の苦手でボタンつけもできない、普通のOLです。
「着物仕立て屋」のホームページをはじめてから15年になりました。
本当に沢山の方に訪ねていただき、お仕立てさせていただきました。
着物のことも良くわかっていない状態で始めたホームページでしたが、この15年で伯母や皆さんから色々と教わりながら、なんとかやって来ました。ありがとうございます。
これからも伯母が元気な間は、頑張って続けていきたいです。よろしくお願いします。

 

和裁師「マチコ」さん

神戸在住の和裁師マチコさんは、私(管理人)の伯母です。
神戸の呉服店の仕立てを50年ほどしていました。
既に仕立てた着物は、あらゆる種類をあわせ6千枚を超えました。もちろん今も元気に現役です。
HPを始めてからも「着易い」「たたみ易い」などの声を沢山いただき、本当に喜んでいます。
ということで、腕にはちょっと自信ありなのです。
ずっと呉服店との契約でしか仕立てをしていませんでしたが「着物仕立て屋」を始めてから、着物を着る方の声が直接メールやお手紙で届くのでとても感激しています。
でも、機械関係はまったくダメでパソコンどころかメールもファックスもできませんが、着物の仕立てについてはお任せください。



和裁歴について

仕立て屋HPをはじめてから何度か「和裁師の技能検定は何級ですか?」という質問をいただきました。ネットでの注文に関しましては、初めての場合「目安」がなければ不安ですね。
で、伯母に「資格ある?」って聞いてみたところ、「受けた事ないので持ってない」って返事でした(汗)
マチ子さんの若いころ、和裁をすること自体めずらしくもなかった時代で「資格制度」を知ったころには、既に和裁師として独立し毎日大量のお仕立ての傍ら和裁教室を開いたりと忙しく、「今さら・・」だったそうです。
そこで、 何が基準になるかは分りませんが、既に6,000枚以上の着物を仕立て、10代の頃から古希を過ぎた今に至るまで、「和裁だけ」で生計を立ててきた・・・ということが、唯一の「資格」といったところでしょうか。

30代以降、呉服屋さんからの依頼は高級な着物(数十万~百万を超えるような)が主でしたが、(安価の着物は身内のものぐらいです)もっと安く手頃に着物が着れる方が着物は廃れないのになぁ、といつも思っていたようです。
HPを開設してから、「気軽に着れる着物」を仕立てているのが嬉しいそうです。 普段着で毎日着てこそ 着易さ、仕立ての良し悪しが分るそうです。古いお着物もどんどんお直しして着てくれるのが、着物の普及に繋がる・・と。 「気軽に着れる着物」を「出来る限り着易い着物」にお仕立てするのが、古希を過ぎた今も伯母の目標だそうです。
着物がもっと身近になるようにと、伯母も私も願っています。
余談ですが、家の”おばあちゃん”(マチコさんの母です)は、着物道楽な人でした。 寝るのも浴衣、普段着もずっと着物の人でした。そして、強烈に太っていました(笑)・・・子供の目からみても本当に横に大きかったです。 そんなおばあちゃんの着物を仕立てるのは、もちろんマチコさんの係で「ここが着にくい」「ここが苦しい」「もっとラインを綺麗に」とか、もの凄く注文の多い(伯母が言うには、その点は私とそっくりだそうで・・)こだわりの人だったと。おかげで、遠慮の無いベテランな着物消費者の声を間近に聞いてあれこれ日夜独自の工夫を重ね、とっても鍛えられたそうです。
このおかげか、少しふくよかな伯母の友人や呉服屋さんのお客様からよく「とっても綺麗にすっきり着れて、着易いわ」とお言葉を頂戴します。これもおばあちゃんのおかげですね(笑)