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2007年 6月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
         
01
かたくりの種
02
みずぶき
03
U-CAS
04
この木なんの木2
05
福井城跡
06
泰澄寺
07
マジックキューブ
08
クワドリコーン
09
組み紙
10
シャムの双生児
11
相貫体
12
フェニックスプラザの温室
13
反射器
14
15
16
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形の科学会
18
雷の池
19
茶毒蛾
20
水芭蕉の種
21
アンチバブル
22
モリアオガエル
23
ウィルバーフォース振り子
24
食べられるサボテンの花
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ビッグなテンセグリティー
27
モリアオガエル2
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宇宙メダカ
29
ぶーぶー笛
30
流星号
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2007年6月30日(土)
流星号

本日の手づくり教室の「空飛ぶ輪」がようやく完成した。くるくると回りながらよく飛ぶので、流星号と命名。


      図1.流星号

後ろの羽根があるのでよくまわり、安定性もよいが、羽根の角度を小さくして、手で回転を与えるようにして飛ばすと、さらによく飛ぶ。飛ばし方によってはS字型軌道も描くので、いろいろと工夫をするとおもしろい。

2007年6月29日(金)
ぶーぶー笛

前回の教材開発研究会で発表のあった、ぶーぶー笛はイタドリの茎を利用してこしらえる。福井市治水記念館の館長さんに、イタドリの採取の方法を詳しく教えていただいた。


    図1.イタドリの茎

川の土手などにたくさん自生しているが、採取の時期をはずすと、細工するのが難しくなるそうだ。材料がたくさんそろったので、手づくりおもちゃの科学館の教室でもぶーぶー笛を取り上げたいと思う。

2007年6月28日(木)
宇宙メダカ
孫の通うS保育園の園長さんから、宇宙メダカをいただいた。庭の甕に移す前に写真を撮っておこう。


      図1.宇宙メダカ

非常に元気がいいので何匹いるのか数えられないが、写真に撮ると正確に勘定できる。宇宙メダカと言うのは、1994年、宇宙飛行士の向井千秋さんと宇宙へ行った4匹のメダカ(雄2匹、雌2匹)の子孫のことで、無重力状態でも子孫を作ることができるということを示したものです。もとから甕の中に入れておいたヒメダカと同じ色なので、区別がつかなくなりそうだ。
2007年6月27日(水)
モリアオガエル2
先日、モリアオガエルの卵塊が2つになっていることを報告したが、昨日見に行くと、さらに1つ増えていた。


     図1.3つの卵塊

1つ目の卵塊は黄色く変色し、かなり小さくなっている。2つ目の卵塊は水面に接し、その部分は溶けてしまっている。池の中をそーっと覗くと、いた、いた、


    図2.モリアオガエルのおたまじゃくし

池の中にはおたまじゃくしがたくさん泳いでいた。大きさは1センチほどあろうか。普通、モリアオガエルのいるところにはイモリを必ず見かけるものであるが、ここではイモリの姿が見当たらない。この小さな池でおたまじゃくしたちに過当競争が起こらなければよいが・・・。しばらくこの子たちの成長を見守ってみよう。
2007年6月26日(火)
ビッグなテンセグリティー
一度、でっかいテンセグリティーを作ってみたかった。幸い、8月の中旬に鯖江のサンドームで開かれる「科学の祭典」への出展が可能になったので、その試作品(6本)をこしらえてみた。天井から吊るすのが効果的である。


    図1.テンセグリティーの試作品

1本の棒の長さは90センチである。ブースの大きさや予算によって、どれくらいの規模のものを何個こしらえるかを考えていく必要がある。
2007年6月25日(月)
昨夕、雨が降っているのに、日がさしてきた。私が小さい頃には「狐の嫁入り」と呼ばれていた気象現象である。急いで西の空を見ると、やはり、きれいな虹が視野の端から端まで続いていた。


        図1.虹

条件がよければ、外側にもう一つ、赤燈黄緑青藍紫の順が逆になった二重虹(副虹)が見えるはずである。普通の虹では、太陽の光は雨滴の中で1度だけ反射される。二重虹の場合には、2度反射が起こる。
2007年6月24日(日)
食べられるサボテンの花

軒下に生えているサボテンが花をつけた。


       図1.食べられるサボテン

ほんのりといい匂いがして、さもおいしそーという感じがする。花びらはぽってりと分厚く、月下美人やクジャクサボテンの花ようだ。ためしに、さっと熱湯に通して2杯酢で食べてみたら、とろりと甘く、おいしかった。花の右に見えるのは、昨年の花から実になったもので、これも割って食べたら、とても甘い。ただし、このサボテンはすこし触っただけでも細かい針が何本も皮膚に残り、非常に痛いので、気をつけなければならない。

2007年6月23日(土)
ウィルバーフォース振り子
来月末に、東京の科学技術館で「青少年のための科学の祭典 2007 全国大会」が行われる。そこに、手づくりおもちゃの科学館としてはじめて出展することにした。タイトルは「ウィルバーフォース振り子を作ろう」だ。ウィルバーフォース振り子というのは、上下振り子がいつのまにか回転振り子に変わり、また上下振り子に変わり・・・というおもしろい振り子で、以前に福井大学の公開講座でも工作したものだ。今回は、材料費の関係で太い木材を使用したところ、かえって頑丈で見栄えのするものができた。


    図1.ウィルバーフォース振り子

以前は「ウイルバーフォース振り子」といっていたが、事務の方から「ウィルバーフォース振り子」に訂正されたので、それに従うことにする。
2007年6月22日(金)
モリアオガエル
北陸地方は梅雨に入っている。今日は雨が降り続いているが、雷の池で紹介したモリアオガエルの卵塊はどうなったであろうか。昨日の朝見に来たときには、卵塊は2つになっていたのだが、雨で解けてしまっているのではないかと心配だ。このとき、水中にイモリのような影がうごめいていたので、一部で孵化が始まっているのかもしれない。


   図1.2つになった卵塊

今朝の雨の中でも卵塊は残っていた。案外、水に強い構造になっているのだろう。古い方の卵塊(左の方)はかなり黄色く変色し、大きさも縮んできているように見える。
2007年6月21日(木)
アンチバブル

先日行われた形の科学会の公開講座で「水中にできる空気の形―水中シャボン玉と水中ドーム―」の講演を聴いた。埼玉県立浦和東高等学校の生徒たちの研究の紹介である。少しの洗剤をを含んだ水に水滴を落とすと、水滴と水の間に薄い空気層ができて、シャボン玉と逆の現象が起こる。この現象を詳しく研究したものの発表である。


    図1.アンチバブルの実験

この発表は日本学生科学賞で受賞したものである。日常生活でなにげなく観察されるものであるが、根気よく観察することによって、思わぬ発見がある。

2007年6月20日(水)
水芭蕉の種

ミズバショウの花が終わったら、種ができる。当然のことであるが、どんな種であるか知りたいと思い、毎日公園に通っている。水芭蕉の花である仏炎苞はすぐになくなってしまい、手榴弾を思わせるような形の、緑色の肉質の果穂(かすい)が成長する。


      図1.水芭蕉の花穂

この表面にある粒々が種であろう。この一部が折れて水上に落ちていたので、拾ってきて観察してみた。


    図2.種

白い部分はスポンジ状であり、種が沈まないようになっている。気温の上がらない湿地を好むので、普通の場所で育てることはできない。池の公園の水芭蕉は、城山の登山口に咲いている花の種をもらってきて育てたものであると、聞いている。

2007年6月19日(火)
茶毒蛾

我が家の椿に毛虫が群がって、木を丸坊主にしてしまった。


       図1.茶毒蛾の幼虫

横一列にびっしりと並んで葉を食い尽くしてしまう。木の根元にも毛虫の行列が続いていた。


      図2.茶毒蛾の幼虫の行列

椿の木の生長を適当に抑えてもらっているのだ、と安易に考えていると、家内たちに被害が出て、医者通いをしている。なんでも、この茶毒蛾は幼虫から成虫になっても、体から毒針毛を空中に放出して、人にアレルギー反応を起こさせるらしい。

2007年6月18日(月)
雷の池

泰澄寺の境内の片隅に雷の池と産湯の池が並んでいる。雷の池は、泰澄太子が修行中に雷が落ちたので捕らえた池だそうである。


    図1.雷の池

渇水の年でも、一年中水量が変わらないという。昔はこの水で目を洗うと眼病に効果があらたかであると言われていた。ところで、池の奥の木に注目してみよう。どうやら、モリアオガエルの卵塊のようである。


    図2.モリアオガエルの卵

こんなところにモリアオガエルが棲んでいるなんて、びっくり!孵化するまで静かに見守ってあげよう。孵化後は、イモリやヤゴ、ゲンゴロウ、蛇などからうまく逃げおおせたものだけが子孫を残していくという、過酷なサバイバルが始まる。

2007年6月17日(日)
形の科学会

木曜日から、形の科学会に参加するために東京理科大学の神楽坂キャンパスに行ってきた。今回は展示部門で「組み紙パズル」と題して組み紙1、組み紙2、三つ巴、十字の4種類の材料を展示し、皆さんに実際に作ってもらうことにした。それぞれ20枚ずつ印刷していったが、全部なくなってしまった。今度からもっとたくさん印刷していこう。賽銭箱を置いていたところ、売り上げ?は 2,015 円であった。

2007年6月13日(水)
反射器
自転車や道路などに設置されている反射器に車などの光が当たると、光の来た方向に光を反射する。その構造は3枚の鏡を互いに垂直に組み合わせてあるもので、光は3度反射して、光源と反射板のちょうど反対側に像を結ぶことになる。この構造をよく表しているのはラビリンスボックスである。10個100円の反射器を分解してみよう。


       図1.反射器


      図2.反射器の裏面

サイコロの角をずらりと並べたようだ。こんな簡単な仕組みでプリズムの全反射を利用しているところがおもしろい。

もっと精巧な反射器は、月までの距離を正確に測るためのリトロリフレクターというものだ。現在は5個ほど月に設置されているのだが、その精度は、月までの距離を2〜3センチの誤差で測れるそうだ。
2007年6月12日(火)
フェニックスプラザの温室
先日、ぶらりとフェニックスプラザの前にある温室を覗いてみた。温室の周囲にはきれいな花がたくさん並べられていたが、中を覗いてびっくりした。以前にあった、見事なコウモリラン、ブーゲンビレア、トックリランなど、数種の温室独特の植物が枯れてしまっているのである。


     図1.哀れな姿のトックリラン

予算をかけて県民のために作った施設である。管理を怠らないように注意していただきたい。
2007年6月11日(月)
相貫体
同じく「ジオメトリック・アート」シュワーベ、石黒共著、工作舎掲載の、正六面体と正八面体の相貫体をこしらえてみた。切れ込みの入った正方形6枚と、正三角形8枚を組み合わせたものだ。


    図1.正六面体と正八面体の相貫体

切れ込みの入れ方に工夫がある。スリット・システムはスイスの建築家 Ueli Wittorf によって開発されたそうだ。
2007年6月10日(日)
シャムの双生児
「ジオメトリック・アート」シュワーベ、石黒共著、工作舎、掲載のシャムの双生児を作ってみた。


    図1.シャムの双生児

2つの双6角錐を繋げた形になっている。どちらの双6角錐をつぶしても平面にすることができる。


    図2.一方の双6角錐を潰したもの

Siamese Twins: Michael Goldberg (1978). 小さな穴はクワドリコーンと同様に変形時の空気の取り入れ口になっている。
2007年6月9日(土)
組み紙

本日の手づくり教室のタイトルは「組み紙パズル」である。「パズル」の方は別にして、「組み紙(くみがみ)」羽場徳蔵著、国土社(1982)に習って、色紙で組み紙模様をこしらえてみた。


         図1.組み紙模様

こちらの方は「パズル」とはいえないかもしれないが、デザイン力、色彩感覚、器用さなどを養うのによい教材となりうる。

2007年6月8日(金)
クワドリコーン

「ジオメトリック・アート」シュワーベ、石黒共著、工作舎、掲載のクワドリコーンを作ってみた。


    図1.クワドリコーン

Quadricorn: Kasper Schwabe 1981 作とある。この形から、前後方向または上下方向のどちら向きにも同形の平面状に折りたたむことができる。


   図2.平面の状態

穴は目のようにも見えるが、変形させるときの空気の出入りに必要である。本の説明では、そのときに笛の音が鳴ると書かれているが、紙が柔らかいためか、音は聞こえない。

2007年6月7日(木)
マジックキューブ

先日、百円ショップでマジックキューブというのを買った。


    図1.マジックキューブ

この赤いキューブを空中に放り投げると、一瞬にして白いキューブに変身する。


    図2.変身の途中経過

白いキューブの図は省略する。パーツの数は全部で56個にもなる。このパーツを組み合わせてボールにするのは手作業で行っているに違いない。こんな精巧なものが1個百円でできるとは驚きである。

2007年6月6日(水)
泰澄寺

自宅の近くに泰澄寺というお寺がある。


    図1.泰澄寺

福井鉄道浅水駅にある、泰澄大使についての案内図。ここで生れた泰澄は奈良時代の越前、加賀における山岳仏教の祖となり、多くの山を開いた。

2007年6月5日(火)
福井城跡

福井県庁のビルディングは福井城跡に建っている。元は柴田勝家の北の庄城があったところだ。


       図1.福井県庁の入り口

福井駅に近い一等地である。このような公共性のある土地が、なぜ、もっと市民の公園として活用されないのか疑問である。


   図2.福井城天守

徳川家康の次男、結城秀康が建設した城、あえて復興しないまでも、もっと観光に役立ててもらいたい。

2007年6月4日(月)
この木なんの木2

先月の「この木なんの木」の名前は、シナサワグルミでした。この日記の読者のFさんから教えていただいた。「山渓ポケット図鑑 春の花」にも載っているそうだが、原色牧野植物大図鑑には載っていないようだ。ついでに、Fさんからアオギリの珍しい写真を頂戴したので紹介しよう。アオギリは船形のさく果に種子がつき、くるくる、ふわふわと落下するという、変わり者だ。


  図1.果実が5弁に裂けた状態


    図2.さく果に種子がついている


   図3.落下寸前

食糧難の子供の頃、この実を食べたことがある。小さくて堅い実なので、おいしいという記憶はあまりないが、食べることができた。果実の裂けたさく果は緑色をしていたので、葉に種がくっついているものとばかり思っていた。本当の葉とはまったく異なっていることに疑問はもっていたのだが・・・

2007年6月3日(日)
U-CAS

昨日の手づくりおもちゃの科学館の入館者数は最低記録を更新した。暇なので、館内にある「U-CASの」テストを行うことにした。U-CASは正式にはなんと読むのかわからない。ユーカス、ユーキャスか、はたまた、ウーカス(浮かす?)なのか。とにかく、空中に浮かんで回るこまである。この調節が非常に難しい。


      図1.U-CASの箱と実物

まず、磁石で変な風にくっついてしまうので、こまを回すこと自体が難しい。こまをうまく回せたら、こまと台の間に敷いてあるプラスチックの板をゆっくり持ち上げる。こまが軽すぎると、こまは外にとんでいってしまう。重りを付けて調節する。逆に重すぎると、こまは浮き上がらない。また、台が完全に水平でないときにも、こまはどちらかの方に飛んでいってしまう。図1右に見えている2つの楔で、台を水平に調節すると、準備OKである。


    図2.空中に浮いているこま

成功!こまは空中に浮いたままの状態で、1〜2分間くらい回り続ける。空中にあるから、摩擦損失は空気抵抗によるものだけだと考えるのは間違いである。こまは強力な磁石でできているので、電磁誘導による損失が大きい。

2007年6月2日(土)
みずぶき

梅雨が近づいてきた。そろそろみずぶき(ウワバミソウ)の収穫だ。小さな裏庭に生えている。


      図1.みずぶき

現在、草丈は一番大きいもので 70 センチほどだ。これが 80 センチほどに成長するのを待とう。葉をむしり、水洗いをして、醤油だけで煮込んで佃煮にする。とろ火で煮込むときに焦げ付かないように気をつけなければならない。IHヒーターはとろ火が得意なので、こういうときに便利だ。

2007年6月1日(金)
かたくりの種

かたくりの種をプレゼント」のために種を少々集めたので、これを使って実験をしてみたくなった。蟻のやって来そうなところに種を置いて観察してみる。


      図1.蟻とかたくりの種

すぐに小さな蟻がやってきて、自分の体の何十倍もある大きさの種を引きずっていくではないか。種を口でくわえて後ずさりで運んでいるものと思っていたが、拡大写真を見ると、後ろ足でつかんで前方に進んでいるようだ。この後、地面に落としてからは、種の行方がわからなくなってしまった。また晴れた日に、暇があれば観察を続行してみよう。