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8.作戦について

箱庭小相撲では、弟子に対してリアルタイムで作戦を指示する場合(育成モード時のみ選択可)と、あらかじめ作戦を与えておく場合とを切り替えることができます。また、あらかじめ作戦を与えておく場合にも、既定の作戦から選ぶ既定の作戦、比較的簡易にユーザー定義できる簡易ユーザー定義作戦、かなり細かく作戦を定義できる詳細ユーザー定義作戦の3種類のなかから選ぶことができます。

力士情報画面で真ん中やや上のほうに表示されている部屋名のすぐ下にある「テレ」(「既定」「簡易」「詳細」)ボタンをクリックすることでそれらを切り替えることができます。
また、作戦名の右側の「作戦」ボタンをクリックすることで、既定の作戦・簡易ユーザー定義作戦・詳細ユーザー定義作戦の内容変更を行うことができます。

既定の作戦では、デフォルトの17種類の作戦から選択できます。変更するには緑色の文字をクリックしてください。

簡易ユーザー定義作戦では、立会いの狙いと間合いが遠い場合・近い場合に選択する技を自分で定義できます。なお、間合いが近い場合に選択する技は5種類設定でき、ループします。

詳細ユーザー定義作戦では、土俵上での位置、上体の姿勢、組み手、自分や相手の廻しの有無によって選択する技を設定できます。また、その設定した状況になった場合でも、100パーセントその技を選択するのではなく、選択率によってパスすることもできます。なお、選択率(「選率」)は10が100パーセント、1が10パーセントを表しています。

 

以下、簡易・詳細作戦両者について説明を加えます。

 

簡易・詳細共通項目
「立会いの狙い」
「突き押し」「右四つ」「左四つ」「両上手」「両差し」のなかから選択します。
「突き押し」は初めからとにかく突き放していく狙いです。これを選択すると、ほかの立会いの狙いを選択した場合よりも突きがより効果的になります。ただし、間合いを詰められてしまったときの差して争いでは不利になり、相手の立会いの狙いの組み手となります。たとえば、相手の立会いの狙いが「右四つ」だった場合には右四つに組まされることになります。
「右四つ」は自分の右腕を相手の左腕の内側に、左腕を相手の右腕の外側にして組むことを狙います。
「左四つ」は自分の左腕を相手の右腕の内側に、右腕を相手の左腕の外側にして組むことを狙います。
「両上手」は自分の両腕とも相手の腕の外側にして組むことを狙います。
「両差し」は自分の両腕とも相手の腕の内側にして組むことを狙います。

簡易
「間合いが遠い場合の方針」
「箱庭小相撲」では力士間の距離が遠い場合と近い場合の2種類に分けてシミュレーションしています。
「立会いの狙い」で「突き押し」を選択した場合には、選択の余地はなく「突っ張り」になります。
「立会いの狙い」で「突き押し」以外を選択した場合には、組むために間合いを詰めることを狙っていることになりますので、「突っ張ってから間合いを詰める」か「初めから間合いを詰める」ことを狙うかのどちらかを選択します。「突っ張ってから…」を選択した場合、突きの効果自体は「立会いの狙い」で「突き押し」を選択した場合よりも低いのですが、相手の顎を上げて体勢を高くしてしまう効果があることがあります。

簡易
「間合いが近い場合」に「選択する技」とその「試行回数」について
「箱庭小相撲」では内部的にターン制をとっており、交互に順番が回ってきます。そして、間合いが近い場合には、18種類の技の中から5種類を順番をつけて選択してループさせるという内部処理を行っています。
そのための順番と技と試行回数をここで定義します。
「試行回数」とは、たとえば、右上手廻しが欲しいときに、それにチャレンジする回数です。
たとえば、
最初の技 右上手狙い(下手からの巻き替え) 試行回数2
2番目の技 左下手狙い(上手からの巻き替え) 試行回数1
3番目の技 右上手廻し狙い            試行回数2
4番目の技 右上手投げ               試行回数3
5番目の技 寄り                    試行回数5
というように定義した場合には、自分の順番が回ってきたら右上手狙いを実行しようとします。実行できたら、定義の試行回数2のうち1回は試行済みということになります。そして相手の攻撃に移ります。相手の攻撃が終わったら、今度はまたこちらの攻撃になり、右上手狙いの残りの1回を試行します。このようにして5番目の技の試行回数分まで実行しきってしまったら、今度はまた最初の技である右上手狙いに戻ります。
これらの設定で注意していただきたいのは、たとえば、自分の右腕が相手の左腕の内側にあるにもかかわらず、つまり右腕が下手の状態なのに、「右上手廻し狙い」の技を選択してしまっている場合などです。この場合には、不可能な技として判断され、次の優先順位の技が可能かどうかの判断に移ります。そして、選択してある5種類の技すべてにおいて不可能な技として判断されてしまうと、実況が「どうすればよいかわからないようです。」などと表現し、相手の攻撃へと移ってしまうのです。

詳細
大きく分けて間合いが遠い場合と近い場合で設定します。
内部的には、自分のターンが回ってきたら毎回順位0から順番に条件に合致していくかを検討していき、条件に合致した場合、その順位に設定した技を選択します。ただし選率が10(100パーセント)でない場合はその確率で選択し、残りは次の順位の検討に移ります。また、試数(試行回数)分その順位の指示を実行してしまった場合もそれ以降のターンではその順位の検討はパスして次の順位の検討に移るようになります。

ユーザー定義については慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。説明を放棄しているようで心苦しいですが、実際にいろいろ試された方が理解が早いと思います。また、この部分が箱庭小相撲の醍醐味かもしれません。

 

補足(詳細作戦での表記について)

選技
寄り→寄り
現維持→現状維持
右上替→右下手から右上手への巻き替え
左上替→左下手から左上手への巻き替え
右下替→右上手から右下手への巻き替え
左下替→左上手から左下手への巻き替え
右上投→右上手投げ
左上投→左上手投げ
右下投→右下手投げ
左下投→左下手投げ
右小投→右小手投げ
左小投→左小手投げ
右掬投→右掬い投げ
左掬投→左掬い投げ
右上廻→右上手廻し狙い
左上廻→左上手廻し狙い
右下廻→右下手回し狙い
左下廻→左下手回し狙い

選率(技の選択率をあらわす)
10→100パーセント
1→10パーセント

試数(当該順位の最大試行回数をあらわす)
→最大試行回数で設定した回数分の技の試行が行われてしまった場合には当該順位をパスする

位置(-3が自分が負けそう、0が中央、+3が勝ちそうな位置)
自俵→-3
押さ→-3、-2
中央→-1、0、+1
押し→+2、+3
敵俵→+3

上体(上体の姿勢)
自低→自分の方が相手よりも低い体勢
同低→同じ高さか自分の方が低い
同じ→自分と相手が同じ高さ
同高→同じ高さか自分の方が高い
自高→自分の方が高い

投げ技を設定する時はそれぞれの条件必須項目が以下のようになります。
右上手投げ 自分の「右上」手廻しを有りに
左上手投げ 自分の「左上」手廻しを有りに
右下手投げ 自分の「右下」手廻しを有りに
左下手投げ 自分の「左下」手廻しを有りに
右小手投げ 「組手」を両上手か左四つに、自分の「右上」手廻しを無しに
左小手投げ 「組手」を両上手か右四つに、自分の「左上」手廻しを無しに
右掬い投げ 「組手」を両差しか右四つに、自分の「右下」手廻しを無しに
左掬い投げ 「組手」を両差しか左四つに、自分の「左下」手廻しを無しに
以上の条件設定をしていないで不問などとしていた場合、たとえば、右上手廻しがない状況でも右上手投げの指示が出ているということになってしまう場合が出てきて、矛盾しているというメッセージが表示されることになります。

廻し狙いや巻き替えも必須項目があります。

右上手廻し狙い 「組手」を両上手か左四つに、自分の「右上」手廻しを無しに
左上手廻し狙い 「組手」を両上手か右四つに、自分の「左上」手廻しを無しに
右下手廻し狙い 「組手」を両差しか右四つに、自分の「右下」手廻しを無しに
左下手廻し狙い 「組手」を両差しか左四つに、自分の「左下」手廻しを無しに

右上手への巻き替え 「組手」を両差しか右四つに
左上手への巻き替え 「組手」を両差しか左四つに
右下手への巻き替え 「組手」を両上手か左四つに
左下手への巻き替え 「組手」を両上手か右四つに
なお、巻き替えを廻しを掴んでいる状態で行うと、廻しを離しますので、廻しに関する条件は必須ではありません。

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