福島県田村市船引町の接骨院・整骨院 大河原接骨院 OFFICIAL WEB SITE
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●温熱療法(ホットパック・マイクロ波治療・ホットマグナー・湿性罨法)
●病人の身体を暖めたり冷やしたりする温度刺激は、古代より行われている物理療法の基本的要素の一つです。その中でも温熱療法は最も人間の歴史となじみが深く、日光浴や温泉浴などの日常的なものから、温熱の熱源として光線、電気(高周波、超音波など)を使用するものがあります。
●人類はどの民族も、体の変調に対して「温めたり・冷やしたり」して回復を計ってきました。「温める・冷やす」が「自然治癒力」を助けることを知っているからでしょう。温熱療法は昔から生理学上の効果を循環系、神経系、運動器に及ぼすものと知られ、洋の東西を問わず医療や保健・福祉の現場、リハビリ施設や家庭でも極く常識的に利用されてきました。局部に対する温湿布は組織の新陳代謝と血液循環を改善し筋肉の収縮・緊張をほぐして痛みを減少させます。こういった温湿布効果は、関節の故障や首・肩コリ、腰の痛み、筋肉痛などに応用したときに顕著に現れます。内科的観点からこの温熱療法を考察すると、皮膚に温熱刺激を与えると皮膚が充血してそこに関係のある臓器の炎症が引いたり変調が戻ったりすることが分かります。「温める」療法の中でもモイストヒート(湿った温かさ)の方が熱の浸透性が高く気持ち良いことは入浴の知恵が教えてくれています。「気持ち良い」と云うことはとても大切なことで、「治る」に通じているのです。
温熱療法の中の一つである温泉療法は、症例として紀元前500年頃からギリシアで行われるなどの記録も残っていますが、科学的に研究されるに至ったのは18〜19世紀になってからです。
温熱療法は、次の様に定義されています。
熱、電磁波、超音波等のエネルギーを生体に供給し、最終的に熱エネルギーが生体に加わることで、循環の改善や疼痛の軽減、リラクセーションなどの生理的反応を引き起こす治療法。
温熱療法を行うと、視床下部の温度調節機構の作用で血管拡張作用のあるヒスタミン様物質の分泌等により、皮膚の毛細血管が拡張して皮膚内の血流は2倍以上になります。このことにより、血行が促進され痛みの産物であるヒスタミン、ブラディキニンが除去されて痛みが軽減されます。
また皮膚温度受容器の熱刺激によるγ線維の伝導が遮断されると、筋紡錘の活動の低下により一過性の筋緊張が軽減されます。