探検!ホムンクルス


ABO FAN


Red_Ball12.gif (916 バイト)平成16年2月21日に放映された『探検!ホムンクルス』の内容について

 後半の特集は、血液型と性格は本当に関係あるのか!?というタイトルでした。

 家族が気が付いたので途中からあわてて録画したのですが、ハードディスクレコーダーのキーワード登録で自動録画もされていました。ラッキー!

 さて、新聞のテレビ欄の説明では、「見るだけで脳が元気に…脳内フィットネス(秘)ゲーム▽血液型占いはホントだ…園児で爆笑大実験」となっていました。確かに、TBSのホームページでは、この番組は「ドキュメンタリー」ではなく「バラエティ」に分類されています(笑)。

 念のため、解説の方も確認してみると、

 前半は、脳を活性化する”脳力クイズ”にチャレンジ。特集は、血液型と性格の科学的検証。
 脳力テストは「クイズ・ミクロの決死圏」「クイズ・ミラーニューロン」などの四種類。それぞれに成績優秀な解答者が現れる。「クイズ・ミラーニューロン」は誰の物まねをしているのかをわずかな特徴から当てるもの。言い当てた人は思いやりや感情に反応する脳、ミラーニューロンが活発に働いている人だという。後半の特集は血液型と性格に関するもので、実験で性格分けを行う。

 「血液型占いはホントだ…園児で爆笑大実験」と「血液型と性格の科学的検証」と、いったいどちらが正しいんでしょう(笑)。

【H16.3.18追記】番組のホームページでの紹介

血液型性格判断は本当に迷信だろうか?
血液型性格判断をアタマから否定する人は多いのではないだろうか?
ところが北海道大学医学部 澤口俊之教授によると、
血液型と行動の結びつきは一時期否定されていたが、
最近の研究によりきちんと調べると、
関係があることが分かってきたそうである。
そこで、番組では、血液型についてまだ先入観に
とらわれていないと思われる園児により
実験(本当は実験とは呼べないかもしれないが)を行った結果、
血液型の違いによって性格や行動に明確な違いが見られた。

 閑話休題。

 では、実際の番組でチェックしてみましょう!

 まず、タイトルは、「血液型と性格は本当に関係あるのか!?」です。「今回は、血液型と性格の関係について、あくまでも科学的に検証しました」というナレーションがあったので、テレビ欄の説明より解説の方が正しいようですね。(^^)

 各血液型の性格ですが、

 A型:几帳面、堅実、心配性
 B型:楽天的、マイペース、慎重さに欠ける
 O型:率直、おおらか、社交的
 AB型:個性的、天才肌、協調性がない

 どうも、AB型がちょっと違うような気がしますが気のせいでしょうか(笑)。そういえば、番組で紹介してましたが、ポブ・サップさんはAB型だそうです。

 最初に、否定論者の代表として早稲田大学名誉拠教授の大槻義彦さん(B型)が登場します。しかし、彼は2つの初歩的な間違いをしています。

 確かに、ABO式血液型は赤血球の型ですが、血液型物質は脳などにも存在します。つまり、もともとは赤血球[表面の糖]の型として発見されましたが、血液型物質は別に赤血球だけに存在するわけではありません。
 また、「科学的には何の関係もない」というのは明らかに間違いです。「関係があるとは認められない」というならいいのですが、科学的にはどんなことでも「何の関係もない」とはいえません。科学は、一般的に全否定の証明はできませんから…。物理学者の大槻さん自身がそんな初歩的なことを知らないはずは「絶対にありえない」ので、この言葉はマスコミ向けのパフォーマンスとしか解釈しようがありません。ガッカリです。(*_*)

#番組の説明でも、血液型物質は赤血球の表面にしかないとしていましたが、残念ながら正しいとは言えません。

 肯定論者の代表としては、北海道大学医学部教授の澤口俊之さん(O型)が登場します。彼は、「血液型と行動の結び付きというのは、一時は否定されましたけれども、真に調べてみると『ある』というのが最近の研究の成果」と言っていました。それなら、その研究のリストを公開してほしいですぅ〜。ということで、サーチエンジンで探してみたのですが、そんな研究は見つかりませんでした。残念! (*_*)

 次は、埼玉県行田市の大井保育園の協力を得て、2つの実験の紹介がありました。

 1つ目は、園児を血液型ごとに分け段ボールで家をつくるという実験を行いました。で、その結果は、

A型…みんなで作業を分担し黙々と行っている 2階建ての家で細やかな心配りが目立つ
B型…目的を忘れ、半分遊んでいるような感じ それぞれが自由で統一感がない 家と言うよりは広場という感じ
O型…みんなが話し合いながら、一つに向けて目的 壁の装飾に大胆な色使い しっかりとした大黒柱がある家
AB型…やっていることが全員無茶苦茶 とっても狭い窮屈な個室ばかり プライバシー重視?

 2つ目の実験は、相葉さんが保育園の先生になり、担任の先生に大切にするようにと言われた花瓶を割ったとき、園児の反応はどうか?というものです。

A型…担任の先生を呼び行く
B型…全然気にしない 担任の先生が来ても言わない
O型…和を見出すものは許さない 担任の先生が来たら言いつける
AB型…問題が起こっても我関せずという感じ

 この実験では、B型の気にしないところと、AB型の面倒なことには我関せずという態度が印象的でした。いやぁ、園児の反応は見ていて面白いです。

 以上により、「この実験は血液型性格判断とほぼ一致!」と結論づけています。やった〜!

 そういえば、平成9年6月15日の「発掘!あるある大事典」でも幼児を使った実験はやったらしいのですが、残念ながら見られなかったのでよくわかりません(ちなみに、「発掘!あるある大事典」は、平成9年6月15日の放送では肯定的な内容、平成12年4月23日に否定的な内容で放送している、ということらしいです)。

 番組を通じて気になったのは、何回も出てくる「AB型の行動は予想がつかない」「AB型は天才肌」「AB型は個性的」という表現です。要するに、制作スタッフにAB型が少ないからこうなるんじゃないでしょうか。そのせいかどうか、菊川怜さん(AB型)は、AB型の行動は「とってもよくわかる」と言ってました(笑)。AB型の私も菊川さんに同感なんですが…。皆さんはどうでしたか?

 それと、彼女はAB型は「個性があって」「天才肌」と言われてとっても喜んでいました。つまり、心理学者のいうマイナスイメージではなく、プラスイメージということになります。

 最後に、ダダモさんの"Eat Right 4 Your Type"の紹介がありました。それによると、血液型はO型が最初に発生したとのことです。
 確かに、従来の説(ムーラントら)では、O型→A型→B型→AB型の順に進化したとされていました。しかし、最近の分子生物学の研究によると、

 ということだそうです。
 なお、原典は次のとおりです。

Naruya Saitou and Fumi-ichiro Yamamoto, Evolution of Primate ABO Blood Group Genes and Their Homologous Genes, Molecular Biology and Evolution, 14(4):399-411, 1997.

 日本語での要約は、次の論文、あるいは斉藤さんの著書で読むことが可能です。

斉藤成也 (1997) 遺伝子の進化とは 〜ABO式血液型を中心に〜
BIO Clinica 12(11), pp. 830-834.

斉藤成也 (1998) ABO式血液型遺伝子の系統ネットワーク間解析
遺伝 52(3), pp. 9-10.

 これらの中では、圧倒的に最初に掲げた英語の論文がオススメです。面白いので一気に全部読んでしまいました。時間はかかったのですが…。
 また、日本語では、BIO Clinicaの方がオススメです。しかし、これらの2つよりは、斉藤さんの著書の『遺伝子は35億年の夢を見る』(大和書房)がより詳しいです。興味がある方は、ぜひ全部ゲットしましょう!

35oku.jpg (9898 バイト)

 いくつかの細かいミスもありますが、最近になってやっとまともな番組がつくられるようになったようで、実に喜ばしいことです。(*_*)
 番組制作スタッフの方、どうもお疲れ様でした。
 この後に制作される番組が、ますますよくなることを期待しています。(^^)

Red_Ball12.gif (916 バイト)その後の状況

 6月5日の脳力探検クイズ!ホムクルは、明らかに血液型のおかげで視聴率が上がっているようです。(^^)
 最近、妙に血液型の番組が多いなと感じていたのですが、なるほど…。
 最近はTBSがすごいです。一体どうなっちゃったんでしょうか? 特に
脳力探検クイズ!ホムクルでは、ほぼ毎回血液型のコーナーがあるようです。  -- H16.7.19


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最終更新日:平成16年7月19日