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2011/12/31



 感謝の日


  歴史的な一年が、もうすぐ幕を閉じます。東日本を襲った大震災をきっかけに、
  今年は様々な問いを突き付けられた一年だったように思います。


  原発のこと、居場所のこと、生命のこと、家族のこと、人生のこと、仕事のこと、
  エネルギーのこと、地球のこと、人間のこと、そしてやっぱり仙腸関節のこと。


  普段なら考えもしなかったような事柄についてあらためて考えさせられ、
  普段なにげなく考えている事柄についてはより深く考えさせられた、
  そんな一年だったように思います。


  そんな一年も、今日で一区切り。時間はひと続きで流れていて、今年と来年は
  ただ年号が変わるということでしかありませんが、そうして区切りをつけることも
  人の生活の知恵なのかもしれません。


  今年がどんな年だったとしても、こうして無事大晦日を迎えられたということは、
  無条件に有難いことであると、今年は特にそう思います。


  今年もまた、すべての出来事に感謝して、一年を締めくくりたいと思います。
  みなさま、ありがとうございました。また来年も、よろしくお願いいたします。





2011/12/20



 プロの世界


  野球もサッカーもオフシーズンに入ると、入団だとか移籍だとか、選手の動向に
  何かと注目が集まりますね(ダルビッシュどこへ行くんだ、とかね)。自分自身の
  可能性を高められるより良い環境を求めることができるのは、能力を認められた
  ごく一部の一流選手の特権ともいえます。


  そんな中、その陰に隠れるような形で、引退や解雇の報道も目にします。
  よほどの有名選手や地元に密着したチームの情報以外にこうしたニュースを
  目にする機会は少ないですが、毎年毎年、プロ生活にピリオドを打つ選手が
  少なからずいるのもまた、プロの世界の宿命でしょう。


  体力的な限界や技術的な限界によってプロ選手は否応なくそのステージからの
  退場を余儀なくされます。それ以前に、練習にいくら時間やお金をかけようが、
  名門高校や名門クラブチームに潜り込もうが、有名コーチの指導を仰ごうが、
  プロになれる保証すらない、というのがプロの世界の厳しさです。


  天性の素質と死に物狂いの努力によってなんとかプロ契約にこぎつけても、
  その生活は決して安泰ではなく、実力という壁によっていとも容易くその資格を
  剥奪されてしまう世界・・・。厳しいよね。


  そして生き残った選手たちの「価値ある」プレーに対してファンはお金を支払い、
  観戦する権利を得ます(つまらない試合を続けていると、ファンも離れる)。


  ファンやスポンサーを繋ぎ止めたり増やしたりするのは経営者側の役割ですが、
  そこにもまたプレーヤーの資質を見抜く厳しいプロの目が求められるはずです。
  ファンやスポンサーなんか適当にごまかしてしまえ、などという甘い考えでは、
  プロの世界は成立しない。この「ごまかさない」という態度もまた、プロの資質。


  その世界ではもう通用しないと判断した(またはされた)時は、引き際です。
  もうその世界でプレーヤーとしては食べていけないわけですから、いさぎよく、
  別の生き方を探すしかありません。厳しいけれど、すっきりとした実力の世界。
  それが「プロ」、というものではないかな、きっと。


  食べていけないとか、ただお金が欲しいからといって、実力もないのに宣伝や
  マーケティングにばかり力を入れる同業者をみると、心底うんざりする・・・。


  僕は、プロでありたい。





2011/12/09



 その先にあるもの


  また今年も論文を書くことになりました。今年の徒手医学会での発表は年初に
  提出した論文の一部を発表する予定でいたので、あらためて論文を書くつもりは
  なかったのですが、パワーポイントを作成している時に新たに考察を盛り込んで
  しまったので(ついついね)、結局今回も書く羽目になりました(自業自得)。


  さて、仙腸関節のことが知りたい、ただそう思って始めたこの研究のその先には
  何があるのだろうか?なんて考えてみると、おそらくそこには何もなさそうです。
  もし全てが分かったとしても、それは元々あることについて分かったという、
  たかがその程度のことです。


  分かっても分からなくても、元(仙腸関節)が変わるわけではありません。
  それははるか昔からそこに在って、研究とは全く無関係に、今後も粛々と、
  ただその役割を果たし続けていくだけです。


  なんとなく思うのは、こういった研究(と言っていいかどうかは知りませんけど)
  というものは、先に進んでいるように見えても、実はただ昔からあることがらの
  確認でしかなくて、必ずしも先に進んでいるとは言い難いように思えます。


  人間が知ろうが知るまいが、なんにも変わりません。自然の研究も同様に。


  ただ一つ言えることは、知れば知るほど、自然はすごい、と思えるということ。
  これだけ知能が発達した人間に真似できないことを、はるか昔から自然は
  完全な形で成し遂げてしまっている事に対する感動、こうしたことが端的に、
  研究による成果(そして楽しさ)ではないかと思います。


  人体を含めた自然科学に関する研究が進めば進むほどその完全性に圧倒され
  おぉ、やっぱすげぇな自然、という畏敬の念は増していって、その対極にある
  人工的なものが抱える不完全性をますます際立たせていくんじゃあないかなぁ。
  自然に比べたら、それほどたいしたことないよな人工物、いや人間、みたいな。


  これから先、科学の進歩に伴って自然現象が解明されていくにしたがって、
  多くの科学者の思いとは裏腹に自然回帰が進んでいく、なんてことになったら、
  なんだか面白いぞ、てなことを夢想したりしてしまいます。


  まぁ自分でもなんだかよく分からないことを書いてしまいましたが、とりあえず、
  仙腸関節すげぇな、と誰かを感動させられるような論文を書いてみたいなぁ、
  なんて思っているんですけどねぇ。





2011/12/03



 いいモノ見つけた


  いい3Dグラフの作成ソフトを見つけてしまった(いや、見つけたなんていっても
  検索したら一番上に出てきただけだけど)。


  今あることに興味があって、ちょっと無理を言って計測データを頂いたのですが、
  それを3Dグラフ化しようと苦戦していたのです。以前モーションキャプチャの
  実験を行った時に使ったgnuplotというフリーソフトがあるのですが、それを使う
  ためにはデータ加工が必要で、詳しい人にはちょちょいな作業なんだろうけど、
  アナログ人間にはかなり苦痛で地道な作業でした。


  コツコツとやっていたのですが、なんだかあまりにも時間がかかりそうなので、
  もっと簡単にグラフ化できるソフトはないかと検索したら、すぐに見つかった!
  リニアングラフ 3Dというソフトですが、これはとても簡単。そして凄いっ!
  コンピューターに疎い私でもすぐに使えます(かなり感動)。


  時間が取れないので細かい分析はまだ手付かずですが、パッと見の印象では
  グルグル行っているように見える。いい感じだ(なんのこっちゃですね)。


  しかしこんな優れたソフトを無償で提供してしまう人がいるとは驚きです。
  以前いろいろ探したときにはgnuplotくらいしか使えそうなのはなかったので、
  公開されたのは最近でしょうか。これはgnuplotよりも断然使いやすいです。
  もし3Dグラフの作成を検討している方がいたら、これがお勧めですよ。


  いいソフトがあると、俄然やる気になりますね(単純な証拠でしょうか?)。




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