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2010/06/29 |
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定量化の壁
学会発表の抄録を昨晩なんとか書き終えて、先程送信完了しました。
とりあえず一仕事片付いて、ホッと一息です。が、あまりのんびりしている暇は
ありません。
先週サレジオ高専へお邪魔して、先日行った実験データに関する検討を行って
きたのですが、なかなか思うようなデータが取れずに少しへこんでいます。
その原因はいくつか考えられるのですが、それをどうクリアするかという課題が、
大きな壁となって立ちはだかっています。
私自身はそれほど難しいことを行っているという自覚はなくて、シンプルな動きを
用いたごく単純な左右差の比較なので、「ほら、見ればわかるでしょ」といった
程度のものを計測する、かなりおおまかな実験のつもりだったのですが・・・。
今回実験にご協力頂いている全く異分野の研究者である吉野先生でさえ、
一度説明しただけで、何気なく観察していても左利きの学生を見分けられた、
といっていたくらいですから、定性的には明らかだろうと思うんですが・・・。
すこし教えれば、小学生でも分かると思います。
カイロの検査法というのはかなりの精度を要求されるものが殆どである中、
それ程訓練する必要もなく身体の機能的な差異を検出できる私の検査法は、
かなり特異な部類です。こんな大雑把な検査も分からないようでは、おそらく
他のカイロの検査など何も分からないでしょう。それ程単純。
が、定量化の壁は高く険しそうです。ま、仕事の上では定量化などできなくても
かまわないんですけど・・・。でももうちょっとデータとにらめっこしてみましょう。
今晩はテレビとにらめっこですけどね。がんばれニッポン!!
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2010/06/26 |
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近況事後報告
このところ、なかなかここの更新に手が回りません。。
昨日は朝4時に次男に起こされて、一緒にW杯を見て日本の勝利に歓喜し、
午前中患者さんを診て、一度帰宅してからサレジオ高専へ伺いました。
よって昨日の午後は臨時休業とさせて頂きました。お電話を頂いた方々、本来
事前にお知らせしておくべきでしたが、事後報告ですみません。
いつものことですが、こんな時にはいろいろと重なっていて、気ばかりが急いて
効率良く物事が進みません。今は30日に提出しなければならない抄録が一つ、
7/6までに準備しなければならないものが・・・いくつも(数えることすら憂鬱)、
サレジオでの研究データを見ながらの再検討等、まあ山盛りです。
それぞれに重要な案件なので、仕事などしている場合か・・・いや、サッカーなど
見ている場合か、といったところですが、最近では数少ない明るい話題なので、
決勝トーナメントも引き続き応援しようと思っております。がんばれニッポン!!
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2010/06/15 |
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二兎を追って二兎を得る
日本代表、よくがんばりましたね。夜中にひとりで興奮してしまいました。
さて、話は変わりますが、私の施術は二本柱で、一つは仙腸関節を主体とした
構造的な歪みの矯正。そしてもう一つは、脳脊髄液の循環を促す頭蓋と仙骨の
ポンピング運動の改善を目的とした矯正(頭蓋仙骨療法)です。
私の施術には、このどちらも欠かせません。構造と脳脊髄液の循環の問題を
改善することは、お互いを良い状態へと導く原動力となるからです。
構造的な歪みの矯正には脳脊髄液の内圧変動に伴う動きを用いることで関節を
正常な状態へと誘導します。そして関節の歪みや固着が解消されるにつれて
脳脊髄液の循環も回復し、関節をより良い状態へと導く大きな力となります。
つまり、構造(関節)の修正と脳脊髄液の循環の回復は、私の中ではイコール
なのです。
関節の矯正がうまくいかなければ脳脊髄液の循環の改善もありませんし、
脳脊髄液の循環の改善のない関節の矯正は、私にとって矯正ではありません。
一般的なカイロは関節の矯正のみを重視し、脳脊髄液の循環に着目することは
ほとんどありません。脳脊髄液の循環や内圧変動に主に着目する学派は、
構造は骨格よりも「膜」を重視する傾向にあるようです。このように、それぞれが
別の論理で人体をとらえる傾向があるということは、前回書いたとおりです。
なぜここでこのようなことを書いているかというと、先日、「吉岡さんの施術は、
この二つ(上に書いた二つ)の中間になるのですか?」と質問された際に、
「そんなところです」とあいまいな返事をしてからちょっとそれが気にかかって、
しばらく考えていたからです。
そしていろいろと考えた挙句、「中間」ではなく、「両方」だということに気付いた
わけです。「構造(関節)と脳脊髄液」の「二兎を追って二兎を得る」というのが
私の施術スタイルだと考えるのが、一番しっくりとくるようです。
今回の話、分からない人にはさっぱりわからない内容でしょうね。すみません。
ま、とりあえず、オランダ戦もがんばれニッポン!!
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2010/06/05 |
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小さな小さな「よしおか島」より
最近携帯電話の「ガラパゴス問題」というのをよく見聞きしますね。詳しいことは
良く分かりませんが、携帯端末にはそれぞれの通信会社専用の規格があって、
他社の規格で作られた携帯は互換性がないので使えない。そうした規制は海外
製品の日本への流通を防いだけれども、同時に日本独自のニーズに特化して
高性能化した日本の携帯を海外で流通させることもできなくなって国際市場から
完全に取り残されてしまった、とこんな感じで合っているでしょうか?
(間違っていたらスミマセンね。)
私には、この話題がどうしてもカイロとダブって見えます。カイロもずっと昔から
完全なガラパゴス化で、正当な医学の本流とは大きな隔たりを抱えたまま、
独自路線で進化してきました。
そしてカイロという島そのものも分断されて、ガラパゴスと同じ「諸島」となって、
それぞれの島が独立した形式で進化してきました。
「ガンステッド島」とか「ディバーシファイド島」とか「SOT島」とか「AK島」とか
「ターグル島」とか「トムソン島」とか(「ビール党」とか「いや、焼酎派だ」とか)、
100以上の群島となり、それぞれの住人がそれぞれの論理に従って、
微妙に距離を保ちつつ生活しているようなものです。
正当な医学とは相容れず、カイロ諸島の中でも異なる論理を持った集団が独自
路線で進化発展するこうした現状(そこにもお互い相容れない部分がある)は、
ダーウィンが観た進化の過程と少し似ているように見えなくもありません。
こうした問題は携帯やカイロに限った話ではなくて、おそらくどこの世界にも
見られるありふれた問題(?)なのではないでしょうか?
そんな現代社会の構造を見て、きっとダーウィンもどこかで「ほら、やっぱり俺の
理論はあっている。うっしっし」なんて言っているような気がしませんか?
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