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2007/06/30



 肝心な事が抜けている


  昨日三島からの帰り道にコンビニに寄ったら、「やせる!仙骨スリミング」という
  本が売られていました。最近、なんかこういうの多いですね・・・。


  私は表紙に「骨盤」なんて書かれていると、どうしても気になって、どんな本でも
  一応読むようにしています。昨日もパラパラッと立ち読みしてみました。
  まず探すのは、「ナニナニ、どうすれば痩せるんだい」という事ではなくて(笑)、
  骨盤の運動学がどのような理論に則っているのか、という事です。


  でも、この手の本には、そんな事が書いてあることはまずないですね。
  まぁ題名からして、それほど期待はしていなかったのですが、新しく出た本には
  何か新しい事が書いてあるかと思ったけど、やはり特にありませんでした。
  私にとっては、骨盤矯正で痩せようが太ろうがどっちでも良くて、運動学の方が
  重要なのです。


  以前見かけた本は、1冊丸々骨盤矯正法で占められた専門書で、写真も豊富な
  A4版の立派なものでしたが(確か1万円以上)、その中には1行も運動学的な
  記述がありませんでした。私に言わせれば、運動学のない矯正法なんて、
  財布を持たずに買い物に行くのと同じくらい間抜けなものだと思うのですが。


  時間の無駄だったな、と思いながら、そのコンビニでコーヒーを買いました。
  セブンイレブンのバリスターズカフェ。あれ、結構好きなんです。
  でも、財布を車に忘れていました(^^;。





2007/06/27



 比べてみたら


  先日ある患者さんから、「整体を勉強したいのですが、ここはどうですか?」と、
  ある整体スクールについて質問を受けました。「そんな事あたしに聞かれても」
  とは思ったのですが、真剣に考えているようでしたので、私も真剣に答える事に
  しました。その患者さんに「なぜその整体スクールを選ぼうと思ったのですか?」
  と聞いたところ、「家から通えて学費が安いから」というのが理由だそうです。
  まあ確かに、当人にとって、それは重要な条件かもしれません。


  件の整体スクールは、整体院に併設されていて、そこの院長が1人で講師を
  務めているところで、授業は週1回、計7○時間で卒業できるそうです。
  ま要するに、よくありがちな整体スクールです。で、その学費ですが、7○時間で
  4○万円だそうです。私が講師を務めるUCCの学費は、医療系の資格を持って
  いない場合、2年間で310万円ですから、単純な比較では随分違って見えます。


  ただし2年間の総授業時間数は、HPによると「1969時間〜」(〜ってなんだ?)
  ですから、学費を時間で割ると、1時間当たり1574円ということになります。
  一方の整体スクールは1時間当たり約5800円。なんと1時間当たりの料金は
  UCCの3.7倍!調べたこっちが驚きました。講義が一コマ3時間とするとUCCは
  4722円、あっちは約17500円。しかもUCCは、きちんとした教科書と一週間の
  ハワイ大学での解剖実習費(×2)、国際セミナー(×2)込み。随分安いなぁ、
  おれ達・・・。


  ここまでで、その整体スクールは決して安くない、ということは分かりました。
  では、ついでにこれをセミナーに換算すると、1回5〜6時間のセミナーとして、
  1日29000〜34800円。2日間連続のセミナーだと、約6万〜7万円のセミナーが
  受けられることになります。これだけの金額を払えば相当質の高いセミナーが
  受講できますし、この金額で受講者を集められる講師も多くはありません。
  つまり、同じ金額、同じ時間で、かなりレベルの高いセミナーを受けまくれます。


  内容がそこの完全なオリジナルならいくら要求しようとそこの自由ですが、
  そういった主張はHPのどこにも書かれていないので、多分違うのでしょう。
  とすると誰かの理論の受け売りでしょうから、その金額には到底見合いません。
  そういうのは、本を1冊買って、コピーして高く売りさばいているようなもの(元の
  本もコピーかもね)。偽ロレックスを本物よりも高い値段で売る、と言ってもよい。
  で、結論。私なら選択肢にすら入りませんし、大事な人には薦めません。





2007/06/23



 ムリはしない方が良い


  先日、あるキーワードで検索していたら、面白いものを見つけてしまいました。
  カイロプラクターのブログなのですが、ある日の日記の一部が、このサイトの
  一部と全く同じ内容。本当に、そっくりそのまま転載してあるだけなので、
  最初は私の書いた文章を批判するためのものかと思ったくらいです。
  「こんな事を言っているバカがいる」などとどこかに書いてあるんではないかと、
  ドキドキしながら読みました。


  そのブログは、当サイトの一部をほぼ丸々コピーしたもので、その後に多少
  付け足しただけの日記。明らかな盗作です。他の日付の日記も読みましたが、
  ざっと眺めただけで、このサイトからの盗用を二つも見つけました。
  「そこまでやるか」という感じの、それはそれは見事なパクリっぷりでした(笑)。
  このサイトからの盗用だけで三つもあるのですから、その他もよそから勝手に
  拝借しているのかも、なんて思われても仕方ないでしょうね。


  本人は、「ばれなければ大丈夫」とでも思っているのかもしれませんが、今回、
  そんなつもりは全くないのに見つけてしまったくらいですから、こういうことは
  「見つかるもの」だと思って踏みとどまった方が身のためです。盗作を見つけた
  方も良い気分にはなれませんし、見つかった方は多分もっと恥ずかしい思いを
  するでしょうから、盗作なんかしないと書けないようなブログなんか、はなから
  やらない方がましだと思うのですが。


  人には向き不向きがありますから、ムリな事はあえてしないほうがいいのでは
  ないでしょうか? 私も書く事がなくて困る事もありますが、盗作してまでここを
  続けようとは思いませんよ。そんな時には、素直に諦めて書きません。
  人間、ムリをするとろくなことはありませんよ。


  だから私は「ビリーズ〜」とかいうダイエットエクササイズなんかもやるつもりは
  ありません。少し見ただけで自分にはムリだと分かるから。それに、そもそも
  ダイエットなんて私には必要ありませんからね。(←これも一種のムリである)





2007/06/20



 名称変更?


  お世話になっている関病院が、7月1日から「三島中央病院」と改称されます。
  耳鼻科の診療所から始まり複数科を有する関病院へ。昨年9月、整形外科の
  立ち上げと同時にさらに規模を拡大し、今回の改称へ。少々例えは悪いかも
  しれませんが、まるで「出世魚」のようですね。ま、名前は変わっても、患者さん
  からはこれまでと変わらず、「関さん」と親しみを込めて呼ばれる事でしょう。


  さて、17日の日曜日には、仙台へ第3回目の「ファーストステップ・セミナー」に
  行って参りました。参加された皆様、お疲れ様でした。今回の東北セミナーは
  参加者が全員有資格者ということもあり、非常にハイペースで、予定を大幅に
  上回る勢いで進行してきました。・・・というよりも、私には「予定」なんてものは
  最初からないのだよ。わっはっはっ。(←ダメ講師の居直り)


  セミナーの内容も半分以上が「仙腸関節」の話で、質問も殆どが「仙腸関節」に
  関連したもの。その他の部位の講義や触診ももちろんしますが、腰椎なんかは
  仙腸関節抜きには語れませんし、胸郭も頚椎も関連は大きいので、結局は
  仙腸関節の話に戻ってしまいます(ま、私の場合、脊柱の触診もオリジナルに
  近いので、それはそれで面白いとは思っているのですが・・・)。


  でもねぇ、やっぱり私は「仙腸関節」の話が好きで、受講者もその方が楽しいと
  思うので、いっそのことセミナー名を「ファーストステップ」から「仙腸関節論」に
  変えてしまってはどうでしょうかね。その方が燃えるんですけどね。でも、名前が
  変わっても「出世魚」なんて言うつもりはないんですよ。私が目指すべきは、
  魚は魚でも、仙腸関節版「さかな君」です(←さかな君は人間ですけど)。






2007/06/16



 自転車


  梅雨入りしたばかりだというのに、いい天気が続いていますね。
  今日あたりは絶好の「サイクリング日和」ではないでしょうか?


  さて、前回は「歩行」について書きましたが、今回は自転車です。
  人の骨格構造は、見れば見るほど歩行に適して進化してきたように思えます。
  その骨格は、自転車に乗るために形作られているのではありません。
  だから人は、自転車に「乗ることが出来る」だけなのです。当たり前と言えば
  当たり前ですが、ここを勘違いしてはいけません。


  「歩くと膝が痛いから自転車で移動する」、これはありです。自転車なら快適に
  移動できるのなら、道具としてそれを活用すべきでしょう。では、「歩くと痛い膝を
  自転車に乗って鍛えて治す」、これはどうでしょうか?これにはいろんな意見が
  ありそうですが、私は違うと思います。だって、歩行と自転車は全く別の運動
  じゃあないですか?自転車は、自転車に乗るための運動でしかありません。


  大体、骨盤(仙腸関節)と自転車は、あまり相性が良くないんです。
  どうもペダルを漕ぐために踏み込む力と、ペダルから上方へと返ってくる力の
  バランスが悪いので、それが骨盤に対するストレスになるようです。
  自転車に長時間乗った次の日に不調を訴える人って、実は多いんですよ。


  この「自転車は骨盤に良くない」という事は、我々の業界ではよく知られている
  事ですが、一般の方はあまり知らないようです。「健康のために」と、一生懸命
  スポーツジムで自転車をこいでいる方、もしかすると、頑張って身体を壊している
  かもしれませんよ。


  純粋に自転車が好きで乗っているんだ、という方、これはもうご自由にどうぞ。
  人の趣味にまで口出しするような野暮ではございません。
  でも、それが原因で身体に問題が起きているかもしれない、ということは、
  頭の片隅にでも留めておいたほうが良いかもしれませんよ。





2007/06/13



 この楽しみが共有できたら


  相変わらずヒトの歩き方を見ているのが好きで、そんなことが許されるのなら
  一日中でも見ていたいほど、ヒトの歩行を見るのが楽しい私です。
  「そんなもの一体何が楽しいの?」と聞かれそうですが、楽しいものは楽しい。
  で、この楽しさを他の人にも伝えたいのですが、これがまた難しい。


  歩行に関わる骨格系のバイオメカニクス、左右下肢の機能的な役割分担、
  上体荷重の下肢への伝達と下肢筋力の脊柱への伝達などなど。
  その美しいメカニズムには、ついつい時間を忘れて見惚れてしまいます(^^;。
  特に後ろから見た歩行は骨盤帯の動きが良く分かるので、骨格を透かして
  見ているような錯覚に陥ります。ヒトの身体って、本当によく出来ている!


  先日もUCCで、いかに歩行観察が楽しくてためになるかを力説したのですが、
  意気込みだけは並々ならぬものを持っていても、どうも空回りしている感じで
  うまく伝わりません。同じものを見ることが出来れば、街を歩くだけで十分勉強
  出来るんですけどね。分かったような分からないような顔をされるのが悲しい。


  この楽しさをどうしたら伝える事ができるのでしょうか?頭を開いたら同じものが
  見えるのなら、そうしたいくらいです(気持ち的にはね)。
  伝える事の難しさを痛感します。やっぱり書くしかないのかな・・・。


  同じ感覚を共有できる人と一緒に散歩なんかしたら、楽しいだろうなぁ。
  人の歩いている姿を、後ろからじーっと観察しながら楽しそうに歩く人達。
  うん、かなりあやしい。





2007/06/09



 


  今日は雨が降ったりやんだりの一日でした。もうそろそろ梅雨入りでしょうね。
  水不足の心配のある地域もあるそうですから、この時期は、例年通りしっかりと
  降った方がよいのでしょう。


  私は、何か特別な予定がない限り、雨は嫌いではありません。
  仕事も室内ですから、雨に降られて困る、ということもありませんし。
  それに、私の治療は「静的」なので、どちらかというと雨の日の方が合っている
  ようにも思うのですが、うちに来られる患者さんはどう思われるでしょうか?
  まあ、雨は雨でも雷雨はちょっと困るのですが・・・。


  あの雨のザーザーという音を聞いていると、なんとなく心が落ち着きませんか?
  それにあの匂いも。雨の日は、窓辺で雨音を聞きながら一日中読書というのも、
  たまにはいいかもしれませんね。雨は人を文化的にするのではないか、なんて
  思ったりもします。ということで、今月は、読書に精を出すとしましょうか。


  でも、今日の雨は降ったりやんだりで、それ程たいした雨ではなかったようにも
  思います。「もっと降れもっと降れ」なんてずっと思っていたんですけどね。
  え、どうしてかって?それはね、、、車が汚れているからなのさ。





2007/06/06



 存在論に関する覚書


  「ハイデガー 存在神秘の哲学」(古東哲明著 講談社現代新書)を読みました。
  読み終えて、今現在感じたことを書き付けるために、ここを使ってみます。


  世界が存在し、その中に「私」が存在するのではない。「私」が存在することで
  世界が現れるのだ。つまり「私」の存在と同時に、「私」の中に世界が生まれる。
  「私」の存在そのものが、世界の存在。「私」のいない世界はない。


  「貴方」がいるから「私」がいるのではない。「私」がいるから「貴方」もいるのだ。
  「私」がいなくなるということは、「貴方」の前から「私」が消えるだけではなくて、
  「私」ごと「貴方」も消えてなくなるということ。人の「死」とは、そういうことだ。
  「貴方」とは、「私」そのもの。まったくもって主客非分離。


  時間の中に「私」がいるのではない。「私」がいるから時間が生まれる。
  「私」が生きているのは、過去でも未来でもない“いまここ”、この瞬間。
  「時」は存在と共にある。「私」が存在しない「時」はない。
  「私」の存在が、全てを存在させる。「私」の存在こそが、全ての根拠。


  「私が存在する」ということの不思議。存在とは神秘なり。





2007/06/02



 テレビ見なくなったなぁ


  最近、すっかりテレビを見ることがなくなりました。と言っても、家に帰れば
  大抵テレビはついているので、チラッとは見ているのですが、それでも、ここ数日
  ニュース以外の番組を見たという記憶がありません。そのニュースでさえも、
  なんとなく見ているといった程度で、内容はあまり覚えていません。たぶん、
  月曜から今日まで、テレビを見ていた時間は一時間もありません。


  最近では、ニュースもラジオでいいかな、と思っています。あのヘッドライン的な
  簡潔な内容だけ確認して、興味のあるものをあとでしっかり調べたほうが
  むしろ良さそうです。そのほうが、自分で情報を選択できますからね。
  テレビ報道は「見せられてる」感が強く、どうしても偏りが避けられないような
  気がします。たかが数分程度の時間では、どのみち真相など伝えられるはずも
  ありませんからね。


  今はドラマも何にも見ていないので、そういう楽しみもありません。ああいうのは
  初回から見ないとダメで、途中からは見る気が起きませんね。あれはあれで
  一週間の楽しみになったりするものなんですけどね。今はないからつまらない。
  その代わり、今4冊の本をとっかえひっかえしながら読んでいます。最近は、
  テレビを見ているより、その方が楽しくなってきたなぁ。大人になったのかねぇ。


  でも、明日は例外。今唯一欠かさず見ている番組があるのです。見れない時は
  録画してまで見ています。あれ、面白いんですよね。見たのは途中からですが、
  いつの間にかはまってしまいました。さあ、明日はどうなるかな。
  楽しみだなぁ、「ワンピース」。(どこが大人だ??)




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