+2006年11月 +2006年12月+ 2007年1月+ ++近況報告へ戻る++
Home


2006/12/31



 大晦日です


  2006年も、あと数時間で終わりです。皆様にとって、今年はどんな年でしたか?
  一年なんてあっという間に過ぎてしまうようにも感じますが、振り返ってみれば、
  あんな事やこんな事など、色々な事がありました。
  良かった点はさらに良くなるように、良くなかった点はしっかりと反省し、
  今年一年を締めくくってさらなる成長へと繋げたいものです。


  今年私の中で大きな出来事は二つ。一つはこのサイトを立ち上げた事。
  もう一つは11月から関病院へ行き始めた事。この二つは、私にとって非常に
  大きな転機となる出来事でした。


  まず、このサイトを公開したことで、たくさんの出逢いがありました。それほど
  目立つとは言えないこのサイトをご覧になって当院を訪れる患者さんの数は、
  私の予想以上でした。また、これまで伝え切れなかった私の考え方を理解して
  頂く上でも、このサイトの果たしてくれた役割りは想像以上に大きなものでした。
  もともとサイト開設にはあまり積極的ではなかった私ですが、今では、苦労して
  作った甲斐があったなと、素直に思えます。


  そして関病院。11月から毎週金曜日に関病院へ面会に、いやいや、治療に行く
  ようになって、自分の治療スタイルがどこでも通用するという自信がつきました。
  でもそれは、関院長と穴吹先生、そしてスタッフの方々の協力があったからこそ
  できた事です。それと関連しますが、今回一人で仕事をしている私にとっては
  新鮮な、「病院」という「場」の空気に触れる良い機会になりました。
  やはりケアというものは、一人よりも、みんなで協力して行うほうが良いのかも
  しれないですね。「場」の重要性をあらためて実感し、良い勉強になっています。


  なんだかんだと色々ありましたが、今年もまた出逢いの多い良い一年でした。
  来年も、引き続き良き出逢いに恵まれる事を願っています。
  今年お世話になった皆様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。
  今年一年、本当にありがとうございました。
  来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。


  それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。





2006/12/26



 久しぶりに


  久しぶりの更新です。やはり年末はなにかと忙しく、なかなか更新出来ずに、
  一週間近くもあいてしまいました。だいたいこの治療室に来ること自体が、
  なんだかんだで5日ぶりなんです。日にちの感覚もずれていて、今日は27日だと
  ずっと思い込んでいて、カルテの日付を12/27と記入していました(^^;。


  久しぶりと言えば、23日(祝日)に、場の研究所の勉強会に4ヶ月ぶりに参加
  してきました。今回は、東京工業大学大学院助教授の三宅美博先生を講師に、
  最近話題にあがることの多い「ミラーニューロン」が取り上げられました。
  最近読んだ本の中にもこのニューロンに関する記述があり、気になっていた
  ところだったので、丁度良いタイミングでこの話を聞くことが出来ました。


  このニューロンは、最近の脳科学の分野で大変注目されている神経細胞で、
  他者との共感といった心の問題にも関わると考えられていて、その働きには、
  視覚からの情報が重要であるという事が示されています。そのくわしい働きに
  ついてはまだ推論の部分が多いそうですが、後で確認したところ、やはりこの
  ニューロンは、経験のないことには反応しないそうです。経験と共感、なんとなく
  子育てにも関係してきそうな気がしますね。


  さて、今回講師を勤められた三宅先生は、歩行研究の第一人者でもあります。
  私も歩行には(ちょっとだけ)うるさいので、三宅先生とお会いしたときには、
  歩行の話をするのがいつもの楽しみなのです。三宅先生からは「いつか一緒に
  やりたいですね」、なんてうれしい言葉もかけてもらっていたのですが、本当に
  これが実現の方向に向かいそうです。わたしゃてっきり「社交辞令」だと思って
  いたので、びっくりしましたよ。大きなクリスマスプレゼントをもらえたようです。





2006/12/20



 生徒募集


  みなさまこんにちは。ノロウイルスか食べ過ぎか知りませんが、お腹の調子が
  ちょいワルおやじの吉岡です(多分飲みすぎ?)。下痢も嘔吐もありませんが、
  朝からお腹がキュルルキュルルと鳴りっぱなしでうるさくてしかたありません。


  さて、私が講師を務めるUCCでは、現在来年度の入学生を募集中です。
  このサイトをご覧の方の中には、これからカイロプラクティックを勉強したいと
  思っている方もいるかもしれませんので、この場をお借りして、UCCのご案内を
  させて頂きます。


  UCC(ユニバーサル・カイロプラクティックカレッジ)は、パシフィックアジアカイロ
  プラクティック協会(PAAC)の付属校として、1982年に開校した学校です。
  その母体であるPAACは、1976年に、日本に正統的なカイロを普及させる事を
  目的に発足した協会で、共に日本有数の伝統を誇ります。今現在、日本には
  把握しきれないほど多くのカイロ団体(中には数名の所もあります)が混在して
  いますが、一般的に認知されている団体、協会は、ほんのわずかです。そして、
  分裂を繰り返す他協会を尻目に、30年に渡り一枚岩で存続している協会は、
  PAACをおいて他にはありません。


  UCCの特色は、学べるテクニックの豊富さにあります。現在、2年間で8つの
  テクニックを学びます。これだけのテクニックを習得可能な学校は、日本にある
  多くのカイロスクールの中で、UCCただ一校のみです。また、SOT(仙骨後頭骨
  テクニック)に関しては、アメリカのSOT教育機関であるSORSIとの提携のもと、
  日本とアジアにおけるSOT教育を一任されているため、正規のSOT教育は、
  PAAC(UCC含む)以外では行ってはならないことになっています。現在他校や
  セミナー等で教えられているSOTはこの規約に違反する行為なので、正確性に
  欠けるだけではなく、場合によっては法的に罰せられる可能性もあります
  (著作物に関しても同様です)。つまり、日本でSOTを学ぶことが出来るのは、
  本来PAACだけだということになります。


  それともう1つ。個人的には、カイロ哲学がUCCの売りの1つだと思います。この
  哲学をしっかりと叩き込むことが、他の治療法とは異なるカイロの独自性を保つ
  ための唯一の手段だと私は思っています。哲学のないカイロプラクティックは、
  真のカイロプラクティックではありません。最近、この哲学を軽視している学校が
  多くなってきているのは、非常に残念なことです。


  他にもUCCの良い所は沢山あるのですが、少し長くなってしまったので、続きは
  次の機会に残しておくとして、最後に一言だけ。もし、現在の日本のカイロ界の
  状況を把握出来ている今の私の状態で、また一からカイロの勉強を始めるなら、
  やはり私は、もう一度UCCを選ぶと思います。





2006/12/16



 身体との会話


  仙腸関節の研究(それほどたいした研究ではありませんが・・・)を始めてから、
  治療に対する考え方がとてもシンプルになりました。考え方がシンプルになれば
  治療そのものもシンプルになるもので、今ではごく限られた部位の矯正だけで
  結果を出せるようになりました。別の言い方をすれば、「ワンパターンな治療」
  なのですが、あっちもこっちも必死になって矯正していた頃より結果が良いことを
  思うと、これは大きく成長した部分だと言って良いでしょう。


  骨盤や脊柱の運動学、機能的な左右差など、オリジナルの理論を積み重ね、
  これまで試行錯誤しながら自分なりの治療スタイルを確立してきました。
  それでかなりの成果を上げられるようになったので、どうしてもそこに固執して
  しまいがちです。しかし、当然そのシステムには当てはまらないケースもあり、
  それだけでは結果が出せないこともあります。


  でも、そんな時には、きちんと『身体』が教えてくれるものなのです。
  「ここをやりなさい」と。これは「手当て」だからこそ出来る「身体との会話」です。
  この身体の言葉を聞き取れる治療家が、良い治療家になれるのだと思います。
  そして、その会話を生かすために、「知識」が必要になるのです。そういった
  経験の積み重ねが自分の治療スタイルに反映され、成長するのです。


  昨日(関病院で)もまたそのような経験があり、少し成長したかな、と思いながら
  向かった受付で、再び、「今日は面会か何かで?」。・・・苦笑いで帰りました。
  (12/9の近況報告参照)





2006/12/12



 『国家の品格』


  遅ればせながら、藤原正彦さんの『国家の品格』(新潮新書)を読みました。
  患者さんから先日お借りした本のうちの一冊です(ありがとでした、Sさん)。
  読んでみた感想ですが、私は大好きですねぇ、この考え方。
  うんうん、そうだそうだ、とうなずきながら、最後まで楽しく読めました。


  この本に関してはいろいろと批判があるとも聞いていたので、そちらの方にも
  少し目を通してみました。知識人と思われる方々が、本書の問題点について
  かなり具体的かつ辛辣に批評していて、私のようにこの本に感動する人間は、
  彼らから見るとかなりレベルの低い人間に見えるようです。(←当たり)
  確かにそうとう偏っていますし、事実と異なる記述も多いようですが、それでも、
  面白いものは面白い。「武士道」、すばらしいじゃないですか。


  おかしなところも多々あるようですが、日本の良さを再認識するきっかけとなる
  良い本だと私は思います。これを批判している人達も、その部分まで否定する
  つもりはないだろうと思いたいですね。でもね、こういった思想に傾倒すると、
  「武士は食わねど高楊枝」状態へと突き進む危険性が私にはあります(笑)。


  それもまたちょっとあれなんで、バランスを取るために、次は斉藤一人さんの
  「お金儲けセラピー」でも読みますか。あっ、でも、もう長いこと三兄弟を待たせた
  ままでしたっけ。ということで、私はそろそろカラマーゾフ家に戻りますんで、
  今日のところはこれで、さよオナラ。(←品格なし)





2006/12/09



 いつまで続くのか


  昨日関病院で、「おれおれ詐欺」系の未遂事件があったそうです。
  院長の名を騙った男から「お宅のお子さんが病院でミスをした」といった内容の
  電話が、職員の自宅にあったそうです。幸いご家族の機転で被害はなかった
  ようですが、かなり具体的な内容だったそうなので、周到に調べた上での
  計画的な犯行だったと予想されます。まったくいつまで続くんですかねぇ。
  こんなくだらない犯罪には、決して引っかからないように気をつけましょう。


  話は変わりますが、私はいつも車で関病院へ行くので、病院の駐車場に一日中
  車を止めさせていただいています。朝駐車券を取って、そのまま裏口からリハ室
  へ入って、帰りに受付によって、それに印字をしてもらっています。受付に顔を
  出すのは、1日でその1回だけです(それも週1回)。だから、それも仕方のない
  ことなのですが、受付の人になかなか顔を覚えてもらえません。


  昨日も受付で「お願いします」と駐車券を渡したら、「今日は面会か何かで?」
  と聞かれてしまいました。「何言ってんの、オレだよオレ、よしおだよ!」(誰?)
  とか言ってみようかとも思いましたがやっぱりやめて、「あ、いえいえ、今日は
  ちょっと仕事で・・・」なんて言いながら頭を掻いています(^^;。毎回そんな感じ
  なので、ちょっと緊張します。それもいつまで続くのか・・・。でも、とりあえず
  「病人」には見えないようです。





2006/12/05



 脳の本


  脳に関係する本を、2冊続けて読みました。1冊は茂木健一郎さんの「脳内現象
  〈私〉はいかに創られるか」(NHKブックス)、もう1冊はディヴィッド・ウォルマン著
  「左利きは天才? 利き手をめぐる脳と進化の謎」(日本経済新聞社)。
  2冊とも、とても面白い内容の本でした。おすすめです。


  「脳内現象」は、脳科学の本と言うよりも、哲学の本を読んでいる感じでした。
  脳科学も哲学も、見つからない答えを延々と求め続ける学問、という共通点が
  ありそうで、「人間を知る」という意味では不可欠な分野ですが、結局はそれが
  一番良く分からないということが分かってしまう学問でもあるように思います。
  考えれば考えるほど分からなくなりますが、それがまた面白いんでしょうね。


  「左利きは天才?」は、今年7月に出版されたばかりの本で、左利きの著者が
  左利きの謎を解き明かすべく、世界中の研究者を訪ね、最先端の研究からその
  謎を探求するという内容で、もともと利き手(どちらかというと利き足)に興味の
  ある私にとっては、とても充実した内容の1冊でした。


  この中に「利き足」に関する記述が全くなかったのは残念でしたが、これまでの
  考えを転換する新しい情報が得られました。これまでの利き手に関する議論は
  「右利き対左利き」だったのに対して、本書では、「強い片手利きか両手利き」
  と考えたほうが合理的であると述べています。なるほどなるほど、仙腸関節の
  動きにも、この考え方は応用できそうです。私もこの説に一票!


  さて、今年もいろいろな本を読みました。今年中にあと4,5冊読みたいですね。
  本当なら、次は例の本を読むことになっているのですが、以前から読みたかった
  本を患者さんが貸してくれたので(2冊)、そっちを先に読んじゃいましょう。
  例の本は、その次に読むことにします。今年中に読み終えられるかな・・・。
  それでも、「罪と罰」はもう読んだんですよ。あれは、確か1時間で読了しました。
  (答え:マンガだったから。)





2006/12/02



 残り一ヶ月


  早いもので、もう12月ですね。今年もいろいろありましたが、「終わり良ければ
  全て良し」の精神で、残りの日々を大事に過ごしましょう。


  昨日は、朝9時前に関病院に入ってから夕方5時頃帰るまでの間、リハ室を出た
  のはトイレへ行った一度きり。一服する暇さえなく、もちろん昼食も抜き。非常に
  忙しい一日でした。でも、休む間も無く頑張っても、診れる患者さんの数なんて、
  ほんのわずかです。もっと効率の良いやり方もあるのかもしれませんが、私には
  それはできません。


  それにしても、行く度に要求がきつくなっているように感じるのですが、気のせい
  でしょうか? ま、それだけ期待されていると思うべきなのでしょうね。
  しかし全く休憩なし、というのはさすがにハードですね。それほどの肉体労働
  ではありませんが、やはり疲れます。だいたい三島まで行くのに片道2時間半も
  かかるのですから。先日は「ドライブ」なんて洒落たこと言っちゃいましたが、
  やはり往復5時間は、通勤ではなく、「出稼ぎ」といった感じかもしれませんね。


  三島には金曜日にしか行かず、出来る人数は限られるので、どうしても予約が
  取りにくい状態になってしまいます。朝の時点で、次週の予約は一人か二人分
  しか空いていないので、毎週診る、ということがなかなか出来ません。これは
  ちょっと頭の痛いところですね。「先生、来週もお願いします」と言われても、
  空きがないことにはどうしようもありません・・・。「火曜日とか木曜日とかなら
  空いてますよ」。「・・・片道ほんの2時間半ですけど」とか言ってみようかな、
  なんて思ってしまいますね。




+2006年11月 +2006年12月+ 2007年1月+ ++近況報告へ戻る++
top