同僚ボランティア
 
私の居たサブアクレセンターで働くボランティアは20代前半の若い女性がほとんどでした。私は日豪協会役員では若い方ですが、長野では年寄りから数えて3番目でした。ほとんどの人は有職者ですが、オリンピックに参加するために仕事を辞めて来られた方、また、フリーターの女性も多くいました。  

彼女、彼らに共通して言えることは、実に明るく、語学がたんのうで、外国人と接するときも物怖じしないことでした。国際放送センターという場所柄、語学ができるボランティアを優先的に配置したのでしょうが、英語を始めとして、フランス語、ロシア語を話す人には驚きましたし、ひとりで2カ国語をこなすボランティアもいました。海外の大学で留学中にもかかわらず、学校を休学して長野へ駆けつけた人も何人か居ましたし、アメリカ人と結婚してニューヨークに住んでいる、と言う女性もおりました。また、日本語がたんのうなアイルランド人やカナ

ダ人もボランティアとして参加していました。  

日本語の分かる外国人と私たちボランティアが日本語、英語を交えて雑談をしているところへ、英語しか話さないIBMのシステムエンジニアが加わります。そうするとごく自然に英語だけの会話になるのです。ごく普通に外国語と日本語を使い分けることができるボランティアが多かったのにはたいへん驚きました。日本人は外国語が下手、とよく言われますが、少なくともここに集った若者の英語は表現、発音ともかなり平均を上回っていたようです。 

国際放送センターは国際色豊かな場所ですが、私たちのサブアクレセンターも同様に大変国際色豊かな職場でした。日本であって日本でないような一種独特の雰囲気は私にとって実に心地よいものです。みんな同じ目的のために、自分の能力を提供するために長野へ来たのだな、と思うと感慨深いものがありました。 
 

 Volunteers 1
 
ボランティアは20代前半の若い女性がほとんどでした。