嬉しい体験

ここでの嬉しい体験について思いつくままにお話しします。  

まず、資格認定に訪れる人が少ないときは楽しいです。ボランティア同士、また世界から来られた方々と直にお話しできるのですから。資格認定作業はパソコンを操作して行いますが、キーを叩く合間を利用して雑談に興じます。  

外国の方は明るく、話好きです。時にここで待ち合わせをされる方も居ました。そんな方の話を暇に任せて、聞くとはなしに聞きました。曰く、どこそこのレストランはおいしいとか、納豆はダメだったが刺身はOK、スーパー銭湯にはもう行ったかとか。  

アメリカのボストンから来られた女性は私たちがボランティアだと知ると、 
「お金じゃないのよね。経験よね。これってすばらしい経験になるから、がんばって」  
と励ましてくれました。  

アトランタから来た、父親が牧師というIBMの若いコンピュータ管理者、デビッドとは仕事そっちのけで部屋の隅で日米宗教観の違いについて1時間も討論しました。

また、ミーハーですが、国の内外の著名人に直に会えたのも嬉しい体験でした。その美しさに我を忘れたシンクロスイミングの小谷みかこさん、思いの外、小さかった柔道の柔ちゃん、それと対局をなす大きなバレーボールの河合俊一、日本語が下手なサッカーのリトバルスキー等。一緒に写真を撮るボランティアもいましたが、ま、役得というやつでしょうか。  

嬉しかったのはルー・ザンペリーニさん(Louse Zamperini)との再会です。皆さん、覚えておられますか?1月22日、オリンピック聖火が当地上越を駆け抜けましたが、その第一走者が、太平洋戦争中、直江津捕虜収容所に収容されたザンペリーニさんでした。一月という短い間に、彼は二度も太平洋を横断されたのです。閉会式当日、サブアクレセンターで彼を見つけたとき、私は思わず大きな声をあげ挨拶しました。顔が自然にほころぶのがわかりました。  

Zamperiniさんと一緒におられたのは息子さん、CBSの放送関係者、そして、私が所属する上越日豪協会の面々でした。思わぬ場所での再会にしばし話がはずみました。

 
with Mr. Zamperini
 
嬉しいルー・ザンペリーニさんとの再会