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神道でのお葬式を神葬祭といいます。
神葬祭の歴史を振り返ると、『古事記』や『日本書紀』に葬儀の様子が述べられていますから、古来日本人独自の葬儀が行われていたものと思われます。
元来、私たち日本人は、生死を神々のはからいと考えていたようで、「人は神々の世界から生まれ出て、やがて一生を終えると神々の世界へと帰って行く」という生死観を持っていたようです。そして死後の世界は、私たちの生活の場の近くにあって常に交流があり、私たちを草葉の蔭から見守ってくれるものと信じていたようです。
明治以降、伝統葬法が復活し現在では清楚で経済的な葬礼として神葬祭を望む方も増えています。
主な儀式に通夜祭・葬場祭(告別式)等があります。神葬祭では霊璽(れいじ)に故人の御霊(おみたま)をお遷しします。これは仏式の位牌にあたるものです。霊璽は御霊舎(みたまや:仏式の仏壇にあたる)にお祠りし、日々家族を見守って下さるようお祈りするのです。
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年 祭
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お亡くなりになった後、一年・三年・五年・十年等の節目の年に行います。
故人の御霊を偲び、家族や子孫の繁栄を祈ります。
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神葬祭の心得
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不幸がでた時、その日のうちに神棚には白い半紙を張り、この間は拝礼をしてはいけないとされています。そしてこの紙は50日、清祓の儀後はずされます。50日祭は、今日で喪が明けることを知らせる忌明けの祭です。(100日祭・一年祭をあてる所もあります)この他、神葬祭では拝礼の作法も普段とは異なり、音を出さずに手を叩く忍手(しのびて)を用いますが、50日祭の忌明け後からは忍手ではなくなります。50日祭と一緒に埋葬祭(納骨)がおこなわれる事が多いようです。
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