6月12日 遂に1番になる!
え〜っと・・・、今回の大会、私には珍しく大爆釣でした。
これが今回、シマノジャパンカップ中国予選において優勝をもたらした魚達です。
5匹の総重量3011g、今回の大会の参加者中、唯一3000g以上をたたき出した魚達です!!!
なお、予想はついてるとは思いますが、もちろん私の魚じゃないんですけどね! イェイイェイ♪
同礁して頂いた、数々の大会で輝かしい経歴を残しておられる山口県を代表するトーナメンターであり、釣りの本にも連載を
持たれている西田さんの釣果です。 今回もご本人様の了解を得ましたので、釣行日記に載せさせていただきます。
それじゃー私、何が1番なのかって? えっと、ゼッケンがですけど・・・。 何か? でも凄くないっすか? そうでもないか。
そして、今回の中国予選で堂々と見事に優勝されましたのが、ゼッケン2番の西田さんです。
で、同じ磯に上がったはずの私? 大爆釣でしたよ。 チヌがですけど。 軽〜く2ケタ超えです。
正確には数えてないですが。 西田さんは、更にその上をいかれ、23枚も釣られたそうです。終始竿が曲がりっぱなしでした。
海面から背びれを出し、辺り一面に湧きまくって浮き浮きで、凄かったです。
1投1尾、餌取りがチヌなんですもの。それはそれはすさまじい光景でした。
さて本日の大会は、磯師匠と出木杉君の3人での参加です。
この度の大会は震災の影響か、はたまた開催日が土曜日のためか、募集定員150名に対して、参加者はおよそ半分の77、8名?
その位でした。磯師匠は例年通り、キャンピングカーで前日入り。
私と出木杉君は、会場である晴海埠頭臨海公園へ受付開始時間の4時前に現地集合しました。
毎度毎度のことながら重た〜い荷物を会場まで運び、磯割の抽選。
ここの会場、公園内にトイレがあるのは、朝の儀式を重んじる私としてはとてもありがたいのですが、荷物を運ぶ距離が
超長いんすよねぇ・・・。まぁ、コロコロを買えば良いだけの話なんですけど・・・。
で、抽選の結果、私の番号はなんと 「1番!」
ほんでもって、開会式も終わり、いざ出向。私と出木杉君は、「カイユウ」で野島方面へクルージングです。
しかし本日、霧が半端じゃないっすわ。 道中も周りの景色などな〜んにも見えない中、30分程で船のエンジンがスローダウン。
どうやら野島に着いたようですが、どこに磯があるやら・・・
数メートル先も見えません。
そんな中、う〜っすらと見えてきた磯は・・・
去年の5月8日、そして今年もつい1か月前、釣行記は書いてないですけど、磯師匠とあがった、「野島の1番」って磯です。
「お、ゼッケンも1番だが、上がった磯も1番だぞ!」とか、そんなことを思いながら上礁。
そんでもって、本日同礁させて頂いたのが、本日優勝されました西田さんです。
そして、今日の釣り場の見取り図です。
でですねぇ、野島の1番に降りてまずは番号の若い(全選手の中でも一番若いぞな!)私に釣り座優先権があります。
去年の5月8日の釣行記読んでもらえば詳しいことは分かるんで省きますが、ここの場所で一番良い場所は、離れなんです。
色んな場所狙えますし。しかしですねぇ、潮が引けば渡れるんですが、満ちてる状態だったら孤立するんですよねぇ・・・。
本日の満潮時刻は9時37分。現在の時刻は5時半。今は渡れます。しかし、満潮時は身動きが取れなくなります。
おまけに、大潮から明けての中潮初日の今日、潮位は結構高いはず。
孤立するだけならまだしも、狭くて低い離れの上、沖を船が通ったら波を被る光景を、過去に見たことがあるんです。
中村氏曰く、満潮時は船が沖を通る度にバッカンを超内股で挟まないといけないとか言ってたような・・・
しかも大会は12時までで、回収時は引きの4分。 ギリギリこっち側に帰ってこれるかどうか・・・。
変態仮面の中村氏は、過去に離れと一番の間の割れ目を、腰まで浸かってザブザブ歩いて戻ってきたことがあるそうですが、
都会育ちの御坊茶魔である私には、とてもそんなことはできません。 私は磯ブーツの許容範囲である膝までが限界です。
船の上から観察してた感じ、恐らく潮の流れはここの定番である当て潮でかなり釣り辛いでしょうが、素直に船着を選択させて
頂きます。
そんで優勝者の西田さん、離れに渡るか迷ってらっしゃいましたが、「行かれるなら全力でお手伝いしますよ〜」って感じでお話し
してたら、 「そしたら、濡れるの覚悟で行ってきます!」とのこと。 離れに渡られました。 う〜ん、勇者・・・
「セミファイナルに残りたい!」ってゆー心構えと、「まぁ、残れるんだったら残っても良いな〜・・・」って感じの、その辺の意気込みの
違いなんでしょうな。 私にゃまだまだ、上にあがろうとする心構えが足りませぬな。
で、離れに荷物を運ぶお手伝いをしながら、さりげなくバッカンを見ると、釣り雑誌にも書かれてたように、ツケ餌の数が半端じゃ
ないっす・・・
「見せてもらっても良いですか〜?」って許可を取って色々見せていただくと、オキアミだけでも数種類、小さなケースに番号が
@、Aとか書かれてあり、簡単に見ただけでもE種類はありました。更に練り餌が何種類か。浅棚用、深棚用、バラケやすい用や、
遠投用等、凄い種類です。聞けば、マックスは20種類位のツケ餌バリエーションを持たれてるそうで、いやはや流石です。
そんで、霧の濃い中、午前6時に釣り開始。潮の流れは案の定、2番3番方向からの当て潮です。仕掛けは離れに向かって行き、
そこの手前で回収。 クロの気配、全くなし。
そんな中、西田さんは速攻で良型を2枚キープ。さすがです。しかし、圧巻はその後。撒き餌が効き始め、離れから沖に出る潮筋に
沿って、遥か沖にまで浮きまくってライズしている餌取り軍団。
しかもこれが主な餌取りはボラと・・・、 なんと湧きに湧きまくってるチヌ。 背びれを海面から出し、ジョーズ状態で餌を拾って
います。
あたしの船着では全然魚が釣れず、生のオキアミが残って帰ってくる状況だってゆーのに、離れの西田さんは、チヌが1投1尾の
爆釣状態。しかも驚きなのが、少々のチヌなら、0.8号の極翔でブリ上げ。見てるこっちが竿折れないかと心配になる位。
「竿、大丈夫なんですか?」って聞いたら、45cm位まではタモは使わないそうで、(チヌの大会なら別だと思いますが・・・)、
これも名手の技の1つか・・・。とか思いながらも、「私が真似したら絶対折れるな・・・。」って思いながら釣りします。
しかし釣れない。
そんで、私も一生懸命クロ釣り頑張りました。足元から沖まで、棚も上から下へと色々攻めました。しかし全然オキアミが
盗られません。そのまんま残って帰ってきます。 底まで到達して、ときど〜き釣れてくるのはベラ。離れではチヌが爆釣なのに、
こちらではチヌすら釣れません。
相手はチヌだけど竿が曲がりっぱなしの西田さんを見て、このあたりで私の中に、「チヌで良いので竿を曲げたい・・・」との葛藤が
芽生えはじめます。 ちょっとここで休憩がてら、西田さんの釣りを見学。いやぁ、さすがに手返しも早いし、仕掛けや撒き餌の
投入も的確。まさに電光石火、一投一尾でチヌをブリ抜かれておられます。
「あ〜、またチヌ・・・」と残念がっておられますが、私から見たら凄く羨ましい光景。 ん〜・・・ チ、チヌが釣りたくなってきた・・・。
離れの向こうでは、撒き餌の効いてる潮筋に沿って、ボラとチヌが狂喜乱舞。
そして午前8時、クロは釣れないはチヌは羨ましいわで、ついに私、我慢ができなくなりました。 で、西田さんに話しかけます。
「あの〜、すんません。私、大会放棄しますんで、そちらの左側に移動してチヌを釣らせてもらっても良いですか?クロ釣りの邪魔は
しないようにしますんで・・・。」
ってことで私、 潮変わりとか仕掛けの変更とか、何か変化があったら釣れるかもしれない本命のクロ釣りを早々にあきらめ、
潮筋に沿って湧きに湧きまくってるチヌの誘惑に負け、開始から2時間後には、本気でチヌを狙っていました。
余談ですが、もちろん私の辞書には、恥やプライドといった言葉はありません。
快く、「どうぞ〜、一緒にチヌ退治しましょう!」とのありがたいお返事を頂き一緒にチヌを(西田さんはクロ狙いですけど)釣らせて
頂くことになりました。 う〜ん、良い人だ。
そんで、離れを右手に見ながらの左側の釣り座、少し浅くなってるんですけど、平気でチヌとボラが群がってるんでそちらで釣り。
離れから沖に向かう潮への引かれ潮に乗せて、なるべく西田さんの迷惑にならないようにチヌを釣らせてもらいます。
そっからはもう、楽すぃ〜楽すぃ〜。 おいらにも、一投一尾でチヌが喰ってきます。西田さんはチヌをリリースしておられますが、
私はキープ。持って帰って配ったら、ビールになって帰って来ることがあるんです。 むふっ♪
そんな感じで、超浅棚でバキューンバキューンと楽しくチヌ釣ってたら、今までとは違う引き。なんと、32cmのクロが釣れました。
やっぱなぁ、クロはおらんわけじゃないんでしょうけどねぇ・・・・。どうも辛抱強く狙い続けるといった、強靭な精神力を持ち合わせて
いないんです・・・。 湧きに湧いて簡単に釣れて、しかも結構引きの強い魚の誘惑に負けちゃうんですよねぇ・・・。
まだまだ精神面での修行が全然足りませぬな。
そんな感じで潮は下げに入ります。 幸いにも満潮時に、離れの西田さんが波を被ることはありませんでした。
で、その後、海の状況に変化が。相変わらず離れから沖に向かって行く潮の流れに変わりはないんですが、あれだけ釣れてた
チヌが、散発的になりました。 そうこうしているうちに、何故か私の仕掛けにもクロがヒットし、30cmと28cmをキープ。
瀬戸内にしちゃー、そこそこの型、計3枚。
西田さんも、この間にしっかりとリミットメイクしておられました。終了1時間前には、魚絞めなきゃならないんで私はリタイアですが、
(元々8時にゃリタイアしてたが・・・)良型をリミットメイクされた西田さんはと言うと、これ、予選抜けてるんちゃいます?
チヌなんか釣って遊んでないで、もうちょっと、もうちょっとだけ真剣にやってれば、私もリミットメイク出来てたかもしれません。
ハリス落としたり針落としたり、手段は色々あったろうに・・・。 しかも30cmオーバーがあと2枚居れば、ひょっとしたら・・・
今回は完全に、湧いてるチヌの誘惑に負けました。 ほんと、これが精神力の違いですな。
ってかぶっちゃけ、セミファイナルに残ったら残ったで、それはそれでどうしたものか・・・。 って所が本心なんですけどね。
最後は、離れに渡られた西田さんの荷物をタモの柄で受け渡したり、まだ潮が引いてない中で離れからこっちにジャンプで戻られた
西田さんを、ファイト一発状態で高台に引っ張り上げたりと、ちょっとだけ優勝者の方のウイニングロードへのお手伝いが出来
ましたかな?
よくこんな高台を一人で登れますねぇとおっしゃられますが、いやぁ、一応私も、落ちたら即死の川尻岬の崖で鍛えとりますけん。
釣りは下手ですけど、背負子担いでの崖の上り下りは、結構上手いと思います。
ってことでその後、西田さんのライブウェルを見せて頂きますが、どの魚もデカッ!こりゃー絶対入賞やな!ってことで、記念に
写真を撮らせてもらっても良いかをお尋ねし、撮らせてもらったのが冒頭の写真。 良型揃いでしょ? エッヘン!
回収の船を待ってる間も、本日の釣りに関して色々とお話しさせて頂きました。
途中で私にオキアミが丸々残って帰ってきてた時、練り餌を使ったらどうなんかな〜とか思っておられたそうです。
「オキアミ生が丸々残る=クロは居ない=餌盗りに強い練り餌なんか使う必要はない!」 と思ってた私。 実際はそうじゃない
んですよねぇ・・・。 ひょっとしたら、オキアミでは喰わなくても、練り餌だと良型が喰ってきてたかもしれないんですよねぇ・・・。
チヌ釣りにしても、ツケ餌を練り餌に変えた途端アタリが頻発ってことも、過去に何度も経験してきましたし。
本来ならば、あらゆる可能性を考えて色々やってみなければいけませんでした。 頭ではわかってるつもりなんですけど、
いざという時にそれができません。 オキアミ生が丸々残って帰ってくるこの状況と、離れからの潮筋に湧きまくっているチヌに、
完全に心が奪われました。 ほんと、まだまだです。
大会なんかで上手い人と一緒に釣りをすると、頭では分かっていても実際には実行できない自分の愚かさを、つくづくと痛感
させられます。 いやぁ、ほんと、全然だめです。 来年はもうちっと、少々波を被っても貪欲に離れに攻めに行く姿勢とか、
他の人の釣果に流されない、ライオンハートを持って釣りができるようになっていたいと思います。
西田さん、この度はいろいろとありがとうございました。そして優勝、おめでとうございます。 日振ではセミファイナル、頑張って
下さい。
そんで、肝心の磯師匠と出木杉君の釣果ですが、磯師匠は、「会場入りするのも1番だったが、帰港して、荷物の片付けも
1番だった。」とおっしゃられてました。出木杉君に至っては、検量所にてライブウェルを全開にして、
「今回の大会、ジャパンカップ鯵じゃなかったんですか?」と、本気で聞いてます。 もちろんスタッフの方、どうしたものかと苦笑い。
一緒にいるこっちが恥ずかしくなります。
でもまぁあれですわ。ドリカム風に言うと、「近づいてる〜、近づいてる〜」って感じでしょうかね?
え?何に近づいてるのかですって? え〜っと、よくわからないですけど、何かにです。
また出直します。
追伸、本日は地元で、ほたるの祭りがありました。早朝から釣りに行って、一刻も早く焼酎のビール割りでも飲んで寝たい私ですが、
残念ながら嫁がそれを許しません。 家に帰ってからは祭りへ行って家族サービスです。かったるいなぁと思っていた私ですが、
私はその祭り会場で、私が本格的に釣りを始めたきっかけとも言える、更には新聞等にも連載を持っていらっしゃるチヌの
団子釣り先生の、捨て身のパフォーマンスを目の当たりにすることになりました。 最近ではほとんどボーズもなくなり、
少しばかり調子に乗っていたような気もする私。
そんな私を、「初心に帰れ!」と言わんばかりの体を張った大先生の捨て身のパフォーマンス。
バッチリこの目に焼き付けてきました。 ってゆーか、携帯で動画を撮ってきました。
ほんの数時間の他人の釣果で、すぐに心が折れてしまうちっぽけな私、所詮こんな私ではまだまだ団子師匠の足元には、
遥かに遠く及ばないことを思い知らされました。 次の更新で詳しくアップしたいと思います。 動画付きで・・・
今大会の、優勝者の方の釣り座 「野島1番の離れ」 引きの5分でこの状況。写真で見る以上に、結構距離あります。 潮が満ちたら戻れなくなる上に、潮位が高い時に沖を船が 通ったら波被ります。 ヘタレな私は、満潮の時間帯をこの上で過ごす勇気は ありませんでした。 ちなみにこの離れが大好きな中村氏は、少々潮位が高くても、 腰まで水に浸かりながらこの割れ目を渡るようです。 変態です。 |
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ジャパンカップ磯と言う名のこの大会、 磯は磯でも、磯から鯵を釣る大会だと 間違っていた出木杉君のクーラー。 鯵爆釣。 って、これが一番ええやん・・・ |
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ちなみにおいらの釣果です。 クロは32cm、30cm、28cmと、キーパーサイズに 満たない木っ端が2枚でした。 あと、チヌ大漁。このクロの下、チヌがわんさか。 |
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ゼッケンだけは1番でした。 だから何かっちゃー何でもないんですけどね。 背番号のないエースって感じです。 いや、背番号は1番か。上杉のたっちゃんだな。たっちゃん。 朝のタックルチェック時にも、「1番、凄いっすねー!」 とスタッフの方に言われましたが、 「いやぁ、それほどでも〜」 ←クレヨンしんちゃん風 |
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し、ししょー・・・ |