5月8日  プラクティス


5月8日(土)、本日は防府市は野島の磯へと、来週のジャパンカップ黒鯛(チヌ)のプラクティスへとやって来た。

実は週の半ばに、かつて私を初めて渡船使った磯釣りへと誘ってくださった磯師匠から電話があり、
久々に一緒に釣りに行かないかとのお誘いがあったのである。

来週に徳山予選が控えてる私は、練習ってこともあり二つ返事で了承し、本日の釣りと相成った。

しかし師匠との釣り、考えてみたら初めて渡船で磯に渡ったあの日以来の2年振りである。
あの日あの時あの場所で、師匠にジャパンカップに誘われて、渡船を使った磯釣りを教えて貰っていなければ、
ひょっとしたら今の自分はなかったかもしれない。

当時はまだ磯釣りは危ないイメージがあって敬遠していた私が、2年の歳月を経てみれば何のことはない
冬の荒波の日本海で、寝袋と背負子担いで、ロープ1本に身をゆだね、命がけで崖を上り下りをしているのだから
人生とはわからないものである。

で、本日の釣りは、丁度浮子職人中村君も単独で野島に行くとのことなので、なんだったら一緒にと思い、師匠に
同礁の伺いを立ててみればもちろんOK。本日は、私と師匠、中村君の3人での釣行となった。

午前3時半、渡船「カイユウ」の出港基地である防府市の中の関港に集合し、午前4時に出港。
本日上礁した磯は、野島の1番と言うところ。

ここは藻が半端なく多く、非常に釣り辛い。しかし、今のチヌは必ず藻についているから、今時期のチヌを
攻略するならば、敢えて藻がある所を攻めねばという中村氏の言葉により、この磯への上礁。

実際に彼はここで、潮が引いた時にだけ歩いて渡れる一番の離れ(勝手に命名らしい)で、
この1ヶ月だけで、すでに数枚の年無しをゲットしているとのことである。

この時期、チヌを釣るにしてもクロを釣るにしても、どうしても藻は避けて通れない道らしいので、
ここは藻場での練習という意味も含めて何とか頑張って釣ってみたい。

午前5時前、辺りがようやく明るくなり始めたかなぁと思う頃合いに、上礁。
中村君の配慮で、藻が苦手な磯師匠が少しは藻が少ない、野島2番側の端へ。で、なんとか藻の切れ目で
釣りができそうな真ん中に私。 干潮時刻が11時過ぎ頃の本日、潮が引いたら離れに行きますからそれまでは隣で
釣らせてくださいという中村君が、私の隣に入り釣り開始。

しかし、1番の離れって、一面全部藻じゃん・・・。 とか思いながらもまぁ、やはりというかなんというか、
ファーストヒットはすぐ横で、離れの藻に向かって釣っている浮子職人中村氏。
立て続けに3枚ばかし、速攻で釣り上げる。

何が違うのかを色々と調べてみれば、どうやら彼は重たい仕掛けで一気に餌取りの層をかわし、藻際を
根掛上等のスレスレで、それこそ舐めるように釣っているようである。

更には撒き餌も仕掛けの投入点とはズラしたところに打ち、本日の餌取りのメインである鰺を交わしているようである。
だもんで、もちろん私も速攻で軽い仕掛けの斜めの釣りから、重たい仕掛けの縦の釣りへと仕掛けを代え、
竿一本の所に浮子止めを付け、同じように釣ってみると・・・     


見事に・・・   釣れました・・・   えへへっ

型はそれほど大きくないのですが、35cmのノッコミチヌ。 まずはボーズは免れました。

その後も棚変え仕掛け変えで、ポツリポツリと釣果を重ねて行く私。

自慢じゃないですが、これまで磯でのチヌ釣りは最高2枚しか釣ったことの無い私が、最終的にはなんと7枚も
釣れました。しかもフィニッシュを決めた7枚目の丸々と太った47cmのチヌは、仕掛を投入し、撒き餌を入れて
いる間に、それこそ仕掛も馴染んでないタナで、速攻でスプールからバチバチと中指が弾かれる強烈なアタリ。
視線は浮子ではなくバッカンに行っていた私、反射的に入れるとこれが結構な重量感で、一瞬、良型のクロか?
とも思わせる気持ちの良いアタリ方で釣れてくれました。  
いやぁ、これがあるから釣りはやめられまへんなぁ。

で、本日の釣りはその47cmを筆頭に、磯で初めて7枚も釣れ、私としては大満足の結果に。

しかし、私よりも遥かに上のレベルで釣りをしている職人の中村氏は、潮が引いた後に宣言通り藻だらけの
一番の離れに渡り、魚が食わない時間帯も辛抱して辛抱して撒き餌を入れ続け、50cmオーバー2枚を含む
8枚の釣果。しかも他も結構な良型揃い。これ、大会やったら予選通過してる上に、大物賞までゲットできてる
んちゃう?と思う釣果なんですが、このたびの16日の予選には中村氏はエントリーしておらず。
16日は、私と永田の2人で挑もうと思っちょります。

最終的に終わってみれば、師匠も含め3人で16枚という、かなり満足のいく結果に。

私が7枚で中村君が8枚ってことは・・・     なんて計算は くれぐれもしないように。

磯師匠、昨年ジャパンカップ以来の1年振りの釣り、一日の大半は日陰の平坦な場所にて寝て過ごされる。
まさに言うなれば、全てを極められた末に辿り着いた、究極の磯上での過ごし方。
師匠にとってはガツガツとした私みたいなスタイルの釣りではなく、のんびりと釣り糸を垂れ、眠たくなったら
平らな場所を見つけて寝る。

思うに、そんな悟りの境地の釣りもまた、釣りの面白さ。最終的には良型の鯵を量産され、本日の釣りを
満喫された模様。5月30日のジャパンカップ磯中国予選では、またいつものお決まりのポジションに
キャンピングカーで前日入りされるんでしょうが、その時にはまたよろしくお願いします。



追伸、16日に大会に参加される皆様へ。  まず、釣りより何より、虫除けスプレーは絶対に必需品です。
刺されたら死ぬんじゃないかって思う位のバカデカい蚊が、集中砲火を浴びせてきます。
自身の身の危険も顧みず、ウエアやグローブの上からも容赦なく襲いかかってきます。
もしもそんな蚊の生息地に上礁したら、おそらく釣りどころではないと思います。

いや・・・、待て。
蚊が大量発生していることを知らない上級者の方々が、一日中蚊に襲われて釣りにならないとしたら、
私の入賞率が上がるかもしれない・・・。  

ってことで、え〜っと、蚊の話は嘘です。徳山湾には一匹の蚊もいません。
終日、半袖Tシャツで釣りをして下さい。 磯に上礁される際は、是非とも半袖に短パンで!

な〜んて意地悪な事を考えてたら、16日の天気予報は見事に雨。
今からほこらに籠もって、断食をしながら雨乞いをしようと思います。 って違う。 逆だ。 



本日の釣り座、野島の1番
一番の離れでチヌを狙っている中村君と、
鰺、あわよくばクロ釣法を炸裂させてらっしゃる
磯師匠
で、本日の釣果。
3人で、30cm〜51cmまでが16枚。

磯師匠の名誉のために、私と中村君で15枚
釣ったってことは、伏せておくことにします。
だけどやっぱり鰺が好き〜