5月31日  ジャパンカップ


あーあー、 本日は晴天なり。 本日は晴天なり。
私の日頃の行いが良いのであろう。 本日は晴天なり。

ってことでやってきました。 1年ぶりのシマノジャパンカップ。

色々あって、今年は参加できないかなぁと思ってましたけど、おかげ様で今年も参加することができました。
それだけでほんとに感無量であります。

整体も含め4件の病院をハシゴしている私ですが、釣りを続けていくことが出来る限り、来年も再来年も、
それ以降もずーっと参加していきたいと思います。


ってことで、本日は午前2時15分に我が家に集合し、中野のおっさんと永田のおっさんの3人で、
会場である周南市晴海埠頭臨海公園へ車を走らせます。
そろそろ季節は初夏ですが、真夜中の気温はまだまだ肌寒く、3人とも防寒着を着込んでの出発です。

周南市に入り、食料の買出しに寄ったセブンイレブン。
ここでも我々らしいエピソードがありました。

今、セブンイレブンでは700円以上お買い上げのお客様に、色々なものが当たる抽選くじをやっている
ようなのですが、引きの強い永田はサクッとペプシコーラを当て、美味しそうに飲んでます。
で、引きの弱い私は当然のように外れ。

しかし、いつも永田と行動してると、本当に彼の引きの強さを痛感させられます。
今から数年前、二人でパチ屋に「猛獣王」の新装へ行き、並んで台を取った時のエピソード。
彼の方は高設定でサクッと万枚出し、私は低設定で、サクッと万札が何枚も無くなりました。

更にパチ屋の新装で思い出しましたが、大学時代にいつも新装に一緒に行っていた同級生の鈴木君と
アルゼから出た新台、「HANABI」を初めて打ちに行ったとき、彼はドル箱カチ盛りで、私は7万入れて
BARが1回でした。
当時その店に、回転計は付いていなかったので何回まわしたかわかりませんが、1万で300回まわる
計算として、2100回転は回したのではないかと思います。裏物ではないノーマルの花火で、2100回で
BAR1回です。下皿におしっこしてやろうかと思いました。

更に更に、その鈴木君と行ったヤマサの「ドクターA7」の新装。
7ライン機で当たりやすいと、鳴り物入りでデビューしたこの機械、隣でバカ出ししてる鈴木君の横で、
私は3万入れました。加えて、当たりやすいけどパンクしやすいこの機械で、ようやく引いたBIGが
案の定0パン。散々ハマった挙句に、手元にはBAR1回分にも満たない僅かなコイン。
今度は下皿にうんこしてやろうかと思いました。     

友達と新装行って並んで打って、良い思いをした試しがありません。
ほんとに隣では出され、私は大負けをぶっこきます。
そんな昔の、嫌な出来事を思い出しました。


話は大きく逸れましたが、ここで中途半端な引きなのが、我らが会長中野さんです。
まだまだ寒い深夜のこの時間帯に、「ガリガリ君(ミルクティー味)」を当てて来ました。
ガリガリ君と言えばソーダ味だと思うのですが、ミルクティー味とはこちらの方もまた微妙です。

さすがの会長もこの中途半端な贈り物には困ったようで、食べたくなさげです。
永田に要らないかどうか聞いています。

会長「永田〜、俺、ガリガリ君が当たったんやけど要らん?」

永田「いや、寒いし、いらんわ。 おっさんなら食うんじゃね?」と、今度は永田が私に振ってきましたが、
さすがの私もこの時間帯のこの寒さの中でのガリガリ君は、ちょっと遠慮させてもらいました。

「んー、困った・・・。」  と、しばしガリガリ君の行方をどうするかを考えてる会長ですが、とってもグッドな
アイデアを思いついたようです。

会長「そうじゃ。それならこれを保冷バッグに入れて、保冷剤の代わりに使おうっと。」


会長、どうやらガリガリ君(ミルクティー味)を保冷剤の代わりに使おうと考えた模様です。

冷凍庫には遠く及ばない保冷力の弱い保冷バッグにアイス入れて、普通の人ならアイスが溶けて、
バッグの中身がベタベタになるんじゃないかってことくらい容易に想像がつきそうなのですが、
そこは何たらと天才は紙一重の、ほんの僅かの差で何たらの方に行ってしまった我らが会長です。


とっさに永田と、

「たいじってバカやね。ガリガリ君を保冷剤代わりに使いよるわ。バッグの中は、溶けたアイスで
ベタベタになって収拾つかんことになるのにね。でも、おもしろいけー放っちょこーや。」

との旨を、一瞬でアイコンタクトします。
アイスが溶けて、保冷バッグがベトベトになった事に気付いた彼の慌てふためく姿が目に浮かびます。
きっと、「うわっ、アイスが溶けてバッグの中がえらいことになっちょるわ!」と、大騒ぎしてくれる
ことでしょう。



そしていざ、会場である晴海埠頭臨海公園に到着。さぁ本日、満を持してのシマノジャパンカップ、
保冷バッグの中のガリガリ君は、一体どうなってしまうのか?


実は、昨年キャンピングカーにご一緒させて頂いた磯師匠は今年もキャンピングカーで前日入りし、
駐車場の一番良い場所を確保されておられます。挨拶がてら、近況などを軽くお話させて頂きます。
こうして会う機会が年に数回しかなくても、いつも私の体調のことを親身になって心配してくださり、
本当にありがたいと思ってます。来年も是非、このジャパンカップの会場でお会いしましょう!

さて、当日の、しかも集合時間ぎりぎりで到着した我々の車は、もちろん駐車場の端っこ。
会場まで重たい荷物を運んで、みんなで釣り座の抽選を受ける。

別にセミファイナルに行こうなんて図々しい考えは毛頭無いので、ぶっちゃけ場所なんてどこでも
いいんですが、足腰に自信のない私は、できれば足場の良い、平べったい釣り座が希望です。
しかも今日は南西の風が強く吹くようなので、風裏であれば言うこと無いのですが。

え?セミファイナルに出るのが目的じゃないなら、一体何が目的で参加してるのかですって?
そんなもん、もちろん冷やかしに決まってますがな。


で、気になる抽選の結果は、永田が10番、会長が31番、私が39番となる。
磯師匠も、20番台後半ではなかっただろうか。

で、こりゃ、師匠と私と会長は同じ船だなとか思ってたら、なんと私だけが別の船。
1番〜38番までが「カイユウ」で野島に行くようで、39番の私は「せと志お」の一番早い番号。

せと志おで、一番最初に上礁である。
ブイーンと船を走らせて、着いた磯は・・・          どこですか?ここは?

多分、大津島や野島とは違うのではないかと思うんですが、せと志おで一発目に降りた、
39番の私の釣り場の名前を知ってる人がいたら教えて下さいな。

島の名前、よく分からないので、ここでは敢えてひょっこりひょうたん島と呼ばせてもらいます。
で、このひょうたん島に同礁させて頂いたのは、広島県の方。

なんでも2008年に鱗海カップで優勝された大知昭さんと親しいお知り合いのようで、一緒に釣りに
行かれたこともあるそうです。で、さりげなくタックルをチェックすると竿もリールもファイアブラッド。
見掛け倒しのインチキブラッダーである私とは違い、多分中身も伴っているはずです。
早くも、全てにおいて負けてる気がします。


で、このひょうたん島の本日の釣り座ですが、選択権は番号の若い私にあるので、
船着けを選択させてもらいます。理由は特にありませんが、敢えて言うならば重たい道具の移動が
面倒くさいからです。

時計を見ると時刻はまだまだ5時過ぎ。開始の6時までには1時間近くあります。
上礁が早いとのんびり出来るので、仕掛けを組むのが遅い私でもじっくりと作れるので良いです。
本日最初の仕掛けは、道糸1.75号にハリス1.25号、浮きはキザクラの0シブで、浮き止めを2ヒロ半の
所に付けた固定仕掛けで挑みます。

そして午前6時に試合開始。今年は去年とは違い、眼前180度、どこにでも仕掛けを投げることができます。
足場も良いし、こりゃー釣りやすいわ。とか思いながらの注目の第一投、せめてこの磯にグレが居たら
いいなと謙虚に考えていた私の期待を良い意味で裏切り、早くもキーパーの25cmが釣れて来ました。
「お、良い感じじゃん!」とか思ってると、2投目、3投目、4投目、5投目と、開始から僅か10分少々で、
早くも23cm以上のキーパーが5枚揃いました。多分、今試合が終了したら、間違いなく私が優勝なのでは
ないかと思います。

「さぁ、ここからは型狙い!」と狙いを型狙いに切り替えようかと思いましたが、どうやったら型の良いグレが
釣れるのか、実は未だに全然わかってません。

去年、ほとんど何も入っておらず苦労した私の知識の引き出し、1年経った今も特に何が変わったと
いう訳でもなく、相変わらずほとんど空っぽのままです。

でもまぁ、とりあえず今年からは練り餌が使えるようになったので、なんとなく私の手作り練り餌、
「グレに・・・ これか? いや、違うか?」を試してみることに。

練り餌でグレ釣る時には、撒き餌をドカドカ撒いてその中に仕掛けを放り込むと良いと、
去年の秋のグレ釣り大会でご一緒させて頂いた方がおっしゃられていたので、早速その通りにしてみます。

で、何投かしてみて、驚いたことに私の手作り練り餌でも何匹か釣れたのですが、アタリの取り方とか、
どうもしっくり来ないので釣り方に遠投も絡め、餌もオキアミ、剥き身、練り餌のローテでいくことにしました。

暫くは遠投も出来てたんですが、天気予報の言ってた通り、西南西の風が強くなり始め、南向きの私の
釣り座は、モロに右斜め前からの強風を受けます。で、丁度その頃穂先に絡まった仕掛けを
横着して竿ごとクルクルやってたら、道糸を切らんにゃいけん事態にまで発展したんで、糸切ったついでに
浮きを00に変えて浮きごと沈めて釣ってみます。 が、強い風は穂先の僅かなアタリの邪魔をします。
更には道糸が強風に取られる為、竿先を海面に浸けての釣りもやってみますが、こうなるともう、
穂先でのアタリはほとんどわかりません。時間が経って仕掛けを回収したら釣れてたとか、そんなことも
結構ありました。そんな時はどうするか。これからの課題です。

終了間際、風は大分収まりました。で、仕掛けを海に流し、放ったらかしにしながらお茶を飲んでたら、
足元のカキ殻に道糸が絡んでます。どうやっても取れないんで、ムキーって引っ張ったら、
案の定ここでも道糸が高切れてしまったんで、ついでなんでラスト1時間はシマノのファイアブラッド浮き、
G3のLサイズといった重めの浮きに釣り研のアタリ浮きを装着して、2段仕掛けで攻めてみます。
大遠投で何枚かは釣れて来ましたが、それでも、「これだ!」ってゆーサイズのグレは、なかなか釣れて
くれませんでした。

結果、5枚で2065g。去年よりは良い数字ですが反省点は多いです。
あの時こうしてれば良かったと言う、「たら」「れば」という後悔はあまり好きではありませんが、
反省を次に活かすことができれば、それは大きな糧となるはずです。
まずは、仕掛けを海に流したまま竿を置いて、お茶を飲むことはやめようと思います。
パラソルでの浮きの回収や仕掛けの一からの作り直しって、結構時間がかかるんですよねぇ。
ってことで、是非とも来年も参加して、より上を目指して行きたいと思います。


で、続いては本日一番の健闘を見せた永田名人。
彼が上がった磯は、私が磯師匠と初めて磯釣りを経験した際、どこも釣り人が入っていて上がる磯がなく、
最後の最後に空いていて、結局ギンポしか釣れなかったという通称、「ギンポの磯(勝手に命名)」。

それを永田と同じ「カイユウ」の船上から見ていた師匠は、
「あちゃー、あそこは前にギンポしか釣れんじゃった磯じゃーや。」と思ったそうです。

現に永田も、「こんな潮通しの悪そうな湾内の釣り座でええんかいな?」とか思ったそうですが、
蓋を開けてみれば、バッチリ風裏になった東向きのこの磯で、2300g超えの数値をたたき出し、
もう少しで20位以内入賞という素晴らしい結果を手にしました。

途中、「まぁ、どうせ入賞は出来んじゃろうけど、これだけ釣れれば満足やな!」ってゆー
自己満足による倦怠期があったそうで、その時間もしっかり釣りをして、検量も適当に大きい魚から
選ぶのではなく、重そうな魚をきちんと選んでれば、ひょっとしたらブロックナンバー1番の永田は、
シマノのホームページに名前が載っていたかもしれません。

更には、あと300gちょっと釣ってれば、セミファイナルに行けてたかもしれません。
されど300gだとは思いますが、ほんとにあとちょっとで手が届きそうだよなぁ・・・。



で、本日最後に登場するのは、我らがヒーローガリガリ君。 もとい、中野のおっさん。
持ち前の中途半端な引きで、野島の、正面からの風がモロに当る西向きの磯の、更には足場の悪い
身動きの取れない狭い磯に上礁した模様。
正面からの強い風に魚を釣るどころか、何度も道糸や仕掛けが絡まり、道糸高切れの連続。
頭に来た会長も、「ムキー」って言いながら、竿先に絡まった仕掛けをグルングルンやってたら、
見事にやらかしてくれたようです。

買ったばかりの初卸、極翔1.5-53の穂先を、見事に天に帰してくれました。

会長、「体感ショーック!」 ってやつです。

同礁していた隣の人にも、バッチリそれを目撃されてたようで、
「兄ちゃん、やってしもーたなぁー。」と声をかけられたそうです。

竿が折れ、心が折れ、本当は見ていても見てないフリをして欲しいこのシチュエーションに、
敢えて傷口に塩を塗りこむようなこの声かけ・・・    私、とっても大好きです。 

どうせなら、「がっはっは、ええザマええザマ!」と付け加えていただければ、なお良かったと思います。

被害総額は、シャカシャカシャカシャカ チン! 部品代修理代含めて、数千円といったところでしょうか。
とってもいいザマです。おめでとうございました。

前にも初卸のNISSINの竿を折ってましたが、会長さん、初卸で竿を折るの、大好きですね。
本当にバカだなーと思いました。

体感ショックを全身に受けた会長は、キーパーを揃えるどころか、ショックで釣りをすることすら
ままならなかったようで検量は無し。ご愁傷様でした。


で、気になる保冷バッグのガリガリ君のその後ですが・・・・
私の家に帰って魚を分ける際に開けた会長の保冷バッグの中身は・・・
案の定ドロドロに溶けたガリガリ君が、見事にバッグの中でベトベトになってました。

会長も、「うわっ、アイスが溶けてバッグの中がえらいことになっちょるわ!」と、楽しそうに大はしゃぎです。

朝、私と永田が予想していた、そのまんまの会長のリアクションに、もちろん私等は大笑いです。

今まで何度語ったかわかりませんが、今更ながら会長って凄い人なんです。
いくら保冷バッグって言ったって冷凍庫じゃないんだから、そりゃーアイスは溶けてバッグの中は
ベトベトになると思います。
それが全くわからないような人なんですから、本当に彼、天才なんです。


「楽しく釣りは出来たし会長は笑わせてくれたし、あー今日は面白かった。」と道具を片付けようとした時、
実は本日一番の悲劇は会長ではなく、私に起こっていたことに気付きました。
今まで散々会長のことをバカにして笑ってきた私でしたが、本日、一番のバカは私だったようです。

笑いながら車から荷物を降ろしていた私でしたが、少し前に購入し3回位しか使ってない、6000円以上もした
プロバイザーのハードバッカンの姿が見当たりません。  慌てて頭の中を整理します。

私、本日は大会のため、朝一は荷物をロッドケースと磯クールバッグ、そしてバッカンはライブウェルの
中に収納して、コンパクトに3つにまとめてました。
ところが、魚を活かして検量に出すために、帰りはライブウェルとバッカンは別々、荷物は計4つになってます。
それをすっかり忘れてました。
私の本日の荷物は、3つとばかり思ってました。  バッカンは・・・・  車に積んでません。

必死に記憶を掘り起こし、バッカンの中に何を入れていたかを思い出します。
撒き餌ブレンダーに、水汲みバケツ、杓立にスカリに・・・
あ、あと、ライジャケにつける挿餌ケースにフィッシングタオルも・・・
更には、最後に使っていたファイアブラッド浮きと釣研のアタリ浮きまで・・・。


「た、体感ショーック!」


被害総額は合計で、 シャカシャカシャカシャカ・・・・     け、計算したくねぇ・・・

こりゃーえらいこっちゃと渡船屋から大会本部から警察まで、思い当たる場所全てに電話を入れてみましたが
案の定どこにもありませんでした。

もちろん、悪いのは自分です。 全ては自己責任、ボーっとしていた自分が悪いのです。
きっと、会長のことをバカにしていたバチが当たったのでしょう。

これからは会長がガリガリ君を保冷剤にしようとしてたら、「それは無理だからやめた方がいいよ!」とか、
彼の竿が折れたら、「あー、中野君、なんてことだ。可愛そうに。できることなら代わってあげたい。」とか、
そんな感じにしてみます。


かの有名なスーパーアイドルゆってぃーは、

「ちっちゃいこと〜は気にすんな〜。 あそれ、ワカチコワカチコ〜」 って言ってたんで、なるべく考えない
ようにしますが、今回はちっちゃいことじゃないよな〜・・・。


「マジで今回は・・・  あ〜、下手こいた〜!」  (死語)



ってことで来週の「キザクラカップ in 広島」は、忘れ物しないように頑張ります。



今日の私の撒き餌。
オキアミ2角にアミ半角。
メガミックスグレにTR,
V9にグランディス半袋にパン粉1kg。
出港後、朝靄の徳山湾。
私の釣り座。
去年と違い、今年は色んな方角を
攻められます。
私の釣り座から西側を撮影。
回収に来た「せと志お」

おーい、私はここにいるぞー!
表彰式待ち。


2300gちょい釣ってた永田。
あと数十グラムで20位以内入賞だった模様。

さらにもう300g釣ってたら
セミファイナルに出れてたねぇ。

まぁ、その300gの差が大きいんだろうけど・・・
今年は2063gでした。

去年は1650g、今年は2063gだったので、
来年は5000g位釣れると思います。
3人の釣果の一部。
朝方は、西南西4mの風で、モロに
前から風が来てました。
風が無く、もうちょい遠投できてれば、
入賞できてたかしらっ?