業務用受信機

古野電気

FURUNO RV−103SR

 1984年発売(1991年まで生産)
 定価 不明  寸法 480×127×276(幅×高さ×奥行) 重量 9.0kg
 周波数カバー範囲:100kHz〜29.9999MHz 100Hzステップ

 その用途はおもに漁船搭載用とのこと。主要装備は1.6〜4.5MHz帯のプリセレクター、RF−GAIN、クラリファイヤ、AGC(ON/OFF)、DIMMER調整、200CHメモリなど。業務機らしく国際遭難呼出周波数の2182kHzが一発選局できる「2182キー」を装備している。選局はテンキーにより入力しアップダウンボタンで100Hzステップで移動する。選局ダイヤルは無い。これが残念!! その他、任意の周波数間をスキャンする「周波数スキャン」とメモリチャンネルをスキャンする「チャンネルスキャン」がある。スキャンステップ、スキャン時間、ストップ時間は任意に設定可能。受信帯域幅の切替えは無く、受信モード毎に固定されており連動して切替わる。SSB/1.7kHz、AM/5kHz、CW/0.5kHzである。使用感はBCLユースとしても良好だが、選局ダイヤルが無いため、毎日チェックするような周波数をメモリしておくような使い方がベスト。SSB受信では100Hzステップで、おまけにダイヤルが無いので選局しづらい。帯域幅も選択肢不足。音質は悪くはないが、長時間聴いていても疲れないような音ではない。この103SRはラック組込型だが、卓上・壁掛型の103Sがある。



業務用受信機総評

 総評なんてものじゃないですが、プロユースの受信機に初めて触れてみて、堅牢な造りという印象です。メーカーの推移や構造的な詳細については金道英雄著『日本の業務用受信機』に詳しい。興味をお持ちの方は、ぜひ、ご一読をお奨めします。
 今後、JRCやアンリツの受信機も一度は触ってみたいと思いますが、なにぶん中古でも高額なため、このページは当分更新出来そうにありません。