本文へジャンプする

ぬくもり通信 No44

母としてヘルパーとして

穴見 麗奈

私の長女は、重度の知的障害があり、自閉症です。現在特別支援学校小学部の四年生です。               
「ぬくもり」の移動支援事業にお世話になり、月に二回柳泉園のプールに連れて行っていただいています。楽しい時間を過ごしています。
生後間もなく沐浴の頃から「ぬくもり」にお世話になり、障害が解ってからも「ぬくもり」の方々にたくさんの愛情を注いで頂いている幸せな娘です。皆様に頂いた愛情のおかげで、いつも目がキラキラしているのかもしれません。
娘の保育園入園を機にヘルパーとして「ぬくもり」で働き始め、娘だけでなく私も「ぬくもり」の中で大切に育てて頂いています。ヘルパーとして色々なご家庭に伺う中に、こんな自分が誰かの役にほんの少しでも立てるという元気と勇気を持つことができます。私は本当にとても弱い人間なので、いつも自分のことも娘のことも、人に迷惑をかけて生きていると、臆病になってしまいます。でも利用者さんの「ありがとう」の一言で、その気持ちから一歩前に進んで行けるのです。娘と生活していると行動範囲が狭くなりがちですが、訪問先で伺う話は世界が開け希望を持てます。できることを積み重ね、できないことは頑張りすぎずに助けてもらう毎日を、これからも過ごしていきたいと思います。     

  

 

ヘルパー二級取れました!

池野 信子

今年の二月から通信講座で、ぬくもりの仕事をしながらヘルパー二級の資格を取りました。
週一回のレポート提出が一カ月、毎週土曜日のスクーリング二カ月、その後休んだ分の補講があり実際の現場実習が三日間で、結局五カ月かかってしまいました。講座は定員四十名いっぱいで、最近急に増えたそうです。実習現場のデイサービスや高齢者入居施設でのスタッフも男性や若い女性がたくさんいました。
講師の先生は元ベテランヘルパーであり、サービス提供責任者経験がある方で、よいアドバイスを下さいました。「気持はボランティアでも仕事はプロで」「気持は仕事をする手の先に出るので,手先に優しさを」  「自分の体にできるだけ負担をかけない介護テクニックを身につけることが利用者さんの安全にもつながる」などなど・・・。ヘルパーの仕事は思いやりの気持ちとプロ意識と経験が必要とされるんだなあと思いました。今の私はスタートラインに就いたばかりですが、先輩ヘルパーや利用者の方々から多くを学び、経験としてひとつひとつ仕事に必要なことを身につけていくことができれば・・・と願っています。