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ぬくもり通信 No43

母の介護をして

 

矢澤 健司

私事ですが、昨年九月に母が自宅で亡くなりました。
母は一年前に健康診断で肺がんが見つかりました。九十歳を過ぎていましたので積極的な治療は止めようと姉と話し合いました。
姉が実家に泊り込んで母の世話をしてくれました。体調のことや親子関係などいろいろな問題が出てきました。
ちょうどそのころ、「ぬくもり」でも同じような利用者さんがおられ、ヘルパーがお世話をさせていただいた経験がありました。その時のヘルパーたちの沢山の苦労が、私にとても参考になり、お陰さまで最後まで自宅で看取ることができました。
「ぬくもり」では、利用者さんのお世話をさせていただくことにより貴重な経験をさせていただき、いろいろなことを教えてもらい、その方の人生のほんの一時ですが一緒に付き添わせていただくことは学校や研修会では得られない貴重な事柄を学ぶ機会です。一日いちにちを大事にしていくことが、「ぬくもり」にとって大きな財産を積み重ねていくことだと思います。
新政権に変わり、人を大事にする政策が進められていますが、介護の仕事は今の日本にとって一番必要なことではないかと思います。人と人とが助け合い、学び合っていくことにより、住みやすい豊かな社会を築けるのではないでしょうか。

図 お母さんありがとう

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会員数
(2010年3月現在)
利用会員   75名
正会員     48名
賛助会員   22名
計       145名