理事長 矢澤 健司
東久留米福祉オンブズの会がニ00九年五月にNPO法人になって初の記念シンポジウムが十月十七日(土)二時より西部地域センター多目的ホールで行われました。
矢倉久泰理事長の挨拶があり、苦情相談でなく、「安心して暮らせる福祉のまち作りを目指して活動をして行きたい」と、今回の設立記念シンポジウムの開催意義を述べられました。
シンポジウムに先立ち、武蔵野大学大学院教授の河村匡由先生の基調講演がありました。東久留米市に長く係っておられた先生からは福祉のネットワーク作りの大切さを述べられ、巡回バスの必要性を強調されました。
新しく立ち上げられた「ゆいまぁるはちまん」所長の野々村久江さんから、東久留米市に初めてできた小規模多機能型居宅介護施設について経緯を述べられました。この施設では、今までの人間関係や生活環境をできるだけ維持できるよう、「通い」を中心に「訪問」「泊まり」の サービス形態が一体となり、二十四時間、切れ間なくサービスを提供できるのがその大きな特徴です。また、看取りの大切さを述べられました。
元中央保育園園長の関根美保子さんからは、保育園の待機児が九月現在、百九十ニ人で、大きな課題が示されました。国は保育園の設置基準を緩和させようとしているが保育の質を低下させる懸念を話されました。長時間保育等の対応のために元保育士や子育ての経験のある六十〜七十歳代のサポーターのアイデアを披露されました。
私も障害者関係で話をさせてもらい、障害者自立支援法で問題になっている利用者の負担の大きさや介護者の処遇の低さを指摘しました。東久留米市の移動支援の時間制限を取り除き、利用しやすいサービスを市に働きかけることを要望しました。
参加者から、自分の最後を誰にどう託すか、どうしたいか、愛する人に知ってもらいたいことを残す運動「4つのねがい」が紹介されました。
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会員数
(2009年11月現在)
利用会員 73名
正会員 43名
賛助会員 20名
計 136名