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ぬくもり通信 No34

利用者の声

人生の大先輩、M.O.さんは、毎日きちんと生活しておられて見習うことが多いと、担当のヘルパーがいつも話していました。原稿を書いていただきました。

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私には朝鮮京城の女学校から今日まで続いている友が五人居る。皆八五歳でささやかながら健在なのである。引き揚げ後の再び巡り合えるまでの時間はそれなりの苦労した長い月日が流れたけど、絆で結ばれた友情は深みのあるものだった。
いま考えてみると、日本の敗戦と朝鮮独立を、朝鮮の国民は当時知っていたのかもしれない。女学校の女子大和撫子はナンセンスなものにちがいない。
老化して化石に近づいた友情は今もおもしろく続いているのである。
もっぱら電話のやりとりで話ははずんでいる。メールじゃつまらない。
会話の例をあげてみると、
「この頃全部忘れるようになったのよ」
「ベッドに寝たままでお話しているの、ごめんね」「?」
「昔より背が丸くなったの」「?」
こんな調子で三十分は続いている。
情報に事欠かない老いの友情なのである。

ぬくもりの新スタッフ紹介

宮武 満紀子さん 三〇代 小平市在住
メンバーの清水弥生さんとのご縁でぬくもりへ。
これまでも障がいのある方を手助けしてきましたがぬくもりでも、障がい者の自立支援で活動します。
若い正会員の入会は先輩たちを元気づけています。