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ぬくもり通信 No34

メンタルヘルスを考える

講師 看護師 久保ゆかりさん
十月二八日(土)・ぬくもりヘルパー学習室より

ヘルパーの仕事は感情労働である。

気を遣う仕事を感情労働と言い、仕事自体が、自分の感情をコントロールして、マイナスの感情を出さないことを求められる。どんな場面でも自分の気持ちを抑えて、穏やかにゆとりある態度で振る舞わなければならない。
尽くすタイプの人ほど、のめり込み易く、大きなストレスが慢性的にかかり、心身の健康を脅かされる。

相手の感情に寄り添うあまり、自分の感情を見失う。

感情労働によるストレスとは、本当の自分の気持ちを抑圧し、相手に共感し、期待される役割(=偽りの自分)を演技し続ける事により、脳が疲れること。
相手の絶望的な感情に寄り添わなくてはならない場面では、自分に無力感を感じたり、自分を責めたりする。
このように感情労働では、心の負担や疲労が生まれる。

感情労働の疲労からどう抜け出すか。

  1. 仕事を離れたら、自分の素直な感情を表現する。
  2. コミュニケーションを大切にする。
    家族や友人に話を聞いてもらうことは感情労働による疲れの解消に役立つ。ただし聞いてくれる相手の負担も考えて。 
  3. 自分の内側から充電する。
    消耗したエネルギーを充電するには、しっかりと「眠る」、「食べる」、「遊ぶ」こと。これが毎日健康に働くための基本。

仕事は常に余裕をもった計画をたてよう。
ひとりで抱え込まず、自分の状況を周りの人に伝えよう。
どんなに忙しくても、仕事と完全に離れる時間を持とう。

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感情・・感情労働という言葉が心に残った。「大切な仕事をしているのだから、もっと自信をもって」の言葉はわたしにとっていい言葉だ。今まで自分が利用者の役にたっているのかなあと思いながら働いてきた。これからは意識を変えて、この仕事を選んだ自分に誇りを持ってやっていこう。K.K.