何が変わり、何が変わらなかったか 
SA・・・ Panasonic RR-RS150

  本稿の趣旨: 新年あけまして 新型ラジオ/PCMレコーダーを物色される方のための一参考意見としていただければ。Web上には、出版社のライターが  自分の好きな分野の家電をメーカーから借りて その紹介記事書きカネ貰う“ITニュース系サイトが数あれど、自分は ちょ〜ちん記事 書けない性格なので信用してイイかと思います。ただし少々マニアック。改良された部分も、慣れれば気にならない(であろう)箇所も、 絶対的にダメと感じた側面も ひっくるめてのファーストインプレッションです。 戻る


左が前モデルのICR-RS110M型。右が本機 RR-RS150型。写真だと表示部の色が違って見えるのは前モデルの方が明るいから。

 原発事故への政府の対応ぶりをみるにつけ、これは日々のニュースを何かの形で記録しておかねば また、かつての足尾鉱毒事件や水俣病・薬害エイズ訴訟にアスベスト問題、果てはボパール化学工場事故みたく、原告側がほとんど死ぬまで待って謝罪するいつものパターンで責任所在を曖昧にしたまま逃げる気マンマン(議事録も取ってないらしいぞ)。そこで、写真の左を秘密兵器に、言質を取るべくニュース 録りをしてきた(もっとも 国を負かした所で賠償金の出どころは尻ポケットから抜かれる税金なのだが)。SDカードやUSBに録れるラジカセもあるにはある が、脅迫停電*のたびに時計がパーになるうえ、録音日時が記録されないので用が足りなかった。
*
あの電気を使いまくりのバブル経済絶頂期でさえ、原発は今ほど稼動していなかった。実際には、建設費用を、懐を痛めず電力料金にそのまま転嫁できる=儲かるから どんどん建てられたに過ぎない。

 しかしHDDに移す際、データ量を減らしたくビットレート変更すると、 タイムスタンプも一緒に変わってしまう。保持する手立てもあるにはあるが、それだと記録の改ざんだ。そんなおり、見覚えある画面は ほぼそのままに、ラジオをより低ビットレートでも録れる本機が出てきたので購入。かつてはどこ行っても売ってなかったサンヨーオーディオがパナソニックの 販路を得、わりとどこでも見かけるは見かける、のだが・・・。去年9月に2,9800円で売り出され始めたのが、年末の1225日では1,9800円に なっているッ! コレじゃ機能性能うんぬんする前に買い控えが起きて当然よ、このデフレどころかスタグフレーション時代に、一万円の差は今やあまりにもデカい。せめて型遅 れにでもなってない間はいつでもどこでも流通努力程度の差に留まるワンプライスにせぇよ。これも問屋を食わすためなのかねぇ・・・それとも、これがいわゆ る量産効果なのか? と思いきや、パナソの 直販もなんと2,9800円だった。原価に対する売価の付け方が信用ならない今日この頃。

 だいたい、売ってる場所でもあまりに値段が違いすぎる。私の購入時は(10月中旬)、mazon2,0452円、ECントで2,0450円だっ た(ソレも送料込みで)。この違いは何? 今、アメやシナ資本には極力カネ落としたくないので どちらにもなるべく利用したくはない。しかし、地元の販売店なら無条件に贔屓にするってワケでもない。2,9800円の値札が付 いていたベシア電器あたりでこの価格差の話を切り出すと「あ、ネット通販とは競争する気ありませんので」とあくまで強気だったが、ならこちらとしても 「あぁそうですか。いいですよ、別に」と、そこじゃもう買わないだけの話。9000円近くも差があったら普通はカネの国外流出を 選んでしまうよな。意識してるかしてないか、長期的な良し悪しはさておいて。にしても、こういう地元の販売店は今や、インターネットを使えない情報弱者に よって支えられているようなものだ。コマなんか−結局ここで買ったんだけど−閑散としてたし、店員いないし、ヤダはジマよりまだ人が要るけど 店員全然つかまんないし。流通事情 あまり良くないこの辺片田舎のゴミ捨て場なんか、資源ゴミの日はそれこそAmaz○nのダンボール箱だらけだよ。地方の書 店や家電屋は、そのうちAmaonにことごとく仕事を奪われて、日本のカネも便利さにあかせているうち ますますアメに流出するんじゃなかろうか? いくら製造業が輸出で外貨稼いでも、日本全体が買い物ごときで外資にカネを貢いでいるんじゃ元の黙阿弥だね。

 本当は、ソニーの新型みたくリモコン付きのラジカセタイプが良かったのだが、これは出てくるのが数ヶ月遅かった上にビットレート下限も128kbpsと中途半端でありどのみち選外になっていた。同じくパナソのiPodドッグ兼 ペラっとオーディオも、いつの間にかSDスロット無くなってて、iPod持ってない自分には拡張性に不安があり却下。ビクターのコレも、乾電池では動くが相変わらずAMラジオに冷たいから今回はゴメン、除外。


今回 私のお眼鏡/用途にはかなわなかった面々だが、本当に惜しいところで選外だったので、できれば再起をかけてくれ(うち一社はボイコット中ってのが悲しいが。。。)

 本機をひと言で説明すると「SANYO ICR-RS110MF (以下、「前作」)をシニア向けにリニューアルしました」といったところ。並べると、サイズはほとんど同じだが、あまりにデカくなった表示部と決定キーが いかにもシニア家電風味。特に決定キーは、2ピースキャビネットからの変更に伴い、オリンパスへのOEM並みに空きそーなスペースを埋めるため、必要以上に巨大なボタンとなっている。そし て目の悪いお年寄りでも見やすいとされる、前作同様今どきアンバー一色のみのバックライト。私にとっては側室だから気にしないことにしたが、本命とするに はどうにも大味かつ若々しさが無く、あまり格好いい感じではない。

 前作の、昭和の流行りを凝縮した風貌に比べ、本機の白モデルは無難に無味無臭なデザインとなっている。反面、このプレーンすぎる外観では、左のような怪しいオトコのスパイアイテムとしての演出はできない。本機で非対応となった eneloop(エネループ)がもったいなく、新フィーチャーであるファイル検索や20フォルダ一対一対応、そしてラジオ録音64Kbpsモードに特に魅力を感じなければ、左の方をまだ市場に残っているうち入手しておくのもいいだろう(値上がった、というよりも、はじめから高い値付けの 店で売れ残った感じ?)。ちなみに電池の持ちは前作の方が、スピーカー出力は現行機の方が、それぞれ上だった。結論だけ先に書くと こうなる。



・・・と、これだけで終わってしまうのも何なので、以下、少々雑談 交えたレビューに。

 ラジオ受信感度について、自分の今住む片田舎は元々電波の通りが良く、妨害電波もほとんど無いため、両者のチューナー聴き比べてみて違いは判らない。 「自身から発生する高周波を、アナログ部および外部へ撒き散らすのを抑える」設計と、「とにかく外部の電波をよく拾う」設計というのは、互いに矛盾するトレードオフの関係にあり、その落としどころは似たようなサイズだとそれほど変わらないようだ。

 本機の受信性能に過度の期待をするのは野暮(ヤボ)だろう。もし往年のジャンボラジカセ比で「受信性能が不利だ」という人が居るなら、その人は、冬山の日帰り登山にもTASCAM アレと か放送局が使うようなビデオカメラ担いで行くんですか、って話になる(まさかそんな人は居ないよね? と、全盛期には7.3KgCDラジカセをリュックに背負って駆けずり回った自分がココにいる)。外で家庭で、手軽にラジオを聴ける/録れるが本機の身の 上。なぜこんな擁護めいたコト書くかといえば、今年の・・・いや、去年の震災で ラジオの有用性が改めて見直されそうな今、この手のジャンルに滅んで欲しくないからだ (地震発生直後から、ワンセグもケータイもPCも、テレビ持っている人はテレビも何の役にも立たなかった中、RS110とラジオ付きカセットテレコは伝言 吹き込み共々 大いに役立った)。

 ラジオ録音の際、局によってはノイズが乗るのも前作と変わらない。使える電源が1.5Vから3Vになり、回路設計的にはかなり余裕ができ有利になるかと 思ったら、関係なかったようだ。「たいして変わらない」ということは、わずか1.2Vから昇圧する前作が音質的に健闘しているとみるべきか。・・・と、購 入当時のメモには書かれているモノの、今追試したら普通に録音できている。季節や時間帯による電波のコンディションによって、目立たなかったりもする。
 あと、ポータブル/ウェアラブル機での受信性能の良し悪しは、ひとえに(レコーダーのアンテナ性能以上に)「受信局との距離と向き」の方がよほど効いてくる。「カメラのズーム性能にケチ付けるより、自分で被写体 に近づく努力をした方が早い」のと同じ。

 PCMレコーダーとしてのスペックは48kHz。今日び見劣り(聴き劣り)するかも知れないが、元々96kHzを好むようなマニアやセミプロが録音にこ のようなシニア家電をチョイスするとも思えず、もし搭載されていたとしてもたった30秒に17MBもメモリ喰うモードを常用するじーちゃんばーちゃんもそ うおるまい。ちなみに、設計がシッカリしていれば、下手な96kHz搭載機より定位の取れた/臨場感ある44.1kHzモデルもあったりするから、一概に ハ イサンプリング=高音質の図式は成り立たない。それに、44.1kHz 96kHzとで録音されたソースの違いは歴然だが、それ以上の192kHzともなると、96kHzとの違いなどまず分からない人が大半だそうだ(その前に 私には192kHzの再生環境がない)。ましてやシニア層が、PCMを日常的に使うシーンは少ないだろう。有効なのは、ココ一番の大切な録音− たとえば、「えー、本日はご多忙のおり わたくしの三回忌(〜五〇回忌)にお集まりいただき誠にありがとうございます」−といったウケ狙いに使うのが吉。ヒトは、自分のことを思い出してくれる人 が誰もいなくなって はじめて完全に死ぬって言うし。CDを超えるPCM録音が可能!のフィーチャーに隠れているが、音質と容量の兼ね合いを自分で選べるmp3形式の録音も従 来通り可能。電話越しに孫の声を聞くついでに録音でも残したい、なんて用途ならmp3で十分だ。

 だが、いい齢に達したシニアやそれ以上の方々は、「音に会いたい」で戦前のノスタルジーに浸る時間あるなら、まだ生きてる間に自分の体験を、日本の次代 を担う人に残し て欲しく思うのだ。というのも、例えば そう、今まさに下朝鮮が、従軍慰安婦がどうたらこうたら、その実態は職業売春婦で謝罪の必要ナシってことになってたハズの話を蒸し返し、今度は下朝鮮の日 本使館前に嫌がらせ 目的の銅像まで建立して謝罪と賠償を要求してきたが、これ、戦中世代の方々や、その体験持つじーちゃんばーちゃんが まだおウチにおられる方、どう思う? 「荒唐無稽で話にならん」と無視する作戦は、しかしここまで話を大きくされたらかえって逆効果だ。『ウソも百遍繰り返せば〜』とは、向こうの人間が言った とされるが、あなた方当事者の その沈黙が、国際社会には本当にあったコト(リアル)として受け入れかねない事態だ。だからこそ、当時のことを知る人たちが今、声を上げて欲しいのだ。だ がもし それさえ出来ずに言い返せないできたのなら、その時は、私も向こうの主張があながち嘘でもなかったと、そうみなす。 そして、「あいつら戦中世代って、ウチらが罪おっ被るのを、寿命尽きるまで首すっこめて見てるだけだったよ!」と、子孫が何の関係もない謝罪と賠償を させられたり外交カードに使われるたび そしりを受けることになるかも知れないが、いいの?

 悪い、ちょっと大脱線。

 今までAM放送が、どちらか言うと年寄り向けだったのは事実。まず学生が授業を受けてる時間帯の番組を若者向けにしたってしょうがない。となると結局、 そんな時間帯は、『家事の片手間に聴いてます』とか『定年で公園を妻と一緒に早朝ウォーキングしながら聴いてます』などといった お便り出せる視聴者層向けの番組編成するしかない。で、さらに「ふるさと通信員」なる何だか浮世離れた連中が、「今年も○○の季節になりました」「季節の 変わり目を感じました」「休耕期なので旅先からお便りして います」「人目の孫の便りが」等々、こんなご時世だってーのに平時を装うお便りを、これまた身分の保証されたアナウンサーたちが読むんですね。すると、 お昼に親の苦労を知ってる今の学生や 働く世代がそれ聞くと、まだ世間に余裕のある時ゃそれでも良かったのだろうが、今は そうでないので大抵は「・・・ケッ」とか「・・・チッ」とか「いいご身分ですこと!」みたいな感想しか出てこないワケです。というか、以前まで私にはそん な視点など無かったのに、会社の放漫経営のツケを、なぜか一般社員が負わされて転落人生歩むようになってからというもの、同じようなレベルが集うところに 長くいれば、周囲がNHKにさえ、そんな辛辣な評価を下していることを最近遅まきながら知りました。「涙の数だけ優しくなれる」というけれど、そんなの温 室育ちのタワ言で、信頼していたハズの組織にさんざん盾にされてれば「涙の数だけやさぐれる」のが正解だ。で、悪気は無くとも聴いてて腹立つ番組なんてだ んだん聴かなくなってしまい、ますます視聴者が年寄りに偏ると。ラジオの内容聴いてれば、かように今のリタイヤ組を必死に支える人たちが、ああいう「逃げ 切り世代」の悠々自適な投稿でリアル格差を実感させるという、 あまりにシビアな追い打ちを掛けられていることを知ったなら、その時「彼ら」は一体何を思うのだろうか?

 もっとも、番組制作側だって、シニアや爺婆の投稿しか来ず、「このままではいけない」と思ってる人はいるだろう。しかし、そうして無理矢理企画した 若者向けの番組も これまたどこかズレている。たとえば旬のアイドルユニット(?) AKB48とやらの番組を持ってくるのだが、残念 ながら当の若者たちには評判が悪い。そりゃそうだろう、あんなの、公共電波の私物化も甚だしい。「私たちの物語〜」って、アレって昔からある、リスナーの アイデアを自分たちがかっさらう番組では・・・。または、自分らの主義主張をファン(信者)の意見に偽装して、自分らの商売に正当性を与えるためのプロ モート 番組になってしまっている。「リスナーからのキーワードを元に(そんなの誰も裏を取れない)」こっちでメシのタネでっち上げまーす、もし物議かもしたら、 それは私たちのせいじゃありませ〜ん」ってな具合だ。なんかこう、他人のふんど しで相撲取る企画が最近増えたやね、ネット上でも。雪下ろしのボランティアを募っておきながら、その費用は全額助っ人に負担させる非常識もそうだし、 「ゲームレビュー書くからゲームを元払いで送ってください。ただし新品に限る」、みたいなのもしかり(ホントにそういう厚かましい輩が存在する)。「衣食 足りて礼節を知る」というが、そんなの今まで言い訳だと 思ってきたけど、こんなのが出てきちゃうのを目の当たりにすると、やはり「貧すれば鈍する」をこの国は地で行ってんのカナ、と 悲しくなるよ。。。

 で、何の話だったっけ? そう、もしこれが、ひと昔のシンガーソングライターだったら、ゲストに呼ばれて司会から宣伝しろとか言われても もうちょっとさりげなーく遣っていた。そこへ行くと今なんか、ゲストどころか専門番組あてがわれてんのに常時 隙あらばめいめいが「自分が自分が」とプロ モートに持っていこうとするもんね。同じCDを複数買いする組織票を黙認し、売り上げ連動の自分のランクと握手会の当選確率上がるからヨロシクね っつーシステムは、ファンをバカにしてないか。そしてそれに見事乗せられてる信者も信者だ。こういうのに貢いでいる方々は、所詮は虚業のダシにされてる事 実に早く気づいた方がいい。そしてそのカネは、もっと自分の身近な人に使っ た方がきっとアナタの実になるよ(もしココ見ている方々で、ファンだったら気分を害されるのだろうか。だが時として真実は、如何なる馴れ合いより残酷だ。 しかし−遠くのダイヤ(というか打ち上げられた人工衛星)より、近くのサファイア選んだ方が−もっと簡単に新しい息吹 作れるような気がしません? 「いや そんなの重々承知」と踏み台としての満足感を得てるならそれはそれで結構、そのまま現代の偶像崇拝でも遣ってらしたら? 別に先に槍玉に挙げたアイドルユニットに恨みがあるわけではなくて、民放 ならともかく、一応実質国営放送ってことになってる放送でああいうの遣るのはいかがなモノかってだけの話です)。

 ゴメン 話戻します。 付き合って られん

 本機は音楽プレイヤーとして使えなくもない(Musicフォルダ内サブフォルダ間の行き来が可能になったので)。しかし、本機を聴き専として使うのは遠 慮させていただく。理由は散々書いてるが、ひとえに再生に至るまでのひと手間の問題。些細だけれどもこれネック。今の仕様のままでは やはり、「電源OFF状態から再生ボタンで即再生 / 電源OFFから録音ボタンで即録音」できる他社プレイヤー / レコーダーには敵わんの だわ。音楽モードで電源切っているのなら、再開時にもそうしてくれればいい。そして最後にAGC録音モードで電源切った場合でも、やはりそのまま録音ボタ ンで電源入ってくれればいい。もしこれを、逸般人の戯言(ざれごと)と片付けるならそれもいいだろう。しかしそれではタダでさえ iPodに席巻されている中で、ICレコーダーという超ニッチ市場を世界市場にまで育てるのは無理。Panasonic (全ての音波をカバーする)というブランド名は、こういう機器こそ相応しい(少なくとも冷蔵庫や洗濯機、鼻毛カッターや温水便座よりは・・・。やっぱり ナショナルやサンヨーブランドはね、後者のラインアップ用にね、残しとくべきだったよ)。 しかしそのためにはまず、まだ世界では圧倒的に普及しているカセットテレコの置き換えとして使って貰えるインターフェイスが大事。キュルキュル言わなくし たことは、ホントにいいことだったのか?  また−これは本機では無いが−別機種で他社に遅れること数年 やっと搭載されたハズの遡り録音機能のバッファがたったの5秒とは。まさか「これで充分」と 思っての5秒っきり?  世の中には、自分のたった一分前の記憶もままならない人が居て、そういう記憶障害の人は今でもカセットテレコが手放せない。ICレコーダーを買える文明圏 に居る人がだ。それは一体どうしてか?  このへんの現実を今、ICレコーダーの開発に携わる方々はもっと考えた方がいい。くり返すが、カセットテレコみたく、電源OFF状態から再生ボタンで再生 が始まる、録音ボタンで録音が始まる(←AGC-ON時の話ね)というのは実は大事で、もしパナソニックがICレコーダー市場で世界を狙う気あるのな ら、そこまで戦略見据えて遣らなきゃダメ。それ思うと、 最初に「ボイスバー」のインターフェイスを策定した東芝のエンジニアは、荒削りではあっても先見があったと思う(事務用品から抜けきれず 消滅したけど)。
 それでもサンヨーのICレコーダーは、当時まだ「MPman」が関の山のアングラ扱いだったmp3方式を採用してこの分野の音質改善に貢献し、また変更前にも説明の入る音声ガイダンスが 障害者に便利ということで指名買いもされており、世間の役には立っている。その辺は誇っていい。私はパナソの補聴器技術者の、どこまでも患者の耳への フィットを追求するアノ姿勢に(それがよしんば宣伝記事でも)感銘受けた ので、話ついでに入れてみました。で また脱線したが、本機はのんびり旅のお供に持ってく分には荷物を減らせていいかもしれないが、こと都内の「痛勤」ラッシュ* に巻き込まれた状態だと、 この手探りでワンアクションしてくれないプレイヤーなど使いたくもない。ので改善が必要。

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それほどまでに山手線は、まるで現代の奴隷輸送車そのものだ。職場と住まいはできれば近くにあるべきだ。昼休みが二時間な他国の定時が20時でも不満出ないのは、職場が一極集中でなくバラけており、すぐ我が家へ戻れる距離だから(昼寝も自分の家に 戻って遣っている)。首都圏の過密・痛勤・ドーナツ化現象は、従来のあり方を全否定し、西欧化を急激に輸入した国の悲哀。

 エネループ非対応化について:ここは退歩した点。かつてのベンダーの充電池、eneloop(エネループ)が使えなくなってしまった(電池マークに×印 が付き、充電されない)。 電池と収納箇所をよく見ると、マイナス極側の被覆の有無で判別しているようだ。ということは、マイナス極に被覆のある普通の充電池−エネループばかりか、 ソニーのサイクルエナジー、サンヨーの従来型ニッケル水素充電池、海外で結構なシェア持つGP製の充電池も、なんとPanasonicの充電式 EVOLTA(エボルタ)まで−が、×印となる。秋葉原の、店内BGMがシナ語の怪しぃ店で売ってるよーな粗悪充電池を安全のため使わせない措置というならまだわかる。が、自社と子会社ブランドでまだ売っている充電地まで使わせなくする必要が果たしてあったのか?


写真の電池は本機で充電できなかった。

 実はここのスペックダウンの理由、技術的な問題ではない。パナソがサンヨーと経営統合した時の市場占有率が独占禁止法に抵触し、当初の思惑が外れたカタ チでエネループ事業を接収できなかった オトナの事情がある。パナソも電池を造っている以上、FDKに売却して縁の切れた(?)エネループに塩を送るような真似はできない。だが、容量より自己放 電減少率の方が大事な人にとって、エネループと本体充電のタッグは、競合他社ひしめくPCMレコーダー市場の中でも訴求点だったはず。容量と性能維持、ど ちらも従来より劣る付属充電池しか提供/動作保証されないのはマイナスだ。今回、ブランド切り替わりのタイミングでこんな状況だが、サンヨーは、いや、パ ナソニックは、早急に充電式エボルタも選択的に充電可能とすべきである。・・・とはいえ、、エボルタの被覆って、ナシにできるのか?  電池には「AV機器用」って書いていたけど、あれだけ端子を剥(む)き出しにすると、製品の中にはキケンなシチュエーションも出てこよう(今でさえ、 ショート事故防止の専用ケースが付属する)。


一部重複するが、その他 変更点

・ラジオの録音品質に(従来の128kbpsに加え)64kbpsが選択可能に。トーク番組ならこの情報量で十分で、メモリ容量が節約される。

トーク主体のインターネット放送局は、56kbpsでの配信が多かったかな? これ以下にすると、途端にザラッとした音質になるから。

・タイマー予約用フォルダがちゃんと20用意されている。前作も、ファームウェアのアップデートで予約件数が5→20件に増えたが、さすがにフォルダ 数までは増やせなかったようで、6件目以降のタイマー予約はT1〜T5フォルダのどこかに相席させざるを得なかった。そんな開発側の心残りが本機で解決さ れている。

・さらにタイマー予約時、「何時まで」に移った時の挙動が改良されている(RS110を持っている人は、遣ってみればわかる)。

・ファイル検索機能。日付や放送局のほか、ユーザーがタイマー録音時にあらかじめ設定するジャンル属性や、シーンセレクトを元に(語学1、語学2、メ モ・口述、会議、講義・講演、音楽、稽古、トーク、自然、そしてノンセクション)ファイルをすばやく探せる。



・クレードル装着時の電源の反応は非常に良い。電源OFF時も待たされない。

・クレードル装着時、使ってない時は時刻が表示される。カインズの、電波拾わない電波時計(980円)より正確だ。

・前作のスリープタイマーは、キー数削減の代償に、あんな階層の奥深くにまで埋まってしまい、一体誰が使うのだろうかと思っていたら、さすがに本機から は クレードルにその機能を付けてきた。こういう変更は大歓迎。

・ライン録音設定は、録音シーンセレクト内に統合された。よく考えたら、分ける必要なかった。

・メモリ容量残量警告表示が新しいフィーチャーとして加わった いつの間にか、「メモリ容量が一杯です」となって、大事な録音に失敗するという こ とが無くなる。

・ホールドキーの位置が変わった。前作みたく 「ホールドかかっている状態で電源入れようとして失敗する」、普通に起動した後、「ホールドONで す」とかいって切れてしまう、という人をコケにした挙動でムカつく事態も無くなる。

AGC-ON時でも、レベルメーターがちゃんと振れているか否かをグラフィカルに確認出来る安心感。

・もし間違って録音ボタンを二度押しし(て意図せずポーズを掛けちゃっ)ても、録音LEDの点滅により、いつまでも気付かないといった事故は減るだろ う。
本音を言うと、「録音ポーズ」を録音キーに割り振って欲しくは無いのだが、「じゃあどこに割り振るべきか」と自問すれば(ポーズ専用キーを新設すれって ワケにも行かず)現状のコンストラクションに甘んじている。
でも昔のデカいキャリアブル録音機には、ちゃんとポーズの専用キーがあった。ポーズどころか無録音部分を生成するミュートの専用キーまであった。サイズ の都合で本機に そうしろとは言わんけど。

・電池蓋紛失防止用のキャプチャーが地味によろしい。

・居住地域にあわせた周波数の事前登録が従来よりきめ細かくなっている。

・バックライトの照らし方があまり均一ではなくなったような気もするが、これは画面が大きくなりすぎたのだから仕方ないと言えば仕方ない。

・上を向いたイヤホンジャックとマイク端子は、クレードルに置きっぱなしだとホコリが入りそう。

・録音LEDにクリアカバー。消灯時は赤くない。

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変わってない、または悪化した点

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・しかしLEDの位置は、クレードルに立てていると、灯(つ)いてんだか灯いてないんだか判りにくい位置にある。前作みたく、少しだけ正面に回り込ます わ けにはいかなかったのだろうか。

×
・音楽再生中にファイル一覧を表示させようとすると、演奏が止まってしまう。
再生し、確認しながら消去を行なうなど、他社では昔から普通に出来ていることが本機では出来ないのは、技術力のせいではないと思うのだが・・・
編集中、次の曲へ移ってしまいそうな時にのみ、演奏止まるようにすればいい。

×
・これは私に結構切実、タイマー録音中は頭出し用のインデックスが打てない。打て るようにして欲しい。

×
・スリープタイマー(分後に電源が切れるモードのこと)動作中に録音ボタンを押すことはできるが、録音中にスリープボタンを押すことはできない(反応してくれ ない)。

・決定キーと、+−キーとの距離は充分離れたので 押し間違いはなくなるだろうと思ったら、今度は何と、中央「決定」キーの触り判定が大き過ぎ、+−を押そうとして意図せず「決定」を押してしまう。(前作 は、中央と、その上下のキーとを誤って押してしまう窮屈な配置であった)。やはり、キーやボタンには ほどほどのサイズってのがあるのだな、と、改めて実感する。というか、ナニ今さらこんな超・基本的な操作部でユーザーを実験台にしているのか? (幼児も含めたあらゆる年齢層の手のサイズを考慮しろとまでは言わないから、本機とPS501あたりの間を取って、PS401の キーサイズと、あの凹ませ方で4方をセパらす従来手法に戻した方が良くないか)。

・本体 銀色のボタン上の印刷は、速攻擦れてみすぼらしくなりそーな、イヤな予感がする・・・

×
・録音ボタンとマイク端子の赤いのが気にくわない(子供家電ぽくなってしまう)。録音ボタンは前作みたく溝に塗料流し込みにする方がデザイン 的にシックだ(・・・コスト高?)。マイク端子も 黒に戻すか、デジタルINOUT兼用にして白くするか、せめてPC背面のオーディオカードみたく、もっと 淡くさりげない色調()にして欲しい。



×
・クレードルに外部入力端子が無いのが残念。クレードルに戻す度に いちいち本体マイク端子に繋ぎ直すのか。私など、いちいちつなぎ替えや設定変更が面倒というだけの理由で、PCとスピーカー間に録音専用のICレコーダー を噛ましているくらいだというのに。

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・スピーカーのダミー穴は格好悪く、本体/クレードル共々 相変わらずダメな感じ。

×
・本機外観は、金型コストの兼ね合いか、四隅側面のパーティションラインが安物臭い程度で済んでいるが、特にシナ製になってからのモデルに見受けられる 外観検査のザルさときたら、天下のPanasonicブランドに傷を付けやしないかと余計な心配をしてしまう(電池蓋の 黄ばみ、異物、クリアラッカーの気泡、スクラッチ、内部LCD/刻印の傾斜、貼付物の斜め貼り・・・)

・通電中「再生」を押すと、とりあえず最新の録音内容から再生を始める。

×
・3つ(またはそれ以上)あるファイルの、2番目を消去すると、普通なら元・3番目がカレントになりそうなものだが、なぜか1番目(消したファイルの前 の番号)のファイルに戻ってしまう。だから それは、さっき聴いたって!



 パナソに限った話じゃないが、昨今の、部品点数削減のし過ぎにともなう、いわゆる「ドクロ顔」が嫌いで、買うならスピーカー穴の目立たない黒モデル と決めていた。が、いざ店頭で現物を見ると、黒ではあまりに色気が無いので予定を変更、白モデルの方にした。しかしその結果、クレードルに乗っけてみる と、やはり懸念していた通り、まるで「ホ」の字の口を開けたパチモンのモビルスーツの顔のようだ。初心貫徹すべきだったか? いや、黒は黒で 某宇宙戦争の悪役がコーホーいってるマスクそのものだった。何と佳奈卵のかこのデザイン。それとも「スピーカーの前にはあまり遮蔽物無いのが理想」を突き 詰めると こんな無骨になってしまうのか。この停滞を続けるデザインを打ち破るのはどこ、また誰なのか? 



 これもパナソに限った話じゃないが、スピーカーのセンターキャップ(スピーカー中央の丸い部分)が銀色だと、カラーマッチング的に浮いており、しかもエントリーモデルに使われてきた経緯とも相まって見た目にも安っぽい(これをアクセントと好意的に 取る人もいるが、私にはちょっと受け入れ難い・・・)。今もパナソの上位機種のセン ターキャップはコーンと同色だ。もし、この銀色のセンターキャップを、高音質の決め手として採用し続けているのなら、その一言でもカタログにあれば説得力 が増すし、往年のチタンキャップだって銀色なのだから また見る目も違ってくるはず。
 



ここからは順不同で

望:どおぉぉ〜しても、@電源ボタンON→Aしかる後に各操作、が様式美とでも思ってそうな前世紀のインターフェイスに固執する化石に提案だ。せめて「録音ボタンを押しながら電源を入れる」ことで、起動処理終了後即時録音開始するようプログラムを組んでほしい。

望:上記の応用になるが、「AM/FM」キーを押しながら電源を入れることで(以下略)

望:クレードルにジャイロアンテナだ! 弊害として、今でさえクレードルがモビルスーツ顔なのに、アンテナとくればベタすぎて今まで以上に格好悪くなるリスクもある。デザイナーの腕の見せ所か。間違ってもV字型にしてはいけない(サンライズからクレームが来そうだ)

望:東芝が、磁気カードの誤消去防止に採用していたセラミックスピーカー(音質面で遜色なければ ぜひ。やむなく値が張るならweb限定モデルでもいい)

望:そろそろ競合他社が裏番組も録れるダブルチューナーを出してくる頃・・・本体重量増を避けるには、クレードル側に仕込むのが筋というもの。普通に二台持った方が安全な気もするが。

望:×項目と被るが、再生しながらでもフォルダ一覧選択画面を表示できるようにして欲しい(再生中のファイルは音譜マーク付けるなど、他のファイルと見分けがつくようにし て)。

望:録音中に「録音」キー押した時の挙動は、「録音一時停止」でなく、インデックス記録あたりがしっくりくると思うのだが、どうだろう?

望:再生中に「再生」キー押した時の挙動は、なんかモデルチェンジの度に変わってる気がするのだが、本機でさらにバリエーションが増えた(「何も起こらな い」)。・・・もう今までの挙動を統合するカタチで、設定メニュー内で変更できるようにしたら? 個人的には「少し戻る」をここに割り振ったモデルが結構ユースフルだった(逆に、速度再生が切り替わるのは、イヤだった)。

望:せっかくだから 緊急信号受信モードも選べるように。で、スタンバイ。

望:スリープタイマーキー、押しっぱなしとの併用で、分単位での調整もできるようにする(不要な人にはかえって煩雑になる?)

望:タイマー録音始まったら、番組冒頭「本日は時間を35分延長して・・・」とフェイント攻撃遣られた時の延長モード(とはいえイレギュラ対応の義務は無し?)

望:「追っかけ再生」機能をDVDHDDレコーダーで最初に採用したメーカーはどこでしょう(録音品質に影響するならやめた方が良さそうだが)。

望:こんな使い方の需要は無いだろうか? 社員食堂に設置し、毎朝タイマー録音されたビジネスニュースを、昼時 自動で(指定したフォルダ内の最新1ファ イルのみを)タイマー再生する。今のタイマー再生は既存のファイルしか指定できないから。・・・今のこんな社会情勢では、逆に飯がまずくなるか?

望:ワールドチューナーモデル。母国のラジオ周波数が10kHzステップな人が残念がっていたので。

望:キーワード検索のプリセットに「ニュース」も頼むっっ(広義には「トーク」が該当するのだろうが)

望:リモコンが欲しいところだ。何もヤマハのICレコーダーのようなビッグサイズでなく、Xactiのリモコンのような単機能でいい。ただし、インデックスのリモート記録は必須で。



望:そしてそのリモコンは、クレードル背面に収納できるようにする。

望:もういっそクレードルに充電池内蔵可能にしてキャリアブルにしようぜ

望:と、いうのは冗談だがPCとは離しておく設置の都合上、リモコンは本機で欲しいかも

実はクレードルこそが本体で、今まで本体と思っていたのはリモコンではないかという話もある。

クレードルに物理接続するほかに、数メートルなら離れててもクレードルに音飛ばせる無線を搭載しちゃうとか(そりゃD-dockのポジションか)。

望:それにボイスクロックを。この機能のためだけに同社のラジカセ、RX-DT901型を置いてあるが、さらに狭くなった引越し先では場所を取るので現在お蔵入り中。不便・・・。

望:クレードルで使ってる時は、バックライト常時ONが選べてもいいのでは?
(それとも節電が叫ばれる昨今、その仕様ではマズいのか? もしも震災が去年無かったら、取説に『ACアダプタを抜かないと約2Wの電力を消費します』と書かれることも無かったのだろうか・・・?)

望:クレードルにUSBスピーカー機能が欲しい。今のショボいスピーカーで遣る意味あるの? と自虐突っ込みされそうだが それはそれ、ウケ狙い。たまには こういうお遊びというかバカも遣らなければダメである。

望:アルバムごとにバラバラな音量を、ユーザーの設定したフェバリットな音量を基準に ある程度調整してくれるオートノーマライズ。常時音量キーに触れてる必要がなくな る。

望:同じくお遊び機能としての、累計使用録音時間カウント。去年10月のこと、20061月に買ってほぼ毎日使ってきたICレコーダーが、ついにフラッ シュメモリの寿命を迎えた。256MBだったから、昨今の大容量モデルに比べ同じところを頻繁に書き換える頻度は多く、この寿命と相成ったわけだが、一応 の目安として あれば面白い。

望:これもやはり、お遊び機能としての、トークと音楽を判別する自動インデックス機能。サンヨーのが、一時期、こういうインデックス機能ではなく、三菱の CMカット機能みたいなトーク部分のカット機能を搭載したところ、小倉とかいうワイドショーノリ番組のコメンテーターが的はずれな批判をしていたが、ああ いう とんちんかんな批判をされたくらいでスグ引っ込めてしまったことは、彼ら他人の不幸でメシを食ってるような(闇社会を公の場で肯定発言するような)輩をま すます勢いづかせてしまうことにはならないだろうか? ああいう第四の権力気取りに時として立ち向かうのも企業の社会的役割である。ここはひとつ、小倉の声紋を自動判別しカットする機能にパワーアップして、あ のしたり顔の偽善者の鼻をあかしてやれ。小倉やみのもんたの顔&声を検出して自動でブラックアウト or チャンネル変えてくれるビエラでも可。 * 尖閣問題から花王の不買運動に至るまで、テレビが世間の信用を失っている今、世論の多くはメーカーの見方に付くと思うぞ。

 
なお、本件について、小倉(オヅラ?)の何様ぶりの一片が伺える参考URLをここに晒しておく。パナソは再び立ち上がる勇気を、そして口では 深刻ぶりながら、顔は覗き見/野次馬根性のコメンテーターは恥じ入るがよい。ま、恥を恥とも思わぬツラの皮の厚さゆえに、あんな番組のレギュラー遣ってられ るんだろうから、改心など元より期待してないケド。今まで築き上げてきたつもりの地位が崩れているのを指摘するのも可哀想だが、もはや今の日本のメディア に対する あなたがたマスコミに対する世間の評価など、所詮この程度なのだわ。

ラジオのトークをカットできる新型レコーダーが物議小倉氏「話すプロ、バカにすんじゃねえぞ!」
    http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1473365.html

【ラジオ】「バカにすんじゃねえぞ!」と小倉智昭キャスター トーク飛ばして音楽だけ録音できる新型ICレコーダーが物議
    http://news.2chblog.jp/archives/51412852.html

 *このような理由があり、私は基本NHK派なのだが、NHKとタイアップして独自のスクランブルを掛け、NHK受信契約締結でスクランブル解除されるビエラとか出せば、タダ見を防げていいのでは? しかし最近 NHKの民放化がひどい・・・。

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時刻補正について:20111026日のラジオ放送、「基礎英語T」「正午のニュース」「7時のニュース」が、いずれも実際の放送より少し(32秒)早く始まって早く終わった。しかもズレがRS150RS110どららも全く同じタイミング だった。26日ラジオ深夜便午前125932秒の電波に一体どんな音が放送されていたのか気になる。のでまた別な日にズレた時に調べてみたところ、どうやら時報前の、世界の天気概況BGMこの箇所で幻惑されることがあるようだ(ズレた秒数から 逆算すると、このあたりになる)。尤も、絶っ対ピッタシ録りたい番組あるのなら、前日あたりにジャストクロックなのを確認後、時刻補正を一時的に切っておけばいい話。

マイクロSDカードについて:ユーザーの予算に合わせて交換可能な外付けメモリー方式ではあるが、S110では過去、録音中にSDカードが認識されず-:--なファイルが出来てしまうことがあった。USB充電時、SDキャップを外したついでにカードと接触してしまうと こういう事故が起こりうる。接触不良を起こすような不良品や、取り出し時に引っ張らないと出てこないほど渋いなどの粗悪なmicroSDカードは使わない方が良い。 秋葉原なんかだと、安いからとバルクで買うと、シルク印刷だけはメジャーなメーカーのまがい物を掴まされるようだ。

本機が現行モデル時点のmicroSDカード実売価格を備忘録までに記す。2GB400円(Kingstone、中身は東芝)。4GB480円 (SANDISK)。8GB4901860円(高い方はSANDISK)、16GB10994790円(高い方はSANDISK)、SDHC規格上限の32GB 24005700円程度(高い方はノーブランドのclass10)。自分は去年末 秋葉原でGigastone銘柄の32GB防水タイプを1999円で入手(ただしclass4)。但しこれだと起動から録音可能状態になるまで11秒を要 し、付属の4GBに比べて「え〜っ?」というほど遅くなる。本機で使える最大容量はこの32GBまでだが、将来的に更に容量の上がるmicroSDXC カードなんて出てきてしまったら、起動所要時間はどうなってしまうのだろーか。ここは後顧の憂い無きよう(電池の持ちは劣るが)ソニーや東芝方式みたく、携帯電話の待ち受けモードのような、実質待機モードも選択できるようにして置いた方が後々良いのでは?

前作を使ってきた人がRS150を使うと・・・:「フォルダ一覧」へのアクセスが一手間増えてしまったと感じる。
RS150
を使っていた人が前作を使うと・・・:RS150は、「決定」キーが「再生」キーでもあるので、RS110で聞きたいファイルを選択後 いつものノリで(「再生」キーを押すべきところを)「決定」キーを押してしまい「フォルダ一覧表示」に戻ってしまうことをよく遣らかす。どっちに統一するのがいいんだろうか・・・。いや、根本原因は、キーの統合の(減ら)し過ぎですよ。

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 で最後になったが、私はかねがね液晶のバックライトに3LEDを搭載できないかこ とあるごとに言ってきた。そのワケは、前述で述べた通り、現在ICレコーダーはまだ超の付くニッチ市場かも知れないが、ひとたび世界に目向ければ、アン バー単色よりそっちの方が選ばれることを知っているからだ。もう10年以上前に外国人研修生を秋葉原に案内した時も、今働いている職場でも同じ傾向なのだ が、こういうデジモノに興味深々の若い外国人、とりわけ女のコ(イラン、フィリピン、パキスタン、ブラジル、フィリピン、シナ、ベトナム)たちに選ばれる のが、下記にあるようなミュージックプレイヤーである。そして聞けば、最終的に選んだ 理由ってのが、性能機能でなく、何とこのテのカラフルなバックライトにあったんですね。実際女性って なぜかジュエリー(宝石)好きだよね。ひたすら視認性のみ追求のジジくさいアンバー一色より、こんなシナ製の出来の悪い7色(34色にしか見えない) のお飾り機能で日本の製品企画が負けている。写真のプレイヤーを貸してくれたアビーさん(仮称)によれば、常時表(LCD)を向かない、ちょっと輝度が低 いのが不満だそうだ。

 

  ヒトは 犬猫と違い いろんな色を識別でき、その違いや色合いを楽しむことが出来る。(もし、ただ生きてくだけなら、モンシロチョウみたく、雌雄が紫外線で互いを白黒判別 するだけでも良かったハズである)。これを日々実感できる ガジェットって素敵だと思いません?  そりゃ多色LEDは、クラビアやミニコンポ(NS-X77WMD)の、妹にいくら勧めても拒否られたほどのあの安臭い外観に運悪くバンドルされていたフィーチャーゆえ  いい印象が無い、っていうメーカーの立場も理解できるけど。ビクターごめんなさい。

 どうせ値段で向こうに敵わないのなら、多少のコストアップになってでも、最終的に購入の決め手となるプラスα”くらいは用意しといた方がいい。何でも かんでも切り詰め過ぎて、日本のゼネラルオーディオは逆に没個性化し、魅力を失ってったのではないですか? と、日本のミュージックプレイヤー・ レコーダー作ってるメーカーに強く言いたい(ただし、映像一緒に撮るのでもない限り、TFTカラーにしてしまうのは遣り過ぎだ。電池持続時間が縮むしモノ クロ液晶よりノイズ対策が大変)。

 ICレコーダーはその特性上、PCとの連携/親和性が高い。本編以外の付加価値部分で、レコーダーの本体色を「Let's note(レッツノート)」の色に合わせたカラー展開で販促キャンペーンをするというのはどうだろう。工場出荷時のバックライト色もそれに合わせればいい (1024色もあれば充分カバーできる)。ノートPCの新調を検討してて、かつカラーコーディネートに興味ある人は同時購入してくれるかも知れない。 もっとも、その場合は、PCUSBポートに直接挿せるようにする必要はあるが・・・


・・・思いつくままに挙げてみたが、こんなところだろうか。

 さて、レビューと言えば最近、家電製品のレビューサイトというモノがいつのまにか増えて、このようなマニアックな 個人サイトを見て時間を費やすよりは、そっちを当たっていただいた方がよほど一般人の感想が聞けますョ って気もするが、「価格.c○m」の口コミなどは時として、何が言いたいのか突っ込みそうになる。ツラのアイコンがすべて気に入らず投稿は しなかったけど(私やここも大概だろうし)。だが購入前に質問し、「誰も回答してくれなかったので購入 しました」とか、お前の物欲を他人のせいにするなよ。なんか私も最近毒吐くことが多いな、うん。

 ここで消費税アップの対策をひとこと。「欲しい時に買うな、要る時に買え」。あるいは、あればいいのにナと思うたびに正の字を書いてみよう。多ければそ れは要るモノ、少なければそれは要らないモノだ。コンスタントに正の字が書けるなら、それは必要なのに持ってないことで機会損 失を被っているモノ。反面、思っていたより正の字にならない、または増えないなら、それは一時の気の迷いってコトに・・・

 自分らの生活レベルは下げたくないからと、下々の者を朝三暮四で釣ることで税収アップを目論む支配層の裏をかき、バカ共を政権から引きずり下ろすまで の間、今は自己防衛に徹しよう。*少なくとも私はそうしなければややマズイ領域に来ている。買って嬉しいはずなのに「ああ、買ってしまった・・・」とレジ で一抹の後悔が よぎっちゃう買い物は、大抵 これの後者に引っかかる。

*
現総理をバカとまでは思ってないが、公約をことごとく反故にしておきながら全方位土下座外交や外国人参政権のような売国を全力で推進する 党に所属している連帯責任というのがある。

 と、自分で言っておいて前者は最近守ってない・・・買い物でストレス発散というのは危険な兆候だ。 もっとも、行き過ぎたコストダウンや効率を追求すると、巡り巡ってそのうち自分たちの首を絞めるのだが。もし、今から変えられることがあるなら、 自然の循環に還れなくなってしまうモノを作るのはもうやめること。そして、現行経済の落とし穴、虚業と実業に同じ通貨使い、何も良い物事を生み出さない事 業/娯楽に労働者の時間や成果を持って行かれるのを防ぐことだ。マネーゲームであるとか、どん欲にも貧困国を苦しめる投機筋(特に基本的な食糧にまで及ぶ 投機的な動き)、そしてパチンコなんぞは「こども銀行 券」にでもして、遣りたいヤツだけ遣れっての。

 
というわけで、今後この手の機器がコツコツモデルチェンジすることがあったとしても、すまない、もうおいそれと買い換え/買い増しすることは経済的理由により当分できなくなってしまいましタ。今からサイフのヒモをますます締めておかなくちゃ。故に

1,タイマー録音中でもインデックスを付けられるようにならなければ、たぶん買わないだろう。
2,デジタル入出力に対応しなければ、たぶん買わないだろう。
3,本体で加工できるフェーダー機能がついていないと、たぶん買わないだろう。
4,録音ボタンで即録音でなければ絶対買わないだろう。
5,再生ボタンで即再生しなければやはり買わないだろう。
6,バックライトが年寄り臭いままだとたぶん買わないだろう。
7,そして何よりラジオが年寄り向けのままでは・・・今みたく、水面下で大変なことが進行しているってのに偽りの平穏装ってるままではやはり買わないだろう(それだと単に「世相を反映する資料」程度の価値しか無いから)。


2012/01/01